盛夏を象徴する蝉の声が休み無く響き続ける夏の昼下がり。  
雲のほとんど出ていない青空の下、強烈な陽射しにコンクリートの家々やアスファルトがじりじりと炙られている。  
風の流れも緩やかで、網戸を開けていても入ってくるのはムワッとする動きの無い空気ばかり。  
 
この夏一番の蒸し暑い熱気に当てられて、僕は居間のソファーにだらしなく身を沈めていた。  
 
夏の補習が終わってようやく夏休みに入ったというのに、こう暑くては何もする気が起きず、家でダラダラ過ごすしかない。  
両親は仕事に出ており、年の離れた妹と二人だけでお留守番中。  
 
この所好天と猛暑日が続いているが、とりわけ今日の暑さは異常だった。  
いつもペタペタくっつてくる元気な妹さんも、  
今日は一日中居間の扇風機の前に立って声を震わせたり髪をなびかせたり変なものを入れてみたり等々、忙しそうにヒマを潰している。  
 
その妹が扇風機と戯れたまま、こっちを見ないで声を上げた。  
 
「ねえお兄ちゃん。エアコンつけようよー」  
「ダメ。昼間からつけたらお母さんに怒られるよ」  
「だってー」  
 
大変に不服そうなご様子。それはこちらも同感だが仕方が無い。  
割と吝嗇気味のウチでは、エアコンの使用は夜、家族が揃った時だけと決まっているのだ。  
それ以外ではお客でも来ない限り、居間に1台しかない古い小さな扇風機で凌ぐしかない。  
 
「うーあーあーつーいー」  
「…というかね」  
 
ソファーから体を起こしながら妹の背中に話し掛けた。  
 
「その『ブワー』はやめなさい」  
 
唯一の扇風機は目の前の妹のスカートですっぽり包まれ、完全に独占されていた。  
短いスカートの端を扇風機の頭に引っ掛けて、風でブワーと提灯みたいに膨らませて風を受け止めている。  
おかげでこっちには全然風が来ない。大股開きでスカートたくし上げてみっともないし。  
 
「だって、ここが一番暑いし」  
 
首だけでちょっと振り返って妹が言う。何かムレやすいんだよねー、と。  
こことは何だ。股間のことか。この子はさらっとすごいことを言う。  
 
「でね、ブワーする前にちょっといじってあげるの。何かしっとりしてきて余計暑くなるんだけど、  
こうして風に当たるとひんやりしてちょっと気持ちいい感じで」  
 
スカートをパタパタさせながら事も無げに言う。  
…何だろう。今のは聞かなかった事にした方がいいんだろうか。  
中学生に上がる前の女の子でもそういう事をしちゃうものなのかな、そう言えば自分も高学年くらいの頃には覚えてやってたかな…  
などとぼんやり考えていると、妹がスカートを扇風機から外してくるりとこちらを向いた。  
 
「お兄ちゃんは暑くならないの?ここ」  
 
スカートをたくし上げたまま、そんな答えにくい事を聞いてくる。  
パンツ丸出しでみっともないよ、と返そうとしたのに、ぶっと吹き出して何も言葉が出なかった。  
スカートの中で広げられた太股の間に、まだ毛も生えていない綺麗な割れ目がくっきりと刻まれていたからだ。  
言うまでもなく、パンツを履いていなかったのだ、この子は。  
 
驚いたのとちょっとだけ股間を凝視してしまって恥ずかしいのとであわあわしていた自分を、妹が不思議そうに眺める。  
どうにか言葉を搾り出して、何でパンツ履いてないのかと恐る恐る聞いた。  
 
「暑いのに何でパンツ履くの?」  
 
というお言葉が心底不思議そうな表情と共に返ってきた。そうですか。僕はどうしたらいいんだ。  
この子にどうにかしてパンツを履かせた方が良いのか、ここは放置するのがいいのか決めかねていた所、  
突然妹が近寄ってきて両手で僕の股間を触ってきた。  
 
