「試供品……ねえ」  
 
見た目ただの綿棒にしか見えないそれを手に取り眺める。  
薄いビニールに包まれたそれは今日街を歩いていたら何時の間にかバッグの中に入れられていた。  
「試供品 新型めんぼう」と大きく書かれ、他は注文用アドレスの書かれた紙と共に包まれた5本セットの綿棒。  
片側にのみ綿のついた細く短い棒状の物体としか言えない、何処が新型なのかと思う変哲の無い綿棒だ。  
ちなみにウチで使ってるのと同タイプ。  
とりあえず手に取って見ようとビニールから出してみれば、試供品と書かれた面の裏に何か書いてある。  
 
『今回新開発されたこのMEN棒はこれまでのめんぼとは違う世界を貴方に見せてくれるでしょう。  
耳掃除、ヘソのゴマ取りなどの通常使用は勿論、  
女性のクリ掃除にクリオナ、尿道オナなどにも対応しています。』  
「エロジョーク付きの悪戯じゃねーか!」  
 
思わず床に叩きつけてしまった私を誰が攻められるだろう。  
そのままゴミ箱に叩き込むと自室に戻って本でも読むことにした。  
二、三時間本を読んでいたら何時の間にか帰ってきていた弟がドアを開けた。  
 
「おい、ねーちゃん。風呂沸いたぞ」  
 
あら、もうそんな時間か。  
いつも通りの時間に私のためにお風呂を用意するように弟を躾けたのはやはり正解。  
 
「でも、女の子の部屋にノックなしで入るのは減点。反省しなさい」  
「いでででででで?!」  
 
軽く腕を極めただけなのに大げさな。  
そうして弟を躾けた後はお風呂タイムだ。  
そこで先程の紙を思い出し、綿棒を持ってお風呂に入る。  
いや、あそこの掃除に綿棒を使うという発想は無かった。  
いつもは手に石鹸つけて洗ってたからな~。  
 
そして現在。  
 
「んにゃあ……っ何コレ……!ひゃっ!はぁん……!  
 
クリと包皮の間に綿棒を入れた瞬間だった。  
綿棒がパックリと割れ、まるで生き物のようにクリトリスに巻きついたのだ。  
慌てて引き抜こうとするも、根元をがっちりと抑えていて太刀打ち出来ない。  
しかも、そうしている間もうにょうにょとクリトリスを攻め立てるのだ。  
 
「無理、こんなの……無理ィ」  
 
あまりの刺激に浴槽のフチに寄りかかるように倒れる。  
しかし、腰を上げていないと更なる快感が襲ってくるので、まるで誘うようなポーズでへたりこんた。  
 
「ねーちゃんどうした?なんかでかい音したけど」  
「何でもなひっ、から、だい、じょうぶぅっ!はぁん」  
「いや、全然大丈夫じゃねーだろ!」  
 
悶えながら答える私を心配してくれたのか弟が浴室のドアを開けた。  
そこにはちょうどドアに向かって腰を突き出した私がいるのに、だ。  
 
「ねー……ちゃん?」  
「だめぇ、みるにゃ、見るなあ……アヒィっ」  
 
だらしのない顔して、腰突き出して、股間もビショビショで、おまけにクリトリスからは綿棒が飛び出ていて。  
これ、オナニーしてましたって言ってるようなものじゃない……っ!  
 
「違うっ、ちらうのぉ!これ、オナニーじゃなくてぇっ」  
「綿棒オナニーってあんま聞かないぞねーちゃん」  
 
話している間も綿棒は動いていて、弟の前で喘ぐまいと我慢をするけども  
 
「んっ……ふっ……。ひっ、あっ。……はぁ」  
 
どうしても声が漏れる。  
だめ、今は腰を振っちゃダメ。  
気持ちよくなっちゃダメ……!  
 
「そ、そうだ……ね、ちょっとこの綿棒取って貰っていいかな?外れなくなっちゃって」  
「はぁ?」  
 
何言ってるんだこいつ、って目で見られてる。  
それでも事情を説明して、きっと居間に捨ててあったMEN棒を誰かが普段使ってる綿棒と一緒にしたんだと説明する。  
 
「そんな胡散臭いモノあるわけないだろねーちゃん。オナニーし過ぎで頭イカレたか?」  
「なら、これ、はやっ、くっ……取ってぇ……んにぃィィィィ!!」  
 
やれやれと言った感じで弟がMEN棒に手をかけ無造作に引っ張った。  
同時に物凄い刺激が私のクリトリスを襲う。  
ていうか、私、今のでイっちゃった……?  
 
「すげー。ホントに取れねー」  
「ばっ、ちょっ、グリグリダメっ!回しながら引っ張るにゃっ!」  
「うーん……ちょっと待ってろねーちゃん」  
 
一通りいじり倒して取れないとわかるまで愚弟の手は止まらなかった。  
後で殴る……今は我慢……!腰砕けて股間も愛液でビショビショだけど全部終わったら覚えてろ……!  
などと考えていたら、カシャッ、という音がした。  
慌ててそちらを見れば、綿棒のケースとスマートフォンを持った弟がそこにいた。  
 
「なっ、あっ、なっなっなっ……」  
「いやほら、こうでもしとかないと後で殴られそうだし。んでこっちは残ったMEN棒をついでに処分しとこうと」  
 
ちょっと待って。色々言いたいことは有るけどちょっと待って。  
残ったMEN棒って後4本もあるのにどうする気?  
 
