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救急車で運ばれるのは『機関』の病院。一応普通の病院としても機能しているが、
『能力者』の医師も数名いて、『能力者』について知っている医師も多い。
救急車の中で俺は『委員長』にだいたいの事を説明をした。
俺達は『現状科学非認知能力研究機関』の所属で、『現状科学非認知能力犯罪者』の阻止をしていること。」
「何、その『現状科学非認知能力研究機関』って。」
「すげえ!一発で覚えるなんて!俺なんてまだアンチョコ見ねえと思い出せねえのに!」
「……。」『桶屋』の台詞を無視して話を続ける。
『現状科学非認知能力』とは、言うなれば『超能力』みたいなもの。だが『超能力』と言うと、
色々と問題が出てくるらしいのでこんな長ったらしい名前になったらしい。
「………拙者達は『超能力』と呼ぶことが多いがな。長い名前は文章でしか使われない。」
「長い名前で呼ぶこと聞いたことねえよ、俺。」
まあ、現状で科学で認識できない能力者がいることがわかると、色々と問題が出てくるため、
そういうのを隠す為に活動を続けている。
「今回の事態もそういうのの一件さ……。普通の警察では解決できないから俺達がでしゃばるんだ。」
「私を……どうするんですか?」
「……できれば、ゆっくり怪我とかを治してもらって、また一緒に授業を受けてほしい。」
『俺』はそう言って、彼女の掌に手をあてる。
「えっ……口封じとか、記憶封印とかしないんですか?」
「……記憶封印しても良いんだけど、記憶が戻ったとき大変よ。今まで隠れていた人生が一気に出るんだから。
少なくとも高校生とか大学生の記憶封印は一番厄介なの。」
『課長』が気苦労の多い顔でそう言う。
「『超能力』があるって『超能力者』のほぼ全てが認めたくないわ。今は、まだね。
だから、もし貴方が『超能力』の存在をばらすのなら『認めたくない』誰かが貴方を始末するわ。
誰にも気づかれないよう、誰にもわからないようにね。」
「……………。」
「だから、今しばらくはこの事を黙っといて。これは『私達』しかできないことだから。」
『課長』の言葉に『委員長』はそっとうなずいた。
「まあ、しばらくは病院で休みなさい。お父さんとお母さんとは別の部屋になるけど、二人とも無事だから安心して。」
『課長』はそう言うとにっこり微笑んだ。
『委員長』にはそれが天使の微笑みに見えたらしい。安心した顔で微笑み返した。
「能力治療を行う?」
『俺』はそう言って、『石川』に声をかける。ここは病院の通路、この前の事件の後、
入院している『委員長』の見舞いに来たら偶然、『石川』と出会い、色々と話している。
『石川』は『機関』の中でも諜報活動のベテランだ。まあ、あの能力ならば仕方ないだろうな。
「ああ、かなり体がやられてたからな。かの者が知らぬなら寝てるうちにやるが、
彼女の場合、本人が超能力についての知識をある程度持っておる。
寝てる間にやられる方が正直きつかろう。」
「そうだよな………。」
『石川』の答えに上の空で答える『俺』……名前は『水谷 真心(みずや ましん)』。
「昨日の夜に彼女の了解は得て、今日行うことになった。」
「おいおい、いくらなんでも性急すぎじゃないのか?それは?」
「ねじられた腕が急に悪くなってな、なるべく急いだ方が良いとのことだ。」
『石川』はそう言った所で俺達は『委員長』、『川崎 鉄江(かわさき てつえ)』の元へと行く。
親父が、鉄のように強い人物になれと思ってつけたそうだ……。
俺も人のこと言えた立場じゃないんだがな。
「真心くん、来てくれたんだ。」
「まあな、今日は土曜だし、他に行くあてがあるわけじゃねえからな。」
「ふーん、それよりさ、今日超能力治療ってのを受けるんだけど、どんなことをするの?」
不安げな表情で、聞いてくる鉄江に俺は、少し考えてから答える。
「まあ、治す人にもよるけどな。ここの病院だと……気功治療ってわかるか?」
「手をかざすと、怪我が治るってあれ?」
鉄江がそう言って首をかしげる。
「まあ、似たようなもんさ……あれより数倍強力だけどさ。心配なら、治療が終わるまでここいようか?」
「えっと……あっ、うん……お願い。」
鉄江はそう言って、顔を赤らめた。
「川崎鉄江さん、診察の時間です。」
そんな、会話をしていると、後ろから看護婦さんの声が聞こえた。
”診察室”は考えていたより少し広く、様々な機械が所せましと、並べられていた。
そこで鉄江は、一人の女医と対峙していた。
どんぐりまなこに、さらさらの光る薄い栗色の毛。胸は桁外れに大きく、服の上からも物を挟めそうだ。
(うう……なにをどうしたら、あんなに大きくなるんだろう?)
