「能力治療を行えない?」  
『課長』はそう言って、横に立っている長身の男に言う。  
「ああ、奴の体は今や毒の塊だ。肉体を治癒しても毒が体内にある限り、体力の減少は収まらん。」  
そう言って、その男はカルテをポンと投げる。そこには『水谷 真心』と書かれていた。  
「毒そのものを分解してしまえばどうだ?一人そんな能力者を知ってるぞ。」  
「……血液中で分解する気か?患者の体力が持つかどうか心配だな……」  
その言葉に、課長は1秒考えて答えた。  
「両方を同時に行えば?」  
「……それしかないな」  
長身の男はそう答えた。  
 
病院の裏口から駆けて来た鉄江は『課長』と出会い、一気にまくし立てる。  
「真心くんは無事ですか?一体何が起きたんですか?」  
「順を追って話す……」  
真心は『ある犯罪者』の『捕獲』任務についていたこと。『ある能力者』は『敵の体内に毒を生成する』  
能力を持っていたこと。一応『道具の王』としての力で体内の毒を抑えていること。  
そのせいで、精神力を異常に使っていること。体内の毒を消さないと、治療しても無駄なこと。  
消している最中にも体力を異常消費すること。消しながら治療を行うこと。  
「……治療を行うのは誰なんですか?」  
「……自分から名乗り出た奴がいる、安心しろ」  
鉄江の眉がピクッと動いた気がするが気にしない。  
「こんにちわ〜〜おひさしぶりですね〜〜」  
そう言って巨乳の女医が現れる。空気が一瞬で乾燥したような気分だと『課長』は思った。  
 
 
”診察室”……。  
治療のため裸にされた真心がそこにいた。  
「…鉄江さんは脱がないんですか〜〜〜。」  
そう言って女医が真心の顔に巨大な胸をこすりつける。もちろん治療のため裸だ。  
逆に鉄江は普段着のままだ。……その必要は無いので。  
鉄江は真心を後ろから抱きながら精神を集中させ、血液中の毒を分解することだけに集中する。  
「早く〜〜元気になってくださいね〜〜」  
甘ったるい声で女医は真心に声をかけてくる。体を下のほうにして、思いっきり抱きつく。  
「お目覚めの〜〜〜」  
キスをしようとしたところを、鉄江が左手でガードする。  
「……治療に関係するの?」  
「〜〜」  
無言の瞳で互いに警戒し続け、治療を続ける鉄江と女医。  
そのかいあってか、真心の体は赤みを帯びてきた。  
 
無言のまま治療を続ける鉄江と女医。  
女医がキスをしようとするのを鉄江がガードすると言う展開が何度かあって、なお女医は真心にキスできていない。  
「〜〜〜」  
仕方無しに体をゆっくりと下の方に動かしていく。  
鉄江も安心したのかゆっくりと真心の体内に集中する。  
「ん〜〜〜〜」  
突如としてそんな声が聞こえ、鉄江は目を開けて女医を見る。  
そこには胸にどうどうとキスをしている女医がいた。  
「キス成功〜〜」  
上目使いで鉄江を見上げながら、にへら〜〜と笑う。  
「………」  
キッと鉄江は目を吊り上げると、そのまま真心の首筋にキスをする。  
「む〜〜〜」  
不満そうな声を上げて、女医はゆっくりと体を上へと動かす。  
二人の間にスタンド使いでさえ見えない火花が飛び散る。  
「……ん……」  
そんな二人の火花に気づいてか気づかずか。真心の目がゆっくりと開き始めた。  
「あっ、おはよう」  
「おはようございます〜〜〜」  
飛び散っていた火花は一時的に消え去り、二人は真心に挨拶をする。  
「おはよう……って……ここは??」  
自分がおかれている状況に気づき真心の顔が赤くなる。  
 
