軍会計科窓口を目指して王宮の廊下を進むハッシュくん達。
「あ、あの……もう少し普通に歩かない……?」
おずおずと提案するのは、この中では割と常識人らしいアレーネさんです。
「ほら、このままじゃ目立ちすぎるし、それに警備の兵に止められちゃうかも……」
彼女の言う「このまま」とは、
両腕にお色気美女とおっとり美人、背中に妹系美少女を絡み付かせた可愛いロリショタ美少年、
その胸倉を掴んで引っ張るキツめの綺麗なお嬢さん、
その後を恥じらいながら付いていくスラッと背の高い美形
――という状態です。
しかも、少年の前は大人顔負けの膨らみ具合。
そりゃ目立たない方がおかしいでしょう。
王宮奥のこの廊下は許可のない者は入れないので、今のところ周囲には誰もいないのですが、この
まま人通りの多い場所へ出てしまったら確実に捕まります。猥褻物陳列罪です。むしろ児童虐待かも
しれません。YESロリショタ、NOタッチ。
「せ、せめて、そ、そこ、隠そ? ね?」
と、アレーネさんはハッシュくんの自己主張する男の子の部分を指差します。
「うん、そーだねっ」
リズさんははそう言って、後から伸ばした手を下げ、そこを隠します。
「ふあっ、んあ、り、リズさん……っ! かっ、隠してくれるのは、ありがたいん、です、けどっ!
でっ、でもっ、別に、そっ、そんなにしっかり、握らなくてもっ……ひあぁっ! もっ、揉まないで
くださいぃっ!」
「だって、こうしないとちゃんと隠せないじゃん? ハッシュくん、こんなに大きいんだもん。うわ
あ、実際触ってみると、ホント、凶悪ぅっ♪ 私の手の中でビクンビクンってしてるぅ」
「や、やめっ、ふあっ、ひあぁ……っ! だったら自分で隠しますからぁっ!」
「あら、独り占め? 良くないわね」
「うふふ、私達にも触らせてちょうだいね?」
「ど……どうしてもって言うなら、さっ、触ってあげてもいいわよっ!」
抗議するハッシュくんを無視して、レイチェルさん、メアリーさん、クリスさんもそこへ手を伸ば
します。
にぎにぎ。
さすさす。
なでなで。
さわさわ。
経験豊富なお姉さん達の四人がかりの優しい愛撫に、若い(というか幼い)ハッシュくんはあっと
いう間に限界を迎えてしまいます。
「あっ、あっ、ダメぇっ! もっ、もう……ぼくもうぅ……っ!」
しかし決壊してしまう寸前、四人とも申し合わせたように手を引きました。
「ああっ……はぁっ、はぁっ……うぅ……みんな、ひどい……」
寸止めされて息を荒げる美少年に切ない目で見上げられ、お姉さん達の胸はキュンキュンです。
「あぁんっ! もう、ハッシュ君ってば、イ・ケ・ナ・イ・コ! こんなところでお漏らししそうに
なっちゃうなんて!」
メアリーさんが嬌声を上げました。いや、そりゃあんたらのせいでしょう。
「仕方ないわよねぇ? 若いんだもの。私達の手で気持ち良くなってくれて、嬉しいわ」
レイチェルさんはハッシュくんを庇って点数稼ぎです。
「わっ、私が弄ってあげたんだから、気持ち良くて当然よ! 感謝しなさいよねっ!」
クリスさんはぶっきらぼうにそう言いながらも、さすっていた指先を胸に抱いてうっとりしていま
す。さらにくんくんと匂いを嗅ぎます。
見かねたアレーネさんは、四人からハッシュくんを奪い取り、守るように抱きしめました。
「あのっ、み、みんな、そのくらいにしとこ? ね? ねっ? ハッシュくん、困ってるし……」
が、現状一番困らせているのは、どう見てもアレーネさん自身です。ハッシュくんは抱きついてき
たアレーネさんの胸に顔を挟まれて、顔を真っ赤に染め、唇をふるふると震わせて体を硬直させてし
まっています。が、真っ赤になりながらも、思わず顔を左右に動かし、鼻で大きく息を吸い込んで、
綺麗なお姉さんのお胸の柔らかな感触とかぐわしい匂いを堪能してしまう勇者くんなのでした。しか
たありませんね。ハッシュくんだって男の子ですもの。
「ちょっ、ちょっと! どさくさに紛れて抱きついてんじゃないわよ!」
「まあまあデビソン大尉。ノヴァク准尉はここまでハブられちゃってたんだから、ここからは彼女に
もハッシュくんを堪能させてあげましょう」
そうクリスさんをなだめたメアリーさんは、抱き合う二人に近づくと、にやにやと笑みを浮かべな
がらそっと囁きます。
「ノヴァク准尉ー? ハッシュくんにおっぱいの匂い嗅がれて、嬉しいわねー?」
「ひやっ!?」
「はわっ!?」
二人はあわてて離れました。
ハッシュくんはそのままぺたんと尻餅をついてしまいます。両手を後につき、両足が広がって、図
