あれから2週間、変わらずの忙しさであっというまに日にちが過ぎていた
でも香奈には必死な2週間だった
当直室での出来事が、脳も体も覚えていて忘れられない
なのに西野は翌日からもいつもと変わらず香奈に接してきた
これといって親しくといった訳でもなく、かといって疎遠にするでもなく。
香奈も負けじとぎこちなくならないように必死に毎日を送っていた
二人で話す時間もなく、西野から改めて誘いがあるわけでもなく・・・
外来の当番が終わり、少し遅めなランチを食堂で食べていると
「あ、香奈先生だ。今お昼ですかぁ?私もなんです」
明るい声で話しかけられた。看護婦の吉澤奈津子だ。
「吉澤さんも?遅いんだね」
奈津子は1歳上だがかわいらしくて年下に思えるほどだ。
香奈の正面に座り、フォークを持つと香奈の背後を見て満面の笑顔になって
大きく手を振って、さっきよりもはしゃいだ声をあげた
「遼太郎くんっ、こっちこっちー」
りょ、遼太郎!?香奈はぎょっとして振り向く。
西野遼太郎・・・なんでいきなり名前で呼んでるの?
びっくりする香奈に定食がのったプレートを持って西野が近づいてきた
「なっちゃんと桜井一緒だったのか。じゃ、オレも」
西野は奈津子の隣に座る。ニコニコの奈津子は続けた
「遼太郎くん、このまえはごちそうさま。忙しくてお礼言えなくて」
「あぁ、また飲みにいこっか」
この二人の距離、何っ?香奈は平静を装って食事を続けた
「桜井もどう?一緒に。いいよね?なっちゃん」
明らかに間が空いてから「うん」と奈津子は返事をした
はいはい、お邪魔なのね。でも行っちゃうもん。香奈はちょっと意地悪に思いながら
「お邪魔じゃなかったらいいけど?」
香奈はなんだかちょっと嫉妬している自分に腹が立っていた
そして思い切って切り出した。
「ねえねえ、もしかして吉澤さんと西野くんて付き合ってるの?」
言い終わると同時に奈津子がきゃはっと笑い首をかしげて西野を見た
それとは反対に変わらない口調で西野が「どうして?」と返す
「だって、名前で呼び合ってたり、なんか親密って感じ、するから。」
西野と香奈だけにわかる、なんだかよくわからないカケヒキ
カケヒキと思ってるのは香奈だけで、試しあってるような視線を交わす
そこへ奈津子が甘い声で言う
「なんか仲良しなんだよね?でも、付き合っちゃう?」
にっこりと笑い返しながら西野が奈津子に優しい口調で
「オレね、好きなやついるから、だーめ。」
「えーー!うそぉっ!誰?だれぇ?」
明らかに声色が変わった。ちょっといい気味、と香奈は思いつつも
ここまで彼女が西野に好意を持つってことはなんかあった・・?とも詮索していた。
「ん?誰って?」
そういいながら西野はテーブルの上にある携帯に手を伸ばす
その携帯に当直室で香奈がボロボロになったパンストでコトの直後の姿がデータとして・・・・
「知りたい?」
香奈は咄嗟にその手を携帯ごとバンッ!と大きい音を立てて両手で押さえつけた
音と行動に西野も奈津子も驚き、ピタリと止まっている
携帯を掴んだ西野の手をその上から香奈がぐっと両手で握っている
「何?桜井」
その行動の意味をわかった西野はにやりと笑いながら香奈にわざと問いかける
「あ・・ほら、携帯使うなら、食堂の外にしなよ。まわりに迷惑だから」
西野は携帯をいじりながら食堂の外へと出て行った
「ね、香奈先生?遼太郎くんのスキな人、知ってるんでしょ?同期だし、なんか知ってる?」
「同期っていってもお互い知り合ったのは外科にきてからだしあんまり西野くんのプライベートって知らないんだよね。」
「あーんもー、こんなあっさり振られるなんてなぁ。もっと作戦練ってから告白とかがよかったぁ」
小走りで西野が戻ってきた。
「桜井、メシ早く食べちゃおう。今ベルで呼び出された」「うん」
つまらなそうな奈津子をよそに、ハイペースで定食を平らげる二人。
食べ終わり席を立つ西野に奈津子は「遼太郎くん、今度いつ・・」話しかけたが
西野は「今度、今度。連絡する」とあわてて答えて香奈に行くぞと手で合図する
お茶で流し込み香奈もトレイを片付けて小走りで西野のあとについていった
