俺がサイコキネシスに目覚めたのは、中学入学直後くらいのことだった。
サイコキネシスとは簡単に言えば念力の事なのだが、より正確に言うと、局部的にエネルギーを発生させて離れたところにあるものに物理運動をさせること。分かり易く説明するならば、感覚的には自分の身体でないものを手足のように動かしているような感じだ。
唐突だった。いちばん最初にそれを知ったのは、机から転がり落ちた消しゴムを拾おうとしたとき。それがすっと浮き上がり、自分の手の中に飛び込んできたのだ。
なぜ俺がこんな力に目覚めたのかは分からないが、とにかく、俺は偶然発見した俺の力によって、人生を一変させた。
サイコキネシスを自分の身体にうまくかけると全身への負担が減ってスタミナがもつし、身体に上向きの力を発生させれば跳躍力もつく。活用しだいでどんなスポーツにでも対応できた。
勉強については……その気になればいくらでもカンニングする方法はあるんだろうが、どうにもそんな気にはなれず、成績は相変わらず中の中といった具合なのだが。
ついでに、喧嘩も強くなった。拳に入る力を二倍にも三倍にもできるし、相手の拳を弱めることだって簡単だ。もちろん、弱い者いじめなんてしない。
それどころか、いい年こいてガキ大将ぶってるやつをちょっとこらしめてやったりしたもんだから、俺はちょっとしたヒーローになりはじめていた。
ところで、中学生の頃と言えば当然やましいことも考えてしまう年頃だった。
いま考えれば馬鹿だったとしか言いようがないが、とにかく、サイコキネシスはもちろん、性欲のほうにも威力を発揮したのだ。
絶対にばれることなく、女の子には悪戯のし放題なのだから、どんな奴だっていけないことをしたくなるのは当然だろう。
はじめのうちは、スカートをめくったり巨乳なコのおっぱいを揺すったり、女の子の座る椅子の上にモノを置いてびっくりさせたりするだけで喜んでいたのだが、もちろん、そんなことでは満足できなくなってきた。
ある時、スカートめくりをしたついでにパンティまでずり下した。俺を含む男子数人の前で突然性器を晒してしまったことによって、その場は騒然としてしまったが、その可愛らしい性器を堪能してしまった時から、俺は暴走をはじめていた。
いつも揺すってやる巨乳の子のおっぱいに、うまい具合に内側からサイコキネシスをかけてやると、おっぱいがちょっとだけ膨らんで、張っちゃうらしい。調子に乗ってブラウスのボタンが飛ばしちゃった時は驚いた。
彼女らが履いているパンティを操って軽く擦ってやると、痛がったりする子も多かったが、中には感じている子もいるらしくて、そういうエッチな子なんだなと興奮した。
体育の時間ともなれば、彼女たちが気づかないように体操着をそっと動かし、胸やマンスジにぴちぴちになるまで引っ張ってやったりもした。
中でも俺が一番熱中したのは、油断している女の子を発見しては、その股間にサイコキネシスをかけて、性器を拡張してやることだった。
服の上からは誰も気づきはしない。知っているのは、サイコキネシスを性器にかけている俺と、その女の子だけだ。
女の子はわけがわからないだろう、ひとりでに性器がパクパク口を開いているだなんて。どの女の子もこの技をかけてやると、びくっとして赤くなって、思わず股間を押さえるんだ。
これがけっこう楽しくて、クラスメートにとどまらないで、いろんな女の子、果ては街行く女性たちにも試して反応を喜んだものだった。
しかし、だんだん虚しさも感じ始めていた。サイコキネシスは遠隔的に物を動かす力でしかないから、そこを感じることはどうやってもできないのだ。
どんなに女の子の身体を弄んでも、手で触れているわけではない以上、その柔らかさを感じることが出来ない。しかしこれだけはどうすることもできなくて、なんとも言い難い寂しさを感じながら、中学三年にもなると、周囲への悪戯の回数もだんだん減っていった。
そうしているうちに、俺の欲求の矛先は、次第に俺の姉に向かうようになってしまった。
うちはいわゆる父子家庭、兄弟に姉が一人いるのだが、父はいつも夜遅くまで仕事に出ており、家ではたいてい姉と俺だけだ。