「ッ!?」  
 
あまりの出来事に反射的に飛び退いてしまい、危うくソファーから転げ落ちそうになった。  
仰天して混乱している僕を尻目に、妹は我が意を得たりとばかりにうんうんと頷いている。  
 
「うん。やっぱりすごーく熱っぽかった。お兄ちゃんも風に当てた方がいいね」  
「いや…それは…」  
 
それはさっきあなたのお股を見てしまったときに、ちょっと元気になってしまったからです。  
でもそんなこと言える訳がないので、とにかくそんな必要はないと拒絶する。  
しかし妹は腕組みをして首を傾げつつ、思案げな顔を作ってみせる。  
 
「えーでもね、お股の精巣ってところにいる精子っていうのは、暑すぎるとダメになっちゃうんだって。  
だから冷やした方がいいんじゃないのかな?」  
「妙な所で詳しいねキミは…」  
 
どうやってこの状況を打開すればいいのか分からずまごまごしているうちに、妹は扇風機を僕の真正面に運んでいた。  
首の向きが調整され、生温い風がズボンの股の部分に吹き付けてくる。  
 
「じゃあズボンとパンツ下ろして」  
 
どうすべきか分からず固まっていると、妹は仕方ないなあと言って僕のズボンのチャックに手を掛けてきた。  
ああもう。この子は親切で良い子なんだけど、時々暴走して自分の考えで周囲を染め上げようとするんだ。  
こうなったらもう止まらない。すごく恥ずかしいけど、気の済むまでやらせるしかない。  
 
僕は諦めて、彼女に全てを委ねることにした。  
 
夏の昼下がり、ひたすら蒸し暑い室内。  
相変わらず絶えることなく入ってくる蝉の声と、古い扇風機の唸る音が少し喧しい。  
僕は無言で、妹が一生懸命チャックを下ろす姿を眺めている。  
 
チャックはなかなか下りなかった。元々固いのと妹が不器用なことで、何てことない筈の作業がかなり難航していた。  
下が軽く隆起して圧迫しつつあることも原因だったかもしれない。  
 
うんうん言いながら頑張って下ろそうとする彼女の長い柔らかな髪の毛が、扇風機の風に流されてふわりふわりと僕の胸にかかる。  
時折シャンプーの香りも仄かにただよって来る。  
 
あんまり固いものだから妹も次第に乱暴になって、僕の股間を掴んだり押し込んだりしてくる。  
繰り返し刺激されていくうちに、何とも言えない快感が走るようになってきた。  
これからされる事がだんだん楽しみになってきている自分がいた。  
 
悪戦苦闘の末ようやくチャックを下ろし終えて、不器用少女がふうっと一仕事終えたようなふうに額を拭う。  
チャックの隙間からトランクスがこんもりと覗いている状態だ。  
 
それをしばらくじーっと見ていた妹が、これではダメだとばかりに渋い顔をして、僕の方を見てうなずいた。  
何が言いたいのかさっぱり分からなかったが、妹はおもむろに僕の膝上に乗り出して、今度はベルトを外し始めた。  
どうやらチャックを下ろしただけではダメだと思ったらしい。もう好きにしてくれ。  
 
カチャカチャ言わせてベルトを外そうとするもののやっぱり手間取る妹。  
ほとんど密着している彼女の頭からは、さっきよりも確かな甘い香りが漂って来た。  
妹に気づかれないよう顔を近づけて、鼻腔一杯に吸い込んでみた。  
女の子の匂いが頭の中に染み渡り、しばらく意識が曖昧になった。  
 
作業中の妹を見下ろすと、キャミソールの隙間からわずかな膨らみの上に立つ綺麗な乳首が見えた。  
いつの間にか女の子になってきてるんだなあと実感すると同時に、しっかりと体が欲情を示した。  
チャックの中から尖った丘が伸び、目の前の少女の体に達しようとする。  
その対象たる彼女は気づかず、一心にベルトをカチャカチャ弄り続けている。  
 
やっとのことでベルトをズボンからずりずりと引き抜いた妹は、またふぃーと大きな息を吐き、  
すぐにズボンのホックに手を掛けて外し始めた。  
そこからはあまり手間取ることもなく、ホックを開かれたズボンはズルズルと膝まで下ろされていった。  
 
