何とか水着の紐を上下とも結び終えると、男の子達はなにかの相談をしているようでした。  
「じゃあ、それでな………ねえ、お姉さん。ちょっと足開いてよ。肩幅くらい」  
「あと、これからちょっとしたゲームをするんだけど…声出さないでもらえる?」  
「言うこと聞かないと、また解いちゃうよ?」  
「え、ええ…声を出さなければいいんですね…」  
逆らうことは出来ません…紐なんて簡単に解けてしまうのですから…  
私が足を開いたことを確認すると、男の子が一人潜りました。  
「……ン……」  
さわっと、水着越しにアソコを撫でられました…  
覚悟をしていたため、声はあまり漏れなくてすみましたが…  
「最初だから軽くやったけど。声、出たか?」  
「ちょっとだけ。お姉さん、ゲームなんだから、もうちょっと頑張ってよ」  
どうやら、私に大きな声を出させた子の勝ちのようです…  
「すみません…頑張ります……だから、水着は…」  
「大丈夫だよ。俺達だって、遊びたいだけだし」  
「ああ、痛そうなのとかは無しだから、その辺は安心してよ」  
よかったです…少なくとも、そんなに悪い子ではないのかもしれません…  
いえ、半分脅されているのようなものですが…  
 
「ルールだけど、お姉さんは口を押さえるのと、手で邪魔するのも禁止だから。で、俺達は痛いことと、水着を脱がそうとするのが禁止。あくまで触るだけね」  
「はい…わかりました…」  
次は、あの大人しい子の番みたいです。  
あ…太股を撫でられています…優しい手つきで……少しくすぐったいですが、これなら声を出さずにすみそうです…  
あっ…お尻の方へと、手が回りました…やぁあ…お尻は…お尻を撫で回されるのは、恥ずかしいです……い、いつまで…いつまで続けるんでしょうか…  
あの子が、プハァッ、っと苦しそうに水から顔を出しました。  
どうやら制限時間は潜っている間みたいです。  
「ぜんぜんダメだな。これだとまずは俺の勝ちか?」  
「どうかな。俺は結構自信あるぜ」  
三人目の男の子が潜りました。  
やあ…この子、太股の内側を逆撫でしてきてます……ゾワゾワとした感覚に、足が開いてしまいます…ああ、はしたないです…男の子の前で、こんなに…  
ハァ…次は、どこを………何で…何も、してこないんですか?……足を閉じようとすると…太股を突かれますが、それだけで…触れてきません…  
心臓がドキドキしてます…何をされるかわからないことが……こんなに緊張するなんて……  
「……ひゃあ!…」  
不意に片方の膝裏を擽るように指先が這い、つい、声が出てしまいました…  
いつ触られるかわからない緊張と、膝裏という予想外の場所、さらに指先でツ〜ッと滑るように逆撫でされ…ほとんど反射的に…  
「どうだった?」  
男の子は息を我慢するのが大変だったのか、はぁはぁと呼吸が荒いです。  
「……お前の勝ちだよ。チッ」  
「やったぜ、俺の勝ち〜っと。さて、じゃあ、罰ゲームね」  
「え!?…罰ゲーム…ですか…」  
そんなの…聞いてないです…  
「だいじょ〜ぶ、だいじょ〜ぶ。最初だし、大したことしないから…」  
 
「あの…こ、これで、よろしいでしょうか…」  
「うん、いいね」  
「へえ、なかなか…」  
「……なんか…エッチだね」  
私の見た目はそれほどは変わっていませんし、変な姿勢をしているわけでもありません…  
ただ、片方のビキニだけを少しずらして………む、胸の突起が…顔を出しているだけです…  
「……いやぁ…か、隠させて……お願いです……」  
嫌です…これ…すごく恥ずかしいです…  
隠せるのにわざと見せ付けるようで…でも、まるで気付いていないかのように無防備で…  
片方だけが見えているアンバランスな感じも、かえっていやらしくて……  
心臓の鼓動はより一層早くなり、私の身体は火がついたように熱く火照りだします…  
男の子達の視線もたった一箇所に集中して、それを喜ぶかのようの私の乳首はツンと立って、微かにその身を震わせていて…  
ああ…やっぱりダメです!…これは恥ずかしすぎます!  
「お願いです!もう、もう見ないで……は、恥ずかしいんです……」  
男の子達は顔を見合わせて、にや〜っと笑いました。  
 
