湿った穴の中にその硬く長いものが男によって挿入されると、女は不安と期待が綯い交ぜになった顔になり、かすかに震えた。
「あっ・・・!」
挿入したそれが柔らかな襞をくちゅり、と引っ掻く。
そのかすかな感触だけで彼女は全身を引きつらせた。
「動くな! ・・・もうすぐ気持ちよくなるからな」
「ああ・・・」
男の鋭い叱声に一瞬身を固くしたものの、高まり続ける期待に思わず熱い吐息が漏れてしまう。
やがて彼女を見下ろしたまま男はニヤリと笑った。
「フフ、ここか」
「あひっ?!」
狙いを定めた男はそれまでの慎重な動きから一転し、その硬い棒で女のジュクジュクと湿った柔襞を荒々しく擦り上げる。
彼女の、その奥深い場所をそこまで大胆に責め立てた者はそれまでいなかったし、それゆえに彼女は未知の感覚と快感に喘ぎ、酔い痴れたのだった。
「ああ・・・もっと、もっと、お願いっ、そこぉっ・・・!!」
男が自慢のそれを出し入れするたび女の身体がヒクッ、ヒクッと淫靡に痙攣する。
(こんなに、気持ちイイなんて・・・)
自分自身の指でひとり寂しくそこを弄っていたときと比べこれがいかに違うかを思い、今の悦びにひたる。
全身の力を抜き、相手の男に全てをゆだね彼女は恍惚となっていた。
「ふふ、身体の向きを変えるんだ。もう一つの穴もやるぞ」
「!! ・・・い、いいわ、お願い・・・っ!」
「あーすっきりした。あなたって本当に耳掃除が上手いのねえ!」
「まあね。かなり気持ちよさそうだったな。アメ耳だから結構大変だったけどな」
「自分だとうまくいかないのよね。またよろしく」
以上 「耳掃除の快感」でした