祐希は香奈の華奢な足首をゆっくり掴む。先ほど、彩乃が祐希にした時とは違い、慎重で丁寧な  
扱い方だ。それだけで、祐希がどれだけ香奈のことを大事に想っているかわかる。  
ゆっくりと香奈の両足の間に自分の足を割り入れていった。前を見ると香奈が恥ずかしそうに  
股間を隠すように押さえている。その手の方向に向かって脹脛や内股を撫でる様に祐希の足が伸びて  
いった。女の子にしては筋肉質の、スマートなカモシカの様な足に撫でられ、香奈の柔らかい太もも  
がビクリ!と震える。  
「あ…。大丈夫?」  
香奈の反応に逆に祐希が慌て、思わず足を引っ込めそうになる。  
「大丈夫…。来て…祐希」  
香奈は祐希を安心させるように笑顔を見せ、そして、恥ずかしそうに股間を押さえていた手を自分から  
退けた。祐希の視界に香奈の大切な所が晒され、思わず吐息を漏らした。次第に胸が高鳴っていく。  
 
「行くよ、香奈…ボクの…大事な…」  
大事な、なんだろう? とこんな時だが思ってしまった。友達同士ではこんな事はしない。恋人同士  
ならするだろうか? でも、普通の恋人同士じゃ電気あんまなんかしないよね、と内心でクスッと  
笑ってしまった。  
「祐希…なんか楽しそう」  
香奈も恥ずかしさを懸命に堪えながら笑顔を向ける。祐希が楽しんでくれるなら、凄く嬉しい…、と  
心から思う。それにこのどきどき感。おそらくこの日の事を一生忘れないだろう、と香奈は思う。  
「楽しいよ、香奈とエッチな事出来るんだもん。毎日でも何回でもしてみたい…」  
祐希も恥ずかしそうに香奈に笑顔を向ける。今している行為より、自分の内心を香奈に曝け出した  
事が恥ずかしい、と祐希は思う。だけど、それはちっとも嫌な事ではなかった。  
 
そして、祐希の足はいよいよ香奈の秘裂にあてがわれた。あん…、と小さなため息を漏らす香奈。  
祐希は香奈の反応に足を引きそうになったが、香奈が痛がってるとか怖がってるのではないと気づき、  
再び、秘裂にゆっくりと圧力をかける。さっき、彩乃にやられた時、いきなりグリッ!とやられて  
痛かったからだ。尤も、彩乃は祐希をいじめる為にわざとそうしたのだったが……、あの仕返しは  
後でたっぷりと返してやるから、と祐希は既に心に誓っている。香奈には優しくマッサージするように、  
彩乃には激しく蹴っ飛ばすように。『愛撫』と『急所攻撃』で電気あんまを使い分けてやろう、と。  
 
「ゆ…祐希……ああん」  
思わず甘えた声を出す香奈。ゆっくりと圧力をかけたり緩めたりしているうちに香奈の大事な所が  
湿り気を帯びてきたように感じられた。祐希の素足が少し滑る様になってくる。それが不規則な  
リズムとなって香奈の割れ目や小さな核を刺激し、思わず、足をぎゅっと閉じてのたうってしまう。  
既に香奈の処女の蕾は固く尖ってきている。  
「香奈、気持ちいい? こんなのは、どう?」  
祐希は不器用ながら陰核に狙いをつけ、そこに自分の足の親指が当たる様にセットした。そして、  
足の裏全体で幼さの残る性器を平らに押し付けて振るわせる。そのたびに香奈が小さな悲鳴を上げて  
仰け反る。堪えきれないのか、爪を噛むように自分の親指を口元で噛み締めている。  
 
