大昔、我々は岬や海辺の洞窟などに氏族ごとの集落を作り原始的な漁労で生活を営んでいた。
しかし、他種族との交流の中で魔法という文化が伝えられてからその生活は徐々に変わり始める。
海に生き、海に死ぬことを旨とする我らの中には生命の源である水を扱う魔法に長けた者が数多く現れた。
ある者は渦潮を意のままに操り、またある者は津波を自在に制御する術を身につけたという。
そしてその強大な力は次第に氏族間の争いに使われるようになっていった。
それまでも集落の縄張り争いで戦いが起こることはあったが小競り合いや頭領同士の一騎打ちで戦いは終わっていた。
しかし魔法で戦いが行われるようになってからは違った。
魔力に秀でた血統を持つ氏族が圧倒的な強さを持つようになり、他の氏族を支配下に置いて勢力を伸ばすようになった。
そして戦いが繰り返されるたび、各地に点在していた集落は領地という枠に組み込まれ、
やがてそれは国家を形成するまでに至る――――――。
「ここまでが、この海底国家サランティットが誕生する以前の歴史です。
よろしいですかな?姫様」
ゆったりとしたローブを身に纏った、かなり高齢であろう魚人が教科書らしい分厚い本をぱたんと閉じて言った。
「はい、先生」
答えたのはコバルトブルーのドレスを着た15、6歳に見える少女。
蒼い髪に蒼い瞳、そしてヒトならば本来耳がある場所には透き通るような美しい蒼いヒレがついている。
「それでは今日の授業はここまでにしましょう。」
タッタッタッタッタッ
廊下を駆ける足音が近づいてくる。
部屋の前でピタッと止まるとドアが勢い良くバンッと開いた。
「ただいま〜!」
「お帰りなさいませ、ご主人様」
「うふふ、わたしがいない間いい子でお留守番してたかしら?」
まるで子供を相手にするような口調で話し掛けてくる。
まあ実際ご主人様よりは子供なんだけど。
「今日はねぇ、この国の歴史について話してあげるわ。
むか〜しむかし、わたし達魚人族がまだ地上で暮していた頃は…………」
ご主人様はベッドに腰掛けておそらく今日の授業で習ったばかりのことを得意気に話し始めた。
はぁ、どうして僕はこんなところにいるんだろう。
たしか3日前、友達と海に遊びにいったんだ。
そして磯で小さな洞窟を見つけた。
友達が探検しようって言うからしぶしぶ入ってみると入り口からちょっと歩いたところに大きくて深そうな池があって、
中を覗き込もうとしたら何かに躓いて池に落ちちゃった。
池の水は冷たくて、身動きが取れなくなって気が付いたらここにいた。
「…………というわけでこの国が出来上がったのよ」
ご主人様はえへん、と言わんばかりに両手を腰に当て、胸を張って言った。
「ちゃんと聴いてたかしら?」
はっ、聴いてなかった。
「も、もちろんですよご主人様」
「つまらなかったらそう言ってくれてもいいのよ?」
唇が触れるんじゃないかと思うくらい顔を近づけて言われる。
「いえ、そんな‥まだこの世界は知らないことばかりだからすごくためになります」
そう、僕はこの世界のことをまだほとんど理解していない。
ここでは僕のようにごく稀に「落ちて」くるヒトがいるということ、ヒトは奴隷として
扱われているということくらいしかわかってない。
ご主人様の話では僕は町外れに倒れていたらしい。
そしてそれを巡回中の警備兵が発見し、女王様に献上した。
意識を失って眠りつづけていた僕を、女王様にお願いして自分の召使にしたのがご主人様ということだった。
「ふふ、それじゃあわたしのこと、もっと教えてあげましょうか
こっちへいらっしゃい」
ご主人様は隣の部屋へ続くドアを開けた。
「うわ……ぁ」
ドアの先は25m×25mくらいの広さがありそうな屋内プールになっていた。
プールの中には赤、青、黄のカラフルな魚達が優雅に漂っている。
ザバーン!
