「セアラ、そのレース、センスいいね。実家で使ってた?」
「そのことはおっしゃらないでくださいまし」
「世か世なら」
「それもおっしゃらない約束でございましょ」
「セアラがいてくれてよかったよ」
「それは、奥さまにしてくださるという意味でしょうか」
「あ、う、あの、その」
「おたわむれはよしてくださいまし」
「感謝してるよ、その、夜の」
「没落して使用人に身をやつした哀れな娘を
日夜責めさいなまれて、さぞかし御満足
のことでしょうね、ご主人さま」
「あああ、す、すま」
「いいえ、わたくしも満足していてよ。
この下衆ご主人様。性的な意味で。」
「あああ、セアラ様…」