「祐希…。祐希にもしてあげる…」  
荒くなった息を漏らしながら、香奈は紅潮させた頬で微笑み、祐希の自分を責めている反対側の  
足を取った。そして、祐希がさっきしたようにゆっくりと自分の右足を祐希にあてがって、祐希の  
これも処女の秘裂に圧力をかけていく。  
「ボ、ボクはいいよ、香奈……あっ!」  
香奈の優しい愛撫に思わず仰け反った祐希。祐希のほうはさっきの彩乃の責めで十分に準備が  
出来ていた。たちまち、快感の渦が祐希を捕らえ、そのまま飲み込まれていく。香奈の優しい  
責めに溺れてしまいそうになる祐希。だが、そこに身を任せたいのをじっと堪え、息を弾ませながら  
もう一度香奈を責める体勢を整えた。また再び両足を脇に抱えて香奈の股間を右足で圧迫する。  
今度は踵でグリグリした。彩乃にやられた方法だが、それよりも弱く、でも、じっくりと…。  
香奈には気持ちよくなってほしいから…。祐希の電気あんまはその想いに溢れている。  
 
再び、快感の叫びを漏らす香奈。悲鳴に近いが、押し殺した叫び。香奈らしく、遠慮がちで  
恥ずかしそうな反応…。  
髪留めがとれて、綺麗な黒髪が白いシーツに広がり、上から見れば鮮やかなコントラストが美しい。  
香奈と祐希が仲良くしていたので面白くなさそうだった彩乃も、その光景に思わず見とれてしまう。  
同時に、祐希を甘く見ていたと後悔した。まるで恋人同士の睦み事のように、香奈と祐希はお互いの  
『快感の急所』を責め合い、愛撫しあっていた。瑞穂から聞いた話では、性的な経験はお互いに  
少なく、祐希が香奈の体を知り尽くしたわけではなさそうなので、それは心が通じ合ってお互いの  
事を思い遣った結果であろう事は、彩乃にも良くわかった。だからこそ、さらに口惜しいのだ。  
私より香奈ちゃんと深く心を通い合わせるなんて……。  
 
女の子の快感の急所と苦痛の急所は同じ所にある事をあの子に思い出させてあげよう、彩乃の  
熱い視線はボーイッシュな祐希の方に注がれていた。それはさっき香奈に向けた愛情の視線と  
同じぐらい熱かったかもしれない。人知れず、自分の股間を撫で、祐希のここをいじめてやろうと  
考えると、それだけで彩乃のその場所はゆっくりと湿り、胸が高鳴っていくのが自分でもわかった。  
 
 
「十分体も温まってきたみたいだし、今度はみんなで楽しみましょうか?」  
特に香奈と祐希が火照った体を鎮めきれないでいるのを横目で見ながら、こちらもやや上気した  
表情で彩乃が言う。  
「みんなでって……何をするの?」  
祐希が熱い吐息混じりに聞く。彩乃がそんな祐希を見ながらパジャマの上着を脱いだ。完全な全裸  
になったのだ。  
(綺麗……)  
彩乃の一糸纏わぬ肢体を見て溜め息をつくのは香奈だった。憧れの彩乃が本来の姿を自分の前に  
曝け出してくれている……。そう思うと自分も胸が熱くなり、同じくパジャマの上着を脱いで  
全裸になる。無論、彩乃はその様子を見逃さなかったが、それについては敢えてここでは何も  
言わなかった。祐希や瑞穂も二人に倣い、4人の美少女が全裸で一部屋にいる状態になる。  
 
「んとね……プロレスごっこ」  
彩乃が悪戯っぽく言う。他の3人が顔を見合わせた。プロレスごっこ…真っ裸で?  
「もちろん、みんな裸でね。時間無制限、勝負なしのプロレスごっこ。バトルロイヤルって言うん  
だっけ? 全員が一緒に戦うやり方で」  
「勝負なし……ですか?」  
「そうよ。プロレス形式だけど、するのは電気あんまの掛け合いっこなの」  
「か、かけあいっこ?」  
香奈が目を丸くする。  
「うん。プロレスは電気あんまを掛けやすくするための手段なの。目的は相手に電気あんまを  
掛ける事。投げ技も、関節技も、平手での打撃もありだけど、それはあくまで電気あんまの体勢に  
入るための手段にすぎないからね」  
そこまで言うと彩乃は言葉を切ってみんなの様子を見る。祐希と香奈はお互いの顔を見ながら  
彩乃の説明にどぎまぎしている。特に彩乃が『電気あんま』という言葉を強調するたびに、背筋から  
震えるものが上がってくるのが自分たちでもわかる。その一方で瑞穂は顔を赤らめながらも  
落ち着いた様子で彩乃を見つめている。  
 
