「ご馳走様でした。」  
鬼魅島が手を合わせる。  
「お粗末さまでした。」  
花が笑顔で答え、食器を片付け始める。  
「花、手伝ってあげる…」  
「え、あの、いいんですか?」  
「あなた一人だとまた皿を割ってしまうでしょう?」  
そう言って花についていく妙。  
星見坂と鬼魅島はあの後、妙に夕食を食べていくよう誘われた。  
報酬も頂戴できるということで断る理由もなく、二人はその誘いを受けた。  
「でも、先生、一体何をしたんですか?」  
どのようにしてここまで事態を好転させたのか疑問に思った鬼魅島が小声で問う。  
「すぐに、わかるさ…」  
「?」  
要領を得ない星見坂の答えに何か怪しいものを感じる鬼魅島。  
「先生、なに…か」  
詰め寄ろうとした鬼魅島を強烈な眠気が襲った。  
「…なにか……しました……ね?」  
ばたり  
畳に倒れこむ鬼魅島。  
少しして、気絶した花をしっぽに乗せた妙がやってきた。  
「これで、よろしいのですね?」  
「ああ、完璧だとも…それじゃあ、始めるとしようか…」  
「ええ。」  
『鬼魅島君のぷにぷにをぷにぷにして遊ぼうの会を!』  
二人の声が屋敷に響いた。  
 
「ん…」  
薄暗い部屋の中で鬼魅島が目を覚ます。  
寝ぼけた頭で、自分が両手を上げた状態で立っていたことに疑問を感じた。  
「ん、もう起きちゃったか…」  
と、腰の辺りから声がした。  
見ると星見坂が鬼魅島のベルトを外したところだった。  
その姿を見て一気に頭が覚醒する。  
「先生、なにしてるんですか?」  
「見てわからないかな?脱がしてるんだけど…」  
星見坂の頭に鬼魅島は掴みかかろうとしたが、腕が動かない。  
ならばと星見坂を蹴り飛ばす。  
「ぎにゃっ!」  
軽く吹き飛んだ星見坂に一瞥もくれずに上を見る。  
手首を荒縄で縛られ、天井から吊り下げられるような形になっていた。  
立ったまま寝ていられたことに納得し、同時に縄を引きちぎろうとする。  
「だーめ」  
瞬間、背後から妙が抱きついてきた。  
「!!」  
思いがけない人物からの攻撃に動揺を隠せない鬼魅島。  
「その縄をはずしちゃうと、花が死んじゃうわ」  
上着を脱がせつつ、耳元で囁く。  
「?」  
鬼魅島は服を脱がす手を止めた妙が指差す先を見る。  
和室には不似合いなギロチン台があった。  
「お、お嬢様ぁ…」  
そこには首をこの屋敷のメイド、花が首を固定されていた。  
「あなたの手首を縛っているその縄、梁を通してギロチンの刃を吊るしているの…」  
確かにギロチン台の上のほうにうっすら縄のようなものが見えた。  
 
「つまり、その縄を外すとあの娘の首がちょんぱとなるわけだよ」  
復活した星見坂が心底楽しそうな笑みを浮かべながら鬼魅島の前に近づいてきた。  
「なんてことをしてるんですか!すぐにやめてください!!」  
「でも、これやらないとお金もらえないんだよ」  
さらりと言ったこの一言で、鬼魅島は星見坂が何をしたのかを理解した。  
自分のカラダを売った、と  
「最低ですね…」  
何に言うでもなく鬼魅島が呟いた。  
「まあ、でも鬼魅島君が我慢すればすべて丸く収まるわけだよ」  
鬼魅島はここで少しの間我慢することと、餓えて暮らすのと、どちらが得か考えた。  
結果。  
「帰ったら覚えていてくださいね…」  
とても、悔しそうな言葉が響いた。  
 
