蛭イチゴと呼ばれる、野生のベリーの果汁を好む小さな蛭
豆粒ほどの小ぶりな果実をすっぽりと口に含むと、
口内のヒダで薄皮を剥き上げ、口を収縮させて果汁を搾り出す
至って無害な蛭ではあるが、しばしば性的な小道具として使われる
その使用法は、女性の淫核に蛭イチゴから採取した甘い香りの香料を塗り込み、
草蛭に女性の淫核を好物の蛭イチゴと誤認させる、というものである
淫核に吸い付いた草蛭は、果汁を吸い出すために薄皮を剥き上げようとする
しかし口内に連なるヒダは、陰核の粘膜に傷を付けるほどの硬さも鋭さも持たない
それでも淫核を果実と誤認した草蛭は、なんとか果汁にありつこうと、
熱心に口を蠢かせ、コシのあるヒダで淫核を扱き、口を窄めて吸い上げようとする
こうして使われる草蛭は、一匹だけでも十分な性感をもたらすが、
真に威力を発揮するのは、複数を同時に使用する場合である
草蛭たちは一粒の”果実”を奪い合い、他の蛭たちを押し退けようと、
淫核の表面で口を伸ばし合って”領土争い”を演じるのである
蛭たちはより強く淫核に吸い付き、口を伸ばして淫核を包み込もうとする
”果実”を独占するために、より強く淫核に吸着し、ヒダを果実に食い込ませようとする
その過程で、陰核の表面に無数のヒダが蠢き、ひしめき合うことになる
やがて体格や吸引力に優れた個体が果実を独占するが、
いくら搾っても果汁にありつくことはできず、やがて疲れて他の蛭にその座を明け渡す
次の蛭も、ひとしきり淫核を搾り上げると、活きの良い蛭にその座を奪われる
そうして草蛭たちは、淫核の上で延々と”争奪戦”を繰り広げるのである