晩秋。紅葉が彩るとある都市のとある部屋。友達同士のオカマと女。  
 
「ん〜‥‥」  
「ペディキュアって、今の時期靴で隠れちゃうわよ?」  
「自己満足。バイト先で禁止なんだけど、良い色だし塗りたいんだ」  
「そう。でも塗るの大変そうね」  
「膝が邪魔で見づらくて」  
「じゃ、貸して。塗ったげる」  
 
それでオカマが足下に傅いて作業し始めるけど  
「ああ、爪以外ももうちょっと気を使いましょうよ」  
「く、くすぐったい」  
「くすぐったがりね。止める?」  
「‥‥我慢するから、続けて」  
とフットマッサージを手始めにねりねりフットケアされて、ネイルカラー塗られて乾燥待ちの頃には気が気でない女と、爪の仕上がりに大満足なオカマ。  
 
「‥‥(立て膝じゃなくて別の姿勢なら一人でできたよね)‥‥」  
「時間が空いてたら、次も私がしようか?」  
「‥‥お願い」  
 
作業中の顔が格好良くて、もっと見たいと思ったのは女の秘密。  
フットマッサージ中の女の顔に、何故かぞくっときたのはオカマの秘密。  
 
 
 
 

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