…「兄貴〜?入るよ〜?……ってまだ寝てるし……」  
 
ある土曜日の朝…恭介の部屋に妹の美羽がずかずかと乗り込んできた  
 
呆れた顔の美羽は兄の使っている布団を無理矢理ひっぺがそうとするが、恭介も無意識にそれを阻止しようとしている  
 
 
「ほら!い〜かげん起きろ!バカ兄貴!」  
 
「う……っん…うる…さいなぁ…休みなんだからゆっくり寝かせろよ…」  
 
「だ〜め!折角今日から二人き……じゃなくて……今日から親いなくて、食事とか私達で作らなきゃならないんだから!買いもの行く約束だったでしょ!?」  
 
 
二人の両親は今日、結婚記念日ということで三日間家を留守にすることになっていた。  
 
それで今日から家に二人きりの生活が始まるというのに、兄の恭介は妹に起こされても中々起きて来なかった…  
 
 
「〜っ……こ…の…これで…どうだ!」  
 
美羽が思いっきり布団を取り上げる…が、恭介は仰向けで寝たまま…  
 
「はぁ…はぁ…どう?これで流石のバカ兄貴でも起きる気になって……って…っ〜//」  
 
とそこまで言って何故か美羽の言葉が止まる。何故なら、恭介の股間の部分が異様に盛り上がっているのだ。  
 
まぁ健全な男子なら普通のことなのだが、美羽はあからさまに慣れていない様子で…目を反らしてしまうが、強気な口調で  
 
 
 
「こ……この変態バカ兄貴!//私になんてもの見せてんのよ!」  
 
「ん……あぁ…悪い悪い……俺はいつも朝はこうなんだ、気にするな」  
 
「き……気にするわよ!い…良いから早く降りてきなさいよ!朝ごはんはできてるんだから!冷めちゃうでしょ!バカ!」  
 
 
そう言って部屋のドアをバタンと閉めて階段を降りていく美羽……が、下で恭介が来るまでの間、あの光景が目に浮かんできて  
 
 
「あ……兄貴の…あんなになるんだ……って…な…なに考えてるんだろあたし…//」  
 
 
必死に忘れようとするが、兄が降りてくるまでの間ずっと意識したままだった…  
 
 
兄が降りてくると美羽だけギクシャクしながら朝ごはんを二人で食べた……………  
 
 
 
「ほら!買いものいくよ!?早く準備しなさいよ!」  
 
「わかったわかった……たく…めんどくさ……」  
 
「な〜に?…何か言った……?」  
 
「……なんでもないっす……」  
 
土曜日の正午過ぎ、恭介と美羽は近くのスーパーマーケットに買いものに向かおうとしていた。  
恭介は嫌々なのだが、美羽の方は何故か機嫌が良く表情からも上機嫌が伺える。  
準備ができると二人並んで歩いてスーパーマーケットに向かった…その道中に美羽が  
 
「…ねぇ?兄貴…あの…さ…ちょっと聞きたいことあるんだけど……良い?」  
 
「ん?何だ?今日の晩飯の希望か?じゃあ……俺は……っっ!?いって〜…何すんだよ!」  
 
そこで何故か美羽の蹴りが恭介の足に直撃する  
「違うっつ〜の!そんなんじゃなくて……あの…ね?…その…//」  
 
「なんだよ…はっきり言えって?なんか今日のお前変じゃね?朝飯の時から…熱でもあるんか?」  
 
「ひゃっ…//…な…なにすんのよ!?いきなり…熱なんかないって!」  
 
恭介のひんやりとしたおでこが美羽のおでこと重なる…完全な不意打ちに変な声をあげてしまう  
「じゃあなんなんだよ…?」  
 
「だから……その…兄貴は…か…彼女とか……いたりする?」  
 
「はぁ!?…いきなりなに言って…っ…ごほっ……ごほっ…」  
 
「ちょ……そんなに驚かなくても……」  
 
「…はぁ…彼女がいりゃ土曜日の昼間に妹と買いものなんかしねぇよ……悪いかよ…」  
 
「そ…そうだよね!…バカ兄貴に彼女なんかできるはずがないよね!?はぁ〜…心配して損した……」  
 
「なんでお前がそんな心配するんだよ…?」  
 
「はぇ!?…い…いや…今のは…違っ…//…も…もう!今のはナシ!!忘れろ!バカ兄貴!」  
 
美羽が持ってる手提げバックを使って恭介を殴りにかかる。  
何故こんなにむきになるのか…恭介は知るよしも無い、まさか今日の夜に美羽からあんな事を言われるなんて……夢にも思ってなかった。  
 