妹とはいえ女の子から下半身を裸に剥かれていくという体験は、僕に今まで感じたことの無い強烈な興奮を呼び起こした。  
露にされたトランクスは小高い丘をなし、その頂上はじわじわと濡れ始めていた。  
 
その状況にも一切の躊躇を見せず、妹はさらにトランクスのゴムの部分を掴み、豪快に引き摺り下ろした。  
突然自由を得た僕の息子が、ひくひくと小さく震えながら固く真上を目指そうとしていた。  
 
そこにきて急に恥ずかしさがドッと押し寄せてきて、僕はうわーと呻きながらソファーの背もたれに顔を埋めた。  
妹の前で何で勃起したチンコを晒してるんだ僕は。やったのはこの子だけど。  
ちらと見やると少しずつ怒張を続けている肌色の亀頭が目に入った。  
いや違うね!まだ一枚皮を被ってるから裸じゃないよね!ちくしょう。  
 
恥ずかしいやら情けないやらの僕を余所に、頑張り屋の妹さんはようやく準備が整ったという風情のドヤ顔で大変満足そう。  
やおら僕の股間に顔を近づけ、竿と玉袋に頬をふにっとくっつけた。  
 
いつも触って楽しんでる柔らかなほっぺたが、今日は僕の股間に何度もすり付けられる。  
つやつやした綺麗な髪がペニスに絡みつき、先端に染み出ていた粘液を絡め取っていく。  
時折無駄に長く伸びた陰毛が彼女の顔を撫でる。お返しにとばかりに彼女の熱い吐息がわずかに陰毛をくすぐる。  
 
僕は欲情を高ぶらせながら、ただその様子を見守るしかなかった。  
ひとしきり擦り付けると妹は顔を離し、深刻そうな顔をしてこう言い放った。  
 
「やっぱりめちゃくちゃ熱いよ。すぐ冷やそう」  
 
そしてパッと振り返ってもう一度扇風機の位置を調整し始めた。  
熱くなってるのはこの子からあんなことをされたからからなのだけど、この際何も言わないでおいた。  
このまま放っておいたら最終的にどうなってしまうのだろうと考えると、すごくドキドキして頭の中が沸き立ちそうだった。  
 
再セットされた扇風機が股間に風を送ってくる。  
熱く火照った部分にスーッと効いて、これはありがたい…ということもない。ぬるくて微妙。  
妹はそんな様子をじっと見ながら腕組みをして思案している。  
 
「普通に当てても暑いから、すりすりして濡らしてた方がいいんだよねー。でも男の人だとどうなんだろ」  
 
そしてさっと身を屈め、竿の根元を両手でむんずと掴んできた。  
突然の襲撃に僕の体はビクッと仰け反った。妹は構わずそのままぐにぐにと揉み始めた。  
 
勝手が分からず試行錯誤しているという感じで、色々なやり方で刺激してくる。  
ぎゅっと締め付けてみたり、優しく撫でてみたり、根元から先端まで場所を変えながら揉んでみたり。  
時折玉の方にも手を伸ばして、包み込むようにして両方の玉をコリコリと揉みほぐす。  
一度握りが強すぎて悶絶しかけたけど、どうにか我慢して意識を保った。  
 
快感とちょっとした痛みが混ざり合い、絶えず繰り返される。  
緊張と興奮で吐息が少し荒くなり、時々意識が飛びかける。僕はただひたすら彼女の営みに身を任せ続けた。  
 
やってるうちにこなれてきたのか、方法がだんだん確立してきた。  
右手で亀頭をクニクニと圧迫するのを基本に、時々移動させながらペニス全体をマッサージする。  
左手は玉を交互に包んで優しく揉みしだく。  
僕の反応を見ていたのだろうか、痛く感じるやり方はなくなり、心地よい快感ばかりが押し寄せてくるようになった。  
僕は変な声を出しそうになるのを頑張って押さえ、目と股間に意識を集中させてその作業の一部始終を焼き付けようとした。  
 
