子供と言うのはある意味恐ろしいものだ。好奇心旺盛で先入観がない、それはすなわち隠されたものを見つけてしまう才能だ。  
 だが、隠されているものは大抵触れてはいけないものだ。だから子供は度々危険な目に遭ってしまう。  
 これは、そんな『危険なもの』に触れてしまった、ありふれた子供の物語。  
 
 
 
 その少年はよくある退屈を抱えていた。父は仕事で家に帰ってこないし、母も家事に忙しくてかまってくれない。  
 こういう時は近所の友達と遊ぶのが子供らしい過ごし方なのだが、今日の少年はいつもよりも元気が有り余っていた。  
「よし、探検だ!」  
 他に誰もいないのだが、テンションの上がっていた少年は高らかにそう宣言すると歩き始めた。行き先は特に決まってない。  
 あっちこっちをウロウロしつつ、それでも退屈を感じていると、ふと町外れの雑木林を思い出した。思いつけば、すでに少年の足はその林に向かっていた。子供の足でも歩いて10分、その間に彼の興味が静まることはなかった。  
 林はフェンスで囲われていたが、身軽な少年にとってはなんでもない。むしろ、いけないことをしているというワクワク感が、彼の冒険心をブレーキが利かないほどに加速させていた。  
 フェンスを乗り越えると、ゾクリと背筋が泡立った。まるで別世界に入り込んでしまったかのような、全く異質な空間。ひんやりとした空気は圧縮されたように張り詰められていて、木々の間をすり抜けてくる陽もどこか頼りない。  
 少年は思わず唾を飲み込んでいた。普段の彼ならそのまま踵を返して逃げ出していただろう。周りに遊び仲間がいれば、彼らが逃げ出すのについていったかもしれない。しかし今日の少年は危険を顧みない冒険者だった。  
 木の枝をぐっと握りしめて、少年は雑木林の中を見渡す。すると、ちょうど森の中心部あたりに木とは違う何かを見つけた。  
 それは小さな祠だった。もちろん、まだ幼い少年にはそれが何なのか分からない。ただ何か面白そうなものがあると思っただけだ。  
 中を見てみようと少年が祠の小さな扉に手をかける。  
 その瞬間、少年の視界がぐるりとひっくり返った。  
 
 
 
 
「うわあっ!?」  
 一瞬の後、少年は急な斜面をゴロゴロと転がって、ドシンとしりもちをついた。  
「いたた……」  
 お尻をさすりながら辺りを見渡すと、さっきまでの雑木林はどこへやら、真っ暗な洞窟の中にいた。 頭上には光が差し込んでくる穴がある。そこから落ちてきたのだろうか。  
 なんとか登ろうと斜面に足をかけてみる、が子供の足ではとても登れない。半分も行かないうちにまたゴロゴロと転がり落ちてしまった。  
「誰か、誰か助けて!」  
 天上の出口に向かって少年は叫ぶが、聞き届ける人間はいない。ただ暗闇の中に叫び声が吸い込まれていくだけだ。  
「う……ふえぇ……」  
 このまま出られないのか。そんな考えがぞくりと少年の心の隅を刺激する。不安はあっという間に少年の心を覆い尽くした。  
「う、うわあああん! 出して! やだ、出してよー!」  
 声を上げて少年が泣く。泣くことしかできない。しかしどれだけ大声を張り上げても、泣き喚いても、外から助けが来ことはない。  
「なんじゃいな、喧しいのう」  
 だが、少年に声をかける者がいた。突然呼びかけられた少年は、驚いて泣くのを止める。声の主を探してきょろきょろするが、ここは闇の中、簡単に見つかるはずもない。  
「こっちじゃ、こっち」  
 また声がした。言われた方によく目を凝らしてみると、闇の中に誰かがいる。穴から差す光から離れて、少年は恐る恐るその人影に近づいていく。  
「むー、なんだか随分とかったるいのう。寝過ぎたか?」  
 そこにいたのは、黒地に赤い彼岸花を染め抜いた着物を身にまとった、黒髪の少女だった。  
 年は少年よりも二つ三つ上ぐらいだろうか。眠たげな赤い瞳をこすりながら、少年を見定めている。  
「おねえちゃん、だれ?」  
「むむ、わしを知らぬとは面妖な。外の村の迷い子か?」  
「迷子じゃないもん! ただ、探検してたら落っこちてきただけだもん!」  
「同じじゃろう」  
 頭上の光を眩しそうに見つめながら少女が呟く。その眼差しはどこか光を懐かしがっているようであった。  
 