小学校の頃までは風呂にも入る仲だったが、最近ではからかいあったりすることが多くなった。俺も俺で生意気なところは自覚してるし、まぁ、姉弟なんてこんなもんだろう。決して仲が悪いわけじゃないんだ。
だから、普段の姉にいたずらをするのは抵抗があった。だけど俺も限界だった。
そこで俺は、ムラムラしだす時間帯の夜に、姉にいたずらをしかけるようになってしまった。
夜中、姉が寝静まった頃にこっそり姉の部屋に忍び込む。鍵がかかっていたが、サイコキネシス相手に物理的な鍵なんて無意味だ。それどころか、弟が入り込むなんて夢にも思わないだろうから都合がいい。
サイコキネシスを床にかければ足音が立たないことは、既に発見していたことだ。そうして、静かに静かに姉のベッドに近づいていって、サイコキネシスで毛布の下をめくって、下半身を見せてもらう。
もちろん、パジャマのズボンとパンティも、念力でそっと脱がせる。最初は抵抗があったが、慣れは恐ろしい。そうして、姉の性器と対面だ。
この「夜這い」をするようになってから気づいたことだが、姉は陰毛を剃る習慣があって、ツルツルだった。はっきりいって、興奮してしまう。
はじめの数回は見るだけで我慢していたが、それでもだんだん我慢ができなくなってきて俺はとうとう、姉の性器にいたずらをしはじめた。
手で触るときに、サイコキネシスは必要ない。思い切って性器を包む大陰唇を触ってみると、意外と柔らかい。
俺は興奮して、姉を起こさないように注意しつつ、今度はサイコキネシスで大陰唇を弄繰り回した。優しく押し潰してみたり、揺らしてみたりしたが、調子に乗って拡げてみたときがちょっと衝撃だった。やはり女の性器はけっこうグロい。だが、それもすぐに慣れてしまった。
俺はけっこうの間、大陰唇より奥に手をつけることなく、その柔らかい部分だけで楽しんでいたんだが、ある日、大陰唇を思いっきり左右に伸ばしてみたときに、それに引っ張られて膣口が開いたのを見て、思わず精液を漏らしてしまうほど興奮してしまった。
俺の中で何かが変わってしまったのかもしれない。俺はサイコキネシスでのヴァギナ拡張に目覚めてしまった。
ちょっと前まで彼氏がいた姉は処女じゃなかった。それもためらいを払ってしまった理由かもしれない。
俺は毎日のように悪戯を繰り返していたのに、姉はなかなか気づかなかった。姉が起きそうになると、すべてをサイコキネシスで元に戻して、俺はベッドの死角に隠れてしまうからだ。
目が覚めても、周りになにもなければまた「夢かなにかか」とでも思うのか、すぐに眠ってしまうのだ。
だが、姉が気づかないうちに、俺は姉に、日に日に容赦ない責めを加え続けていた。まぁそもそも、まさか弟が毎日部屋に忍びこんで、夜な夜な性器を調教しているなんて、夢にも思わないだろうけど。
悪戯をはじめてもうどれぐらいになるか。
俺はいつものように姉の部屋に忍び込んで、スムーズに毛布と服を剥いで、性器を露にさせた。
そしてさらに、そこに太い筒を突っ込むようなイメージで、性器を拡張していくのだ。
俺はこれを、もう一か月近くも続けている。それも少しずつ、サイコキネシスを強力にしながらだ。
毎日少しずつ、膣を拡張していった。その結果、姉の性器は拡張に慣れて、驚くほど拡がるようになってしまった。
サイコキネシスに拡張された膣は大口を開いて、もし腕を突っ込んだら楽々入りそうなほどになっている。以前は弄られるだけだった大陰唇も、その内側の小陰唇も、拡張に合わせてぴちぴちに張って引き延ばされている。
姉の呼吸に合わせて、膣肉が蠢く様子は、見ているだけで射精してしまいそうだった。
このまま続ければ、姉はスカルファックでさえも成し遂げられるガバガバマンコになってしまうだろう。
だが、俺はその前に、もっと危険なことに興味をもちはじめていた。
膣をめんいっぱい拡張していると、否応なしに奥に見えている、子宮口。
膣の奥から突出し、先端には小さい窪み。それはいっぱいに広がった膣の中で晒されてなすすべもないといった様子だ。
子宮口も、穴だ。しかも、その小さな小さな窪みは一番奥に通じている。拡げたい、拡げたい!