無事に買いものを終える…議論の末、結局美羽が楽だと言うことで晩ごはんはカレーに決まった。  
 
もしかして晩ごはんずっとカレーなんじゃないだろうな……そんな考えが恭介の頭をよぎる……そして恭介は無意識のうちにため息をついていた…  
 
二人は買いものを終え帰宅…  
 
 
 
はぁ……なんか休みなのに疲れた……もう風呂入って寝たい……」  
 
「はぁ!?なに言ってんの?まだ晩ごはんも食べてないでしょ?…それともなに?…私と一緒に買いもの行ったから疲れたとか言うんじゃないでしょうね!?」  
 
「いや〜良くわかったな?全くそのとう……り……?…ごめんなさい…冗談です…だからその包丁は降ろして?マジで怖い…」  
 
「…まぁ…良いわ…今回は許してあげる」  
 
今回はって……また同じことやったら許してくれないのだろうか?そんな事を思い寒気が恭介を襲う……  
しばらくすると自分で作ったカレーを笑顔で持ってくる美羽…恭介の皿には山盛りのごはんとカレーのルーが…  
 
「さぁ!いっぱい食べてね?私の作ったカレー好きでしょ?」  
 
「いや…好きだけどさ……この量は…無理じゃね?」  
 
普段から料理をしていて、料理の上手い美羽のカレーは好きなのだが…  
 
「なによ?私のカレーが食べれないとでも!?」  
 
「……はぁ…食べさせて頂きます…」  
「よろしい!おかわりもあるからね!?」  
 
無茶苦茶な事を言ってくる美羽のカレーをなんとか平らげて…  
 
「…うっ……ぷ…ご馳走…様…でした…」  
 
「さすが兄貴!良い食べっぷりだね!?」  
 
ニコニコしながら食器をかたづける美羽……二人きりの食卓 二人きりの家 この状況が何より嬉しくてつい笑みがこぼれる… はっとして我にかえるが、冷静になればなるほど自分の気持ちを押さえきれなくて……  
「やだ…私…こんなに兄貴のこと……」  
 
ふと振り替えるとテレビを見ている兄の顔が目に入り、ドキっとしてしまう…  
「……っ〜//…ヤバ…押さえられないかも……ならこのさい……」  
 
美羽は意を決したように振り返り、  
「ねぇ……兄貴…?ちょっと…良い?」  
 
なにやら急に改まってそんなことを言い出した妹に首を傾げる恭介……  
 
「俺…またなんか悪いことしたかな?……だけど覚えがないし…」  
 
内心そんな事を思いながら  
 
「な…なんだよ?ちょっとだけだぞ?俺はこれから風呂に入りたいんだかな」  
 
「だ…だからさ…あの…//」  
 
あの気が強い妹がモジモジしながらこっちを見ているが鈍感というか、全くそんなことを妹が考えているなど恭介は思う筈もなく…  
 
「…なんだよ?はっきり言えって」  
 
「あ…あのさ!…やっぱりスキンシップって大事だと思うのよ…」  
 
「はぁ…?それで?」  
 
「だから……その…お…お風呂……ゴニョゴニョ…」  
 
「え〜と…聞こえないのですが?」  
 
「お…お風呂一緒に入ろうよ…!…///」  
 
この一言で場の空気は一緒で変わる、思ってもみなかった妹の言葉に唖然とする恭介、一瞬固まるがハッと我にかえり慌てながら顔を赤らめて  
「お…お前なに言ってんだよ!?冗談も程々にしろよ!からかってんのか?」  
 
「バ…バカ兄貴!冗談でこんなこと言うわけないでしょ!?私がどれだけ頑張って言ったと思ってんよ!」  
 
「じ…冗談じゃないって…お前…自分がなに言ってんのかわかってんのか?」  
 
「わ…わかってるわよ//けど変な意味じゃないからね!?あくまでもスキンシップの一環として……」  
 
なぜかここまで言っても自分の気持ちに正直になれない美羽…その顔は真っ赤で唇を噛み締めて恥ずかしさをこらえてるようだった。  
恭介も焦りを隠せないようで、無意識に妹の全身を見渡してしまう…  
 
恭介と美羽は2歳違い、恭介が18歳で美羽が16歳  
 
美羽の成長してきた体は胸も程よく膨らんでいて、スタイル抜群で顔も中々可愛い…明らかに美人の部類に入る。  
いつもは長い髪を後ろで縛っていてポニーテールやらツインテールやら、髪型に関しては色々自分で研究しているようだった。  
そんなこんなで恭介の視線が美羽に向けられているとそれに美羽が気付き  
 