「まあよい。ささ、近うよれ。いつもより腹が空いてかなわんのじゃ」  
「それより、おねえちゃんだれなの」  
「……ええい、じれったい!」  
「ひゃっ!?」  
 痺れを切らした少女がそう叫ぶと、突然少年の体にぬめった何かが絡みつき、彼の体をふわりと持ち上げた。  
 少年の体はそのまま少女の腕の中に収まる。怯える少年の顔を見て、少女はにんまりと笑った。  
「そんな顔をするな。優しく、ゆっくり、じっくり可愛がってやるからの」  
 嫌がる少年の顎を抑えると、少女は彼の体を押し倒すように覆いかぶさり、そしてキスをした。  
「――ッ!?」  
 口を塞がれた少年は驚きで目を見開いた。その隙をぬって、少女の舌が少年の口内に入り込む。ぬめぬめとした舌が口の中をなぞるたびに、少年の体がビクリと震える。  
「んっ、ちゅ、むぐ……ん、ぢゅぢゅっ」  
「んーっ! んむーっ!」  
 少年の小さな体をぎゅっと抱きしめて、少女は口内を蹂躙する。少年の口の中の唾液を一滴残らず舐め取ろうとするかのように。  
 一方の少年はジタバタともがくが、のしかかる少女の重さと両腕に絡む何かのせいで逃げることができない。そうしているうちに、キスの快感が頭の中をジンジンと侵食し始めた。  
「……ぷはぁっ」  
 しばらくして、ようやく少女が口を話した。  
「ハーッ、ハーッ……ふふ、ようやく大人しゅうなったか」  
「あう……」  
 散々口内を蹂躙された少年は、焦点の合わない目で呆然と少女を見上げていた。濁った視線にゾクリと暗い快感を感じ、少女は身震いしながら少年の体から降りる。  
「くく、愛い奴よの。じゃが、こちらはどうかな?」  
 ズボンに手をかけ、パンツごと一気にずり下ろす。むき出しになった少年の下半身には、小さいながらも立派に自己主張している肉棒があった。  
「まあ、見た目通りと言ったところか」  
「み、見ないでえ……恥ずかしいよう」  
 ディープキスの衝撃から少し正気を取り戻した少年が、自分の股間を両手で覆い隠そうとするが、やはり柔らかい何かに押さえつけられる。そこでようやく、少年は自分を縛り付けているものを見た。  
「……タコ?」  
 それは大きなタコの足だった。ぬめぬめとした粘液を垂らしながらも、がっちりと少年の腕を掴んで放さないタコの足が少年の腕を掴んでいる。  
 薄暗い中を目を凝らしてみれば、似たような太いタコの足が6本、少女の黒い着物の中から生えている。  
「ああ、これか? くく、好奇心の強い子よのう……ほれ」  
 ちらりと、少女が着物の裾をめくる。そこにあったのは、少女の白い肌と、二本の太ももと人間の足、艶めかしくくびれた腰、そしてそこに直接繋がるタコの足だった。  
「ひぃっ……やだ、やだやだやだ!」  
 異形の怪物に捉えられていることを理解してしまった少年が、喉の詰まった叫びを上げて暴れだす。  
「ああ、もう。じっとせんか……このっ」  
 しゅるしゅると6本のタコの足が伸び、少年の両手を、両足を、腰を、首をガッチリと捕らえる。全く動けなくなった少年の下半身に、異形の少女は改めて少年の下半身に擦り寄った。  
「ちいと、灸を据えてやらねばのう……はむっ」  
「ふあうっ!?」  
 少女が何のためらいもなく、少年の怒張を咥え込んだ。少年が恐怖と快感の入り混じった奇妙な叫びを上げる。  
「ん、もご、むぅ……」  
「ひあっ、やめ……んうう」  
 もごもごと口の中で肉棒を楽しんでいると、少年の声に快感の色が混ざり始める。それに伴って、肉棒も硬さを増してくる。怖がってはいるものの、体は快感に素直なようだった。  
 