鉄江がそう思ってると、その女医がゆっくりと言葉を紡いだ。
「それでは治療しますから服を脱いでくださいねえ~~~。」
とろーんと、寝ぼけ眼の女医がゆっくりと鉄江の服に手をかける。
「えっ…………??」
「あ~~~説明忘れてました~~~。私の能力は~~服一枚でも効果が激減するので~~~。
裸の方が~~~治療しやすいんです~~~。」
にへら~~~~と笑いながら、彼女は医療用のパジャマに手をかける。
「ちょ!ちょっと待ってください!じ自分で脱ぎますから!!」
慌てて、パジャマに手をかけて脱ぎ始める。赤色の専用籠に入れ、ズボンも同じようにきちんとたたんで入れる。
体は冷や汗でひんやりと濡れていた。桃色のブラジャーと同色のショーツも脱ぎ
生まれたままの姿になる。幸か不幸か、ここには鉄江と女医しかいない。
パジャマをきれいに折りたたんで、籠の中におく。
「それじゃ~~~ベッドの上にどうぞ~~~。」
鉄江を押し倒すようにベッドの上に乗せる。
「治療を~~~開始しま~~~す。」
そう言うと、女医は自分の白衣に手をかけ始めた。
「なんで脱ぐんですかぁ!」
「だってぇ~~。一番効果的なのは~~~。全身をすり合わせることなんですから~~~
これが一番効果的なんですぅ~~。大丈夫ですよぉ~~。私はこれでも好きな男の人がいますから~~。
そんなに慌てなくて大丈夫ですぅ~~~。」
女医はとろーんとした目のまま鉄江に迫った。
「それじゃ~~治療開始ですぅ~~~。」
そう言って、女医は鉄江に抱きつき、そのままゆっくりと体を動かし始める。
タプタプと桁外れの胸が鉄江の決して大きくない胸をこすり始める。
(……ううう……なにをどうすれば、ここまで胸が大きくなるのかしら?)
「そんなに~~緊張しないで~~。緊張すると~~~。効果が弱まりますから~~~。
動かす時は~~~大丈夫でも~~。まだ骨とかに~~細かいひびが入ったままですから~~。」
のんびり口調を耳元で囁く。さわやかな息が彼女の耳をなでる。
「き・緊張しないでって言っても………。」
「大丈夫です~~。なにもとって食べようというわけではないですので~~~。」
そう言って女医はゆっくりと指を背中にまわし始める。
「まだ緊張してるようですね~~~。ちょっと深呼吸してみましょうか~~。」
こくりと頷き、川崎は両手をゆっくりと広げる。
「息をすって~~~はいてぇ~~~すって~~~はいて~~~。」
女医の言葉と共に、呼吸を整えなんとか気分を落ち着かせる。
「落ち着いたようですね~~~。それじゃあ治療を開始します~~。
治療が始まると~~少しくすぐったいですけど~~大丈夫です~~。」
そう言って、女医はゆっくりと、鉄江を抱きしめると、首筋を指先でこすり始める。
「!!!。」
女医が触った部分が熱を帯び始めた。自然治癒力が上昇した為、その分体温が少し増加したのだ。
「ゆっくりといきますからねえ……。」
女医の指先がまずは彼女の顔の方へと進み始める。
「なめらかな肌ですねえ~~~。」
女医はそう言うとゆっくりと彼女の頬を、耳の後ろを、そして決して広いとはいえないおでこを丁寧にこすっていく。
触られた箇所かほんのりと赤くなり始める。
「じゃあ次は首から下いきますねえ~~。」
そう宣告してから、彼女はゆっくりと肩、腕となででいく。
(ああ……気持ち良い……)
ほんわかした気持ちで体があったまる感触になじんでいく。
次の瞬間、胸に指があてられ、ゆっくりとじんわりと体中があったまり始める。
(なんだろう?コノキモチ……カラダノナカカラアッタマルミタイ……)
ほんの少し違和感があったが、それを言葉に出すことなく、おなかをさする指先の感触を確かめる。
「背中の方もしますから~~。ちょっとうつぶせになってくださーい。」
「あっ、わかりました。」