「ダメだよ、隠しちゃ。これは罰ゲームなんだから。しょうがない、お前ら手押さえててよ」  
「やぁ…ご、ごめんなさい…だから…あ!いやあ」  
私はすぐに手を離して謝ったのに、二人が後ろに回り肩と手を押さえられ、動けなくされてしまいました…  
肩を押さえられた結果、私はまるで胸を強調するかのように突き出した格好を強要され、ビキニからは相変わらず片方だけ…ち、乳首が顔を出しています…  
「ほ、ほんとにごめんなさい…だから…か、隠して…」  
「お姉さん、どこを、が抜けてるよ。それじゃあ、何を隠せばいいのかわからないよ」  
う、嘘です…この子の指が……乳首を、コロコロと転がしてます…  
ああ、いやぁ…指先で、弄ばれてます……指先をほんの少し動かすだけで…まるでそれから逃れるように、ピコピコと上下左右に転がされます…  
肩を押さえた二人の子も、身を乗り出して覗き込むように、私の乳首がいじめられているところをニヤニヤした顔で観察しています…  
指が動くたびに、むず痒い感覚が頭の中に反響して…被虐感は高まり、息は荒くなり、心臓はドクドクと鳴り続けます…  
「い、いやあ……いじら…ないでぇ……そこを…む、胸を…隠して…」  
「胸?それは無理だよ。だって、水着が小さすぎるもん。ちゃんと、具体的に、言ってくれないと…それとも、このままでいい?」  
「や、だぁ……ン…ち、乳首です……乳首を…隠して…お願い…」  
「ああ!ここね。良く言えました。…でもね〜…これ罰ゲームだし。二人はどうしたらいいと思う?」  
「俺はこのままでいいと思うぜ」  
「僕も、このままで……ずっと見ていたい…」  
「決まりだね。残念だったね、お姉さん」  
ずるいです…わ、私…は、恥ずかしいことまで口にしたのに…  
でも……こんなの…恥ずかし過ぎて…嫌なのに……心臓はドクンドクンと強くはっきりとした鼓動を続けます…  
ああ、昴様…私は、いつまで…  
……昴様に、会いたいです……一緒にいたいです…  
 
ゲーム中も隠すことを許されず、男の子達の視線が私の胸に集中する中ゲームは続き、二回目の勝者はあの子でした。  
少し、ほっとしています。一番優しそうな子ですから。  
「また負けかよ…で、なにすんの?」  
「だ、抱きしめて欲しいです…」  
「は?それだけかよ?」  
「えっと、はい。それくらいでしたら…」  
私は両手を広げて、抱きしめようとするとあの子が制止します。  
「その胸のやつ…外して、抱きしめて欲しい…です」  
え?…そ、それは…  
「ああ、そういう…外しなよ、お姉さん」  
「ルールだからね」  
ドクン、とまた私の心臓が高鳴ります…  
「わ、わかりました…」  
背中の紐を解いて…あまり意味はありませんが、胸を押さえながら首の後ろの紐を解きます…  
「水着は俺が預かっててあげるよ」  
「お姉さん…ちゃんと両手で、抱きしめてくださいね」  
「はい…」  
私は両手でしっかりとあの子を抱きしめます…  
私と、あの子の胸が密着します…さ、先っぽが擦れて……くすぐったいです…  
でも、小さな子を抱きしめるのは…なんか落ち着きます…こう、あったかくて、柔らかくて…  
…今度、昴様におねだりしてみようかな…  
「これだけ?ほんとに?」  
「うん。これだけだよ…ただね…」  
「や…そ、そこは…」  
あの子の手が背中を下りていって、水着の中へと滑り込みました。  
そして、指を動かして揉みしだきながら、水着を押し下げていきます…  
「い、やぁ……き、聞いてません…水着は、脱がさないって…」  
「お姉さん、それはゲーム中だけです。それに、大丈夫です…脱がしません。ずらすだけですから…それより、ちゃんと両手で抱きしめてください」  
「ご、ごめんなさい…だから…へ、変な、事は…ン…」  
ああ…お尻が…お尻の水着がどんどん下ろされていきます…  
内股をギュッと締め付けてみたりしますが、効果なんてありません…  
後ろから、音がします……水に潜る音です…  
いやあ……お尻…見られちゃってる……や、そんな指で…開いちゃ…  
「ぷは…お姉さん、すごいね!後ろから見るとほとんど裸だよ!」  
「水着なんて、足の付け根まで降りちゃってて、尻の穴まで見えそうだったよ!!」  
「あ…ああ…いやああ!言わないで…そんなこと…そんなこと……」  
「お姉さん、もっと…足も開いてください…あいつらが、見やすいように。逆らったら、脱がしちゃいますよ?」  
 