らずも取ってしまった美少年のM字開脚ポーズwith股間フルヘッヘンドに、お姉さん達の視線が集中
します。
「あらあら、ノヴァク准尉の匂いを嗅いで、ハッシュくんさらに興奮しちゃったみたいよー? ほら、
あんなにヒクヒク動いちゃってる」
メアリーさんの言葉に身悶えるアレーネさん。
「は、はうぅ……ハッシュくんの、ばかぁ……匂いなんか嗅いじゃ、嫌あ……」
「もー、そんなこと言っちゃってぇ。ホントは自分も興奮しちゃってるくせにぃ!」
恥じらうアレーネさんを、リズさんがまぜっ返します。
「そ、そんなことは……あうう……」
一方、恥ずかしい体勢になってしまったハッシュくんはすぐに立ち上がろうとしましたが、それを
押し止めるようにレイチェルさんが正面からのしかかりました。
「ひゃあ……んむっ!?」
「ハッシュくん、ひょっとして匂いフェチ? 可愛い顔して変態さんなのね。お姉さん、そういうの
大好きよ。うふふ、じゃあ私の匂いもいっぱい嗅がせて、あ・げ・る♪」
そうしてレイチェルさんはしばらく自分の胸元をハッシュくんの鼻に押し付けていましたが、やが
て上体を起こすと、腰を押し付けるようなマウントポジションに持って行きました。どこに押し付け
たかって? そんなの決まっているじゃありませんか。言わせないでください恥ずかしい。
「あんっ……ほーら、ハッシュくん? 服越しに食い込んじゃってるの、わかる?」
「ふあっ、あぁっ、やあ……っ!」
「んっ……うふふ、だ、ダメよぉ急に動いちゃあ……あっ、そっ、そんなにぐりぐりされたら、んっ、
おっ、お姉さん、ガマン出来なくなっちゃうわぁ」
そんな事言ってますが、動いてるのもぐりぐりしてるのもレイチェルさんです。
「あっ、やっ、やめっ……ここじゃやあっ……み、みんなに見られちゃいますからぁっ!」
「あら、場所が問題なの? 行為自体は問題ないのね? ふふふ、大丈夫よ。ここ、誰も来ないから。
それに、別に見られたって良いじゃない。私とハッシュくんの恥ずかしいところ、みんなに見せつけ
てあげましょう?」
「そっ、そんなっ、あっ、あっ、やあぁっ! やめてぇっ! れ、レイチェルさんっ! ぼく、もう、
げ……限界ですからぁっ!」
「良いのよ、いっぱい出して」
「あああっ! やめてくださいぃっ! やめてくだむうぅーっ!?」
首を左右に振って懇願するハッシュくんの声をさえぎったのは、クリスさんでした。レイチェルさ
んに倣って、彼女もマウントポジションを取ったのです。――ハッシュくんの顔の上に。
「むぅー! うぅーっ! ぐうぅーっ!」
「ん……っ! かっ、勘違いしないでよねっ! べ、別に、わ、私の匂いも嗅いで欲しいとか、そう
いうんじゃ、んっ、なっ、ないんだからねっ! たっ、ただ、あんたがうるさいから、んっ、ちょっ
と口をふさいであげただけなんだからっ! ふあっ! あっ! あっ! んあっ! かっ、感謝しな
さいっ、よねっ!」
スカートの中に顔を突っ込む格好になったハッシュくんは、頬にはすべすべの絶対領域を直に、鼻
にはクリスさんの柔らかい部分を下着越しに感じて、物理的にも精神的にも悶絶してしまいます。ち
なみに緑の縞パンでした。
「むぅー! うぅーっ! うぐうぅーっ!」
「はひっ! はひんっ! ばっ、ばかっ! こんな状態で、うあっ! う、うめき声なんか、あ、あ
げないで、よっ! うあっ、あっ、ああっ! やあっ! だめぇっ! そっ、そんなにっ、かっ、顔
を、う、動かすなあっ! んあっ、ああっ、あああーっ!」
だったら顔の上からどけば良いのに、クリスさんはますます強く腰を押し付けます。この人、随分
分泌量が多いらしく、二重の股布もなんのその、すっかり濡れそぼったクロッチ部分はハッシュくん
の鼻と口にぴったり張り付いて息をさせません。普通に生命の危機です。暴れるなって言う方が無理
でしょう。こんな死因じゃ、国王に
「おお勇者よ、死んでしまうとは情けない」
なんて言われても本当に情けなくて一切反論出来ませんね。
幸いにも、ハッシュ君が窒息してしまう前にクリスさんは達してしまい、
「ふあぁぁぁ……っ!」
と甲高く呻きながら後ろにぱったり倒れて口と鼻を開放しました。ハッシュ君の可愛らしいお顔は、
クリスさんのお汁でてらてらと濡れています。
しかし、ツンデレお姉さんによる嬉し恥ずかしい窒息攻撃からは開放されたものの、扇情的なお姉
さまによる直接攻撃は続いています。
「けほっ、けほっ! はぁっ、はぁっ、はぁっ……はあっ! やぁっ! れ、レイチェルさぁんっ!
