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ゲッツェルン公が娘・アウリシアの美しさは、広く隣国にまで知れ渡っていた。  
陽に煌めく純金の髪と、利発そうなエメラルドグリーンの瞳。  
銀のティアラと薄青色のドレスを纏って彼女が姿を現せば、  
公国の民たちはそれだけで息を呑んだ。  
 
アウリシアはただ顔立ちが良いだけの令嬢ではない。  
勇猛で知られる父に憧れ、幼少時より本格的な剣の訓練を積んでいる。  
結果として彼女の肉体は、高貴な身でありながら街の踊り子さながらに良く引き締まっていた。  
身体つきだけでなく、実際の模擬戦の実力も、平均的な騎士では手加減のしようがないと言われる。  
街の視察に出かけた際、若い娘を襲っていた野党の一団に出くわし、  
護衛の騎士2人と共に、体中に裂傷を負いつつも見事撃退した逸話は有名だ。  
 
「アウリシア様。領内西方部の治安は、引き続き悪化の一途を辿っております。  
 このまま盗賊どもを野放しにしては、いずれ不安は全土に波及するかと」  
 
臣下の1人が膝を付いて進言した。  
アウリシアは君主の座に腰掛けたまま、片手を肘掛けに置き、脚の膝下を組んでそれを見下ろす。  
その女王然とした美しさに、兵士達はみな心中で感嘆の息を吐いた。  
歳17という小娘ながら、君主として仕えるに十分な風格を身につけている。  
 
「……こうも西方の賊が勝手を犯すとなれば、見張りに問題があるとしか思えません。  
 金銭面で癒着しているという噂もあります、西方部の衛兵を総員入れ替えなさい。  
 人員交替に伴う混乱の補佐と、二重監視を兼ねる新たな組織の形成も検討しておきます」  
 
アウリシアはあくまで君主らしく、物怖じしない明瞭な返答を臣下に与えていく。  
そうして領内の問題すべてに対処したところで、ようやく彼女の一日の政務は終わりを告げた。  
……あくまで、政務は。  
だがアウリシアにしてみれば、仕事を終えて私室に戻ってからが、本当に気合のいる所だ。  
 
「お疲れ様です、お嬢様。まずはハーブティーをお飲みになってしばしお寛ぎ下さい。  
 今宵は9時より開始致します」  
 
広いアウリシアの私室では、執事がティーセットを手に佇んでいた。  
表情も語気も滅多には変わらない、氷のように淡々とした男。  
だがアウリシアは、彼の隅々までを知っている。  
女のようなその細腕で振るわれる鞭は、声も出ないほどに痛いこと。  
ぐいと髪を掴み上げる筋肉は、鋼のように硬いこと。  
男の部分は大きさこそ平均的だが、勃起時の反りと硬さが尋常ではないこと。  
その全てを知ってしまっている。  
 
夜が更けた今から始まるのは、ゲッツェルン公爵令嬢への性教育。  
執事や下男によって齎される、底無し沼のような快楽調教だ。  
 
全ては現国王が、「6公」の娘の中から后を選ぶと宣言した事に始まる。  
6公とは、古くよりこの地を治めてきた公爵家6門のこと。  
いずれも並ぶもののない名門には違いない。  
だが目まぐるしく移ろう趨勢の中で、徐々にその地位を落としつつあるのがゲッツェルン公国だ。  
特に国の象徴たる父も母も頼れない今、国王の后となって安定を得る事こそ、  
アウリシアが公国を存続させうる唯一の道と言える。  
 
だが、現国王ケーリヒは色好きで知られる男だ。  
数え切れぬほどの最高級の娼婦を失神たらしめ、貪り尽くしてきた。  
最近ではノーマルなセックスに飽き、器量がいいと評判の娘を城へ招待しては、  
マニアックな趣向に興じているという。  
その彼が直々に6公の娘と交わり、自らを満たす女足りえるか見定めるという。  
さらに、差し出す娘は高貴な血筋の処女であること、が求められている。  
これは随分な矛盾だ。  
高貴な身分の娘で、男と交わった事がなく、それでいて性を貪りつくした男を満たせという。  
アウリシアはこの難題に応えるべく、執事に自らへの性調教を願い出たのだ。  
 