視線を遮るための水着を守るために、恥ずかしい場所を晒す……矛盾してます…  
ですが…私には…そんな矛盾した行動でも、この子達に従わなければならないのです…  
私が足を開くと、お尻の穴のすぐ近くまで指が差し込まれ、開かれていきます…  
そして、また潜る音が二つ…  
…静かです…お互いの息遣いと水の音が少し聞こえるだけです…  
ですが、私のお尻は無理矢理開かされ、揉みしだかれて、恥ずかしい穴を…二人の男の子に晒しているんです…  
あの子の指が、私のお尻の割れ目に沿って降りてきます…  
触られる予感に、私はついお尻に力を込めてしまいます…  
…きっと…見られてます……お尻も……そ、そこの動きも…  
あの子達に…全部!…  
「ひ、あ…そ、そこは……き、汚い…ですから……触っちゃ…」  
あの子の指が……あ、穴を…突っついてます…  
「お姉さん…洗ってないの?」  
「あ、洗ってます!!…洗ってますけど…でも…やっぱり……あ、やぁ!」  
「なら、平気です。お姉さんのなら、きっと綺麗ですから…」  
そ、そんなとこ…コチョコチョと…  
やあ…あの子達が…見てるのに…そんな、弄らないで…  
恥ずかしい……恥ずかしいです…  
 
「じゃあ、これで終わりにしようか。俺達は、そろそろ帰る時間だし」  
「なっ!?俺まだ勝ってねえぞ!」  
二人の男の子が顔を見合わせて、少し呆れた顔をしています。  
「あ〜、じゃあ、俺達はいいから、お前一人でやって声出せたら罰ゲームで…」  
「よっし。絶対声上げさせてやる」  
えっと…なんか勝手に話が進んでますけど、私に有利な感じです。  
一人なら、何とか声を出さずにすむかもしれません。  
「あの、それで…水着を…」  
下ろされた水着を直し、片手で胸を隠しつつ手を差し出します。  
「あと少しだし、そのままでもいいんじゃない?まあ、サービスだと思ってよ」  
なんか、だんだん肌の露出が増えてます…いえ、手で隠しても何も言われないだけ、少しはましかもしれませんが…  
「じゃあ、終わったら返してくださいね…それがないと、私…」  
「それはだいじょ〜ぶ。約束するよ」  
「よっし。奥の手見せてやるぜ。お姉さん、絶対動くなよ」  
始まるみたいです。私、頑張ります!  
 
男の子が潜りました。この子、実は結構長く潜れるみたいなんです。  
潜ると同時に、水着の上からアソコを強く擦られますが…そ、そのくらいなら…嫌ですけど、声は我慢できます…  
でも変です。なぜか、すぐに指が離れました…  
あの子は少し離れたかと思うと、私のほうへと泳いで来ました。  
えっと…真下に顔があります…あの子は体を上に向けたまま、す〜ッと私の下へと……  
「…!」  
いやあ!そんな、ま、真下から…み、見られてます!…  
し、しかも…今、食い込んでますよね…だって、あんなに強く擦られて…  
きっと…か、形とか…見えて……  
や、やです…そんなの見られるの、嫌です!  
あの子は私の足を掴んで、そのまま上を…私の…あ、アソコの辺りを見てるようです…  
は、恥ずかしいです……そんなエッチなところだけ…真下から…見られるなんて…  
ア、アソコも…お尻も……ああ、いや…いやああ…  
…で、でも、見られるだけなら、声を出さなくてすみます…  
だから、あと少し…あと少し耐え切れば…  
ン…ふぁっ…  
あの子の指が…またアソコをいじめ始めました…  
少し焦っているのか、指の動きが早くて、痛みこそありませんが…指をグリグリと押し付ける感じです…  
「……!」  
これなら、なんとかなりそうと思った矢先でした。  
もう片方の手の指が、私のお尻を突きました。  
 
