「ミツル〜! 『鉄拳』の新作、買ったんだって〜!? やらせて〜〜!!」
ドタドタと階段を駆け上がり、勢い良く部屋に飛び込んできたのは隣の女子中学生のリナだった。
ポニーテールとノースリーブのミニのワンピース姿。お母さんが女の子らしく可愛い服を選んでる
だろうに、台無しになる大騒ぎだ。
高1のミツルとは3つ違いの幼馴染みで、小さな頃から一緒に遊んでるせいか、男の子の遊ぶものが
大好きで、ミツルが新作ゲームを買うと何故かキッチリと嗅ぎつけてくる。
「あ〜!もうやってる! ずるいぞ! あたしにもやらせろ〜〜!!」
「どわっ!?」
プレイ中のミツルの背後からどっか〜ん!とタックルをぶちかました。弾みでコントローラーを
落とすミツル。その瞬間、画面ではミツルの持ちキャラがコンボを喰らって惨敗した。
「や〜い! そのレベルにコンボ喰らうなんて、よわっちぃ〜の!」
「お前が邪魔をしたんだろうが!!」
うつ伏せのミツルに馬乗りになってケラケラと笑っているリナ。大股を広げて乗っているもの
だから、ミツルが振り返れば白のぱんつが丸見えだ。
「お前、そんな服着てるんだから、少しはおしとやかにしろよ。ぱんつ見えてるし」
「うるさいな〜、好きで着てるんじゃないもん。あ、見るな、スケベ!」
傍にあったクッションでバフン!とミツルの後頭部を攻撃する。笑顔なので怒ってると言うより
はしゃいでいる感じだ。ノースリーブの脇からノーブラの肌が見えたりしてもへっちゃら。
ミツルとしては少しは意識して欲しいのだが……。
「じゃ、交代! あたしが仇を討ったげるね」
「こら! 勝手にやるな! まだプレイ中だぞ!」
「このレベルで負けちゃうようなやつじゃ、この先勝てないよ? だからあたしがやるの!」
「ふざけんな! お前が邪魔したからだろ!?」
コントローラーの取り合いでどたばたと絡み合う二人。しかし、所詮は男と女、しかも3歳違い。
ゲームならともかく、リアルならミツルが負ける事はない。リナが取ったコントローラーを
あっさり奪い返す。
「う〜〜! この〜〜!」
じたばたと暴れるリナを片手で押さえ、もう片方の手で高々とコントローラーを掲げるミツル。
「へへん! まだまだリアルじゃ俺の敵じゃないな。わかったらさっさと……」
リナを押しのけてゲームに戻ろうとしたその瞬間……!
……キーン☆
頭の中で鐘が鳴り響いた……気がした。つかの間の静寂があった……気がした。
次の瞬間、猛烈な痛みが臍の下のあたりから全身を駆け抜けた!
「ぬおおおおおおおお〜〜〜!?」
ジーンズの股間を押さえてその場を転げまわるミツル。これは一体…!?
「へへん! ニーナ・ウィリアムズの必殺技、ファールキック! 思い知ったか〜〜!」
苦悶のミツルを見ながら大喜びのリナ。どうやら、油断していたミツルの後ろから股間を
蹴飛ばしたらしい。
「へぇ〜、キン蹴りって、軽く蹴っても効いちゃうんだ。さすが男の急所だね」
ニッコリ微笑み、Vサイン。罪悪感は全く無いらしい。その様子を見てれば怒りに震えてた
だろうが、今のミツルはそれどころではない。ごろごろと転がり、苦悶に耐えるだけだ。
「こ……この馬鹿オンナ! 何てことしやがる!!」
漸く痛みが治まってきたミツルは怒り心頭で真っ赤になってリナに掴みかかる。
「だって、ミツルはいつも男のほうが強いとか言うじゃん? だから、男の弱点を狙ったの。
ね、ね。やっぱり痛かった、そこ?」
全く悪びれないリナ。それどころか、面白がってる様子。
「当たり前だ! お前、全く反省する気ないな?」
「当たり前ジャン。そんなおいしい所、次も狙ってやるもんね〜〜!」
べーだ!とばかりに舌を出して挑発するリナ。
「このメスガキ〜〜〜……」
「あ…?な、なにするのさぁ!? ……きゃああ!?」
その場にリナを突き飛ばすように押し倒す。「あう!」と尻餅をつき、お尻を打つ。開いた
足の間からぱんつが見える。
「見るな! スケベ、スケベ!」
スカートを押さえてはしゃいでるリナ。まだ格闘ゲームごっこの続きだと思っているようだ。
しかし、ミツルが素足の両足首を掴むと少し不安気な表情になる。
「な、なにするんだよ? あ、あたしのを蹴ったって無駄だからね。女の子にはキンは無いから
平気だよ。蹴られても……い、痛くないもん……」
表情は笑ってるが、何故か声が上ずっている。蹴られても平気だと立証するかのように股間を