妹の右手は亀頭から絶えず分泌される汁と汗でもうベトベトになっている。  
それに伴ってペニス全体が体液で薄く塗られ、テラテラと光るようになってきた。  
この子が望む状態になって来たのかなと思っていたらどうも不満らしく、一旦マッサージを中断してむぅと唸った。  
 
「やっぱり先っちょからしか出ないのかなあ。全部塗るのに足りないよ」  
 
彼女はふうっと疲れたようにため息を吐いて、体液まみれでテカテカした右の手の平をじっと見つめた。  
まあ股間全部を濡らした後で風に当てて冷やすという目的からすれば、亀頭から出る汁だけでは全然足りないと思う。  
チンコも袋もあって表面積が女の子とは段違いだし。  
でも僕としては全部濡らすとかどうでもいいから、今のまま続けていて欲しかったのだけど。  
 
そんなことを考えながら妹を見ていると、何を思ったか口の中をもぞもぞさせ始めた。  
そしてまた僕の股間に顔を近づけ、もぞもぞさせた口をパッと開いて、僕の右の玉袋をパクッとくわえ込んだ。  
いきなり妹に金玉を食べられて黙っていられる兄がいるだろうか?  
さすがにこれには仰天して身を捩じらせた。一体何するんだ。  
 
妹は僅かに顔を歪めながら、口にしっかり玉袋を含んだまま言った。  
 
「あふぁれひゃらめ。ひっほひへへ(暴れちゃだめ。じっとしてて)」  
 
そのままたっぷりと唾液を含ませた舌で表面を丁寧に舐め始めた。  
口の中は湿気と粘液と喉の奥から漏れる暖かい息で、異様なほど温もっている。  
そんな空間に閉じ込められた僕のだらしなく伸びた玉の皮が、唾液で余すところ無く塗りたくられていく。  
小さく柔らかな舌が皮膚を這う感触が伝わり、少し遅れてぺちゃぺちゃと艶かしい音が漏れ出す。  
 
僕はもう頭の中が真っ白になって、この小さな妹が作り出す魔法の空間をひたすら感じ取っていた。  
息がしにくいのか、時々休んではぁはぁとちょっと苦しそうに息継ぎをする所が何とも可愛らしい。  
その吐息も全部僕の股間に吐きかけられ、皮膚を優しく包み込むように撫でて消えていく。  
 
右の玉をひとしきり舐め終わったら、今度は真ん中の筋に舌を這わせて縦になぞる。  
それが終わったらまた口の中をもぞもぞさせて唾液を溜め、左の玉をくわえ込んで右と同じように舐め回す。  
 
行為による快楽というより、妹が僕の陰嚢を一生懸命舐めてくれているという状況が  
あってはいけないこと、あるはずのないことで、  
それが起こってしまっていること自体が異様な興奮と高揚感を与えていた。  
 
玉を舐め終わったら今度はペニスも舐めてくれるだろうか。  
一生懸命舐めている妹の顔の前で、完全に張り裂けんばかりに屹立したペニスの亀頭の先端が、  
一部皮が剥けて粘膜が露になりかけていた。  
どうせ舐めて貰うなら最大限気持ちよくして貰いたいと思い、そっと手を伸ばして亀頭の皮に指を掛け、  
するりと降ろして粘膜を全部剥き出しにしておいた。  
 
どきどきしながら妹の作業を見守る。  
左の玉も舐め終わり、陰嚢全体が唾液でべとべとになっていた。  
妹はそのまま休まず予想通りペニスを舐めにかかる。  
 
上の方をしっかり両手で押さえながら、根元からまず左半分を優しく舐める。それが済むと右半分も同じようにする。  
少しずつ上に向かいながらペニス全体を確実に粘液の層で覆っていく。  
 
ようやくもう少しで亀頭の粘膜に達する所まで来た。  
舌が相当疲れていると思うけど、ここまで全然休まず一心に舐め続けている。  
妹は変な子だけど真面目で、こんな事でもきっちりこなそうとする偉い子なのだ。  
 