そう言って、鉄江はベッドに一旦座ると、うつぶせの格好でベッドの端を掴む。
「……はぁ~~~。何かスポーツしてるんですか?」
「えーと、合気道を少々してますけど………。」
「そうですか~~。私の好きな人も~~~気になる人がいて~~~合気道してるっていってました~~~。」
その言い回しに、ふと頭をかしげて聞き返す。
「まだ告白していないの?」
「ええ~~~。告白するのは~~~向こうから告白してもらってからと~~思ってます~~。」
「そういうのは機会を逃すわよ。」
鉄江はそう言ってにっこりと笑った。
「そ~~で~~しょうか~~?」
「そういうものよ。」
鉄江はにっこりと笑って、女医の背中への愛撫を受け始める。
「んっ………。」
ちょっとした気持ちよさに声を上げる。
「ここは~~少し重点的にやっておきますねえ~~~。」
そう言って、女医は鉄江の菊門へと指をあてる。
「まっ待って!!!そこはっ!!」
「少し便秘気味のようですし~~こういうところの傷は~~。意外と化膿しやすいですので~~。」
女医にはエロチックな目的など何も無い。ただ、目の前の患者を治すために、行動してるだけだ。
それがわかっていても、鉄江は身をよじらせる。
「駄目ですよぉ~~~、お尻の中に傷がついちゃいますよぉ~~~。」
菊門の中でうごめく、指の感覚が徐々に鉄江の精神を蝕んでいく。
「あああああっ!」
自然治癒力が高まっているためか、それとも単純な興奮か、体中が熱く熱を帯びてくる。
「ついでにこちらの方もしておきますねえ~~~~。」
「そっ、そこは良いです!別に悪く………ひゃっ!」
「嘘は~~~いけませんよぉ~~~。少なくとも~~~治療中は~~~医者の言うことに従って~~ください。」
秘所にあたる所に指をあてられ、鉄江は涙ながらに身をよじらせる。
「いいです!大丈夫です!そこは別段治さなくても!!」
「だめ~~~。」
そう言って、女医は自らの足で鉄江の足を締め上げる。が鉄江はその足を強引にこじ開けようとする。
「離して!離してよぉ!!」
「こら~~~治療中は暴れちゃだめ~~~。」
そういうや否や、女医は彼女の背中に軽いキスをする。その瞬間、鉄江の体に電撃が走る。
「ちょっと~~神経を過剰回復させて麻痺させただけだから~~~。安心して~~身をまかせて~~~。」
体が動かせなくなった鉄江に女医の指がゆっくりと秘所に入ってくる。
「ひゃううううっ!」
だが指は動くことなく、ただそこにあるだけである。
(いやいやいやっ)。もんどりをうとうとするが、麻痺して動くことができない。
やがて両方の穴に入れられていた指は抜かれ、足をつつつとなぞり、女医は宣言した。
「は~~~い、治療終了で~~~す。」
メシリ、その言葉が終わるか終わらないかぐらいに。治療ベッドにヒビが入った。
「ん……?何これ?」
鉄江はそのヒビが自分がベッドにつけた両手から出ているのに気がついた。
メシメシメシメシメシッ!!ヒビは徐々に大きくなり………ずがぁぁぁぁん!!
ついにベッドは崩壊し、裸で寝ていた二人は倒れこむ。
「何?一体何が起こったの?」
「おちつけ、性的快楽を起因とした能力発動にすぎん。」
部屋の隅に一人の男が何時の間にか立っていた。
「えっえっ!何?」
「『石川』さ~~~ん。わかりやすく説明しないと~~~私にもわかりませ~~~ん。」
『石川』と言われた男は、少し頭を抱えてから答えた。
「超能力者も生まれたときから呼吸をするように超能力が使えるわけではない。
能力が目覚める時は人それぞれだが、お主の場合、それが性的快楽だったというだけにすぎん。」
「そうじゃなくて、何時からそこにいたのかって事よ!」
鉄江のきつい質問に『石川』はこう答えた。
「無論、ぬしらの気づかぬうちに。」
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