危なかったです…あと少しで声が出てしまうところでした…  
ひ…いやあ……あの子の指が、両方で動き始めました…  
前も後ろも…指がグイグイと押し込まれるように動いています…  
あの子も焦っているようです…  
お尻の方は、指を穴へ押し込むかのようにグリグリと押し付けられます…  
そちらも問題ですが、今の私には前の方がもっと問題でした…  
あの子はどこを触ったらいいかわからないらしく、ところかまわずに弄くってくるのです…  
意識的でない動きは、予想し辛くて。時折触れる…お、お豆が……その、すごくて…  
身体に電気が走ったように、ビクンッてしてしまうんです…  
胸を抱く両手に力を込めて…何とか耐えようとするんですが…いつ来るかわからない刺激には、備えようもありません…  
「……ハァ……ハァ…」  
息が荒くなっています。  
ですが…あと少しのはずです…あと、ちょっとなんです…  
「ハァ……ハァ……!!」  
……あの子の指が…お尻へグリッと押し込まれ、お豆を指先がピンッと弾くように掠めました!  
運がよかったです…もしも、もっと直接的に、弾かれていたら…  
私…軽く、イッちゃってたかもしれません…  
男の子達があの子の足を突き、あの子がすごい勢いで水面に顔を出しました。  
「ぜ〜、は〜、ぜ〜、……ど、どうした!?お、俺の勝ちか?」  
声はなんとか出さずにすみました。…ですが、私の手は口元を押さえていました。  
私の…ルール違反です。  
前と後ろを同時に強く刺激されて、反射的に口を押さえてしまいました…  
 
「よおぉっしゃぁぁぁ!俺の勝ちだぁぁああ!!」  
男の子はよっぽど嬉しかったのか、大きな声を上げ、遠くにいる人達も何事かとこちらへ視線を向けています。  
私は反射的に胸を隠す手に力がこもりますが、さすがにこの距離では私が女の子だと気付く人はいないと思います。  
しかし、負けてしまいました…  
……でも、そんなに嬉しいんでしょうか?…  
喜んでる姿が、少し、可愛いです……いえ、これからされることを思うと、そんなことを言ってる場合ではないのですが…  
「あの…それで、何を…」  
「まず脱いで」  
ス、ストレートです…  
「あ、あの…どうしても…ですか?」  
負けは負けです…ですけど…こんなところで裸になんて…  
「どうしても!それに、さっきだってほとんど裸だったじゃんか!」  
さっきのは、私は脱がされるだけでしたし…自分で脱ぐのとは…  
でも、この子の言うことだけ聞かないわけにもいきません…それは少し可哀想です。  
私はさっき結んだ水着の紐を、こんどは自分の手で解いていきます…  
少し…指が震えて……心が…嫌がってます…  
ああ…私…遂に…  
裸に…  
 
私が脱ぎ終わると、水着を取られてしまいました…  
今、身に着けているのは、首に巻いた黒いチョーカー…ただ一つのみです…  
私…こんな人の多いところで…とうとう裸になってしまったんですね…  
ああ……身体が…熱いです…  
頭はポ〜ッとして…心臓はドクドクと鼓動を刻み…恥ずかしいところを隠している手も、ア、アソコやお尻にも…無駄に力が入って…しまいます…  
「…脱ぎ…ました……そ、それで、何をするんですか?…」  
「大したことじゃないよ。ただ触らせてくれれば、それで」  
心臓がドクンと一回大きな音を立てました…  
水着を脱がされたということは、きっと…アソコを…ですよね…  
直接でなければ耐えられました……でも、直接は…昴様以外は…嫌なんです…  
「あ、あの……そ、それは…い、嫌です!」  
「え、何言ってんの?さっきから散々触られてたじゃんよ!」  
男の子はすごく怒ってます…当然です……言うことを聞かない、私が悪いのです…  
 
「…そ、そこを…触られるのは嫌なんです……お願いです、他の…む、胸とかで…許してください」  
男の子の表情が少し柔らかくなりました。いえ、笑顔になって…  
「いいよ。じゃあ、こうしよう。俺は勝手に触るから、お姉さんは好きなだけ逃げれば?裸で逃げられるんならね」  
そう言うと、男の子が私のほうへと泳いできます!  
い、いやあ…早く、早く逃げないと…  
泳いでる相手に走ったところで敵うわけありません。  
ですが…泳ぐと……その、あの子から、丸見えに…  
でも、そんなこと言ってるわけにはいきません…  
…あの子だって、そんな見てる余裕なんて無いはずです!  
 