「な…なに人の体をじっくり見てんのよ!?この変態兄貴!」  
 
「……ぁ…いや…これは…その…男としてしょうがない事で…」  
 
「〜〜っ//…い…良いから先に入ってて!!後から行くから!」  
 
そういうと美羽はまた洗い物を再会した 明らかにギクシャクしている美羽の背中を見ながら恭介は脱衣場に向かった  
 
 
脱衣場で服を脱いでいる間も、恭介の頭の中では色々な思考ががんじがらめになってしまっていた  
 
「…はぁ…美羽の奴…なんでいきなり一緒にお風呂入ろうだなんて……っ〜か…俺大丈夫かな…?」  
 
実の妹とこの歳になって一緒にお風呂…明らかに健全な男子高校生には危ない状況だ  
 
「いかんいかん…あいつの体見て反応したらまた変態だのなんだの言われるから……ここは心頭滅却してだな…」  
 
自分に言い聞かせるようにぶつぶつと独り言を言いながら落ち着こうとする  
 
そんなこんなで服を脱ぎ、手拭いを一枚持って風呂場に入る恭介、小さい椅子に座ってシャワーを頭から浴びる  
 
 
「ふぅ……だいぶ落ち着いてきたな…これなら大丈夫だろう…絶対に耐えてみせる!」  
 
意志を強く持とうと決心したが、この後に恭介の想像外の事がおきようとしていた…  
 
暫くすると、脱衣場の方から音が聞こえてきた。美羽が後片付けが終わってこちらへ来たようだ  
 
扉の一枚向こうに服を脱いでいる妹がいると思うと心臓がドキドキしてきて、なぜか股間も反応しだしてしまって…  
 
「っ…落ち着け…落ち着け俺……ふぅ〜…はぁ〜……良し!」  
 
深呼吸をしてなんとかものを静める…まだ見てもいないのに反応しているが本当に大丈夫なのだろうか…?  
 
とりあえずシャワーを止めて湯船に浸かる  
 
 
すると扉の向こう側から美羽の声が…  
 
「ねえ…あ…兄貴?は…入る…よ?」  
「…お…おう…」  
 
「じゃあ……」  
 
ガチャっと音がして風呂場の扉が開くとそこには…  
 
 
扉が開かれると胸から膝のあたりまでを一枚のタオルで隠した美羽が恥ずかしそうに入ってきた  
 
その姿を見て一瞬で恭介の性器はビクッと脈打って大きくなる  
 
「っ…ヤバ……」  
 
美羽がいる方とは逆の方向に体を向けて見ないように…  
 
「……兄貴?どうしたの?」  
 
「い…いや…なんでもないから…気にしないでくれ…」  
 
「…そう?…でもやっぱり恥ずかしいね//」  
 
「そ…そうだな……は…はやく終わらせてくれよな……俺も男だからさ」  
 
「……う…うん…わかった//」  
 
 
恭介は湯船の中で微動だにせずにいた、後ろにはタオルを一枚着けただけの妹がいると思うと勝手に自分のものは反応してしまって  
 
「……くそ……ふぅ…はぁ…落ち着け俺…」  
 
そんな中で美羽は椅子に座り、タオルを太ももに置いて髪を洗っていた  
 
「…ふぅ〜…さっぱりするな〜…」  
 
外見は全く緊張していないように見えるが内心は緊張していて心臓の鼓動が聞こえてしまうんじゃないかと思う位にドキドキしていた  
 
「…あ…兄貴の体……見ちゃった…結構筋肉質なんだな…格好いいかも…」  
そんなことを考えると顔が熱くなりドキドキが収まらず…  
 
そして……  
 
「ね…ねぇ?…兄貴…その…私の体…洗ってくれない?//」  
 
「ぶっっ!…だ…だからからかうなって!」  
 
「か…からかってないってば//その…本気だよ?」  
 
「ほ…本気って……い…良いのか?」  
「あぅ…う…うん//お願い…兄貴になら……」  
 
「美羽…一応言っとくけど…我慢できないかもしれないぞ…?…その…」  
 
「う…うん…//大丈夫…だから…私…兄貴のこと……その…//」  
 
「美羽……」  
 
「兄貴……うぅん…お兄ちゃん…」  
 
恭介が振り向くと胸を手で隠した美羽が潤んだ目でこっちを見ていて…  
 
恭介はそれに引き込まれるように目をつぶり、唇を重ねるだけのキスをした…  
その後お風呂場では………願いがかなった妹とその気持ちを知った兄との営みが…  
 
 

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