「電気あんまするためにはどんな手段を使ってもいいんだよ。2人がかり3人がかりでもOKだし、  
例えば、生贄に決めた女の子をこれで縛ってもいいの」  
と言って取り出したのは縄跳びの紐! いつの間に……。  
「逆にアソコを防御するのは反則にしようか? アソコを守った子はお仕置きとして、3人がかりで  
全員から電気あんま3分ずつ、ってのはどう?」  
つまり、3人いるから10分弱は電気あんまされっぱなしになる。祐希たちは顔を見合わせたが、  
彩乃に反対する事も出来ず、そのまま是認する事になった。これで攻撃だけで防御なしの電気あんま  
合戦が繰り広げられる事が決定した。  
 
「瑞穂、立って」  
彩乃は瑞穂のそばに行き瑞穂を立たせた。他の二人に良く見えるよう、正面を向かせる。瑞穂は  
股間を隠したがったが、彩乃は見抜いていたかのようにそれを軽く制し、「気をつけ」の体勢に  
させた。  
「反則はプロレスと一緒ね。髪の毛を引っ張ったり、拳で叩いたり、顔を攻撃したり…。お腹を  
殴るのも反則かな」  
彩乃は立ち上がって瑞穂の該当する部位を指差しながら言う。  
「あと、胸とか、ここを打つのも反則にしようね。痛いんだもん」  
そう言うと、瑞穂の股間を殴る様に拳を放つ。あっ…! と引け腰になり、小さな悲鳴を上げる  
瑞穂。しかし、拳は瑞穂の無毛の割れ目に食い込む寸前でぴたりと止まった。びくっ!と震えた後、  
安堵の息をつく瑞穂。その表情を見ながら、彩乃は祐希をちらりと見た。視線を合わせるように。  
口を押さえて悲鳴を押し殺している香奈の横で彩乃を見返す祐希……。なぜ、彩乃は祐希の方だけを  
見たのだろうか…?  
 
「あはは…、そんな大げさに怖がらなくても当てないわよ、瑞穂。反則だって言ったでしょう?」  
彩乃が可笑しそうに笑うが、寸止めで狙われた瑞穂にとっては笑えない行動だった。あの勢いで  
もし本当に当てられたら…。見ているだけの香奈でさえ一瞬背筋がゾクッとした。  
「ルールは以上でいいかな? じゃあ、プロレスごっこ、開始〜!」  
いきなり開始宣言すると香奈に飛び掛った彩乃。不意を突かれた香奈に防御の余裕はなく、きゃ!?  
と悲鳴を上げて押し倒される。  
「まずは、香奈ちゃんから〜〜!」  
彩乃は寝たまますばやく香奈の足元に体を移すと、その綺麗な足を脇に絡めて引き寄せた。  
「ちょ、ちょっと。彩乃さん…? きゃああ!?」  
抵抗する間もなく反対側の足も取られる香奈。そして、素早く彩乃は香奈の太股の間に右足を  
差し入れる。これが股間に届けば電気あんまの体勢が完了だ。  
 
「だ、だめです! やめて〜〜!!」  
内股になって彩乃の右足を挟み込み、体を捩って抵抗する香奈。しかし、じりじりと挟み込まれた  
太股を掻き分けるように侵出してくる彩乃の右足。それが股間に近くなったとき、香奈は思わず  
股間を手で守ろうとするが……。  
「だぁめ、香奈ちゃん! それは反則だよ!」  
彩乃が笑いながら指摘する。10分間フリーで電気あんまのペナルティを思い出し、慌てて手を止めた  
香奈。その時に香奈の動き全体が止まり、僅かながら隙が出来た!  
「すきあり〜〜!!」  
その機会を狙ってたとばかり、一気に力を入れて足を香奈の股間に宛がう彩乃。香奈の抵抗も  
むなしく、電気あんまの体勢が整ってしまう。  
「あ…。だめ…、お願い……きゃああ!?」  
瞳を潤ませてお願いする香奈だが、そんなお願いを彩乃が聞くはずもない。むしろ、加虐心を煽る  
だけであった。そのままブルブルと踵を震わせる彩乃。悲鳴を上げて上半身をのたうたせる香奈。  
(やった……! ついに願い事が叶った!)  
心の中で狂喜する彩乃だが、表面には億尾にも出さない。いかにも冷静沈着に香奈を虐める先輩の  
スタンスを維持している。  
 