覚悟はとうに決めている。  
しかし、それでも清廉な令嬢にとって、性という沼は深すぎた。  
昨日の記憶は、獣のような声を上げながら失神した所で途切れている。  
国王が示した準備期間は半年、今より約4ヵ月後。  
これから自分は、一体どうなってしまうのか。  
アウリシアはひとつ溜息を零しながら、ティーカップに口をつけた。  
 
※  
 
「えっ……えあうっ、あえっ……えあ……!」  
 
地下の調教室に、アウリシアの舌を蠢かせる声が響く。  
彼女の高貴な身体には何一つ隠す物がなく、生まれたままの姿を、  
執事はおろか庭師・掃除夫へ至るまでに晒していた。  
プライドなど残している場合ではない。  
国王ケーリヒに抱かれた娘の中には、女としてのあらゆる辱めを受けた、と主張する者もいる。  
下男に乳房や秘部を見られる事など、それらの初歩に過ぎない。  
 
とはいえ、アウリシアも誇り高く生きてきた令嬢だ。  
初めはそれは嫌がり、下男を罵りながら恥じらいの箇所を隠そうとしたものだった。  
だがそれら下男と数え切れぬほどの口づけを交わし、身体を弄られる内に、抵抗は弱まっていた。  
何よりアウリシアには、自国を守らんとする使命感がある。  
たとえ死にたいほどの恥辱とて、受け入れずに逃げる事は彼女自身が許せない。  
 
「ほら、どうされました。舌の動きが鈍ってきていますよ」  
 
執事は酒の入った瓶に手を差し入れ、指に絡めてアウリシアの舌に塗りこめていく。  
酒といっても普通の代物ではない。およそ媚薬とされる類のものでも、かなり強い逸品だ。  
男の場合、その酒を直に数杯も煽れば、丸2日に渡って勃起状態が継続するという。  
アウリシアはそれを執事の手によって口内に塗り込められながら、  
同時にその指の動きでフェラチオを仕込まれているのだった。  
 
「えあっ、あえあううえ!!!あええ……えあっ!!!」  
 
アウリシアは真剣そのものだ。  
理知的な瞳で前方を見据えながら、指の求める通りに舌を蠢かす。  
その口からは夥しい唾液が溢れ、口から下、喉に至るまでを濡れ光らせている。  
しかしながら、執事の求めるレベルはそれ以上に高い。  
 
「もっと顎をお開き下さい。貴女が私の指を縦に4本受け入れられる事は存じております。  
 甘えは許しませんよ」  
 
執事は冷徹にそう告げながら、さらに指を奥深くまで潜り込ませた。  
 
執事の指によって十二分にアウリシアの口が解されると、庭師が彼女の前に立ちはだかる。  
恐ろしく太く長い、立派な怒張を持つ男だ。  
彼はこのペニスを持つがゆえにここへの参列を許されている。  
そのサイズは、噂に聞こえる国王ケーリヒの物と近く、練習台に最適なのだ。  
 
「ほぉらお嬢様、今日もおれの物を咥え込んで下さいよぉ」  
庭師は下劣な笑みを浮かべながら、臭気漂う怒張をアウリシアの鼻先に近づける。  
高貴な令嬢はその饐えた匂いに一瞬顔を顰めながらも、涎塗れの口を開いて怒張の先を舐め始めた。  
明らかに仕込まれた動きだ。  
彼女の舌は怒張の先端から、カリ首の側部、裏筋から陰嚢、会陰部と肛門にすら至り、  
薄汚い男の秘部を光る唾液に塗れさせていく。  
「おおお、おおおおおっ!  
 ……へへ、アウリお嬢様も、男のケツ舐めるのが上手くなりやしたねぇ。  
 おれがお嬢様のケツ舐めて気持ちよくさせてる事のお返しですかい?」  
庭師は勝ち誇った笑みで、自分の股下に跪く主君を見下ろした。  
アウリシアはそれに答えることはなく、横目で男の逸物が勃起しきった事を確認して口を離した。  
 
「……さて、じゃあいきますぜお嬢様」  
男も解った風で、アウリシアの頭を掴んで自らの腰へと引き付けはじめる。  
アウリシアは口を一杯に開いて怒張を呑み込む。  
やや時間をかけて深くまで入り込ませた所で、一旦2人共の動きが止まった。  
そして、数秒後。ついに男の腰が動き、公爵令嬢へのイラマチオを開始する。  
 