鬼魅島の前に星見坂が膝で立ち、彼女のファスナーをおろし始める。  
「ちょっ、先生もするんですか!?」  
「当たり前だろう。俺は鬼魅島君のぷに〜以下略〜の会長だぞ」  
「そして私が名誉会員」  
鬼魅島のネクタイをはずしながら妙が割り込んでくる。  
「なんですかそれは!?二人とも馬鹿じゃないんで…ひゃんっ!」  
抗議の声をあげる鬼魅島のワイシャツの中に妙の冷たい手が侵入してきた。  
「人に馬鹿だなんて、自分の立場がわかってないようね…」  
「やっ!そこ、だめぇ…」  
「ふふ、小さい胸、男の子みたい…」  
乳首を押しつぶすようにこねくり回すと鬼魅島の声に甘いものが混じる。  
「あっ、あうぅ…」  
「ふふ、こんな娼婦のような真似をさせられて感じているの?いやらしい。」  
「うぅ…」  
真っ赤になり唇を強く噛み声をこらえる鬼魅島。  
「鬼魅島君は相変わらずそこが弱いね…」  
星見坂は開いたファスナーから中指を入れ、割れ目をなぞるように上下に動かす。  
かすかに湿った木綿と、厚手の布の感触。  
「ふむ、この感触…鬼魅島君またこんな可愛いのはいてきて…」  
「し、しかたないじゃないですか!それじゃないと私は…ひんっ!」  
硬くなりだした乳首を、キュッと絞るように刺激され短い悲鳴を上げる鬼魅島。  
 
「鬼魅島さんの下着はそんなに可愛いのですか?」  
「そりゃもう」  
「そう、それは楽しみね…鬼魅島さん。」  
心底楽しそうな笑みを浮かべつつ鬼魅島の耳元で囁いた。  
星見坂は空いている方の手で鬼魅島のズボンを金具を外し足まで下ろす。  
あらわになった下着には、デフォルメされた熊がいた。  
「鬼魅島君、確か前に見たときもこの熊だったよね?」  
「前にも、いったじゃないですか…くまさんじゃ、ありませ、ん…それはおに、おにです…」  
会話になっていない。  
しかしよく見ると確かに耳にあたる部分が熊というには細く、尖っている。  
鬼といわれればそう見えるかもしれない。  
「まぁどっちでもいいんだけど…」  
探し当てた淫核を指で激しく擦る。  
「こちらからじゃ何も見えませんよ…」  
妙は不満そうな声をあげると八つ当たりするかのように、  
左手を鬼魅島のくまさんぱんつに忍び込ませる。  
「鬼魅島さんは、こっちの方はどうなのかしら?」  
尻たぶを開き淫液を菊座に塗りつける。  
「ひっ、ダメです!ダメに決まってるじゃないですか!そんなところ!」  
「試してみないとわからないでしょ?」  
 
「えっ、あ、やああぁぁっ!」  
一気に根元まで中指を突き立てる。  
「だめぇ、だめです…ぬいてぇ、ぬいてくださ…あうぅっ」  
「痛いの?」  
ぐりぐりと指をねじ込みながら妙が問う。  
「ひぅっ!やめてぇやめてください」  
「そう…」  
妙は残念そうに呟くと、ゆっくりと第一関節あたりまで抜き、  
「人の質問に答えられないような子の頼みは聞けないわね」  
また指を突き立てた。  
「やっやあああぁあああああぁっ」  
妙が指を激しく出し入れするとぐちゃぐちゃと卑猥な音が響く。  
「やぅっ、ううっ…も、もうやめて…ください…」  
「鬼魅島君、嘘はいけないなぁ…」  
星見坂が口を離し、言った。  
 
「ホントはもっとして欲しいんでしょ?」  
「そ、そんなわけな…んっ」  
「だってほら、こんなにびしょびしょにして、熊が涎たらしてるみたいだ…」  
「そ、それは…んぅっ…せんせえの、よだれ、ですよ…」  
「ふぅん…」  
星見坂はくまさんぱんつをずらすと淫液を指で掬い、  
半開きになっている鬼魅島の口にそれを運ぶ。  
「んう、んむぅ、んちゅう…」  
鬼魅島は入ってきた指に無意識のうちに舌を絡ませてしまう。  
「それが涎なのかな?」  
指を離すと鬼魅島の唾液と淫液とで糸ができ、切れた。  
「そんなこと、わかるわけ…ないじゃないですかぁ…」  
「強情だね」  
呆れた顔で自分の腰に手を当てる星見坂。  
「鬼魅島さん、いい加減にしなさい…」  
「ひぅっ!」  
菊座から指を抜き、妙が言う。  
「さっきから聞いてれば嘘ばかり…星見坂さんが悲しんでしまうわ…」  
「先生が?そんなわけが…」  
「黙りなさい。現にほら、泣いているじゃないの…」  
見ると星見坂は泣いているかのように目に顔に手を当てている。  
口元は笑っていたが。  
「星見坂さん、こんな悪い子ではどうしようもありません…」  
妙の手が鬼魅島のくまさん、彼女曰くおにのぱんつに伸びる。  
「脱がしてしまいましょう。」  
 