「フフフ…。無制限だからギブアップしても離してあげないよ、香奈ちゃん」  
にんまりと妖しい微笑みを浮かべて香奈に非情の宣告をする。表情はごまかせても、欲望に  
光る瞳はごまかせない。明らかに今の彩乃は香奈を電気あんまで虐める喜びに浸っている。  
「彩乃さん……だめ、ゆるし…て…」  
息も絶え絶えに彩乃に許しを請う香奈。電気あんまで股間から全身にこみ上げてくるなんとも言えない  
気持ち……快感に似て少し違い、苦痛からは少し遠い、複雑に混ざり合った感覚に耐え切れず、  
シーツを掴んで懸命に耐える。さっきの祐希にされたときと同様、太股が震え、髪を振り乱して  
悶えまくる。その時……。  
 
「香奈に意地悪するな〜!」  
彩乃の背後から襲い掛かり、羽交い絞めにする祐希。そのまま倒れこんだので彩乃の香奈に対する  
電気あんまが解けた! ようやく開放され、ぐったりと寝転ぶ香奈。  
「な、何するの! 離しなさい!」  
いい所を邪魔されたので、キッと祐希を睨みつける彩乃。しかし、祐希の羽交い絞めはなかなか解けない。  
「へっへ〜ん、だ!」  
いたずらっ子の小学生のように舌を出すと、今度は両足で彩乃の腰の辺りを挟み込んだ。完全に  
捕らえられる彩乃。まるでキャットファイトの様に猥らな光景になっている。  
 
「香奈! 仕返しのチャンスだよ!!」  
ぐったりと動かない香奈に声を掛ける祐希。しまった、とばかりに慌てて振りほどこうとする  
彩乃だが既にがっちり固められて動けない。  
「卑怯よ! 2対1なんて!」  
「知らないよ。自分がOKって言ったんじゃないか」  
「そ、それはそうだけど…」  
無論、彩乃からすれば2対1の2に自分がいるつもりだった。そして、香奈なり祐希なり瑞穂なりを  
虐めるつもりで考えたルールだったが、真っ先に自分が狙われるとは。だが、香奈はさっき大分  
体力を奪われたはずだが……。  
「うん、祐希。私、彩乃さんに仕返ししちゃう」  
なんと、もう香奈は復活していた。大人しそうで筋肉質には見えない外見だが、どうやらスタミナや  
回復力は人並み以上にあるらしい。これは、拙いかも……心の中で彩乃は自分のピンチを悟る。  
 
「で、でも……香奈ちゃんって、自分がされるほうがいいんだよね? さっき祐希ちゃんにそう言っ  
てたんだし……」  
この期に及んで悪あがきをする彩乃を哀れむような視線で香奈が見つめる。  
「あれは祐希に対してそう思っただけなんです。私、彩乃さんは……虐めてみたい、です……」  
ポッと顔を赤らめる香奈。しかし、その言葉に身を竦ませる彩乃。これは本格的にピンチかもしれない。  
「そうだね、彩乃さん、綺麗だもんね……性格は悪いけど、ね?」  
こちらもにんまりとたちの悪い笑顔の祐希。後半の台詞は彩乃にだけ聞こえるようにボソッと言う。  
「あなたに褒められても嬉しくないから。……あ、後でたっぷり虐めてあげるから覚悟しなさい」  
少し声が震えてるのは気のせいか。しかし、毅然とした態度だけは崩さない彩乃。  
「ふ〜〜ん、この状態でその態度でいいの? 香奈、虐めちゃえ!」  
懸命に虚勢を張る彩乃の抵抗をあざ笑い、香奈に目配せする。それにコクリと頷く香奈。  
 