「む、んぐ、ぢゅぢゅぢゅっ!」  
「ふわあっ!? す、吸っちゃダメぇ……」  
 肉棒に刺激を与えられるたびに、少女のような声を上げて悶える少年。その様子がたまらなく可愛くて、ついつい少女は少年を苛めたくなってしまう。  
「ぷはぁっ……どうじゃ? 気持ちいいじゃろ?」  
「へ……よく、わかんな、あぐっ?」  
 口から離れて唾液まみれの肉棒を、少女がぎゅっと握る。そしてゆっくりと上下にしごき始める。唾液が手に絡んで、ぐちゅぐちゅと卑猥な音を立て始める。  
「素直に答えよ。気持ちいい、じゃろ?」  
「う、うん……気持ちいい」  
「そうそう。もっと気持ちよくしてやるから、素直になれよ?」  
 しごく手は止めずに亀頭を舐め上げると、少年はビクリと体を震わせた。亀頭の先をチロチロと舐めながら、絶頂に向けて肉棒を一気に扱き上げる。  
「ああっ!? ひっ、あ、気持ちいい、気持ちいいよう!」  
「ん、んじゅ、ぐぶ、んむっ!」  
 手を使うのもまどろっこしいと言わんばかりに、少女が肉棒を喉まで咥え込んで激しく上下させる。ゴツゴツと喉の奥を叩く肉棒にえずきそうになるが、上回った性欲がそれを抑えて更に頭を動かす。  
「ふあっ、やっ、なんか来ちゃう、出ちゃうよお!」  
「んぐっ、おう、ぶ、かふっ!」  
「あ、ひ、ああああああっ!?」  
 少女の激しい責めに、少年の体はあっという間に絶頂に達し精液を吐き出した。喉の奥に粘っこい白濁液を受けてしまい、少女の瞳が大きく見開かれる。  
「ぶむっ……!?」  
 吐き出しそうになるのをこらえて、精液を胃の中に流しこむ。一滴足りともこぼしたりはしない。  
 びくびくと精液を吐き出し続けていた肉棒が収まると、ようやく少女は肉棒から口を放した。小さな口の中から、ぶるんと反り立った怒張が現れる。  
「はぁっ、はぁっ……どうじゃ、良かったじゃろう?」  
「あー……うー……」  
 一方、初めての射精を激しすぎるディープスロートで迎えた少年は、意味にならないうめき声を上げて気をやっていた。あまりの快感に頭がオーバヒートしてしまったらしい。  
 口の端からよだれを垂らしてぼーっとしている少年の顔を見て、少女の胸がきゅんっと締め付けられる。もっとこの子を気持よくさせたい、めちゃくちゃにしてみたい、そんな加虐心がむくむくと鎌首をもたげてくる。  
 はだけた着物の裾から自分の下半身に手を伸ばすと、にちゃと粘ついた音がした。  
「のう、少年」  
「……ん、え?」  
 声をかけられ目を覚ました少年の上に、少女は再びのしかかる。しかし今度は、汚れた肉棒に自身の秘所を押し付けるように跨った。  
「もっともっと気持ちよくさせられるぞ……どうじゃ?」  
 細められた赤い瞳が少年を射抜く。催眠術に掛かったかのように、少年はただ頷くことしかできなかった。  
「よろしい……んっ、くうっ!」  
「ふあうっ!?」  
 お互い濡れそぼっていた性器はあっさりと結合した。異形の少女は久方ぶりに体を貫かれる感覚に、少年は初めて肉棒が柔肉に包み込まれる感覚に、それぞれ叫び声を上げる。  
「く、は……我慢できぬ、動くぞ」  
「え、まっ、ああっ!?」  
 体の火照りが収まらない少女は、少年の制止を聞かず体を上下に動かし始める。ぱちゅん、ぱちゅんと肉同士がぶつかる合う音が、暗い洞窟の中に響く。  
 少女の膣内は無数のひだと強い締め付けで、少年の肉棒を擦り上げる。それはフェラチオの時とは比べ物にならない快感で、少年はあっという間に背筋にゾクゾクしたものを感じ始めてしまう。  
「ふあっ、これ、イイ……っ!」  
「ひあっ、うあうっ!? や、やめてぇ、おねえちゃん!」  
「やめぬわ、お主も、腰を動かせっ」  
「あうっ、うん……!」  
 少女は恍惚とした表情で腰をますます激しく上下させる。初めは翻弄されるばかりだった少年だが、徐々に少女の動きに合わせて肉棒を突き入れるようになる。  
「ひゃうっ!? ……く、ふふ、ようやっと、その気になったか?」  
 ときおり襲い掛かる唐突な快感に体を震わせて、少女がニヤリと笑う。さっきまで嫌がっていた少年が、自ら快楽を求めて腰を振るようになる、そんな征服感に昏い悦びを覚える。  
 そう思うと、少女の体はあっという間に高まった。それに合わせて少年の体に絡みつく足もいっそう強く少年を締め付ける。  
 