すでに吐息が粘膜にかかり、ぴりぴりと弱い刺激が感じられる。  
ここを舐めて貰ったらどんなに気持ちがいいだろうかと、逸る心を抑えながら待つ。  
そしていよいよその部分に差し掛かろうとした時、妹が突然目を丸くして動きを止めた。  
 
剥き出しにされたピンク色の亀頭の膨らみを凝視して、完全に固まっている。  
しまった。ちょっと調子に乗り過ぎたか。こんなものを舐めて貰おうだなんて、虫が良すぎただろうか。  
どう言い訳すればいいのかと考えていると、妹が急におろおろと慌てだした。  
 
「え、何で何で、急にこんなに腫れて…?も、もしかして、ちゃんと手を洗わなかったから…?」  
 
彼女は気の毒なくらい挙動不審になって、あうあう呻いている。  
どうやら急にかぶれるか何かして腫れたものと思い込んでいるらしい。  
まあ確かにおもいっきり腫れてるように見える。張り裂けそうなくらい膨らんでいる。  
 
「うう、ごめんね、ごめんなさい…痛いでしょ、ごめんね…」  
 
勿論痛いどころか気持ち良過ぎて正常な反応をしているだけなのだけど、  
勘違いした妹は心底申し訳なさそうな様子で、目には涙を浮かべている。  
この子は本当に純粋で優しい。僕は身を起こして、めそめそしている彼女の頭を苦笑いしながらよしよしと撫でてあげた。  
 
「全然痛くないって。大丈夫だよ」  
「でも…こんなになって…私のせいで…」  
 
こんなになったのは確かにアナタのせいだけれど、全く気にすることはないんだ。  
説明しようと思ったけれど、色々と回りくどくて面倒なことになるかもしれなかった。  
今この子を宥めて、僕が望んでいることも同時に叶えるには。  
 
「じゃあね、…今までみたいに、ここも舐めてくれる?」  
 
僕は亀頭の「腫れ」の部分を指差して言った。  
 
「え、でも」  
「唾をいっぱいつけたら、早く治るかもしれないでしょ」  
「そっか…」  
 
妹は困惑しながらも少し納得したような様子になる。  
僕はとにかく早く舐めて欲しかった。  
騙してずるいと思うし、罪悪感もあるけれど、ここまでされて最後までできないなんて心残りが過ぎる。  
この優しくて色々と抜けてる可愛い僕の妹に、どうしても今の自分の感情を精一杯ぶつけてしまいたかった。  
 
「うん…じゃあ、するね」  
 
妹は涙を拭って、再びペニスの前に顔を近づけた。  
今度はさっきと違って恐る恐る手を伸ばす。文字通り腫れ物に触ると言う感じで。  
両手で竿の部分を包み、念入りに口の中に唾を溜め込んでから、慎重に亀頭の粘膜の部分をくわえ込んだ。  
 
その瞬間意識が飛びそうになる程の衝撃が体を駆け巡る。  
口の粘膜と亀頭の粘膜が一つのものに溶け合うような不思議な感覚だった。  
妹は口をゆっくり窄め、亀頭の粘膜全体をたっぷりの唾液で浸した。  
そのまま唾液を粘膜に深く染み入らせるように、しばらくそのままじっと包み込んでいた。  
 
頬と舌の柔らかなマットに囲まれた僕のペニスは今にも暴れ回りたくて仕方がない様子だったが、  
ぐっと堪えて妹の仕事に託すことにした。  
 
妹はゆっくりと口を開き、一旦僕の亀頭を解放した。  
唾液が糸を引いて亀頭の粘液の層と繋がる。  
糸はすぐに垂れ下がって落ち、僕のペニスに沿って一つの筋を作った。  
 
妹は高ぶっている呼吸を整えながら、今度は身を乗り出して前屈みになり、  
両手は僕の両足を囲むようにしてソファーに置いて、体を支える姿勢を作った。  
そして唾液を溜めてから再び亀頭を口一杯に頬張った。  
 