「彩乃さん、覚悟してくださいね」  
香奈が彩乃の両足首を掴んでさっきやられたように両脇に抱えた。抵抗しようにも上半身は全く  
動けない彩乃はあっさりと股間に右足の踵を香奈にセットされ、うっ…!と小さなうめき声を  
あげてしまう。  
「ここ、このまま蹴ったりしたらどうなるのかな……?」  
香奈の唇から信じられない言葉が聞こえた。思わず、太股からせりあがってきた寒気に身を竦ませる  
彩乃と、ちょっと驚きの表情を見せる祐希。香奈がそんな事を言うなんて……?  
「あ…。私、何を言ってるのかしら……?」  
急に我に返った様に香奈がつぶやく。どうやら妖しい気配は一瞬で通り過ぎて行ったようだ。  
思わずほっとする彩乃。祐希ですら、さっきの香奈の表情にはどぎまぎした。  
 
「どうしたんですか? 彩乃さんも祐希も私を見て……? 変な人たち」  
クスクスと忍び笑いすると予告なしに踵をグリッ!とねじった。これは結構痛い!?  
「はぅん!!」  
思わず仰け反ってしまう彩乃。香奈が痛い電気あんまをするなんて…?  
「アハハ…。ごめんなさい、力入れすぎちゃったかも」  
小さく舌を出してごまかすようにウィンクする香奈。やはり初心者だから力加減を誤ったのか?  
しかし、さっき祐希がされたのはちゃんと気持ちよく力加減された電気あんまだったのに……?  
(この子、やっぱり私を虐めようとしている……?)  
自分が可愛がりたいと思っていた人形のように可愛い子に、逆に自分が虐められる。考えもして  
いなかったシチュエーションだが、逆にこれは彩乃の中にある被虐心を掻き立てた。  
 
「彩乃さん、気持ちいいですか?」  
グリグリと力を入れて踵を強く彩乃の股間に押し付け続ける香奈。彩乃の反応を見れば、気持ち  
よいというより、どちらかと言えば……。  
「お…お願い、少しだけでいいから力を緩めて……。痛いの……」  
瞳を潤ませて嘆願する彩乃だが、香奈は即座に首を横に振った。  
「だめです。だって、彩乃さんは私の大事な友達を虐めたんですから。だから、その報いを  
受けてもらいます」  
きっぱりと仕返し宣言する。祐希が思わず香奈に目を見開く。  
「香奈、その…大事な友達って」  
「勿論、祐希の事よ」  
彩乃に対するのとは対照的に、優しげで確信に満ちた表情で祐希を見る。「どうして今更そんな事を  
聞くの?」と言いたげに。こんな時だが祐希は思わず涙が出そうになる。  
 
「……うっ! あああ……」  
その間も休みなく彩乃に対する電気あんま責めは続く。時折、濡れた踵がすべり、電気あんまが  
外れるが、祐希が動きを封じているので逃げられない。しかも……。  
「あ、外れちゃった。またやり直しね」  
にやっと笑いながらまた踵をセットするときに、少し強めに宛がう。それは時折「ぐっ…!」っと  
息が詰まりそうになるぐらい強くされるときがあるが、その時の二人の目配せを見ると単なる  
アクシデントではなさそうだ。あまりの口惜しさにそっと唇を噛み締める彩乃…。  
 
「そろそろ交代しようか、香奈?」  
「そうね。足も疲れてきたし……でも、私、祐希みたいにプロレス得意じゃないから、上手に  
彩乃さんを抑えきれる自信ないよ?」  
「大丈夫、妙な動きをしたら思いっきり蹴っちゃえばいいんだよ。急所攻撃『あり』なんだから」  
ようやく電気あんまから開放されてぐったりとしている彩乃を、フフフフ……と二人して見下ろす。  
「な……! そんなルール、言ってない……!」  
彩乃が慌てて身を起こそうとするが、さっきまでの責めで足腰が立たず、また倒れこむ。  
「知ってますよ。今決めたんだから当たり前じゃないですか?」  
「今までのルールは彩乃さんが勝手に決めたんですよね? じゃあ、私たちだって勝手に変える  
権利があるはずですよ」  
馬鹿にしたように憧れの生徒会長を見下す二人の美少女。あまりの屈辱に歯噛みするが、状況は  
圧倒的に彩乃に不利であった。どうしてこうなったのか……やはり香奈の豹変が大きく流れを  
変えたと言える。その香奈が自分の上半身を押さえに来た。  
 