「それは〜〜治療の為に〜〜必要でしたから〜〜」  
「……治療って……そういえば、あいつと対峙して、触られた瞬間、頭がぼやけてきて……」  
少しずつ状況を掴んでいく真心。体内に存在するその『道具』の存在に気づく。  
「……毒か……まいったな……」  
『道具の王』たる自分が『最も多くの人を殺した道具』である『毒』に犯されるとは……。  
「毒もあとちょっとしか残ってないし、治療はもう良いよ……あり……」  
グキッ。言いかけた真心に鉄江のチョークスリーパーがかかる。  
『道具の王』である真心には人間の体は支配できない。  
「て、鉄江……くっ苦しい……」  
「少しでも毒残ってるんだったら、治療を続ける!!いくらあんたが『現状非認知能力者』だからって、無敵じゃないんだからね。」  
そう言って、鉄江は真心の肩筋にキスをする。  
「はいはい〜〜治療続けますよ〜〜」  
女医がそう言って、真心の体を撫で回し始める。  
「治療は良いとして……なんで裸?」  
「それは〜〜」  
バチン!!次の瞬間。鉄江の髪に火花が散った。鉄江の能力が一時的に暴発し、  
髪の毛の数本が気化し……ようするにすさまじい勢いで膨れ上がって……巨大な音を立てたのだ  
「私が服着てるのが気に入らないの?」  
「いや、決してそういうわけじゃ……」  
しどろもどろになって答える真心を無視して鉄江は脱ぎ始める。  
(この匂いは……お酒??)  
だが、彼女がお酒を飲んでここまで来たとは考えにくい。  
(暴走……してるのか?)  
真心は愕然とする。感情が高まると暴走しやすいという結果もある。  
「これで良いでしょう!!」  
顔を真っ赤に染めて、生まれたままの姿になる鉄江。  
「それとも何?もっとなにかして欲しいの?」  
そう言って顔を自分の方に向かせると、そのまま真心と自分の唇同士を合わせあう。  
 
「@@!$#’(&)’%(&(=#!」  
入れられた舌から熱い唾液が入ってくる。  
(やっぱりアルコールか!しかも暴走かよ)  
自分の口の中にアルコールの精製される感覚が生まれる。  
「む〜〜〜ずる〜〜い」  
慌てて、アルコールをの力を消そうとして精神を集中しようとした瞬間、  
自らの股間の物が暖かい何かに挟まれる。精神の集中が途切れる。  
「えへへへへ〜〜〜」  
女医は真心の棒を自らの胸で挟むとゆっくりと自分の胸をもみ始めた。  
「ツッ!!」  
すさまじいまでのボリュームに真心は叫び声を上げようとするが鉄江の舌が邪魔でしゃべれない。  
「あ〜〜元気無いですね〜〜〜。私が元気にさせてあげますね〜〜」  
そう言うと女医は自らの胸に『力』をこめる。  
「うっく!!」  
叫び声と共に真心の顔が酒と快楽で一気に赤くなった。  
 
「うっく!」  
顔を真っ赤に染めた真心が鉄江と唇を離す。  
(や……やべえ……)  
自分は酔ってはいない。そう思うが心は目の前の赤くなった鉄江に引き寄せられる。  
「む〜〜〜」  
びちゃり。見とれた瞬間、股間に生暖かい唾液がかかり、真心の顔がさらに赤くなる。  
「あー元気になってきましたね〜〜〜。それじゃあもっと元気になるように………」  
「待て!!ほんとに治療か!それは治療に関係するのか??」  
真心がほぼ半狂乱になっていう。  
「関係しますよ〜〜〜」  
「本当??」  
鉄江が女医のほうをにらみながらそう言ってくる。  
「鉄江さんは私の能力を知らないから〜〜そんなことが言えるんです〜〜」  
バチバチバチッ!!すさまじいまでの精神の電撃が二人の間にほとばしる。  
だれもそんな能力を持ってないにもかかわらずである。  
「それじゃあ〜〜はっきり言いますけど〜〜治療には〜〜あまり関係ないです〜〜」  
にへら〜〜と笑って言う。  
「だったら……」  
「でも〜〜気持ち良い方が〜〜こちらとしても治療がしやすいんです〜〜。」  
にたりといった感じで笑い、そのまま巨大な胸でパイズリを続ける。  
 
「うぉっ!!」  
「こぉらぁ〜〜!!なぁ〜〜してるんだぁ〜〜」  
ろれつの回らない口調で鉄江はベッドに触る。  
ピキピキピキッとベッドが変形し、真心を拘束する。  
「真心は私〜の恋人なんだから〜」  
そう言って、鉄江は真心の口が股間に触れるように上乗りになり、喘ぎ声を上げながら懇願する。  
「舐めても……良いから」  
その言葉に真心は鉄江の秘所にゆっくりと恐る恐る舌を伸ばして、その秘所に優しく触れる。  
(全力だったら外せるけどな)  
だが外せば鉄江が怒って何しでかすか判らない気がする。  
「んっあぅあっ」  
快楽に身を捩じらせて鉄江が喘ぎ声を上げ、深く身を沈めた。  
「む〜〜」  
その様子を女医は不満げな顔で見つめていた。  
 