先ほどのような衝撃こそないものの、再び蕩けるような素晴らしい快感が染み込んでくる。  
今度は舌を使って亀頭全体をゆっくりと舐め回し始めた。  
腫れだと思っているからか、とても優しく細心の注意をもって刺激してくれる。  
 
まず左側から右側に向かって亀頭の上部を余すところなく舐め回す。  
終われば裏筋の部分を縦に沿ってしごき、先端の尿道穴には中に入ってしまいそうなくらいの念入りさで舌を這わせる。  
剥いた包皮とカリ首の間にも舌を伸ばしてなぞるように刺激を加える。  
 
こんなことを一定の周期で何度も繰り返してくる。  
僕はもう声を抑えることができず、刺激が来る度に荒い息と喘ぎを口から吐き出していた。  
妹はそれを痛くて苦しんでいるものだと勘違いしているのか、  
真剣な面持ちで何度も何度も「腫れ」のケアを続けてくれる。  
 
彼女も大分疲れているのだろう。呼吸がかなり荒くなってきた。  
息継ぎに口を開く度に、唾液と分泌液が合わさった粘液がたらたらとペニスを伝わって垂れてくる。  
付け根に垂れた液が陰毛をまとめてテカテカ輝き、淫卑な状況を強調していた。  
たまに歯が当たって甘噛みのような形になるのも、舐められるだけのソフトな快感に異なるアクセントを付け加えてくれた。  
 
僕は今まで遊ばせていた両手を妹の頭の上に添えた。  
こういう姿勢の方が何となくそそる感じがしたからだ。  
 
ふと思いついて妹に舐めるのを止めてもらった。  
亀頭を咥えたまま不思議そうな顔で見上げる彼女にちょっと謝って、添えた両手で頭を固定し、  
ゆっくりと腰を突き出して抽送を試みた。  
 
僕自身の意志で妹の口の中を貪る。受動的にされるのとは違う新鮮な感覚だ。  
思うままに柔らかな頬や舌の粘膜をなぞり、欲しいままにその感触を味わう。  
たまに歯でペニスの胴がこすれてちょっと痛いけど、これも悪くない。  
単純な気持ち良さなら舐めて貰う方が良いけれど、これは征服感があってより興奮する。  
 
妹は大人しくしていたけれど、だんだん突っ込む度にかなり苦しそうに顔を歪めるようになった。  
調子に乗って喉の奥まで入れ込んでしまうのだ。  
あんまり可哀想なのでごめんと謝って今まで通り舐めて貰う事にした。  
 
妹は一旦口を離し、何度か呼吸を整える。  
相当疲れているようだから、そろそろ終わりにしないといけないなと思う。  
こんな機会がまたあるか分からないし、思いっきり出してスッキリしてしまいたい。  
 
妹がまた僕の亀頭を咥えて舐め回し始めた。  
再び訪れた快楽に浸りながら、回り続けていた古い扇風機の事を思い出す。  
こいつのお陰でこんな気持ち良い思いができているわけで、今度からもう少し大事にしてやろうかな、と爛れかけた頭で考える。  
 
すると突然前かがみになっていた妹のスカートが不意に風で捲れ上がり、白いお尻が丸出しになった。  
ここにきてまたドキッとさせられる。妹は気づいていないようだ。  
露にされた二つの丸い膨らみに、僕はさらなる情欲を掻きたてられた。  
ああ。ここまできたのなら、もう行く所まで行ってしまったらいいんじゃないかという気がする。  
口の奉仕で満足するんじゃなくて、そのお尻とかお股に挿入して、この子を全部自分の物にしてしまって。  
 
欲に煽られ、逡巡する。今にも妹を押し倒して犯してしまいたい衝動に襲われる。  
でも、と思い止まる。それはいけない。今は流れでこんな状況になってるだけなのだ。  
もし本当に妹としたいならせめて今とは違う形で、彼女がちゃんと受け入れてくれる時でないといけない。  
そうでなければいくらこの子でもひどく傷ついてしまうに違いない。  
 
