海で遊んでたら尿意を催して、面倒くさいから水着をずらして海中に放尿してたら、  
小さなクラゲが股間に吸着してきて・・・  
そういった体験をしたことのある女性は意外に多い。  
その正体は、世界各地の海に広く分布する、「蜜海月」と呼ばれる珍種のクラゲである。  
 
蜜クラゲは直径5cmほどの小型のクラゲで、肉厚で透明度は低く、  
クラゲとしては驚くほど水分含有量が低く、体組織の密度は非常に高い。  
特に女性の尿や愛液といった体液を吸う珍種のクラゲで、分泌を促すために陰部を媚毒で刺し、  
クラゲの仲間とは思えないほどの活発な運動をおこなう。  
多くは群れで行動し、ひとたび獲物を見つけると、一斉に群がって尿道と膣口を激しく奪い合う。  
蜜クラゲはクラゲとしては異例なほど力も強く、生地が柔らかく面積の狭い下着や水着ならば、  
強引にめくり返したり押しのけて、用意に陰部にまで達してしまう。  
 
このクラゲは傘自体が吸盤の機能を備えており、傘の内側は細かなヒダが同心円状に連なっている。  
クラゲは獲物の股間付近に吸着すると、ヒダを運動させることで肌の上をゆっくりと移動し、  
体液の主な出所である陰部を目指す。  
陰部にたどり着くと、傘の中心を陰核に重ね、幾重にも連なるヒダを外側から中心に向けて収縮させ、  
中心に包んだ陰核を吸い出し、搾り上げるように刺激する。  
ちなみにこのクラゲは、餌となる体液の種類を問わないため、獲物が母乳を分泌する場合なら、  
陰核同様に乳頭部に取り付く例も多い。  
 
尿道や膣口を勝ち取ったクラゲは、体液の分泌を促し、また確保したポジションを奪われないために、  
微細な吸盤と媚毒針が密生した触手を獲物の体内に挿入する。  
そうして外陰部や陰核だけではなく、尿道や膣腔、それどころか時には膀胱や子宮の内部にまでも侵入し、  
粘膜に媚毒を打ち込み、触手を蠕動させて執拗な刺激を行う。  
蜜クラゲの媚毒は粘膜に猛烈な熱と痒みを伴う疼きを生じさせ、そこを触手の吸盤で摩擦されることにより、  
対象に類を見ないほど強烈な性的快感をもたらす。  
 
蜜クラゲたちのポジション争いは激しく、先に挿入を果たして陰部に密着するクラゲを押しのけるように奪い合う。  
ポジションを占めていたクラゲはそれに激しく抵抗し、勃起した陰核を足場にして陰部により一層強く吸い付き、  
また挿入済みの触手に密生した吸盤を粘膜に吸着させ、媚毒針を逆立てて抵抗する。  
媚毒針は繊毛程度の微細な組織ではあるが、濡れた粘膜に対する滑り止めとしては必要十分な摩擦を生じ、  
また媚毒の分泌と盛んな蠕動運動により、獲物を断続的な絶頂に導き、尿道と膣腔の収縮を促すことで、  
獲物自身の力でよりいっそう締め付けられ、抜けにくくなるという効果を発揮する。  
 
ライバルのクラゲたちは、相手の傘を押しのけて獲物の尿道口や膣口があらわになると、  
まだ別の触手が挿入されたままの入口に、自らの触手を割り込ませ、強引に捻じりこんでゆく。  
そのため多い場合では5・6本もの触手が殺到し、入り込もうともがく触手と、抵抗むなしく引き摺り出されてゆく触手が、  
狭隘な膣と尿道の内部で幾重にも絡まり合い、目まぐるしく行き交うこととなる。  
 
より長く体液を摂取するために、蜜クラゲたちは水深が一定に達すると、獲物が溺れないように活動を休止する。  
そもそも蜜クラゲの本来の餌場は、深くとも人間の足が立つ程度の水深であり、  
獲物となった女性が溺れるなどして命を落とすケースは、実のところそれほど多くはない。  
しかし沖合でも、浮き輪やライフジャケットで身体が沈まない場合は、そういった制限は働かず、  
蜜クラゲたちは群れの全てが十分に体液を摂取するまで、無制限に活動する。  
 