話は星見坂が妙と交渉したときにさかのぼる。  
『しかし、鬼魅島さんで遊ぶといっても、相手は鬼ですよ…』  
『大丈夫、俺は鬼の、特に鬼魅島君の弱点はよく知っている』  
『本当ですか?』  
『ああ、鬼にしかない弱点、しかも確認済みだ。』  
『それはなんなのですか?』  
『鬼のパンツだ』  
『?なんですかそれは』  
『聞いたことがあるだろう…鬼のパンツはいいパンツ、と』  
『聞き覚えがありますね…』  
『鬼魅島君はパンツを脱がされるとへろへろに弱くなる』  
『本当なのですか?』  
『ふふん確認済みだとも』  
『なにを得意になっているのかわかりませんが確かなのですね』  
『ああ』  
『では、乗るとしょう』  
『ふむ、ならば君は今この場より鬼魅島君のぷ〜以下略〜の会の一員だ』  
『それは素敵だこと』  
 
「だっダメです!それだけは本当にダメです!  
他のことならなんでもしますから、それだけは許してください!」  
「だーめ」  
妙の手がおにのぱんつにかかる。  
妙はそのまま下ろしてしまおうとするが、鬼魅島は脚を硬く閉じて必死に抵抗する。  
「鬼魅島君」  
「先生、お願いですから、許してください…」  
涙を流しながら懇願する鬼魅島。  
「今日、俺のわき腹えぐったよね?」  
「うう…」  
「言葉では表せないほど酷いことしたよね?」  
「うっうう…」  
どちらも星見坂が悪いが鬼魅島がこの状況でそれを非難できるはずがない。  
「だから、だーめ」  
星見坂は言いながら鬼魅島の硬くなった乳首を指でぷるぷると震わせる。  
「やぅっ」  
鬼魅島の体から力が抜け、  
「えいっ」  
その隙に妙がおにのぱんつを膝までずり下ろした。  
 
「あっううぅううぅううううーーっ」  
鬼魅島の額から角が生えてくる。  
鬼の力を解放したときと同じシルエットだが、  
そこに威圧感はなく、その目は情欲に溺れていた。  
「鬼魅島君、どうされたい?」  
外気に晒されたクリトリスを弄りながら星見坂が問う。  
「すぐに、でも、やめ、てほしいで、す…」  
淫部を弄る力を少し強くする。  
「ひっやっううーー」  
「嘘はいけないよ、本当のこと言いなさい」  
「うっ、うう…いっぱい、弄って欲しいです…挿入て、欲しいです…」  
「だってさ…」  
正直に言った褒美か鬼魅島の頭を撫でながら妙に向かって言う。  
妙は先端が男根を模した形に変えられたしっぽを二本出し、  
そのそれぞれを鬼魅島の前後の穴に当てる。  
「それじゃあ挿入てあげる。」  
ゆっくりと、二本のしっぽが鬼魅島に入っていく。  
「あうっううっ…入って、入ってくる…んっひゃううぅっ!」  
ゆっくりとしていたしっぽの動きが突然に早くなり、妙は嬌声を上げる。  
「やぅっ!おしりぃ、おしりきもちいよー」  
「こっちはよくないの?」  
前のほうに入れていたしっぽが子宮口をノックする。  
「あうぅううっ!あたってる、おくぅ、あたってるぅ、きもちい、きもちいいよー」  
「そう、鬼魅島さんのも、私のをすごく締め付けてきて、とても、気持ちいいわ…」  
激しく出入りする妙のしっぽ。乱れる鬼魅島。  
それを手持ち無沙汰に見ていた星見坂が鬼魅島の角に触れる。  
「ひゃっ、先生、角、つのだめぇ…」  
「こんなに感じてても角だけは嫌なんだ…」  
星見坂は意地悪く微笑むと鬼魅島の角を手でしごき始める。  
 