西野がカンファレンスルームのドアを開けて急げと手招きをして、カンファ室に滑り込むと西野がスムーズにドアを閉める
・・・・・え?香奈が呆然とするとガランとした誰もいない部屋の明かりを西野がつけた。
「ひさしぶり」
机に腰掛けながら西野が笑う。香奈はうん、ととりあえず頷いたがよくわかってない
「呼び出しって・・誰から?」
「オレから。桜井香奈さーんっ」
・・・・あ
やっと意味がわかって、んも〜と声を出してため息をつく。
「何?」
無愛想に言う香奈を西野がいきなり抱きしめた。
「相手が違うんじゃない?」
「おー。ジェラシーっすか?」
くくくっと笑い西野がそのまま首筋へ吸い付く。煌々と電気がついている室内で
香奈は背中に手をまわし、舌が首筋から耳へとゆっくりすすむのに足の力が抜けそうなのを
西野に抱きつき捕まるような格好でこらえる
「言ったじゃん。桜井はおれのだって。」
腰にあった西野の手は上着をたぐって腰の素肌に触れた。この前の出来事の時はたまたま私服の上に白衣を羽織っていた
今日はいつもと同じ、ケーシーの上下、ズボン姿。香奈は上着をまくられて
背中のブラジャーまで西野の手が伸びているのを肌で感じ取る
当直明けの西野は少し石鹸の匂いが残っている。そういえば朝、シャワー浴びて来いって
みんなに言われてたっけ・・・なんとなくそんなことを思い出していたら
西野はシュルっとネクタイをとり、何を思ったか香奈の手首を縛りだした
「えっ・・何?」
「んー?おまえ、手にメモりすぎだよ」
香奈の手の甲にはボールペンでいろいろなメモがされていた。薬の名前、年齢、バイタル・・・
ぎゅっと結び、香奈の両手はグレーっぽい色のネクタイで手錠をされたように固定された
西野は再び机に腰掛て香奈を抱き寄せて耳元で甘えるように言う
「桜井、しゃぶって。」
「・・・ちょっと、まだ真昼間だよ?」
「大丈夫だいじょーぶ、ここの部屋”使用中”にプラカートしといたから」
また脈略のない答えが返ってきた。それでも香奈は頬を両手で包み込まれ、そのままキスをされる
舌が入ってきて、絡ませあって・・・唾液が流れ込んできた。じゅぷ・・と音がするほど
舌がゆっくりだが激しく絡み合っている。勢いなのか香奈は流れ込んできた唾液をこくん、と飲む
「いい子だ。」
そのまま香奈は床に膝立ちをして、目の前にだされた西野のものをそっと口に含む
まただ、この前とおんなじ。催眠術っぽいカンジ。
そう思うと目を閉じて限界まで深くゆっくりと咥え込む。熱い・・・歯が当たらないように
めいいっぱいあごを開き、唇をぎゅっと締め付けて舌で味わうように舐めていく
ネクタイで縛られた手首が少し痺れる。西野の手が香奈の頭を軽く撫でている
香奈は初めて「いとおしい」という気持ちを西野に感じた。もっと、もっと、ほしい。
先のほうだけを唇で包み込み、中では舌で激しくなめまわす
「上手いね・・・桜井・・・。ん・・・アソコだけじゃなくて口もヤラシイな」
唇の横から唾液が漏れてあごにつたう。ゆっくり頭を前後に動かしてジュウジュウと音をさせ吸う
根元までちゃんとくわえてあげたいけど、途中で口の中がいっぱいになってしまい
あまり奥までくわえるとえづいてしまうので香奈はなんだかそれがもったいないと思った
少しずつ激しく頭を動かし、西野の香奈の頭を触る手に力がはいってきた。
「この前といい、今日といい、ちょっと急ぎ気味でイクな。いつか時間かけたいな」
そういうと西野は小さくうっと声を漏らし、次の瞬間香奈の口の中に生暖かいものが流れ込んできた
口をはずすと、たれちゃう・・香奈は西野の脈打っているものをくわえたまま
ん、ん、といいながら勢いにまかせて飲み込んだ
少し・・・苦い・・・・
精液を飲むなんて、高校のとき1回だけ無理やり飲まされた時以来だ。でも今回は自分からだけど・・
味に表情を歪め、そっと口を離す。いとおしく思ってもこの味だけはやっぱり苦手・・・
「まずそうにするなよ。どんな味?」
少し笑いながら西野が聞く。香奈は何も考えず、考えられず頭にでてくる言葉をそのまま話す
「苦い・・辛苦いっていうか・・・喫煙者や肉食の男性の精液は苦味と辛さが強いって何かで読んだ」
