私は高校生のときに生徒会長を務めていた。その就任挨拶は、学校のグラウンド  
で全校生徒の前で行われるのだけど、私はそれをノーパンでしたらどうかと思い  
ついて、当日の朝、学校のトイレでパンツを脱いでからグラウンドに向かった。  
 
グラウンドには結構高い台があって、そこにマイクが備え付けられている。  
私はその台に登ると、マイクの高さを低く調整した。  
目の前を見渡すと、そこには何百人もの生徒たち、男子も女子も、上級生も  
同級生も下級生も、みんなが私を見ていた。私は一気に緊張してしまい、頭の中  
が混乱して、何を話すのかがよくわからなくなっていた。  
風が何だか強い気がする。登校するときには吹いていなかったのに。もしスカート  
が捲れて、私がノーパンだとバレたら大変なことになってしまう。とんでもないこと  
をしてしまったと、後悔しても後の祭りだ。私は両手でスカートをぎゅっと掴んで  
押さえつけると、スピーチを始めた。  
緊張のせいか羞恥のせいか、やはり何度も噛んだり、言い間違えたりして、私は  
自分の顔が熱くなってくるのを感じた。生徒たちはそんな私を見て、みんな笑って  
いた。それが私をいっそう羞恥させる。風は私のスカートの中にまで入ってきて、  
剥き出しの股間やおしりを撫でる。冷たくて変な気分になってくる。私はスカートが  
捲れないように、両手で必死に前を押さえているけど、後ろはどうすることもでき  
ないので、もし後ろに誰かいたら私のおしりが見えてしまっているに違いない。  
私は緊張と羞恥に耐えながら、長い時間をかけて、全校生徒の笑いものになった  
ひどい内容の就任挨拶をどうにか終わらせた。  
 
トイレでパンツを穿いて、教室に戻ってくると  
「ゆりちゃん、必死にスカート押さえててすっごく恥ずかしそうだったよー」  
「全校生徒の前でパンツ丸見えは恥ずかしいよねー」  
「ゆりちゃん、すごく恥ずかしそうにしてたど、今日はどんなパンツ穿いてきたの?」  
と、クラスの女子たちにからかわれた。さらに学校中でも悪い意味で有名になって  
しまい、陰で「こども生徒会長」「ロリ巨乳生徒会長」「恥ずかしがりや生徒会長」  
などと呼ばれるようになってしまった。それでもノーパンがバレて、  
「ノーパン生徒会長」「露出狂生徒会長」とか呼ばれなくてよかったと思う。  
 
 
 

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