俺は我慢できなかった。
子宮口に、細心の注意をもって、拡張をかけはじめる。
さすがに硬い。膣みたいに簡単には開かなかった。内側からかける力をゆっくりと強めていっても、子宮口は小さな窪みのまま、ひくひくと入り口が動くばかりで開く様子はなかった。
俺はこの作業を二晩続けてみたが、その間、まったく成果は得られなかった。
だが、それは突然に口を開いた。
三日目の晩、そろそろサイコキネシスにも限界があるのかと諦めはじめていた頃だった。
グググ……グボッ!
「!」
びっくりして声を出しそうになってしまった。堰を切ったかのように、子宮口が一センチちかく口を開いたのだ! 小さく窪んでいたそれは急に口を開き、拡張されたのだ。
「うっ!」
姉の呻き声、いつものように撤収する俺。
この時ばかりは、姉が寝静まったのを確認しても、もう続きをやる気にはならなかった。自分の部屋に戻って布団を被り、それからちょっと、オナニーをしてしまった。
子宮口はモノを突っ込もうとしてもぜったいに開くはずなどない。
しかし、内側から拡げようとしたら……?
……やはりこれは、サイコキネシスが成せる技なのだ。
その朝、姉は「なんかだるい」といって学校を休んだ。悪いことをしてしまった。
この時ばかりは、もう二度といたずらはしないと心に決めた。
その夜になると、また姉の部屋に訪れた。
悪戯にではない。姉の子宮口が大丈夫か見に行きたくなったのだ。
いつもの夜這いの調子で姉の性器を晒し、そっと拡張をかけてみると……
「……!」
姉の子宮口は、最初のように完全に閉じきってはいなかった。むしろ中途半端に窪みが拡がってひくひくしながら、泡で白く濁った液を涎のように垂らしている。
それは、俺にはあまりにも刺激が強すぎた。俺は理性の箍を完全に外してしまった。姉の膣を、子宮口を拡げたい、壊したいという気持ちだけだった。
姉はそこまで激痛に悶えなかった。きっとサイコキネシスの絶妙な拡張では、痛みを生じないのだろう。いや、そんなことはどうでもよかった。とにかく、俺のやりたいことは一つだった。
それから二か月後になっても、姉はまだ気づいていなかった。最近では身体のだるさも訴えなくなった。身体が慣れてしまったのだろう。
姉との関係が崩れてはいないし、姉には全くばれていない。実は最近、姉が起きそうになる回数が増えたので、ちょっとだけ睡眠薬を盛るようになったのだ。効果は抜群だった。姉は簡単なことでは起きなくなり、ますます悪戯に拍車がかかった。
だが、俺はというと、姉への責めの過激化をやめるどころか、それはますます狂暴化して、もう誰にも止められないくらいになっていた。
夜、姉の部屋に忍び込んで手早く下半身を露出させる。
まだ手つかずにさえ見えるようなふくよかな大陰唇を拡張し、膣口を露にする。
そして、その膣を、姉が気づかない程度に、いっぱいに拡げてやるのだ。
俺の目の前で、膣は全開にされる。もう、九センチには届いただろう。これなら、出産でも楽々できそうだ。最も、この子宮口で妊娠出産ができるかどうかは怪しいが。
姉の膣奥にある子宮口は、心なしか子宮頸部が一回り膨らんでいるように見え、その先端の穴ぼこは無残に口を緩ませて、もう最初の、ただの窪みの面影はない。まるですぼんだ蛸の口のようだ。
毎日毎日、サイコキネシスで少しずつ拡張してやった結果だった。毎晩の拡張は代謝を容赦なく遮って、ここまでしてしまったのだ。
そして、子宮口が緩みきったことによって楽しみがまた一つ増えた。
姉の子宮口はもうすっかり壊れて拡張に慣れてしまったのか、拡げても苦痛を感じなくなったようだ。そこで、部屋でいつも通りくつろいでいる姉の子宮口を、こっそりと拡げてやるのだ。いつもとは違う、服を着て、起きているその上からだ。
膣よりも奥にある子宮口の拡張に、姉は気が付かないのか、あるいは俺のサイコキネシスが鍛えられて、相手に苦痛を与えないように拡張できるようになったのか。時々、「ちょっとお腹痛い……」というくらいになってしまった。
姉は何事もなく過ごしているが、その腹の中では、もはや使いものにならないのではないかというくらいの子宮口がミチミチと、めんいっぱいに拡がっている。
たぶん、もう人差し指も突っ込めるくらいになっただろう。ペニスが突っ込めるくらいに拡がるまでは、どれくらい時間がかかるのだろうか。
……もっとも、「何もできない俺」には、それを挿入する様を想像して楽しむことしかできないのだが……。
続 かない