海の花女学園から離れた場所にある異世界の森の一つ。
「フン!フン!フン!」
今、一匹の淫獣が生まれて8年くらいになる幼い怪猫淫獣のメスを犯している最中だった。
盛んに腰を振っていたその淫獣はやがてブルブルと震えると、その相手の未熟な子宮にたっぷりと射精した。
「フ〜」
射精の余韻をじっくり楽しんでからヌチャリと音を立ててぺニスを引きぬく。
犯されていた幼いメスは白目をむき、泡を吹いて気絶していた。
さらに膣口が裂けて血が流れている。
すばやくその場を離れた淫獣は満足げにつぶやいた。
「・・・アア、スッキリシタ。ヤッパリオカスノハ、メスガキニカギル」
彼の名は「フール」。
海の花女学園の異世界へのワープに巻きこまれた幼い仲岡兄妹が自分たちの秘密基地から女学園へ行く道中に妹の美咲が気づき、また彼女を見つめ続けていた謎の影こそ彼だったのだ。
ふと、気配を感じたフールはすばやく近くの茂みの中に隠れた。
やがてその前を牛の頭と黒光りするガッシリとした人間の身体を持つ牛頭人(ミノタウロス)が一匹の大蛙を引き連れ、威風堂々といった感じで通りすぎて行った。
「ケッ・・・・ストレングスノヤローカ」
その牛頭人の名は「ストレングス」といい、フール同様「上級淫獣」である。
ここでいう上級淫獣とは、この異世界に跋扈する淫獣の中でも個体数は少ないながら高い知能を持ち、上級以外の淫獣を従える能力を持つもの達である。
(ちなみにハナジョの生徒たちなど人間とも会話をすることが可能なのだ)
さらに「フール」や「ストレングス」のように各々自分の名前を持っているのも特徴であった。
ただし、フールに従う淫獣はいない。
上級を含め淫獣達の常識としては「メスは犯して子を孕ませてなんぼのもの」であるが、同時に性交すれば死亡かまたは子ができない身体になりかねない9歳以下のメスを犯すのはタブーとされているのだ。
淫獣達にとって子孫を残すという観点から、メスが子を産めなくなったら元も子もないのだから。
それを破り、さらに性格も悪いフールはつまはじきにされているのである。
「ケッ、イツモデカイカオシヤガッテ」
ストレングスの後姿に毒づくフールだが、この近隣の上級淫獣の中では「剛の者」と名高い彼に面と向かっていう度胸はないのだった。