「おおえ゛っ!!!おえっ、えええお、げっ、うおおおおおおええええ゛え゛!!!!!」  
 
当然というべきか、極太を喉に押し込まれたアウリシアから苦しみの声が漏れる。  
目一杯に開いた口の左右から涎を零し、一度強く目を瞑った後は、必死の目つきで男の瞳を見上げて耐える。  
それはまるで口を使われるだけの、最高級の人形のように見えた。  
しかし人形ならば、地獄から響くようなえづき声は上げまい。  
苦しみが深まるほどに眉が垂れていく事も、気丈な目尻から涙を零す事も、鼻水を噴出させる事もないだろう。  
アウリシアは人間なのだ。本来庭師などが蹂躙できる筈がないほど、高貴な人間なのだ。  
しかしながらその不自然な被虐は、そこから数十分に渡り、途切れる事無く続いていくのだった。  
 
ようやくに口虐から解放された後、アウリシアは様々な体液に塗れた顔を拭われ、寝台に移された。  
アウリシアは寝台の上でしばし呼吸を整えた後、姿勢を変える。  
片膝を立て、もう片脚をシーツに押し付けるようにしての大股開き。  
気位の高い彼女らしからぬ格好だが、男達の反応からするにいつもの流れなのだろう。  
 
「では、失礼します」  
男の1人が寝台に上がり、手袋を嵌めてアウリシアの秘裂へと指を潜らせる。  
彼は貴族階級専門のマッサージ師だ。  
「んっ」  
アウリシアはシーツを握りしめて小さく呻いた。  
「ほう、すでに十分湿っていらっしゃる。  
 薬が回ってきたのか、それとも先ほどの口唇奉仕で感じてしまわれたのですかな」  
男は薄笑いを浮かべながら、静かに指を曲げた。  
「あうっ!」  
アウリシアの口から声が漏れた。  
男は過去幾度にも渡る指責めで、アウリシアの膣の性感帯をおおよそ把握している。  
弱点を知ったプロを相手に、いかな令嬢とて黙していられるはずもなかった。  
「あ、あ、あ、ああ!!」  
軽く指を蠢かすだけで、アウリシアの腰が跳ねる。  
それを嬉しそうに見つめながら、マッサージ師は令嬢の耳元に囁きかけた。  
 
「さて、では参りますよ。何度も申し上げてはおりますが、ケーリヒ様は清楚な女性をお望みであられます。  
 くれぐれも品なく乱れるような事のありませんよう。  
 先日は40分時点で気品を損なわれましたので、今宵はそれ以上をお心がけ下さい。  
 もしもその時間を下回られた場合は……また『罰』を受けていただきます」  
 
そう告げると、マッサージ師はいよいよ姿勢を正してアウリシアの性器を嬲り始める。  
「くっ……、くううっ!!!」  
アウリシアは造りのいい顔を引き締めて声を殺した。  
 
そこから、アウリシアは耐え続けた。  
両脚がガクガクと痙攣を始めても、シーツへ雨が降ったようになるほど潮を噴いても、  
時に白目を剥きかけながら歯を食いしばって耐えていた。  
しかしそれでも、彼女はマッサージ師の熟練の手つきによって何度も絶頂を迎えさせれた。  
明らかに、過去の彼女よりも快感を得やすい身体になっていた。  
その結果、35分を少し過ぎたところで彼女の自制心は引き千切れる。  
 
「おおおおお、いぐっ、いぐいぐいぐっ!!!も、だめ、ゆびとえてっ!!  
 だめぇいぐっ、イグイグイグイグあああういってるぅ、いぃぐうううううっ!!!!!!」  
 
シーツに髪を埋め、天を仰ぎながら絶叫するアウリシア。  
その頬を伝う涙は、自らの不甲斐なさゆえか、それとも悦びの果てに流れ出たものだろうか。  
いずれにせよそれによって、アウリシアへの『罰』が確定した。  
 
アウリシアへの罰は、色の欲に打ち勝つために施された。  
例の媚薬のような酒を原液で呷るよう強要された後、手足を鎖で拘束されたまま、  
地下の一室に丸一日に渡って閉じ込められたのだ。  
原液で煽った薬は、肌に軽く触れられただけでも絶頂に近い快感をもたらすという。  
真暗闇の中、刻一刻と身体は昂ぶって濡れていくというのに、手足を拘束されて明確な刺激を得られない。  
 
