俺の名は範奈甲次郎、なんてことはない中年オヤジだ。
だが俺には一つ取り柄がある。
なんとあらゆるものの弱点がわかるのだ。
喧嘩じゃ負けなし、岩も手で軽く割れる。
だが特筆すべきは女の弱点もわかることだ。
「ねえ甲ちゃあん、エッチしよ?」
「あ? だったら金持ってこいよ、100万ぽっちじゃ指マン止まりだな」
最高級ソープの人気嬢が足にすがりつくのを振り払ってそう言う。
「してぇ、指マンしてぇ……」
ヌパァっと開く美マンは1時間で15万払わねばならない代物だ。
だが俺にとっては有象無象の駄マンにすぎない。
堕とすためにヤってやったことはあるが、もはや興味はない。
ズブリュウ
「はひぃぃん♪ 気持ちいいとこ当たってるよぉ♪」
ミリ単位で性感帯をこすりあげ、秒単位で移り変わる最も快感を感じる弱点を追い詰める。
「はぎ♪ ひぎ♪ んほぉぉ♪」
わずか30秒、それで百戦錬磨のソープ嬢は潮を噴いて失神した。
「ふん、俺のチンコは極上の生娘だけに使うものなのさ」
後ろに控える数百人の女たちが羨ましそうに眺めているのを、俺はさも興味なさげに一瞥して去っていった。