私は必死で泳ぎました。でも、あの子は余裕で付いて来て、私のお腹とかに手を伸ばしてきます…  
いくら逃げても振り切れないんです…  
でも、しばらくして気付くと、あの子はいなくなってました。  
「あ、あれ、あの子は?…」  
「とっくに逃げちゃったよ、マリー」  
…ついさっきまで一緒にいたはずなのに、その声はとても懐かしい響きをしていました…  
「…昴様!…昴様が助けてくれたのですか!?ありがとうございます!!」  
「………いや、マリーが僕達のほうへ泳いでくるから、まずいと思ったんじゃないかな…」  
あ、あれ?……私、必死に泳いでたから…いつの間にか昴様のところに…  
「…それよりマリー…隠さなくていいの?」  
…あ!…健吾様と翔真様が真っ赤な顔で私の胸を見ています…  
「…も、申し訳ありません…その、ち、小さくて、ごめんなさい…」  
ああ!私、バカです……  
男の子の前なのに…裸なのに…  
「あ……いや、あ、謝らなくても…」  
「あ、ああ……す、すげえ綺麗だし…」  
なんか気を使われてます…でも、健吾様が初めて褒めてくれました…  
そういえば水着越しでしか、お二人には見せていませんでしたね…私の胸…  
「綺麗…ですか?あの、健吾様、ありがとうございます……あ!昴様、どうしましょう!?私、あの子達に水着を預けたままです!」  
見てみると、あの子たちはまだこのプールにいるみたいです。  
「わかった……マリーは、裸だからここで待ってて!僕行ってくるから」  
「俺も行くよ。翔真はマリーさんに付いててくれ」  
「わかったけど、ケンカにならないようにね」  
私、メイド失格です…ご主人様やそのご友人にこんなに迷惑をかけてしまって…  
 
昴様、健吾様が戻ってきました。ですが、その手には私の水着はありませんでした。  
「ごめん、マリー。水着、取り返せなかった。なんか、罰がどうとか言ってて…」  
「す、昴様、そんな…謝らないで下さい。申し訳ございません!私が悪いんです!私が、その…ば、罰ゲームから逃げ出してしまって…だから…  
 …だから、私が悪いんです………わ、私、どうお詫びしたらいいのか…せっかく…せっかく昴様から頂いた、大切な水着を…」  
「マリーが謝ることないよ。僕がやらせたことなんだから…それより、マリーの着るものをどうにかしないと…いつまでも裸じゃ…」  
「昴様…ありがとうございます!…あの、申し訳ありませんが…どなたか、タオルか何かを持ってきて頂けませんでしょうか?…そうすれば隠せますから、更衣室へ行けますし…」  
あいにく、私達の荷物は日焼け止めを塗った後にロッカーへ入れてしまいました。ですから、タオルを持ってきて頂くなら、どなたかに更衣室に行ってもらう必要があります。  
「う〜ん…でもさ、水着が無いんじゃ、マリーとはもう遊べないよね。せっかく一緒に来たのに…」  
「ついでだからもう帰るか?そこそこ遊んだし…」  
「そ、そんな!私のために、もうご迷惑はかけられません!皆様は存分に遊んでください!」  
私のせいで、昴様達が諦める必要なんて無いんです。  
「いや、今日はもう帰ろう。僕達はマリーと一緒に遊びたいんだ。……じゃあ、行こうか、マリー」  
「あ、あの、昴様?…」  
「ほら、二人も手伝って。裸のマリーを三人で守ってあげようよ!」  
昴様は笑顔で私の手を引きます。  
お二人も少し迷ったようですが、健吾様も私のもう片方の手を掴み、翔真様は私の後ろから背中を押してきます。  
「え?…あの、昴様…お二人も…え、あの…ええええ!?」  
「マリー、静かに。みんなにばれちゃうよ?大丈夫だよ。できるだけ水の中にいれば」  
 

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