私は今日も、お兄ちゃんの部屋で勉強をしている。  
だってココにしかコタツ無いんだもん。  
 
あまり大きくないサイズのコタツの中で、お兄ちゃんの私の足が時々触れ合う。  
まあそのくらいでは別に、問題はないんだけどさ……  
 
   つんつん 「……。」  
 
   ふにふに 「……。」  
 
   ほにほに 「……。」  
 
 
私の股間に何者かがちょっかいを出している。 お兄ちゃんの足がやってるんだ。  
 
……私はいま勉強中なんだから。こんなH攻撃なんかには絶対負けないんだから。  
 
…………さ、さっきから無視してんのに、お兄ちゃんはしつこくH攻撃をし続けている。  
ノートから顔を上げてお兄ちゃんの顔を見ると…ニヤニヤ笑ってるし!!  
 
もう我慢できない…! こっちからも攻撃してやるー!  
 
こちらからも足を伸ばしてみて、私は自分の作戦が決定的な過ちを犯していることに気づいた。  
び、微妙に届かない… そう、私とお兄ちゃんの足では数センチの差があることを忘れていたのだ。  
これではこちらからは表面を撫でるくらいしか出来ない。  
 
腰を突きだして足を伸ばせばなんとかなるんだけど、  
それだとこっちの股間にお兄ちゃんの足が食い込んでしまう。  
く、悔しい〜〜……  
 
でも、向かい側に座るお兄ちゃんのニヤニヤ顔を見ているとさらにムカツキが増してきて…  
私はお兄ちゃんの足にさらに股間を押し付けるようになってでも足を伸ばしていた。  
 
 
ぐりぐり ぐりぐり 「く…ふ…」  
 
あ〜… 私、なにやってんだろ…  
意識が集中できない。ノートに字を書くことも、足を動かすこともうまくできない。  
 
「あ…!」  
急にお兄ちゃんの足が素早く動いて、もう片方の足までもが私の股間を攻めるのに加わっていた。  
これだと私の方は足を広げられて攻めることが出来ない上に刺激も二倍に……  
 
「い、や… やめてよ…」  
攻めることも守ることも出来ずに、たまらず私は声を上げていた。  
しかしそう言って『はいそうですか』と止めてくれるほど甘いお兄ちゃんではない。  
 
ガチャッ 『……!!』  
突然開いたドアに二人の体の動きが停止した。  
 
「二人とも仲良く勉強してる〜? お母さんちょっと買い物行ってくるから〜」  
「……もう〜〜 ノックぐらいしてよ〜〜…」  
「なに? なんかやましい事でもしてるわけでもないでしょうに。」  
訝しげな二人の様子にも気づかずに微笑んでいる母。 ちょっとは気付こうよ…  
 
「…!」  
母の侵入で止まっていたお兄ちゃんの足がいきなり動き出した。  
あげてしまいそうになった悲鳴を何とか堪える。  
な、なにやってんの!?  こんな、お母さんの前で……  
 
「どのくらいに帰る?」  
「ん〜、30分か一時間ぐらいでしょ。」  
って平然と会話をするな! コタツの中で妹を足攻めにしてるくせに!!  
 
 
……つーかなんで早く買い物に行かないのよ〜〜〜  
なぜか終わらない母の会話。 お兄ちゃんは器用にも相づちを打ちながら足を動かしている。  
私は…何も出来ずに黙る事しか出来なかった。  
 
「……ところで買い物行くんじゃなかったの〜〜〜?」  
母と兄ののんびりとしたやりとりにしびれを切らした私が急かしたように言うと、  
「あらそうだった。 じゃあ仲良くね〜〜 おみやげ買ってくるから〜〜〜」  
……もう家の外に出ていった。 まるで風のように。  
 
「ふう…」  
ぐにりっ  
一息つく間もなく、今までで一番強烈な一撃が襲った。  
「〜〜〜〜」 そうだった。まずコイツをどうにかしないといけないんだった。  
 
「お・に・い・ちゃ〜〜〜ん!!!」  
私は立ち上がると鬼気迫る表情でお兄ちゃんに掴みかかった。  
「はは、ワリイワリイ。」  
「ワリイワリイじゃないわよ! バレたらどうすんのよバレたら〜〜〜!!」  
 
ぐに  
 
猛烈に怒っているにもかかわらず、お兄ちゃんの左手はちゃっかり私の胸を掴んでいた。  
「……ちょっと、何よこの手は。」  
「え? その為にこっち来たんじゃないの?」  
「そんなワケ! ない、でしょ…」  
語尾が沈んでしまったのは、  
これまたいつの間にか私のパンツの内側に入り込んでいるお兄ちゃんの右手のせいだ。  
 
 
「そう? こぉんなに濡れてるのに〜?」  
お兄ちゃんが、液体のたっぷり付いた指を私の目の前に見せる。  
「お兄ちゃんのせいだよ……」  
「勉強なら後で俺が見てやるからさ、いいだろ?」  
「……。」  
 