そういったケースでは、被害者は身体的なものよりも精神的な被害の方がいっそう深刻で、  
仮に生還できても廃人同然となっていた、という事例が少なくない。  
死亡事例こそ少ないものの、古来から蜜クラゲによる海難事故の人的被害はサメの被害を超えており、  
その被害の事例の多くが、身体的な死亡や負傷ではなく、深刻な精神的障害となっている。  
 
ある豪華客船の事故では、2000人近い女性乗客のうち、クラゲが獲物と判断しなかった老年者や乳幼児を除き、  
十代から四十代のほぼ全ての女性が、この蜜クラゲの犠牲となった。  
これは救命艇が全乗客の5%に過ぎない一等乗客の人員分しか用意されていなかった為の悲劇であった。  
ただし、一等客以外には救命胴衣すら準備されていなかった当時の時代背景を考えれば、  
全ての乗客が救命胴衣を着用して溺死をまぬがれたこと自体は、評価されるべきであるとされている。  
 
海面を漂流していた遭難者たちのうち、初めに被害を受けたのは、主に20代の女性たちだった。  
身体の成熟度から、適格な獲物として蜜クラゲに優先的に狙われた為であると思われる。  
生存者の証言によると、犠牲者たちの周囲には男性の乗客も数多く存在したが、  
女性客自身や男たちが必死に振り払っても、水の抵抗も相まって、殺到するクラゲをまったく防ぎきれなかった。  
股間を手で覆っても、粘液に濡れた細い触手が、指や手のひらの隙間を容易に摺り抜けて膣や尿道口に殺到し、  
触手の刺激や媚毒の効力で、徐々に抵抗力を奪われていった。  
こうして女性乗客たちの多くは、同乗していた配偶者や親族の男たちが為す術もなく手をこまねいている眼前で、  
数時間にもわたって蜜クラゲの群れに蹂躙され、精神を病むほどの快楽に晒され続けたのである。  
 
最初の犠牲者となった20代女性が力尽き、体液の分泌が滞るようになると、被害は他の年齢層に拡大していった。  
次に被害を受けたのは、20代の前後、10代半ばから30代ほどまでの女性である。  
最終的に被害は10に満たない童女から40代後半の婦人にまで及び、その殆どが重度の精神障害を負ったという。  
 
救命艇に乗り込んだ一等乗客たちは、当初は難を逃れていたが、結果的には全滅した。  
生存者の証言によると、ある貧しい身なりの女性が、自らも蜜クラゲに襲撃されながら、  
最後の気力を振り絞って、娘とみられる幼女を、この子だけでも救命艇に上げて欲しいと懇願したが、  
救命艇の一等客たちは、それを冷酷にあしらったという。  
最終的には、10に満たないと思わしきその幼女までも、蜜クラゲの毒牙に掛かった様子を目の当たりにして、  
二等以下の男性乗客たちの怒りが爆発し、彼らは救命艇に群がった。  
そして一等客や船員たちの制止も聞かず、ついには護身用の拳銃で発砲にまで及んだが一向にひるまず、  
次々と救命艇を転覆させていったという。  
 
安全な救命艇の上から、貧しい二等以下の女性客たちが受けている凄絶なまでの性的虐待を、  
まるで見世物のように眺めて興じていた貴婦人たちは、海中に投げ出されたあと、等しく蜜クラゲに襲われた。  
華やかに着飾った一等客の貴婦人たちは、暴徒と化した乗客たちに羽交い絞めにされながら、  
二等以下の女性乗客たちと同じか、それ以上に狂い乱れる様を衆目に晒され、囃し立てられたという。  
また等級に限らず、あまりの責め苦に舌を噛んだり、救命胴衣を脱ぎ捨てて自害した女性も多数に上った。  
 
この事故の悲惨な教訓から、今日では船舶の女性乗客に対し、通常の救命胴衣とともに、  
蜜クラゲ避けの特殊なスパッツが配布されるようになったのである。  
 

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