レイチェルさんも、は、離れてくださいぃっ! も、もうっ、ほ、本当に、出ちゃいますからぁっ!」
「んっ、んっ、ああっ、いいのよぉ……私も、一緒に、イってあげるから……っ! が、我慢しない
で、んんっ、そのまま、いっぱい出してぇ……っ! ああっ、イっ、イくわっ! あっあっイくっ!
イくっ! こどもちんぽでイっちゃうぅっ! きゃうぅっ! うぅぅぅぅ……っ!!」
一緒にイってあげるとか言っておきながら、ぐっと背中を仰け反らせ、一足先にレイチェルさんは
達してしまいました。それでも、彼女の腰は巧みなグラインドを続け、彼女いわく『こどもちんぽ』
への刺激を止めません。
「ああ、ぼく、も……で、出ちゃう……っ! 出ちゃいますぅ……っ! 出ちゃ……ふあああっ!!」
「だ、だめぇ……っ!!」
「え……きゃあっ!」
と、そこで突然悲鳴を上げて、レイチェルさんが横に転げました。とうとう見ていられなくなった
アレーネさんが、彼女を突き飛ばしたのです。
「だ、だめよぉ……っ! こんなところで、なんて……っ! これじゃまるで、ハッシュ君いじめて
るみたいじゃないっ!」
みたいというか、いじめてます。性的嫌がらせです。立派な犯罪です。
しかし結果的に一番ハッシュ君をいじめてしまっているのは、またもやアレーネさんでした。彼女
がハッシュ君の上からレイチェルさんを排除した時、すでにハッシュ君は達してしまっていたのです。
つまり、射精する瞬間、刺激を外したのです。
これはつらい。
「あーーーっ!! いっ今やめないでぇーーっ!!」
咄嗟に手を伸ばして自分で扱こうとしたハッシュ君でしたが、そうはさせじとメアリーさんがその
手を掴んで阻みます。
「あらぁ、ダメじゃなぁいハッシュ君。これだけ綺麗どころに囲まれておきながら、自分でしこしこ
しちゃうなんて、失礼よぉ?」
などと言いつつも、メアリーさんはただにやにや笑いながら見ているだけで、何かしてあげる気配
はありません。鬼ですね。
アレーネさんは心配そうにしてはいますが、どうしていいのか分からないようで、おろおろと立ち
竦んでしまっています。
絶頂を迎えて横たわっているレイチェルさんとクリスさんはその余韻に浸りながら、陶然とした目
で自分を絶頂に導いた(というか導かせた)ハッシュ君を見つめています。
リズさんも、ハッシュ君の足の間に座り込み、かぶりつきで観察します。
「うあぁぁ……あぁぁぁ……」
五人の美人さんに見守られる中、刺激を失った弱々しい吐精にもどかしく呻く美少年勇者のズボン
の前に、じんわりと染みが広がっていきます。染みの中心が『どうか触ってくださぁい』とお願いす
るように、切なくびくんびくんと震えています。
やがてその虚しい絶頂が一段落し、射精というより漏精といった感じの染みの広がりが止まっても、
発散し切れずに残った発情に煽られ、ハッシュ君のモノは勃起を維持したまま摩擦を求めてわななき
続けています。
「うう……こ、こんな……こんなの……あんまりです……ひどいです……」
声を震わせ、涙目で恨み言を言うハッシュ君でしたが、メアリーさんはそれには答えず、彼の手を
開放します。そして彼の両頬に手の平をそっと当てると、にっこり笑って言いました。
「まあハッシュ君たら、こんな所でお漏らし? もう赤ちゃんじゃないのに、恥ずかしいわねぇ」
「ううぅ……」
きゅっと目を閉じて俯いてしまうハッシュ君。メアリーさんはその涙をそっと指で拭うと、淫蕩な
笑みを浮かべながらぺろりと舐めました。