「ひっ!やっやぁ…んんぅっ!」  
「きゃんっ、すごい…鬼魅島さんさっきより締め付けてきて、痛いくらい…」  
応戦するかのように、妙の手が鬼魅島のクリトリスと乳首をこねくり回す。  
「ふあぁ、あうぅん、いくぅ、イっちゃうーー」  
そして妙が無言のまま、一際大きくしっぽを突き立てる。  
「あっ!ふああああぁぁあああああぁあっ!!」  
悲鳴に近い声をあげて、鬼魅島は達した。  
 
「ん、もうやめんの?」  
鬼魅島からしっぽを抜き、着物の乱れを直す妙に星見坂が尋ねる。  
「ええ、これ以上やってると鬼魅島さんを壊しちゃいそうですし、それに…」  
ちら、と花のほうに目をやり、  
「そろそろあの子のことも可愛がってあげないと、可哀想でしょう?」  
「ふむ、じゃあこの縄、切っちゃっていいね?」  
鬼魅島の手首を縛る縄をさして星見坂が言う。  
「ええ、お願いします…」  
 
「ん…んぅ…」  
花は自由な手で、スカートの上から敏感な部分を探り当てそこを弄っていた。  
妙に嬲られる鬼魅島を頭の中で自分に置き換える。  
それだけで身体も心も狂おしいほどに快楽を求めるが、  
厚いスカートの生地の上からでは満足のいく刺激を生み出すことはできなかった。  
「花…」  
「ひっ!」  
いつの間にか後ろにいた妙に驚き慌てて手を戻す。  
妙にしっぽはないし、耳は人間のそれだ。  
「ふふ、なにをそんなに驚いているの?」  
「えっやぁっ!」  
妙は屈みながら、花の腰を上げさせてからスカートの裾を捲り上げる。  
「花、これは何?」  
青と白のストライプの下着。その中心にできた染みに指を這わせる。  
「うぅ…いえ、言えません…」  
「なら答えなさい。何をしていたの?」  
妙は少し怒ったような表情で、花の淫核を下着の上から押しつぶすように刺激する。  
「やうっ!そ、そんなの…言えるはずが…ないじゃないですかぁ…」  
 
花が何をしていたかなど、当然のごとく察しがついている妙だがそのまま続ける。  
「どうして?まったく分からないわね。」  
「ひぅ…うううぅ…」  
白々しくもそう言う妙と泣き出す花。  
妙は軽いため息をつき、言った。  
「もういいわ……あなたは要らない。」  
「え…どういう…」  
「そのままの意味よ。見なさい。」  
花は首が固定されているため目線だけを星見坂たちのほうに向ける。  
「ムハハハハハーーー」  
そこでは、シャキーンシャキーンと、星見坂が大鋏を楽しそうに鳴らしていた。  
「いくら頭の悪いあなたでも、分かるでしょ?」  
花の耳に息を吹きかけるように言う。  
「さようなら、花。楽しかったわよ…」  
妙が言い終わり頭を離すのと同時に、星見坂が手にする大鋏を縄に当てる。  
「え、うそ、おじょ、さま…?」  
「さよならは言ったはずよ、別れたはずよ」  
冷たく言い放つ。  
音もなく、縄は、切られた。  
 
支えを失って、倒れてくる鬼魅島を星見坂が抱きとめる。  
「せん…せ…なわ…」  
縄を切ったら刃が落ちて花の首と胴体が分かれる。鬼魅島はそう言われていた。  
「ああ…だいじょぶ、だいじょぶ…あれ全部嘘だから」  
「…?」  
見ると、刃はまったく動いておらず、そのままの位置にあった。  
「それじゃ…わたし、あんなことされないで、も…」  
「まぁお金が貰えなくてもよかったならね…」  
「ぐうう…」  
ぽこり  
唸りながら星見坂を殴る鬼魅島だが、その拳にいつもの威力はなく、  
星見坂には微塵もダメージはない。  
「そんなことしたって駄目だろ…それにほら…」  
鬼魅島のびしょびしょの股間に右手を伸ばし、弄り回す。  
「やっ!あっ!」  
「ここはこんなに欲しがってる」  
「そ、そんなこと、あ…んっ!あぅ、うぅっ!」  
ちろちろと角に舌を這わすとびくびくと鬼魅島の体が震える。  
「そんなこと…どうしたのかなぁ…」  
「うぅ…あ、ありま…せ…ん…」  
「じゃあ止めちゃってもいいの?」  
星見坂は手を止めて意地悪く言う。  
 