「あ、いかん、くる、きちゃう……っ!」  
「か、ふ、ひゅうっ!?」  
 一瞬息もできないほど締め付けられて、少年はあっさりと限界を迎えた。  
「は、ふあ――!?」  
 びくびくと膣内で震えた肉棒から、子宮に精液が襲いかかり、少女もまたほとんど同時に果てた。体の中に熱い液体が流れ込んでくる感覚が、イッた直後で敏感な少女の神経を刺激する。  
「……はあっ、はあ、はぁ……いっぱい出したなぁ、少年?」  
「は、はひ……」  
 そうはいうものの、少女の渇きはまだ治まっていないし、少年の肉棒も未だに硬いままだ。まだまだ愉しめる、そう思いながら少女は一度膣内から肉棒を引きぬく。ぬるりと怒張が抜けると同時に、秘所から精液と愛液が混じったものが垂れた。  
「どうじゃ? 次はお主が動いてみよ」  
 冷たい床に寝そべり、魅せつけるように両足を開く。とろとろと精液が漏れ出す秘所が少年の前に差し出される。その淫靡な光景に、少年は思わず唾を飲み込んだ。  
 足による拘束はとっくに解かれている。少年は何も言わずに少女の足の間に割って入り、秘所に肉棒を突き入れた。  
「きゃふうっ!?」  
 イッたばかりで敏感な膣内にいきなり肉棒を押し込まれて、少女が身を反らせる。しかし経験のない少年に少女をいたわることなどできず、ただ快感に促されるままに腰を前後させ始める。  
「すご、凄いよぉっ、気持よくて、腰、とまんないっ」  
「ああっ、こら、そこばかりっ、やめ、んんっ!」  
 少年の肉棒はちょうど少女のGスポットを刺激していた。一番弱いところを続けて刺激され少女が悲鳴を上げるが、今は少年が少女を組み伏せている。さっきまで少年を縛っていたタコの足も、今は快感に翻弄されて宙を掻くだけだ。  
 しかし少年も少年で、どこまでいっても優しく彼を包み、それでいてきつく締め上げる柔肉の虜になっていた。ひだが肉棒をすりあげる感覚がたまらなく気持ちよくて、腰が止まらない。  
「はあっ、ひ、また……イッちゃうっ!」  
「あ、ああっ!? だ――ひ、あああああっ!?」  
 めちゃくちゃに膣内をかき回されて、少女はあっさりと果ててしまった。この上なくキツく締め付けた肉棒が、精液を少女の中にぶちまける。  
 少年は口の端からよだれを垂らしながら、射精の快感に酔いしれていた。  
「はあ……あ、うう」  
 ぴっちり肉棒を咥え込んだ秘裂は、精液を一滴残らず子宮に飲み込んでいく。その艶めかしい動きに、思わず少年は腰をひこうとする。  
 