「ああん……美少年の涙の味ぃ……っ!」
「っつーかさあ、これ、どうすんのよ? ねえ、ハッシュ君? こんなにいっぱい出しちゃってさ。
このままじゃ、会計科に行けやしないじゃない。うふふふ……」
起き上がったクリスさんが、嗜虐の笑みを浮かべながら、ひくつくズボンの中心を優しく踏みつけ
ました。いつの間にやら靴を脱いでいた彼女は、下着とおそろいの緑のシマシマニーハイソックスの
裏で、達したばかりのハッシュ君を巧みに刺激します。彼女の足が動く度に、にちょにちょ、にちょ
にちょ……とズボンの中から粘着質の音が小さく聞こえてきます。ハッシュ君、かなり大量に出した
ようですね。
「ん……やぁ、足の下でびくびくしてる……女の子みたいなのに、ここはこんな……すごい……」
足裏にあたる元気な男の子の感触にうっとりとしていたクリスさんでしたが、見上げるハッシュ君
と目が合うと急に恥ずかしくなったのか、顔を真っ赤に染め、目を吊り上げて睨みつけました。
「ちょ、ちょっと! あんたの恥ずかしいお漏らし、くっ、靴下まで染みてきちゃったじゃないっ!
どうしてくれるのよこれっ! ぬるぬるして、気持ち悪いでしょ! ハッシュ君、あんた責任取って
舌で綺麗にしなさいよねっ!」
「う、あ……や、やめて、くだ、さ……むうぅーっ!」
クリスさんは股間から足を離すと、ハッシュ君の可憐なお口に足先を押し付けました。ハッシュ君、
やめてと言ってはいましたが、しかし彼女の足の親指をしゃぶる表情は恍惚としています。はむはむ
と口を蠢かせながら、そんな顔で涙を流したりするもんですから、クリスさん始めお姉さん方の胸は
さらにキュンキュンときめいてしまいます。
目尻をでれっと下げただらしない顔で、お口を塞がれているハッシュ君を後ろからきゅっと抱き締
めたメアリーさんが、
「んー、ハッシュ君あったかぁい♪ でも、本当にどうしょうかしらねぇ。着替えもないしぃー?」
と仕方ないわねぇ的な口調で言いました。加害者側としての反省の色は全く見られません。
するとリズさんが両腕を上げて飛び跳ねました。
「はいはーいっ! はーいっ!\(^o^)/」
「はぁ、はぁ……な、なにようるさいわね! あんたの人生終了のお知らせ?」
足指に美少年の口唇愛撫を受けて半分アヘ顔になっていたクリスさんが、雰囲気を壊すなとばかり
にリズさんを睨みつけます。どうでもいいですけど、今この時点でもしも誰かに見つかったら、一番
人生終わるのはクリスさん、多分あなたですよ?
「終わらないよ! 私はようやくのぼりはじめたばかりだもん、この果てしなく遠い美少女坂をね!」
作者の次回作にご期待ください。
ってリズさん勝手に未完にしないでくださいよ。最終回じゃないぞよ、もうちっとだけ続くんじゃ。
「じゃあなんなのよ」
「んとねー、ほら、私、佐官じゃない? だからねー、この先に専用の部屋を与えられてるんだけど、
そこでハッシュ君のお着替えすればいいと思うの!」
クリスさんはハッシュ君から足を離して言いました。
「なにしてんの? すぐに案内しなさい」
レイチェルさん、メアリーさんも頷きます。
「行こう」
「行こう」
そういうことになった。
ちなみにアレーネさんは
「え、あの……い、いいのかな……?」
と言いながら、でも皆さんを止めるでもなく、その後を付いて行くのでした。
え、ハッシュ君の意見……?
クリスさんのおみ足への口唇奉仕ですっかり蕩け顔になってしまっている彼に、一体どんな異存が
あるって言うんです?