「…の、のぞむところです…」  
何かに耐えるように、顔を真っ赤にしながら鬼魅島が答える。  
すると星見坂は  
「ふむ、じゃああっちを見に行くとしよう…」  
と言って、妙と花のほうを体ごと向く。  
「それじゃあ鬼魅島君、がんばってくれたまえ…」  
「あっ…」  
と、鬼魅島が星見坂の袖を掴む。  
「あのね鬼魅島君、離してくれないとあっち行けないんだが…」  
相手にしてられないぜ、とでも言わんばかりの態度。  
「……で…い…」  
「ん?聞こえないよ…」  
「…じわる…いじわるしないでください…」  
どうにか聞き取れる程度の小さな声を、  
鬼魅島は顔を真っ赤にして俯きながらなんとか絞り出す。  
星見坂は返事もなしに、鬼魅島を畳に押し倒した。  
「あうっ」  
鬼魅島が短い悲鳴を上げる。  
彼女は、星見坂がしてやったりという笑みを浮かべていることに、  
気付きはしなかった。  
 
あっさりと、縄が切られた。  
「〜〜〜っ!!」  
花が声にならない悲鳴を上げ、硬く目を瞑る。  
恐怖のあまり失禁した。  
しかし、何も変化がない。  
恐る恐る目を開ける。  
やはり何も変わっていない。  
「本当に馬鹿ね…あなたを殺すはずがないでしょう?」  
優しく、楽しそうな妙の声が聞こえる。  
「あなたがいなくなったら、私は誰で遊べばいいの?」  
「おじょ、さま…」  
「もう父様もいないのだから、その呼び方をする必要もないわね…」  
妙のその言葉に、花はほんの少し考えてから答えた。  
「はい…ご主人様…」  
それに妙は満足そうな笑みを浮かべると、軽く右手を握る。  
ギロチン台が青白い炎となり、消えた。  
 
「…ところで花…これは何?」  
花のスカートは捲り上げられたままなので、  
妙は下着に新しくできた黄色いしみにも当然気付く。  
そのしみをなぞりながら、妙は尋ねる。  
「おもらし?あなた何歳になったの?」  
「えぁ?うぅ…」  
恥ずかしさのあまり赤面する花。  
そんな花を見て楽しそうに、妙は言う。  
「お仕置きが必要みたいね。」  
「え、ひゃぁっ」  
妙は正座すると花を膝の上にうつ伏せに乗せ、その下着を下ろす。  
「悪い子…」  
妙は小さく呟くと、花のおしりを平手でぺしんぺしんと叩く。  
「っ!やぅ、いたっ!痛いです、ご主人様」  
「頭の悪いメイドね…昼間も言ったでしょう?そうするためにしているんだから当然だって…」  
ぺしんっ!  
大きな音が響く。  
それと同時に妙の膝に暖かいものが流れてくる。  
「あ、ああああ」  
「ふふ…またおもらし?しかも主人の服にだなんて…」  
「あ、あうぅ、ご、ごめ、ごめんなさい、ごめんなさいご主人様…」  
「これは、きついお仕置きが必要みたいね。」  
「えっ?きゃあ!」  
妙は花の服をヘッドドレスと靴下を残し、全て燃やし尽くした。  
「これも、着ていられないわね…」  
残念そうに呟き、妙は自分が身にまとっている物も燃やし尽くす。  
それと同時に、妙に九のしっぽが現れ、耳が狐のそれへと変わる。  
「お仕置きの時間よ、花。」  
 
「ひゃうんっ!またぁ…またああぁぁ!」  
二時間後、花が何十回目かの絶頂を迎えた。  
妙はしっぽのうち三本で花の四肢を拘束し、  
二本を前後の穴に入れ、残りを全身くまなく這わせ続けている。  
「ふふ…またイっちゃったの?」  
妙は陶酔しきった表情で言いながら、ぐにぐにと前後の穴に入れたしっぽを押し込む。  
「やううっぅぅ…」  
「あっちも楽しそうに…」  
ちら、と妙は鬼魅島のほうに目をやる。  
四つんばいになった鬼魅島を星見坂が背後から激しく突いていた。  
「せんせ、せんせぇ…」  
「鬼魅島君さっきからそれしか言ってないね…」  
「だって、だってせんせが、あううぅううっ…」  
「ふむ、人のせいにしちゃ駄目だろ…鬼魅島君がエッチなだけなんだからさぁ…」  
言い終えて一際大きく突き立てる。  
「んんんぅうーっ!!」  
全身をびくびくと震わせて鬼魅島がイった。  
それと同時に、  
「鬼魅島君、出すよ…」  
「ふぇ、やあああうううっ!」  
大量の精液を膣内に注がれ、鬼魅島は崩れ落ちた。  
星見坂がモノを抜くと、精液があふれ出てくる。  
 