どうにか最後の線は越えないよう気持ちを押さえつけた。  
とは言え目の前に相変わらず存在する柔らかいお尻の魅力にはどうしても抗い難いのも事実だった。  
ならせめて、と前のめりになって大きく腕を伸ばし、二つの丸い肉をむにっと掴んだ。  
妹はピクッと反応したもののそのまま舐め回しを続ける。  
お尻は予想以上に柔らかくてスベスベしていて、僕は一層興奮して夢中で揉みしだいた。  
 
揉む度に妹がピクッピクッと反応して、亀頭を舐めるペースが乱れるのが面白い。  
やがて僕はお尻の真ん中の方に右手を這わせ、肛門付近に指を埋め込んでみた。  
これには我慢できなかったらしく、キッと見上げて激しく抗議してきた。  
 
「はへー!はへー!(ダメー!ダメー!)」  
「あ、やっぱりダメ?」  
「はっひいはは、はへ!(バッチイから、ダメ!)」  
 
汚いからダメ、という答えに苦笑する。本当に真面目な子だな、この子は。  
からかうのはもうやめて、彼女の奉仕を精一杯受け止めることにしよう。  
絶えず愚直に刺激を送られ続けた僕の息子は、もう何時爆発してもおかしくない状態だった。  
妹も口が弛緩して限界のようだ。  
最後を迎えるにあたって妹に注意を促しておく。  
 
「今から一杯お汁が出てくるから、注意してね。ちょっとだけ我慢してて」  
 
妹は?という顔をしていたけど一応頷いた。僕は妹の頭を両手で掴み、射精に備えた。  
彼女が疲れた舌でなお一生懸命に亀頭上部を舐め回し、裏筋をなぞり、尿道穴を何度も刺激する…  
その直後、思い切り口内にぶちまけた。  
大切に刺激され続けたペニスから満を持して噴出した精液が、狭い口の中に迸る。  
一回だけではなくビクンビクンと何度も激しく脈動し、その度に大量の精液がビュクビュクと注がれていく。  
 
妹は突然の事態に驚いて口を開けかけたが、さっき言われたことを思い出したのか  
すぐ口をぎゅっと閉じてこぼさないようにしてくれた。  
少しだけ漏れた分の精液が僕の陰嚢にトロリと垂れた。  
閉じられた口の中でなおペニスが悶え、狂ったように汁を撒き散らし続けた。  
 
かなり長かった射精がようやく終了し、ようやく心と体が落ち着いていくのを感じる。  
柔らかくなったペニスを妹の口から引き出すと、真っ赤になって色んな液でドロドロになった亀頭が露になった。  
一方妹は大量の精液を口に含んだまま、困惑した表情でうーうー唸っている。  
 
表情をコロコロ変え目を白黒させていたが、急に口を手で押さえたかと思ったら、ゴクンと勢い良く飲み込んだ。  
おお、と感心したのも束の間、もの凄く渋い顔をしてうーあーうーあーと奇声を上げ始めた。  
 
「うーあー、うー…今の何だったのー…呑んじゃったし…おおぅ…」  
 
呑んだことをかなり後悔したような素振でうえうえしてる。  
まあそれはそうだよな…いきなり精液を快く呑んでくれる様な女の子なんているはずないか。  
隠しても仕方がないから正直に言ってしまおう。  
 
「まあ有態に言っちゃうと精液…まあ、精子だね…」  
「え?何で精子が出てきたの?」  
 
まるで分からないという様子で聞いてきた。  
何でって…あれだけチンチンに優しくされたら誰だって出しちゃうだろうと。  
どう説明すべきだろうかと考えていると、妹は手をポンと叩いて嬉しそうに閃きを口にした。  
 
「あ、そうか。あんまり暑かったから逃げ出してきちゃったんだね」  
 
何か勝手に一人合点してしまった。せっかく冷やしてあげようとしてたのになあ、と残念そうにしている。  
まあそれで良ければそういうことにしておこう。  
でも完全には納得できなかったようで、また不思議そうな顔をする。  
 
