果てたといっても、射精するわけじゃない。
でも、僕の下着はもうどうしようもない状態になっていた。
百合さんはやめてくれたけど、体に力が入らない。
まだ呼吸の落ち着かない僕にかまわず、百合さんは僕の部屋着のズボンと下着を一緒に引き下ろしてしまった。
「あっ…!?」
遅かった。もう手が届かない。服は足首のほうまで引き下ろされてしまっていた。
「送りつけておいてなんだけど、お道具ってひとりで使うとどうしても手加減しちゃうんだよね〜」
と言いながら、百合さんがローターを構えている。
僕は嫌な予感がして、脚をきつく閉じた。でも…
「恥骨のほうまでぬるっぬる☆」
と言いながら、百合さんは僕が僕なりにきつく閉じた股間にローターを滑り込ませてしまった。
「うう……」
ローターのスイッチは入っていない。
クリトリスにひんやりとしたプラスチックの感触。
「いつまでちゃんとそのまま脚を閉じていられるかしら」
そう言いながら百合さんはローターのリモコンを僕の視界にちらつかせ、スイッチを入rt
「ああああああああああああああああ!!!!!」
クリトリスどころか全身に電流でも流されたかのような
強烈な刺激に耐えられず、僕はもがき喘いだ。
けれど、僕の脚は百合さんの体重によってきつく閉じられたまま。
「ああああっ、ああっ、うああああ…!!」
僕が男だったら、もう何度射精しているんだろう。
女の人の快感には終わりがないの…?
「やめてっ、やめっ!ああっ、やめてっ、くださ…!」
「私ここに座ってるだけだけどw」
事実、百合さん自身は僕に対して何もしていない。
ただ僕のふともものあたりに腰掛けているだけだ。
「うっ、うわっ、ああああっ…!」
でも、今の百合さんは僕にとっては拘束具だった。
脚をきつく閉じたままでいるせいで、ローターがクリトリスに押し当てられたまま振動している。
「ひうっ!ううううっ…!!」
僕は頭が爆発するんじゃないかと思い、頭を抱えた。
「このローター、強弱調節できるんだよね〜」
…何を言われたのか、よくわからなかった。
「えい☆」
「ひぁあああっ!?やっ、やめ、とめて、ああああ…!」
僕自身と百合さんによって その位置 に固定されたローターがさっきより激しく振動する…
「うあっ!ああっアああ…!」
体が言うことをきかない。背筋が勝手にがくがくと跳ねる。
「やっ!やめてっ、やめっ、いあああ…っ!」
「やめてもなにも私ここにすわってるだけだしw」
「とめっ…とめてっ!ああアッ…とめて、くださ…!」
「どこでどんな風にどうなってるなにを?w」
今の僕にそんなちゃんとした日本語を発しろなんて無理無茶無謀そのものの命令です…
「やめっ、うっ……、………!!!」
声を失い、酸欠に陥る。もう何度イッたか覚えていない…
「ねえ、ちゃんと言わないと酸欠で乙っちゃうかもよw」
「お願いっ…ローターああっ…とめ…てっ……ッ!!!!」
百合さんがようやくローターを止めてくれた。
僕は荒い呼吸のままで、ぐったりとベッドに横たわっていた。
体が火照って熱い。それに汗もかいたし、部屋着を着たままの上半身が暑苦しい。
だからって百合さんの前で、しかもこんな体を晒すのは…と思っていたら
「暑いでしょ?すごい汗かいてる…」
と言いながら、百合さんが僕の部屋着のボタンを外し始めた。
恥ずかしくて抵抗しようとしたけれど、僕にはもうそんな体力は残っていない。
女性のカラダでくたばったまま、されるがままの僕…
結局、僕はこんなカラダで百合さんの前で全裸。
体力は乙ってるし、もういろいろとオワタ…
「じゃーん」
百合さんが栄養ドリンクっぽい瓶を僕の目の前に差し出した。
「そんじょそこらのリポ○とはひと味どころ一万光年味違うよ☆」
…ラベルがついていない。
「それ…どこの会社の何ですか…」
「うちの薬理で研究開発した即時体力回復薬。開発名はエリクサー」
RPGじゃないんだから…。
「ペニクリス盗んだ罰として、今日は一日治検に付き合ってもらうからね」
…僕に拒否権なんてなかった。
「…おいしい?」
「…はい…すごく…」
飲まされた「エリクサー(開発名)」はたとえようもなく美味だった。
食道を通過する時点で揮発するかのように染み渡り、
疲労した僕の体を本当に即時回復する。
あまりに効きすぎて、逆に不安になった。
「あの…これ依存性とかないですよね…?」
「ないない、そのへんは実験済」
それを聞いて安心したものの、今度は別の不安にかられる。
今日一日、治検に付き合わされる…
「じゃあ、回復したところで続き行こっか☆」
「わああっ!」
百合さんは両手で僕の脚を大きく開いた。
僕は恥ずかしくて両手で股間を覆ってしまう。
「あははっ、大丈夫よ〜今は私と同じ構造なんだから別に恥ずかしくないでしょ☆」
そういう問題じゃないです、僕は(元)男なんです…
「やめっ、やめてくださ…!」
「んもう、めんどくさいなあ、コレでいこう」
百合さんは僕のお尻の穴に何か細い棒状のモノを入れて、
「ひっ…!あ…あ、あっ…!」
僕の体温より少し高い温度を持った液体を注入した。
「今度は何を………………?……??」
体に力が入らない。
さっきまで百合さんの腕に抵抗していた脚も弛緩し、べっドの上に投げ出されてしまった。
「即時吸収筋弛緩剤。どう?力がはいらないでしょ」
「は…はいりません…」
「首から上には効かないから、ちゃんとしゃべってよね」
これじゃ僕はヒト語を話すモルモットじゃないか…
自虐的な感想を抱く僕の視界に差し出されたのは電動マッサージ機だった…
「ああああ…ッ!っぐ…うあああアあああ…!!」
右手と右足、左手と左足を拘束具で繋がれ開脚させられた僕は…
「ほら、草食くん、ちゃんと実況!」
作動している電気マッサージ機をクリトリスの少し上に押し当てられていた。
「いああっ、やッ、やめっ、ひああああっ…!!」
男の体だと、包皮の上から陰茎を触れる位置。だと思う。
「うっ、やめてくださ、ああッ!と、トイレに…!」
「トイレ?小?大?w」
「ひ…っ!し、小の、ほうを…ううっうあああああ…!!」
…間に合わなかった。
僕は包皮越しのクリトリスに電気マッサージ機を当てられたまま、ベッドの上で…失禁した。
「えうっ、ううっ…もう、やめっ…!!」
激しすぎる快感と強烈な羞恥で、僕は半泣きだった。
「草食くん、何回イッた?」
「わ、わかりませッ…!やめて…くださ…!!」
必死で何度も懇願しているけれど、百合さんは聞き入れてくれない。
「皮越しでお漏らししちゃうんじゃ、直接当てたらどうなっちゃうのかな〜?w」
恐ろしいことを言いながら百合さんは僕のクリトリスの包皮を指で引き上げ、
サージカルテープで固定してしまった。
その上から…
「いやあああアあああああああああ!!!!!」
…僕の脳神経は全力で抵抗命令を出している。
このままだと僕が精神崩壊に追い込まれそうだからだ。
でも、その指令は体の筋肉に伝わらない。
「やめっ、やめて、お願いですから、あああああ…!!」
僕にできることは、唯一機能している首から上で、
クチを使って制止を求め、泣き叫ぶことだけだった…
(一応区切り。続く?)