猶予は30分程しかない。  
しかし……お互い抑えが効かなくなっていた。  
もしこのまま放っておいたら…おかしくなってしまいそうな程に。  
 
私、結構いいかげんな性格なのかもしれない。  
だって、こうやってお兄ちゃんにキスされながら繋がっているだけで  
さっきまでの怒りが収まっていくんだから。  
 
「んん… おにぃちゃん……」  
「あんまり大声出すなよ。 こういう声って意外に響くらしいからな。」  
「うん…」  
 
抱きかかえられるように、お互いの顔を見ながらスルのって…とっても気持ちがいい。  
背中がコタツの縁に当たってちょっと痛いけど……  
 
 
ずるっ ずぽっ という音と一緒に、液が二人の間から垂れ落ちていく。  
ああ、また絨毯に染みが増えちゃうな……  
 
「よし… もう、イっていいか?」  
「うん… いいよ……」  
お兄ちゃんの動きが猛烈に早くなる。  
私もそれに合わせるようにして快感を昇り詰めていく。  
 
「……あ、ヤバ!! ちょ、ちょっと隠れろ!!」  
「え、な…!」  
二人でイク寸前、私は急にコタツの中に押し込まれてしまった。 ……まだ繋がったままで。  
 
「ちょっと何…」  
「いいから隠れて…!」  
足もコタツの中に押し込まれて、全身がコタツの中に入って隠れる。  
 
「ただいま〜〜 ほいコレおみやげ。」  
お、お母さんの声だ… もう帰ってきたの!? なんというタイミングの悪さ……  
 
「あれ? もう一人はトイレ?」  
「うん、たぶん。」  
あ〜、私を捜してる。 つーか目の前に電熱器があって非常に熱い……  
 
「あー、あんた顔赤いわよ大丈夫?」  
「ああ大丈夫大丈夫…」  
「ホント〜? ほらちょっと熱が…」  
「コタツで火照っただけだから、大丈夫…」  
「そう? ちょっとコタツから出て体冷やしたら?」  
「いやその…」  
いま出れないの! 二人とも下半身裸でSEXしてたから!!  
 
ああもう早く出てってよ〜〜〜 こうやって隠れてるだけで限界きてるし…  
アソコがうずうずして…… ヤ、ヤバイよぉぉ……  
 
『ん、くぅぅん……』  
「ん? なにこの鳴き声みたいなの?」  
「さ、さあ…?」  
 
ヤ、ヤバすぎ… 声が出ちゃって、お母さんに聞こえちゃった…  
 
どうしよ… 体が、熱く、て……  
 
 
トゥルルルル トゥルルルル  
 
「あ、電話鳴ってる!」  
 
……バタバタと足音を立ててお母さんが出ていったようだ。  
ナイスタイミング電話……  
 
「おい、もう出てきていいぞ。」  
「ん…」  
全身熱く火照りきった体をお兄ちゃんに覆い被さるようにして抱きつく。  
 
「さっきの、ホントにギリギリ… 電話がなかったら、危なかったね…」  
「ああ、アレ俺。」  
「へ?」  
お兄ちゃんの手にはケータイが。 そうかコレで電話してお母さんを追い出したのか…  
 
「あの… お兄ちゃん…」  
「ん? なに。」  
「私、もう、げん、かい…!」  
 
「あ、ふぅぅぅぅ……」  
私はさっきまでイけなかった鬱憤を晴らすように、  
自分のクリトリスを摘みながら激しくお兄ちゃんの上で腰を振り始めていた。  
 
「オイ!声がでか… んぐ…」  
「んん…」  
とっさにお兄ちゃんと唇を合わせて声を抑える。  
 
「おにいひゃん、もうらめ、もう、我慢、したくなひぃぃ…!  
 セーエキだひて、ナカでいいからぁ……!!」  
「あららホントにイっちゃてるよ… じゃあ今度こそ…!!」  
 
びくん びゅくん  
 
「ふひぃぃぃぃんん……」  
 
なにかが鳴いているような声をあげて、お兄ちゃんの上に倒れ込む。  
 
「ふぁぁ… きもひいい… まだ出てるぅ…」  
 
そしてまだ私の膣内では、快感の爆発と共にお兄ちゃんの熱い精液が注ぎ込まれていた。  
 
「あら?  
 なんか騒がしかったからケンカでもしてるかと思ったら… 仲良く寝てるじゃないの。  
 
 コタツで寝るからこんなに汗かいて… だから体冷やしなさいって言ったのに。  
 
 まったく、こんなんでちゃんと勉強できてるのかしら… ぶつぶつ……」  
 
 
 
「……。」 「……。」  
 
「ま、またしても危なかったね…」  
「……だから大声あげるなって。」  
「ゴ、ゴメン……  
 でもね、お兄ちゃんとしてると…スゴク気持ちよくて、つい……」  
「……。」  
 
汗ばんだ手が握られる。 それだけで、また体の熱さが増していく。  
 
「……お兄ちゃん、また、してね……」  
「……とりあえず今は休憩な。」  
 
終わり  
 

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