閉じ込められてから僅か十分もせぬうちに、アウリシアは手足の鎖を鳴らし、  
ああ、ああああ、という意味を為さない喘ぎを虚空へ投げだすようになった。  
そこから残り23時間50分という時間を過ごさなければならない事に、心の底から恐怖した。  
何時間かおきに扉が開き、食事が直接口へ押し込まれていく。  
食事係は苦しむアウリシアを余裕の表情で観察し、乳房をしゃぶったり秘部を舐め上げた。  
しかしながら、焦らすばかりで決定的なことはしてこない。  
それはいっそ何もされないよりも残酷な生殺しだった。  
 
一日が経ち、8時間ぶりに扉が開けられた時、公爵令嬢は力なく項垂れていた。  
垂れ流しになった尿の匂いが漂い、脚の間には、その尿ともまた違う粘度のある雫が滴っている。  
しこりたった乳首や見事に花開いた秘裂から、それが官能によるものだと解る。  
執事に促された庭師が静かに近づき、アウリシアの顎を摘み上げた。  
 
「へへ、お嬢様。コイツが欲しいんじゃねぇですかい」  
 
彼は見せ付けるように、アウリシアの鼻先に剛直を突きつける。  
アウリシアは、フェラチオの時には顔を顰めたその男臭さに、今は一瞬時めいたような顔を見せた。  
しかしすぐに表情を変え、力なく首を振る。  
ほう、と男達の驚きの声が上がった。  
 
性感が限界まで研ぎ澄まされたアウリシアが、次に責められるのは肛門だ。  
彼女は寝台に乗せられ、脚を抱え上げられて秘部を見せ付けるような、  
いわゆる『まんぐり返し』の格好で肛門を嬲られた。  
この二ヶ月の間、処女を守るべく使用を禁じられている膣の代わりに仕込まれ続けた部位だ。  
その排泄の穴でならば、アウリシアは存分に乱れる事を許される。  
理性を飛ばし、乱れ悦ぶように刷り込まれている。  
 
「あああああっ!!!すごい、すごい、おひりすごいいいっ!!!!」  
 
アウリシアの声が響き、むちりとした脚線が震え上がる。  
無理もない。彼女の肛門には今、大小様々な柔らかい珠が詰め込まれ、  
さらにそれを押し込むようにしてディルドウが抜き差しされているのだ。  
ディルドウ単独では入り込めない奥にまで軟体が入り込み、快感で膨れた子宮を薄皮越しに刺激する。  
男でいえば前立腺を抉られている事と等しく、それで感じずにおれるはずはなかった。  
花開いた秘裂からはいよいよしとどな愛蜜があふれ出し、肛門周りを濡れ光らせている。  
その濡れ光った部分へにちゅりと音を立てて異物が入り込む様は、中々に見ごたえがあった。  
 
「おい、そろそろいいだろう」  
 
執事がアウリシアの様子を見計らって声をかける。  
すると責め手の男達は、やおらアウリシアの身体を持ち上げはじめた。  
そしてその持ち上げた細い身体を、寝台の四隅にある柱のひとつへと近づける。  
ぱっくりと開いた肛門へ、ちょうど男根状になったその柱が入り込むように……。  
 
「う、うあああああっ!!!ふ、ふかいっ、ふかいいいっ!!!!!  
 あああこれだめ、本当にふかいのっ!!!あああ、子宮押し潰されちゃう!!!!  
 いく、いくうっ、おひりでぇ、ひっちゃあうううううううっっっ!!!!!」  
 
アウリシアは身体の奥の奥まで入ってくる柱に狂喜の声を上げた。  
結合を確認した男達は、柱へ串刺しになるような形でぶら下がっている美脚を引く。  
そうする事でアウリシアの身体が下がり、柱が尻穴の深くを抉るという寸法だ。  
 
「ああああっ、ふああああああああああっっっ!!!!!!!」  
 
開発されきった尻穴を容赦なく責め立てられ、高貴な令嬢は高らかに啼く。  
処女性と矜持をなお保ったまま、蕩けるような性の快感を知るメスの獣として……。  
 
 
 
おわり  
 

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