「香奈ちゃん……」  
スリーパーホールドの様に首に腕を掛けて押さえ込む体勢に入る香奈に、囁くように彩乃が言う。  
「なんですか?」  
敬語ではあるが完全に上位にたった視線で香奈が彩乃を見る。その視線を受けながら彩乃は真顔に  
なって言った。  
「後で……二人っきりで虐めさせて……可愛がってあげるから」  
その言葉に香奈の表情が一瞬凍りついたように止まったが、  
「……はい」  
一呼吸おいて、真っ赤になりながら香奈が承諾する。その表情は、ここに来たばかりの時、彩乃に  
対して憧憬の目で見ていたのと同じ表情に変わった。彩乃も香奈を慈しむ表情に変わる。  
今は執拗に虐めていても、香奈にとっては彩乃は永遠の憧れの人なのだ。祐希もこの場は見ない  
振りをした。  
 
「あ…うっ……ああ…ん」  
祐希の電気あんま責めは十分に濡れているせいか、香奈にされた時より、気持ちがよかった。  
しかし、別の感覚が常に彩乃を苛んでいた。  
「今だったら、蹴っても痛くないかも?」  
「そうね。ちょっとでも抵抗したら合図するから」  
「OK、その時は思いっきり蹴るね」  
そのやり取りを聞くたびに彩乃の太股の間から締め付けるような感覚が電気の様に走る。急所を  
押さえられた恐怖、と言う感じか。今は電気あんまで強引に気持ちよくさせられているのだが、  
いつそれが苦痛に変えられるか。二人の言葉のやり取りには脅し以上のものも感じられ、時折、  
股間から踵を離されるたびに、蹴られる恐怖で一杯になり、内股をギュッ!と絞ってしまう。  
その様子を二人からからかわれ、屈辱感で一杯になる。  
 
「私を辱めるなんて…許さないから」  
息も絶え絶えの様子でまだ強気の彩乃。しかし、そろそろ限界が見えてきた。これ以上責め続ける  
のは無理であろう。  
「彩乃さん、このままイきたいですか? でないと、頭が変になっちゃうかも?」  
祐希が嘲りを含んだ口調で聞く。彩乃はもうそれに反抗する力はなかった。香奈の上半身の縛めは  
殆ど解けているが、電気あんまから逃げ出す様子はない。内股のツッパリにも力がなく、彩乃の  
急所は祐希の踵に蹂躙されるがままになっている。  
「こんなにされてもまだ頑張れるなんて……流石、私の……」  
と言いかけて口をつぐむ香奈。その思いはまだ彩乃に伝えるのは怖かった。もし、拒否されたり  
したら……それに、祐希がどう思うか。  
 
「言っちゃいなよ、香奈」  
祐希が明るく香奈を励ます。香奈が彩乃の事をどう思ってるか、ちゃんと察している様子だ。  
「私たちの関係と、彩乃さんとの関係は、どっちか一つじゃなきゃだめってことはないよ?  
それに、この後、可愛がってもらうんでしょ?」  
にこっと微笑みながら、ウィンクする祐希。その間も彩乃に対する電気あんまは全然やめない。  
二人の会話を朦朧とした意識の中で聞く彩乃。失神寸前だ。  
「うん……わかった。ありがとう、祐希」  
祐希に笑顔で返事をすると改めて彩乃の顔を覗き込む。息が荒く、額に大粒の汗が浮かび、  
頬を紅潮させた辛そうな表情だが、とても綺麗だ、と思う。  
「私の……お姉さま……」  
香奈は彩乃の形の良い唇にキスをした。苦痛と快楽の狭間をさまよい続けた彩乃の唇は少し、  
噛み締めた時の血が滲んでいた。お姉さまの味がする……彩乃はそう思った。  
「香奈ちゃん……あ……あああ〜!」  
香奈のキスでリラックスした途端、今まで体の中にたまりこんでいた物が一気に全身に流れていった。  
彩乃は香奈の腕の中で失神した……。  
 

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