「え?」  
 しかし、逃げられない。少女の白い足が、そしてタコの足が再び彼に絡みつく。膝立ちの状態で彼は全く身動きができないように拘束されていた。  
「はぁ……好き勝手してくれたのう、少年」  
 顔を起こした少女が、少年の首に腕を絡めてニヤリと笑う。再び合った視線はさっきよりも爛々と輝いて、そして色欲に濡れていた。  
 少女の体を一本の触手が巻き上げ、上下させる。そして三度少年の肉棒が擦り上げられるが、今度は今までのような硬さがない。  
「これ、もっとワシを愉しませんか」  
「待って、もぉっ、ムリッ」  
 少年は涙を流して懇願する。どうしたものかと少女が思案すると、自分の足の一本が目に入った。ニヤリと邪悪な笑みを浮かべて、その触手を少年の背中、その下、菊穴に這わせる。  
 ひっ、と小さな悲鳴を上げて少年が手をやろうとするが、がっちり抱きしめた少女の腕を振り払うことはできず。  
「あ、があっ!?」  
 獣じみた声とともに、少年の中に触手が突き刺さった。前立腺を刺激されて、肉棒が強制的に勃起させられる。  
「ははっ、こういうのもあるんじゃぞ?」  
 目を見開く少年を覗きこんで、少女は高らかに笑う。その後、密着するように両手両足を少年の体に絡めてキスをする。二人の肌に触れ合っていない場所はほとんどなく、少年の全身がきめ細かい肌に、粘液にまみれた触手に撫で回される。  
「ん、うぐっ、むちゅっ!?」  
「ちゅ、ちゅ、ちゅ……んんっ、ぢゅうううっ!」  
 捕食するようなディープキス。触手に操られる少女の動きは非人間的で、その刺激がまた少年を染め上げる。更に中からも快感を刺激されて、既に少年には物を考えることすらできなかった。  
「んぐっ、ぷはっ……はむっ、んんっ!」  
 時折息をついては、またキスを再会する。頭を抱え込むように腕を回して、触手に操られるだけの人形とかした少年を愛おしく、淫靡に刺激する。  
「んっ、あ、あああっ!?」  
 気がつけば少年は射精していた。しかし少女の腰の動きも、菊穴をねぶる触手の動きも止まることはない。ビクビクと痙攣する少年の体が蹂躙されていく。  
 快感は全く止まず、更に強い快感が積み重ねられて少年の理性を奪い取っていく。イキっぱなしでまた精液を吐き出した辺りで、少年の意識はぶっつりと途絶えた。  
 
 
「おーい、起きろー」  
 それから何時間が経ったのだろうか。憔悴しきった少年は、少女の膝と触手で作られた即席のベッドの上で寝かされていた。  
 ぺちぺちと頬を叩くが、起きる気配はない。むう、と唸って頭上を見上げれば、差し込む光は夕焼け色になっている。  
 かつてこの地に少女を縛り付けた封印は、いつの間にやら解けていた。かといっていきなり飛び出して暴れる気はない。海からこの地に来て封じられた、かつての自分と同じ過ちを犯すほど彼女は愚かではなかった。  
 だから少年に色々と外のことを聞きたいのだが、この有り様である。散々絞り尽くされた少年はくうくうと可愛らしい寝息を立てて、少女の腕の中で眠っている。  
「……いかん」  
 じわり、と体の芯が濡れる感覚を感じる。さっきまであれほど激しくまぐわったのに、まだ体は満足していないようだ。  
 早く起きないか、期待と色欲にまみれた瞳で、少女は少年の寝顔を見守るのだった。  
 
 

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