「お客様の中に、女医さんはいらっしゃいませんかー!?」
ホテルの従業員がロビーにいた客達に声をかけている
腹を押さえてうずくまっている生徒達の横で俺が近くのホテル従業員に
「生徒が苦しがっているんです!お医者さん!女のお医者さんはいませんか!!」
と訴えた結果がこれである
少しすると
「あの私、医者ですけど、どうしたんですか?」
若い女性がこちらにやってきて声をかけた
俺は周りの人間に気付かれないように、その女性と一瞬目配せすると
「生徒達が、お腹が痛いと訴えてるんです!」
「特にこの生徒は動けないくらい痛いみたいなんです!」
1人の女生徒を指差して伝えた
医者と名乗ったその女性は俺の指差した女生徒の傍らにつくと
「どの辺りが痛いの?」
お腹を抱えて苦しんでいる女生徒に訊ね、それから
「服をちょっと捲るわね」
と言って、その子の着ている上着を捲りお腹を出す
しかしそれは、お腹を出すだけ小さく捲ったのではなくスポーツブラが丸見えになる位に大きく捲くられていた
捲くられた女生徒の方はというと
「この辺りが痛い?」
お腹のアチコチを触りながら聞いてくる女性に対して
「も…う…少し…右です。も…っと…上…の方…で…す」
自分の現在の状況にも気付かず、苦しみながら女性に説明している