毎日一時間、わたしは体の自由を奪われる。
普段あまり会話をした事もない隊のリーダーと、長官の命令で性交に至る。
…正しくは性交に至るまでの、肉体開発を行われていた。
わたしは肉体改造を行われ、戦う為の肉体を手に入れた。
しかしその強化された肉体の遺伝子を残す為の欲求が鈍いと数値的に判明し、わたしの体を改造した博士と長官の命令でわたしはリーダーに体を明け渡すしか無かった。
「あ…っ、あ、ぁ…」
自分のものとは思えない細くか細い声だった。
毎日一時間。リーダーは椅子に座ったわたしの足の間に顔を埋める。
少し高い椅子に浅く腰掛け、爪先立ちで脹脛が震えた。
「……まだ痛い?」
リーダーの声は優しい。あまり話した事は無いけど、多分、か弱い女の子へ掛けるような、いたわるような声色だ。
「っ、痛くは、無い…です」
割れ目にリーダーの指が添えられて、第一関節だけを曲げるようにそこが揺さぶられた。
くちゅ、と微かに水音がする。最初はその包皮の上から触られただけでも痛みを感じる部分であったが、もう最近ではそれだけじゃあ物足りないように感じていた。
「そう?じゃあいつものやつ、しようか」
「…っ、はい…」
ほんの少し太ももを押さえるようにして、足が広げられて行く。
その動きに連動して割れ目の間で先程からずっとリーダーの指先に愛撫されていた部分がぴょこりと姿を表すのが、椅子に座った状態のわたしからも見えた。
二十歳を超えた女の体とは思えない、肉感があまり無い体つきのせいもあるだろう。
薄い胸から肋骨、臍を通り過ぎて見えるのは……今までリーダーが触れていた、クリトリスだ。
ふにふにとした肉の間から尖りを見せるそれは分泌された愛液でてらてらと光っている。
クリトリスの上の皮膚をリーダーが指先で引っ張ると、包皮からぷるんと赤々と充血した芯が姿を表した。
リーダーは取り出したティッシュペーパーで、その芯を擦った。
尿道の方から撫で上げるようにして、ティッシュが濡れて湿ると、また新しいティッシュでそこをひたすら拭う。
何度もそれを繰り返しクリトリスの粘膜の余計な水分が取り除かれ、リーダーはそこにシリンジを押し付けた。
いつものやつとはこれの事だ。
わたしのクリトリスはこうして、シリンジで吸引される。
針の無い先端は太く、直径一センチはあるだろう大きな穴の部分にわたしのクリトリスは充てがわれ、無慈悲なまでに吸い上げられた。
「はぁっ、あ、あ…」
これ自体は、性感を感じない。だけれど透明なシリンジの筒の中に、吸い上げられまるで勃起した男性器のようなクリトリスが見えるだけで自然と甘い声が漏れた。
微かにシリンジで隠れて見えないところが濡れていくのを感じる。
だけれどリーダーはいまだそこには一度も触れた事は無い。
「ああっ!」
ぱちん、とした音を自分が知覚する前に、軽い叫び声を思わず挙げてしまう。
シリンジにはまるいゴムが取り付けられていて、それを吸引した状態でシリンジから離すとピチッとそれがわたしのクリトリスに嵌るのだ。
それによって勃起状態が続く、という寸法である。
包皮から飛び出たクリトリスは張り詰めうっすらとカリが浮かんでいてとてもじゃないが、いやらしい事になっていた。
「どんどん大きくなってるな」
「……はい……っこれも、リーダーの、おかげ……ですっ」
「さあ下着を履いて」
今までわたしの股間に顔を埋めていたリーダーに下着を履かせられる。
軽く腰を上げ、きっちりとその白いショーツがわたしの淫らに変化した部分を隠した。
しかし生地が薄いせいか、勃起したクリトリスがそこに存在を主張してやまない。
「……もうちょっとしたら、長官の子供を孕む事が出来るな」
「ひゃ、リー、ダー…っ」
そう言って、リーダーはいつもわたしのクリトリスにキスをしてくれる。
白いショーツ越し、午前8時の出来事。
リーダーは隊のトップに立ち、その姿を見るわたしの膝は震えていた。