あぐらをかいて座る星見坂の目に、物欲しそうにひくつく鬼魅島の菊座が映った。  
「鬼魅島君、こっちも欲しいの?」  
星見坂はそこに軽く指を入れる。  
「ひんっ、だ、だめです、これ以上されたら、おかしくなっちゃいます…」  
「そう…」  
言うと星見坂は鬼魅島の腰を持って抱え上げ、  
「じゃあ、こっちでもう一回しようか…」  
「えっ、やああぁあああっ!!」  
照準を合わせ、手を離し、鬼魅島の秘所に自分のモノを突き立てた。  
「だめぇ!先生、抜いてぇっ!!」  
「鬼魅島君もわがままだね…いじわるしないでって泣きついてきたから、  
こうして可愛がってあげているのに」  
「なっ泣いてなんかいません!」  
「まあそこを否定してもあまり意味はないがね…」  
激しく腰を上下に揺り動かす。  
「あっあああ!やえてぇ、やえてくらさいぃぃ〜」  
快楽のあまり鬼魅島の呂律が廻らなくなってくる。  
 
そんな鬼魅島の頬に前方から手が伸びてきた。  
花であった。  
体をしっぽで弄られながら、鬼魅島の頭を固定して、顔を近づけてくる。  
「はぅ、うんん…」  
「むちゅ、ふぅう…」  
舌が絡み合い、ぴちゃぴちゃと唾液が音を立てる。  
「花、鬼魅島さんを、もっと気持ちよくしてあげて…」  
「はい…」  
口を離し、平らな胸に下を這わしていく。  
「失礼します…」  
激しく自己主張する蕾を軽く口に含み、舌で転がしていく。  
「んんっ、だめぇ、そんな優しく…くぅうん」  
「鬼魅島さん、こっちが寂しそうね…」  
花が口にしていないほうの乳首を妙はしっぽで乱暴に刺激する。  
「も、だめぇ…おかしくなっちゃう!おかしくなっちゃう!やっあああああぁぁあっ!!」  
悲鳴を上げて達するも、まだ三人の攻めは終わらない。  
「せんせ、も、もうゆるしてください…」  
「ダメだよ、鬼魅島君、俺がまだ出してないし」  
「そ、そん、やぁああああぁぁあぁっ!!」  
 
結局、鬼魅島は気絶するまで弄られる続けた。  
 
 
星見坂は気絶した鬼魅島を背負いながら、夜の道を歩いていた。  
「ん…」  
「ああ、起きた?」  
「……先生、何してるんですか?」  
「訊かなくても分かるだろうに…帰ってるんだよ」  
「そういうことじゃなくて…降ろしてください。」  
星見坂は不満げな顔をしながらも姿勢を低くして鬼魅島を降ろしてやる。  
どさり、鬼魅島が尻餅をつく。  
「鬼魅島君、立てないでしょ?」  
「そん、そんなことは…」  
懸命に立とうとする鬼魅島。しかし彼女の下半身はそれに応えようとしない。  
「ふむ…鬼魅島君も案外弱いもんだね…」  
「誰のせいだと…思っているんですか…」  
恥ずかしそうに言う鬼魅島に星見坂は屈んで、背中に乗るように言う。  
鬼魅島は黙ってそれに従った。  
星見坂の背中が心地よかったわけではないが、眠気が鬼魅島を襲った。  
「あのメイドさんだって、あれだけいじめられたのに、  
鬼魅島君に服着せたりしてがんばってたのに…」  
そんな星見坂の言葉を聴きながら、眠りに落ちていく意識の中で鬼魅島は思った。  
花も、自分を背負いながら歩く星見坂も、化け物だ。と  
 
終  
 

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