守らないが、内股が少し震え気味だ。ミツルはそれに気づき、にやりと笑う。
「キンが無いからと言って何もついてないってわけじゃないだろ? こういう攻撃は効くかも
しれないな」
ミツルはゆっくりとリナのスカートを捲くった。あっ!とリナが声を上げるが、ミツルが睨むと
ガードしそうな手を除ける。
「ミツル……なんかヘンだよ?」
「そう? ああ、そうかもしれないか。キンを蹴られて怒らない男はいないもんな」
「怒ってたの? そ、その……ゴメン……」
「今頃謝っても駄目。じゃあ、女のキン蹴りを試してみるか」
「だ、だから〜! 効かないってば! やめてよ!」
引きつった声を上げるリナ。効かないならやられても平気なはずだが、なぜか懸命にやらせない
ようにしている。
「効かないなら平気だよな。電気アンマとかも」
「な、なんだよ? 電気アンマって……ひゃあ!?」
ミツルの足が内股を撫でる感触に悲鳴を上げる。格闘中に触られる事は何度もあったが、
こんな感じになったのは初めてだ。まるで電気が股の内側をゆっくりと通り抜けるような、
くすぐったい感触……。そして……。
「ひゃあん! だ、だから効かないって……やぁ…だめぇ!!」
ついに股間を爪先で突っつかれ、悲鳴を上げる。めくれ上がったスカートから覗く白いぱんつに
きゅん!と食い込むミツルの爪先。リナの大事なところを守っているのはぱんつの二重になって
いる布だけだ。
「効かない? 俺には物凄く効いてるように見えるぞ?」
ニヤニヤと笑うミツル。リナは懸命に爪先を除けようとするが、逆に今度は踵を食い込ませた。
再び悲鳴を上げるリナ。
「このままここをグリグリしたらどうする?」
「だ、駄目だよ……そんなの、えっち過ぎるよ……」
さっきまでの元気がどこへやら、子羊の様に震えるリナ。大きな瞳を潤ませ、ミツルを哀願する
ような視線で見るが、それはミツルの嗜虐心をそそるだけであって全く逆効果だ。
「……! だ、だめ! やめて! ミツル……なんかヘン! ヘンだよぉ!!」
グリグリと電気アンマの振動がリナを襲う。内股が震え、キュン!と閉じようとするが、
ミツルの足が割り込んでいるので閉じられない。震える手がこらえ切れないようにミツルの
爪先を強く掴み、体を捩らせる。
「ダメだよ! ミツル…! あたし……ヘンになっちゃう……はぁああん!!」
頬を紅潮させて切なそうに息を荒くして悶えるリナ。電気アンマされているリナの股間はぱんつの
しわが捩れ、秘裂に食い込んでいる。まだ生えたての柔らかい草叢が時々隙間から姿を現す。
「もう二度とキン蹴りをしないと誓うか?」
「ち…誓うよ。もうあんな事、しません〜〜!! だから……」
「だから……? やめて欲しいのか?」
「ち、ちがう! やめないで……。やめちゃだめぇ…!!」
リナはさっきとは逆にミツルの足を逃がさないように掴んでいた。今やめられたら、大変な事に
なる。続けられても大変な事になるのだが……。
「それ! それ! それ! それ!」
ミツルはリズミカルに振動を送り続けた。その度にリナの体は反り返り、左右に捩られる。
「ダメ…! こんなの…! あああ……だめぇ〜〜〜〜!!!」
リナの脳裏で何かが切れ、そして、そのまま暗闇に失墜した。
「今度キン蹴りしたらこんなものじゃすまないからな」
失神していたリナが起きるとミツルが念を押すように言った。
「こんなものじゃすまない……?」
リナは虚ろな表情でミツルを見返す。一瞬、ドキッとなる少女の普段と違う表情……。
「ああ、今日の倍の時間を掛けてやってやる。それを3セット。どうだ、絶対耐え切れないだろ?」
にやりとミツルが笑う。俯いているリナが怖がると思ったからだ。
「キン蹴りしたら、電気アンマされるんだね? 倍の時間、3セット。つまり6倍……」
「ああ、だから絶対にするなよ。いいな?」
「3セット、そんなにされちゃうのか……。ちょっと凄い……かも」
ミツルに返事をせず、俯いてぶつぶつと何かをつぶやくリナ。気のせいか、頬は紅潮し背筋が
震えている…?
明くる日。
リナがミツルの部屋を覗くと、ミツルは着替え中だった。
(チャ〜〜ンス!)
そっと部屋に忍び込み、気づかれないように背後に回りこむ。うまく成功した。
そして『目標』に狙いを定める。相手は服を着ている途中でこちらに気づいていない。
そして……。
「せ〜〜の!!」
……キーーン☆
(おわり)