恋人たちにとっては楽しいクリスマス…が、私にとってはそんなことは関係ない。
今年で27歳になる身にも関わらず、未だに彼氏なし。
毎日ひたすら仕事に明け暮れる日々で出会いの機会など全くない
そして今日に限ってそんな仕事も休み…何となしに街に出てしまったことをちょっと後悔している。
何故なら街にはカップルがわんさかといるからだ。
何か悪いことをしたわけでもないのに、これほど肩身が狭いと感じたことはそうそうない。
「いいなぁ、私も彼氏が欲しい…」
思わずポツリとつぶやいてしまった。
周りの友人はどんどん結婚してしまうし…このまま出会いもなく年老いてしまうのだろうか…
「あ、そこのお姉さん!ちょっといいですか?」
ふと、私に向けて男の声がかかる。
もしかしてナンパかと思ったが、その期待はすぐ裏切られた。
「今、アンケートをとってたんですけど、お答えして頂けませんか?」
なんだアンケートか…ガッカリだわ
まあ、暇だし答えてあげるか。
「ただいま女性限定でアンケートを取っていたのですが、"はい"か"いいえ"に○をつけてください」
「分かりました」
そういってアンケートを見てみると、そこにはシンプルな質問が一つだけ書いてあった。
『永遠に若く美しい姿を保てるとしたら、あなたはどんな手段を使ってでも若くいつづけたいですか?』
なんなんだこの質問は…これに答えるとどんな結果が出ると言うのか
まあ、でも答えると言ったのは私なのだから答えなければならない。
とりあえず…若くいられるのであれば、そうありたいと思うのが乙女心というもの。
ここは素直に"はい"に○をつけておこう
「御回答ありがとうございます。"はい"でよろしいですね?」
「ええ」
私が返事をした瞬間、男は不敵な笑みを浮か―――――――
「ふぅ、今日はたくさん集まったな」
一仕事終えた俺は、自宅マンションに帰ってきていた。
リビングには全裸の女性たちが様々な格好で佇んでいる。
トナカイのコスプレをして四つん這いになっている巨乳の女、
サンタ帽をかぶってトナカイ女の上にまたがりっている貧乳の女、
全身にイルミネーションを巻きつけられている身長180cmの女、
口の中に赤ワインを溜めてテーブルの上で寝そべる少女、
彼女たちはみなピクリとも動かない。いや動けないと言った方が正しいか。
何故なら彼女たちは俺の力で時間を止められているからだ
今年のある時、俺は突然時間を操る能力を手に入れた。
それからというもの、時間を止めては女性をレイプしていたのだが、それでは物足りなくなってしまった。
そして俺は、女性の時間を止めて生きた性処理人形にしてコレクションすることを思いついたのだ。
とは言え、ただ集めるだけじゃつまらない。
そこで俺が考えたのが先ほどのアンケートだ。
あのアンケートに"はい"と答えた女には御望み通り「永遠に若く美しい姿」のままでいさせる、
つまりその女性に流れている時間を永久に止めるというわけだ。
そしてその「美」を手に入れた代償として、彼女たちには永久に俺の性欲処理及び生活の補助に従事してもらうのだ。
ちなみに、"いいえ"を選んだ場合は、コレクションせず、その場で時間停止レイプをして解放するようにしている。
「お前たち良かったな。お望み通り永遠の美しさを手に入れることができて幸せだろ?」
本日コレクションした20人の女たちを一人ずつ愛撫しながら、愛の言葉をささやいていく。
友達同士仲よく買い物していた女子中学生三人組、
彼氏とデート中だった女子大生、
予約したレストランに赴く途中だった母(40歳)と二人の娘(17歳、11歳)、
そして一人さびしく歩いていたOL等々。
何れも"はい"と答えてしまったばかりに生きた人形になってしまった美女・美少女たちだ。
みな、俺の愛撫にも言葉にも反応することなくただ万歳の姿勢で前を見続けている。
一通り愛撫し終えた俺は、最後にコレクションしたOLの前に立って話しかける。
「今日はお前を抱き枕にしてやるよ。その年でまだ経験したことなかったみたいだしな」
俺は、初体験を迎えることなく人形となったOLが何となく憐れに思えてしまった。
今日はせっかくの性夜、もとい聖夜だ。たっぷりとこのOLを可愛がってあげよう。
クリスマスに初体験を迎えられるのだ、きっと心の底から喜んでいるに違いない。
他の女たちは明日以降の楽しみに取っておこう。人数的に今年いっぱいは楽しめるだけいるし。
そして俺は、棒のように真っすぐな姿勢を取り続けるOLを担いで寝室へと向かうのであった。