パチパチパチッ!真心の体に電撃が走る。  
「っっっっ!!」  
「おしおき〜〜〜」  
そう言って女医がメラメラと嫉妬の炎がともった瞳で真心の塔をピンとはねる。  
「真心くんを〜〜気持ち良くするのは〜〜私だけで良いんだから〜〜」  
その言葉に真心は全てを理解する。  
(つまり、二人とも俺のことが好きで……)  
「……やるんだったら何時でも良いわよ」  
ベッドから無数の刃が出てくる。当然鉄江の能力だ。  
「……医に従事する人間を甘く見ないでくださいね」  
女医がそう言って腕に力を集中させる。どうやら肉体強化をしたようだ。  
(やばい……)  
鉄江は酔っ払ってる上に暴走中、女医さんの方もどうやら本気だ。  
「……!!」  
ふと、真心は足元の近くに診療台に置かれた救急箱に気がつく。  
(よし……これを使って……)  
力を使って、台を引き寄せ、救急箱を足で器用に開ける。  
能力を使って目当てのものを引き出す。  
(これで……)  
「覚悟は良い?私は出来てる」  
「それは〜こちらの台詞ですよぉ〜〜」  
まさに一発触発。次の瞬間、二人の体に”何か”が巻きつき始めた。  
「きゃっ」「なんです〜〜」  
「人の上で戦わない」  
真心はそう言って、取り出した包帯が二人に巻きついてくる様子を見つめる。  
 
二人は蜘蛛の巣にかかった二匹の蝶のように包帯に絡められ、じたばたともがき始める。  
「だからって縛ること…!!」  
抗議の声を上げた鉄江の右目に包帯がかかり、彼女の言葉は中断される。  
「普通に言って止めてたか?」  
「うっ」「それは〜〜」  
二人を縛り上げた後、真心はゆっくりと言葉を紡ぐ。  
「で、これからどうするわけ?」  
縛られた姿のまま鉄江が言う。真心は少し考えた後、意地悪そうに言葉を紡ぐ。  
「なにかして欲しいのか?」  
「えっ??」  
「縛られたまま何かして欲しいかって聞いたんだ。」  
「そっ、それは………」  
「良いですよ〜〜〜」  
女医さんがそう言って、鉄江を見てからにやりと笑う。  
「それとも鉄江さんは〜〜、このままお帰りですか〜〜」  
「〜〜良いわよ!あんたの好きにして!どんなことしたいの?」  
「………」  
二人にそういわれるとは思っていなかった真心は少し考えてから、”したいこと”を思いつく。  
「じゃあさ……」  
包帯を動かし、二人の首に何度か回して、その両端を30CMぐらいで結ぶ。  
「二人で、これ収めてくれる?」  
いきり立ったまま勢いを失わない塔を指差して真心が言う。  
「!!!!」「良いです〜〜」  
女医が真心の息子を舐めようとして顔を近づけると、首をつながれている鉄江も引っ張られる。  
 
「やっ……」  
大きく跳ね上がった股間の紳士を見て鉄江が顔を赤く染める。  
「うふふふふ〜〜。」  
女医はすでにやる気満々で舐め始めている。  
「舐めなきゃ駄目?」  
「舐めないなら舐めないで良いですよ〜〜鉄江さんはそこで見てるだけで良いですから〜〜」  
「〜〜〜わかったわよ!」  
そう言って、鉄江も真心の紳士を舐め始める。  
「くぅあぁっぁ……」  
亀頭にキスをし、陰茎のを左右からゆっくりと舐め、球をゆっくりとしごく。  
その快楽に真心は喘ぎ声を上げながら、鉄江の秘所を見る。  
「鉄江、濡れてる……」  
「あっやっ……」  
「私の方も見てくれませんか〜〜」  
恥かしさのあまり拒否しようとした鉄江の言葉を女医が遮る。  
「……えっ、ああ」  
そう言って、真心は顔を赤らめてから女医の秘所に視線を集中させる。  
「やだ、どんどん大きくなってる……」  
真心の塔が更に大きくなっているのを見て鉄江は顔を赤らめる。  
女医が玉を舐めてる時、鉄江が亀頭を舐めた瞬間、塔は白い液体を出して爆発した。  
「あぅ……」  
顔中に白い液まみれになった鉄江は真心に抗議の視線を送る。  
「真心くんのスペルマ、いただきま〜〜す」  
そう言って、女医は鉄江の顔についた白い液体を舐め始めた。  
 