「それで逃げた精子を呑みこんじゃって…あれ?それっていけないんじゃ…」  
 
お腹の中で死んじゃうよね、と聞いてきたのでそりゃそうだろうと答える。  
でもどうしたって死ぬんだから、その辺にぶちまけられるよりはまだ役に立つんじゃないかと思うけれど。  
この子にはそれがショックだったようで、今度は悲しそうな表情に変わった。  
 
「え…そんな…お兄ちゃんの精子なのに…ごめんなさい…」  
 
後悔した様子で本気で心苦しそうにする。ちょっと涙ぐんでいる。  
たった一度精子を散らしただけでそんな罪悪感を覚えられたら、僕や世の男共は一体どれほどの責め苦を受けることになるのかと。  
少々頭を抱えかけた所に、妹が急に真剣な顔で詰め寄ってきたので肝をつぶした。  
 
「ねえ、お兄ちゃん。精子ってどうなれば幸せなの?」  
「え、そりゃあまあ…ええと、やっぱり女の子の、お股の中に入る、じゃないかな…?」  
 
大抵死ぬけど本望に挑む権利を与えられた方が幾らかマシだと思うし。  
というか答えにくいことをいきなり聞くのはやめて下さい。  
質問者の彼女は大変満足した風でうんうんと頷いた。  
 
「お股の中…お股の中ね。うん!分かった!今度から気を付ける!」  
 
何が分かったのか、何を気を付けるのかは聞かない方がいい気がする。  
しばらく自分に言い聞かせるように頷いていた妹は、また何か思い出したらしかった。  
 
「あ、おちんちんが腫れてたの、大丈夫?」  
 
ああ…そう言えばそんな設定もあったっけ。  
僕のペニスは今はもう何もかもやりきった感じですっかり縮んでしまっていた。  
妹はそれを確認すると、効くもんだねえと自分の舌と唾液の効能に感心していた。  
ある意味正しくてある意味間違っているけれど…これも言わないでおこう。  
 
「また腫れた時は言ってね。すぐ治してあげるからね」  
 
すごくお口が疲れちゃったけどね、と舌を出して笑う。  
 
何でこの子はそんなアレな事をさらっと言ってしまえるのか。  
僕は苦笑しながら妹の顔をまじまじと眺めた。  
全く屈託の無い微笑み。考えが少し変わっているけれど、真面目でとても優しい子。  
僕は体を起こして彼女を包み込むようにして抱き締めた。  
 
「お兄、ちゃん…?」  
「本当に…キミは優しくていい子だね」  
 
そんな彼女を騙すようにして快楽を得てしまったのが少し心苦しい。  
妹はえへへと恥ずかしそうに笑っている。  
 
「今日はありがとう。すごく良かった。気持ち良かったよ」  
「そう?余計暑くなっちゃった気がするけど…まだちゃんと扇風機あててないよ?あてよっか?」  
「それはもういいから。それより何か欲しいものとかある?お礼に買ってあげるよ」  
「え?いいの?じゃあエアコン」  
「いやそれは無理…てか買っても電気代はかかるし…」  
「じゃーね、アイスかな。コンビニのガ○ガ○君とかじゃなくて、サー○ィーワ○とかの」  
 
そのくらいならと承諾すると、とても嬉しそうに笑った。  
それがあんまり可愛かったから、しばらく見つめた後、そっと彼女の唇に自分のを近づけてみる。  
彼女はきょとんとしたままそれを受け入れて…  
 
…口元から凄いにおいが漂ってきた。  
 
「…シャワー浴びてから行こうか」  
「はーい」  
 
というか、そんなに暑いなら最初からシャワー浴びれば良かったんじゃないかな、と思って妹に言うと、  
「そうだね気づかなかった!」と何とも溌剌たるお答えが返ってきた。  
 
苦笑いする僕を尻目に、妹は「一緒に入ろうね!」と言い残して一足先に風呂場に駆け出した。  
残った僕はちょっとの間目を閉じて、ふーっとため息をひとつ吐いた。  
それから立ち上がって背伸びをし、回っていた扇風機を止めて妹の待つ風呂場へ向かった。  
 

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