「へぇ。そうなんだ。」
そういうと香奈を立たせ、机に押し付けた。香奈はお尻を突き出すような格好になっている
そのまま西野はウエストに手を伸ばして香奈のズボンのチャックを下げる
そしてショーツごと一気に太ももあたりまで下げた。そして露わになったお尻を撫でる
「西野くん・・・手、痛い・・・」
縛られた手首が少し色がかわってしまっている。
「あ、やべ。休憩時間もうちょっとしかないな。また短時間しか犯せないな。あ、別に早漏じゃないからな」
人の話を聞いてないような返事がやはり返ってきた。さっきイッたばかりなのに
西野は少し硬くなり始めたものを香奈の秘部にこすり付ける
「しゃぶっただけで、こんなに濡れちゃうんだ?桜井のココ、ほんとヤラシイな」
手首を縛られ、机に押さえつけられる感じになっているのに秘部は丸出し
廊下からは日常をすごす時間の音がリアルに聞こえてきている
人が往来する足音、会話する声、館内アナウンス・・・今も内科の先生が呼ばれている
「ね・・・職場でこういうこと、慣れてるの?」
すでに全力になった西野のものが入りそうで入らない、そんなこすり付けられ方をされながら香奈が聞く
「こういうの嫌い?」
西野はぐっと一気に挿し込む。思わず香奈は「あっ」とコントロールできないボリュームで鳴く
子宮に触れるくらいまで奥まで進入したまま動かさずに止める
血管のどくん、どくんという感触が自分の奥のほうに入っているものから伝わる・・・
「あんまり大きい声出しちゃうと、通りすがりの人が驚くから気をつけてな?」
ゆーっくりと引き抜かれていく・・・擦れる感触で香奈の全身がびくびくびくっと震える
そして次の瞬間から、いきなりなスピートで西野が動かし始めた
廊下から聞こえる雑踏に混ざり、打ち付けるパンパンという音と泣きそうにこらえる香奈の小さい声
日当たりの悪い、電気がついた部屋にはその音がもう数分間、聞こえていた。
力強く腰を動かしすぎているのか、香奈が押さえつけられている机の脚がギギッと音をたてて
一定のリズムの振動で数センチ動いている。荒々しく、香奈の中に出し入れされ、だんだん音は湿っぽくなる
「んっ・・ぅ、う・・っ・・はぁっ・・」
さすがに声がではじめてしまい、香奈は縛られた腕で自分の口を塞いだ
「バックも・・スキそうだな」
西野はすかさず香奈のクリトリスをつまむ。
「こうしたら、イッちゃうんだよな?桜井」
無意味に脚をぎゅっと閉じ、香奈は急速に上り詰めはじめた。
「だ・・だめぇ・・っ、同時に・・あ・・・だめっ・・・」
もう止められない高揚で激しく擦られる部分がさらに締まり、結合部からは音と一緒に液体が漏れる
「すげ・・そんな締めたらオレもイクよ。桜井・・いくぞ・・・」
「や・・やぁっ・・中は・・あ・・」
バンバンバンッと強く数回打ちつけられると同時に香奈は上り詰めた。脚がガクガクと大きく振るえて
尿意に似た感覚のあとに自分の腿に生暖かいものがたれていくのがわかった
西野は直前で自分のものを引き抜き、そのまま香奈のお尻に放出した。
はぁ、はぁ、としばらく二人のはげしい息遣いと廊下の喧騒だけが聞こえる
部屋の隅にあったボックスティッシュを近くにもってきて西野は自分のものを拭きながら
「桜井・・・すっげー濡れてるっていうか、潮吹きってやつか?それとも、もらした?」
カチャカチャとベルトをはめながら言う。快感でまだ動けない香奈はやっとディッシュに手を伸ばす
「わかんない・・でも、いく直前に尿意っぽいような、違うような、わかんないけど・・・」
自分の腿につたう液体をティッシュでぬぐい、匂いをかいで見るが判別がつかない
西野はぐっしょりの秘部を指で軽く触る。香奈はびくびくっと余韻の快感で震える
そしてその指を少し躊躇する香奈の口に入れた
「味・・・おれのと違う?」
「・・・ちょっとしょっぱくて、すっぱい・・・」
ふふっと笑って西野は香奈の手首を解きながら
「今度はじっくりイカせてあげたいな。そしたら潮吹きなのか失禁なのかわかるかもよ?」
どうしても、西野のペースになってしまい香奈は流されっぱなし
それでもこの情事直後の疼きと痺れで麻痺するのが香奈は快感になってきていた