オレの幼馴染はおっぱいがでかい。  
きょぬーである。業界人風に言えばぱいおつかいでーである。  
オレの見立てではEカップはある。  
そんじょそこらのグラビアアイドルにも引けをとらない自慢の幼馴染だ。  
 
「………やらしいこと言いながらやらしい目で見ないで。あと褒め方オカシイでしょ。」  
 
はっ!モノローグをついつぶやいてしまっていた。  
 
「全く馬鹿なんだから………」  
 
そう言いながらマイ幼馴染はため息を付いた。  
だって仕方がないじゃないか………性春真っ盛り(誤字ではない)の健康な性少年(誤j(ry)としては、  
身近な異性のおっぱいが気になっちゃうんだから。だって、男の子なんだもん。  
 
「いっつもそういうスケベなことばっかり言って………あんたの性格知り尽くしてるあたし相手だからいいけど、  
 他の女の子にそんなこと言ったら即通報モノだからね。気をつけなさいよ。」  
 
いや、他の女の子になんてそんなこと言わねーよ。  
普段からお前のその立派な物を見てたら他の女なんて目に入らないから。  
 
「えっ………そ、そうなんだ………目に入らないんだ………」  
 
そうそう、アウトオブ眼中だ。  
お前くらいのボリュームがないと視姦のし甲斐がない。  
 
「視姦しないで頂戴。」  
 
だって仕方ないじゃないか。本当に触れたら痴漢行為だ。  
だから目で見て妄想で補完するしか無いんだ。  
人として犯罪の一線は超えたくない。  
 
「もう………だいたい、触ったって訴えたりしないわよ。」  
 
え?そうなの?  
 
「………もちろん、無条件でいいわけじゃないわよ。  
 タイミングとか雰囲気とか………そう、言うべきセリフとか、アクションとかあるでしょ?」  
 
セリフねぇ………  
オレは考えた。  
考え中………  
考え中………  
考え中………  
考え中………  
・  
・  
・  
 
(ぴこーん!)  
 
閃いた!  
 
オレはその場で正座して、両手をついて深々と頭を下げた。  
いわゆる土下座ってやつだ。  
そして一言。  
 
お願いします、おっぱい揉ませてください!  
 
完璧だ………人にものを頼む態度として、一分の隙もない………完璧だ!  
だがしかし、  
 
「死ね!あんたに期待したあたしも馬鹿だけど!お願いだからあんたは一度死んで頂戴!」  
 
あいつは泣きながら激怒してオレを力いっぱい蹴たぐり倒した。  
や、やっぱり揉むとかじゃなく触らせてくださいとかから始めるべきだったのか………  
 
その後しばらくオレは幼馴染に口を利いてもらえなかった。  
ほんとうの意味でのたくさんの土下座とご機嫌を撮るための多大な出費を強いられた事も  
付け加えて報告しておこう。  
人に物を頼むのって難しいもんだな………  
 

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