「ちょ…ちょっと何するの?」  
「ん〜〜〜。」  
いきなり自分の顔を舐めてくる女医に鉄江は抗議の声を上げるが女医は気にしない。  
「あまり動いて欲しくないな〜〜〜」  
そう言って、鉄江を麻痺させる女医。  
「んぐっがっ!」  
麻痺した拍子に勢いを失った真心の棒を口に含んでしまう。  
「んっあっだっ……」  
女医はぺろぺろと鉄江についている精液を舐めている。  
「うっがっ」  
抜こうと思っても体が麻痺してしゃべれない。  
(やだっ、また大きくなってる………)  
「気持ち良いよ鉄江……」  
そう言って真心が鉄江の足にキスをする。  
「ん……」  
音こそ無いもののそこにキスの感覚があるだけで興奮する。  
「鉄江……ちょっと良いかな?」  
「ん……?」  
「手のこれ外して……良いかな?」  
「ん……ひぃよぉ……」  
肯定の台詞と同時に真心の腕がベッドから外れた。  
次の瞬間、鉄江の両足がしっかりと掴まれる。  
「んっ……今日はグレープ味?」  
鉄江の愛液を舐めて真心はそう言った。  
 
「んっ」  
興奮の為大きくなった真心の塔を口から抜いて、鉄江は真心の拘束から逃れようと、  
体を動かすが、それもかなわない。  
「やだっ……変になっちゃう……気持ち良いよぉ……」  
興奮の為体をねじり、そのまま快楽の喘ぎ声を上げる。  
「鉄江さん一人だけずるいですよぉ……」  
そう言って、女医は再び立ち始めた塔を自分の秘所にあてる。  
「あっあんた何してるの!?」  
「ふふふ〜〜内緒〜〜」  
女医はそのまま体を  
快楽のためか、真心の攻めがより強くなる。  
「あら、真心君元気ありませんね〜〜」  
そう言うと、女医は真心と結合してる部分に力を注入する。  
「うぉっ……」  
締め付けがより強くなる。否、真心の塔がさらに巨大化したのだ。  
「んっ〜〜気持ち良いです〜〜」  
「あんた…そんな事をして……」  
「好きな人がと〜〜できるんだったら〜〜それだけで〜〜幸せで〜〜」  
「………ん……そうだよね……」  
同じ一人の男を愛する者としての共感を覚える鉄江。  
女医はゆっくりと秘所から陰茎を抜くと、鉄江の体を真心の棒の上へと持ってくる。  
「えっ?」  
首を包帯で繋がれたまま、鉄江の秘所は真心の塔にあてがわれる。  
 
「やっ……まだ心の準備が……」  
「ちょちょっとま………」  
止めようとした真心の腕が止まる。女医に麻痺させられたのだ。  
「やっ……」  
半分ぐらい入った所で動きが止まる。すさまじいまでの締め付けが真心の塔に襲い掛かってきた。  
「うふふ〜鉄江さん〜緊張しすぎですよ〜〜それとも真心君とはしたくありませんか〜〜」  
そういわれると、女の意地と言うのがある。体中から力を抜き、真心の物を受け入れる。  
「んぅはぁぁ」  
すさまじいまでの異物が鉄江の中を犯し始める。  
「くぅ……」  
真心も快楽に顔を赤らめながら鉄江を見つめる。  
四分の三ほど入った所で急に拒否感が無くなり、真心の塔をすっぽりと覆う秘密の庭。  
「あっ……」「うぉっ……」  
次の瞬間、塔が爆ぜ鉄江の中に衝撃が走る。  
「ああああああぅ」「うぉっっ」  
二人は同時に喘ぎ、そしてそのまま意識を失った。  
「うふふ〜〜鉄江さんのって本当にグレープ味だ〜〜」  
そう言って、女医が鉄江と真心が繋がっているところを舐めていた。  
 
 
エピローグ  
 
あの後、三人がかりで『診察室』の整理整頓をしてから部屋を出た。  
その後、鉄江とは……友達とは言えない関係が出来始めてる。  
時々だが、ラブホでやったりもしている。  
女医さんとは……今の所、仕事での関係が主だ。  
なるべく、怪我はしないように注意しているが……。  
……病院に行くとスイッチ式の罠がいくつか仕掛けられている。  
しかも俺が通ろうとすると発動しそうになる。  
何かの嫌がらせだろうか?まあ力を使って止めるようにしておく。  
『課長』さんいわく。対侵入者用と言っていたが、どうやら女医さんが進めてるらしい。  
「………まさかな」  
怖い考えを頭の中から消して、俺は次の任務を聞くために、秘密の部屋に進んだ。  
あっ、落とし穴がある……。  
「あ〜〜また引っかからなかった〜〜」  
 

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