「そりゃねーちゃんの身体で全部試す以外考えてねーよ」  
 
一番聞きたくない事をのたまった。  
 
「乳首とかにも反応すんのかな?」  
 
服を脱いで浴室に入ってきた弟が綿棒で私の乳首を弾く。  
意味わかんない状況なのに私の身体はビクビク反応してる。  
何度か弾いた後にぷっくりと膨れた乳首に綿棒を押し付けてくる。  
 
「あっ、あんっ、た、楽しんでるんじゃっ、ないでしょうねっ」  
「何言ってんのさねーちゃん。俺童貞だし超楽しんでるに決まってるじゃん。  
っと、一個目から当たりだ」  
 
何言ってんのと怒鳴ろうと思った瞬間、綿棒を押し付けられた右の乳首が絡め取られて快感が登ってくる。  
 
「~~~~っ!んっ~~~~!」  
「お、声出すの我慢してんの?可愛いなあねーちゃん」  
 
違っ、二箇所になったら、すご過ぎて、声も、だせなっ。  
 
「次左ね。ん、これはずれかな」  
 
先程同様にきゅむ、と綿棒を乳首に押し付けてくる。  
その後弾いたり回したりしてもしばらく反応はなかった。  
それでももどかしい様な刺激が与えられる左胸と苛烈に責められる右胸とクリに今にも意識は飛びそうになる。  
 
「10本目っと。後15本くらいかな。頑張れねーちゃん」  
 
何をどう頑張れと。こっちは喋るのも辛いっていうのに。  
睨みつける様に弟の方を向いた瞬間、左乳首にあの快感が来た。  
 
「おー、二本目。後二本何処につける?ねーちゃん」  
「こっ、いじょ……むっ、ぃ……ぅりぃっ!」  
 
言葉に出来ない。  
今だって浴槽のふちにお腹を乗せ、弟が肩で胸を持ち上げているから四つん這いを維持出来てるのだ。  
 
「あぶねーし、一度お湯抜くぞねーちゃん。んで抜いたら腰をふちのとこ置けるだろ」  
 
この時、もうなんでもいいと思っていた私はあまりに迂闊だった。  
くたりと倒れるように浴槽に上半身を倒した私は丁度うつ伏せで腰だけ浮かせたような姿勢になる。  
 
「ねーちゃん、これは絶景」  
 
またアホな事を……と思ったが身体を起こす元気はない。  
と、そこでまたシャッター音。  
 
「撮るにゃって、ひっひゃ、のにぃ」  
「全然説得力ない顔してる自覚ある?」  
 
そう言って私の顔を撮ってから弟はまた綿棒を握りしめた。  
 
「さて、残り二本はどうする?」  
 
「も、もう、やめへ」  
「却下」  
 
なんて酷い弟だ。どうしてこんな性格に育ったんだろう。  
後で絶対に泣かす。  
 
「ちょっと前に聞いたんだけどさ。クリトリスって尿道から裏側に刺激出来るんだってね」  
「へ?ひゃひぃ?」  
「そんな訳で女体の神秘を勉強させて貰うね」  
 
そう言って弟は残った綿棒を私の尿道に……っ!?  
 
「にひあぁぁぁぁぁっ!!!」  
「おお、凄え。2/15が当たった」  
 
尿道を塞ぐ様に侵入してきたMEN棒が変形して中でぐにゅぐにゅと形を変える。  
まるで快感を感じる場所は熟知しているとばかりにMEN棒は蠢く。  
最初に自分がつけたモノと連動するように動いて私を絶頂の更なる先に連れていく。  
 
「最後の一本どうしようか……」  
 
残った綿棒を見つめて考える弟に嫌な予感を覚えた。  
そして、その顔がニヤリとゆがんだ時、予感は確信に変わった。  
 
「ひいあぁぁぁぁぁっ!だ、ダメダメダメダメっ!やめへぇっ!」  
「後一本だし我慢しよ、ねーちゃん。ん、これも違うか」  
 
何をどうしたのかと言うと  
MEN棒ごとクリトリスを引っ張り、その根元を残った綿棒で擦り始めたのだ。  
 
「んー、これも違うか」  
「ひにゃああああっ!ふわあああぁぁぁぁぁっ!!」  
 
もう叫び声のような声しかあげられない。  
そうこうしている内に、最初のMEN棒の動きが鈍ってきたように感じた。  
 
「あれ、これ寿命あるのか。んじゃこれ付け替える感じになるかな」  
「んへぇぇぇぇぇ。はひっ、ひぃっ」  
 
弟もそれに気がついたようで、私はこれ以上キツイ責めがこない事に安堵した。  
安堵してしまったのだ。  
 
「お、当たった。あれ?形状変わるんだ」  
 
根元責めが始まって9本目。とうとう最後の一本が見つかった。  
それはクリトリスの根元を締め上げるだけでなく元からあったモノと一つになる様に動くと、  
クリトリスを挟んで包み込むような形になり、その内側で振動する様にして責めを再開した。  
それに連動するように尿道側からクリトリスの裏側を責められ私の頭はあっという間に真っ白に染まった。  
 
「 ひ に ぃ ゃ あ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ っ ! ! ! ! 」  
 
一際大きな声をあげて盛大にイった後から私の記憶は無い。  
気がついたら部屋のベッドでしっかりとパジャマを着て寝ていた。  
夢だったのかなとぼんやりとした頭で考えていると机の上に何枚か紙が置かれている事に気がついた。  
それは蕩け切った私の顔やクリトリスを責められ間欠泉のように愛液を飛ばしている股間の写真。  
それに記憶に無いため、気を失ってから撮ったのであろう扇情的なポーズで寝ている写真。  
一番下に置かれていたのはMEN棒徳用セット(100本入り)の注文完了画面を印刷したものだった。  
 
「あの愚弟っ……!」  
 
それを見て私に湧き上がったのは確かな怒りとじんわりと股間を湿らせる愛液だった。  
 
「癖になったら……どうすんのよ、バカ」  
 
泣かせるのはやめてあげてもいいかな。  
 

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