うわっぷ 水しぶきが顔に掛かる。
いつのまにかドレスを脱いだご主人様が勢い良く水に飛び込んでいた。
「どう?綺麗でしょう」
プールの端のほうは緩やかなスロープになっているらしくそこに立って水か滴るヒレをビッと拡げてみせた。
今までは折りたたまれていた両手、両足のヒレとひときわ大きい背ビレが水に濡れて蒼く美しく輝いている。
綺麗だ………というかご主人様ハダカだ………。
形の整ったちょっと小ぶりな胸と、一本の毛も生えていない割れ目が丸見えになってる。
「あなたも水に入りなさい」
「いや、あのちょっと今はマズイんですが……」
ご主人様のヌードを見て自分のモノが熱く堅くなってしまっている。
「はやくしないと魔法で引きずりこむわよ?」
指をくるくるっと回すと水面が波立ち触手のようにうねうねと動き始める。
ひぃ、見られるのは恥ずかしいけどいくしかない。
慌てて服を脱ぎ捨てご主人様の近くに飛び込む。
「まぁ……」
ご主人様は僕のモノを見て呟いた。
「ふふ、わたしの体を見てこうなったの?」
天を仰いでそそり立つそれをギュッと両手で握られる。
「ひゃあっ!」
いきなりの刺激に腰が抜けて尻餅をついてしまった。
ここは膝くらいまでの深さしかないので立っていられなくても溺れることはない。
が、M字に脚を開いて勃起したモノをさらけ出している格好だ。
ご主人様は水の中にざぶっと潜ったかと思うと僕のモノにしゃぶりついてきた。
やわらかくて、温かいものが僕のモノを包み込んでいる。
「うあ……」
両手で根元を軽く掴み亀頭の周りに丁寧に舌を這わせて責められる。
「く、はぁっ、こしゅじんさまぁ……」
水中に拡がった蒼い髪と耳ヒレをゆらゆらと動かしながら、口腔にモノを含み舌先を尿道に侵入させて責めたててくる。
その快感を我慢することが出来ずに無意識に腰を動かしてしまう。
「はぁっ、で、でちゃいそうですっ!」
ご主人様の頭の動きが激しくなり、腰がとろけそうな快感が押し寄せてくる。
「うああっ、出ますっっ!」
ドクンッ びゅるっ びゅるっ
ご主人様の口の中に大量の白い液を放出してしまった。
「ぷはっ」
ご主人様は水面から顔を出し、口の端から垂れている白い液体を指で掬って舐めまわしている。
「おいしい……」
イったばかりのはずなのに僕のモノはその妖艶な光景を目の当たりにしたせいで少しも硬度を失っていない。
それどころかさらなる快感を求めて、ビクビクと痙攣し続けている。
尻餅を付きっぱなしの僕の前で妖しい笑みを浮かべたご主人様は足を広げて仁王立ちになった。
「ご主人様………」
目の前で惜しげもなく開かれているアソコにチュッとキスをする。
そしてそのまま丁寧に舌を這わせていった。
ちゅく ちゅく
「んあっ、はあぁん………」
秘部からは水ではない、ねっとりとした液体が溢れ出ていた。
ちゅっ ちゅぱっ ちゅく
「はぁぁん、いいよぉ、キモチいぃ…」
舐めれば舐めるほどそれは溢れ出て、太腿を伝って水面に流れ落ちていく。
「はぁっ、あぁん……ああっ……あんっ」
ご主人様の息遣いが荒くなり、恍惚とした表情で虚空を見つめている。
周りにはいつのまにか色とりどりの魚達が集まり、滴り落ちる愛液をついばんでいた。
にちゃ じゅる
わざと淫猥な音を立てて愛液をすすり、舌で割れ目をかきわけてクリトリスを刺激する。
「んはぁっ、ソコはっ、んっ…感じすぎちゃうっっ!」
僕の顔にアソコを押し付けるように腰を振りはじめた。
僕はそれに答えるようにリズミカルに舌でクリトリスを刺激しつづける。
「はぁっ…はぁ……あっ、ああああああんっ!」
ぷしゅっ という音と共にご主人様のアソコから大量の愛液が飛び散った。
そしてぺたんと座り込む。
魚の群れは一瞬さぁっと離れた後、二人を取り巻くように近寄ってきて、余韻に浸っているご主人様の割れ目と白い液がちょっと垂れている僕のモノをつつきはじめた。
「うあっ、さ、魚が……ふぁぁぁ」
「あんっ、はぁ、イイよぉっ」
カラフルな魚たちに愛撫され僕とご主人様は甘い喘ぎを漏らす。
「あっ、あんっ、ねぇ……もう…挿れるよぉ?」
ゆっくりと立ち上がり僕の腰の上で膝立ちになる。
虚ろな目で肉棒の先端をアソコにあてがうと淫靡な笑みを浮かべて一気に腰を落とした。
「ああアァァァァァ―――!」
両手足の蒼いヒレ、そして大きな背ビレがバッと開いてご主人様の体が弓なりにのけぞる。
挿れただけでイったみたいだ。
「ぅあんっ、はあん、キモチイイのぉ、はあぁぁんっ!」
そのまま僕の上で腰を上下に激しく振りつづける。
そのリズムに合わせるように魚達がご主人様と僕の周りを円を描いて泳ぎ、その円は寄せては引き、引いては寄せるような動きを見せる。
「イイっ、イイのぉっ!」
ざばっ じゃばっ さばっ
ご主人様の腰の動きはますまず激しくなり、水面が大きく波立つ。
肉棒と膣の接点からは白く濁った液体が水中に広がっていく。
「はぁっ、ご主人様っ!でちゃいそうですっ!」
「あん、もうちょっと、あっ、我慢しなさいっ、あぁん」
僕はもう耐えられなくなりご主人様に合わせて勢いよく腰を突き上げた。
「あっ!はあっ、もっと突いてえっ!」
「でるっ、でそうっ!中に、中に出します―――――!」
「出してぇ!はぁっ、あぁああ―――――!」
びゅるっ びゅるっ
僕のモノが激しく脈打つと、それとほぼ同時にご主人様の膣内がビクビクと痙攣してその締め付けで精液を最期の一滴まで搾り取られる。
あまりの気持ちよさに、僕は気を失ってしまった―――――――。