そのころ、リュナ達は。  
星のピラミッドへの道をひたすら歩いていた。  
少し前から、何かずっと考え込んでいる様子のリュナ。フィリーヌが尋ねる。  
「何を考えてるの?」  
「ん? いや……もしかすると、この戦……ここで終わらせるべきじゃないのかって」  
「どういうこと?」  
「少々不利な立場にはなるが、ここで降伏でも和議でも結んで、この戦乱を終わらせるべきなんじゃないかと、そんなことを考えてた」  
「……勝てない、ということか」  
アルヴェニスが問いかける。  
「……それもある。この国の荒廃もひどいし、そういった理由もある。でもそれ以上に、この戦に感じる、なんともいえない胡散臭さが気になって仕方がない」  
「胡散臭いのは最初からでしょう? 何を今更……」  
「ああ。確かに最初から胡散臭かった。でもその胡散臭さが何なのか、よくわからないままここまできてしまった。そして多分、わからないまま先延ばしにしていては手遅れになる」  
「……」  
 自分に言い聞かせるように、ぽろりぽつりと語り始めるリュナ。  
「いま、この国は大陸でも屈指の大規模戦乱地域だ。もちろん、他国でも国境沿いの小競り合いや盗賊団や国際犯罪者相手の討伐戦はある。  
だが数千人規模の軍が普通に動いて、かなりの広範囲で戦っている場所は数少ない」  
いつになく真剣な目。その少し先に見える、煙のようなものは戦火か。  
「そのなかで、いろいろなものが試されている。各国の武器や兵器の実験場と化している部分も、確かにある」  
「……虎の国や猫の国からは、次から次へといろんなものが流れてきてるわね」  
「ああ。そしてエグゼクターズ。本来は対国際犯罪者のための部隊だったはずの奴らが……」  
「戦場に立って、この内乱に参加している報告がいくらもある」  
と、これはアルヴェニス。  
「そう。もちろん、軍隊だから内乱に無関与というわけにもいかないだろう。だけど……そうじゃない。そんな簡単な事情じゃない」  
「そうじゃない?」  
 
「現在のエグゼクターズは前線で戦う兵士だけでも三千名を超える。後方支援部隊をあわせると五千人を超える。犯罪者相手というには少々多すぎる」  
「……何が言いたいの?」  
「エグゼクターズは、7つの種族が入り混じった多種族混成部隊だ。五千人を超える規模の混成部隊は、探してもそう存在しない。そんな奴らが、この戦乱で少なからぬ実戦経験を重ねている」  
「だから?」  
「この小さな山国で、ここ数百年間もなかった『大規模混成兵団の長所と弱点、運用ノウハウ』が蓄積されつつある」  
「いずれ来るかもしれない、もっと大きな戦乱の前実験……」  
「だと、すれば」  
 リュナがさらに続ける。  
「この国を戦場にした理由も、あるはずだ」  
「理由?」  
「そうだ。……ここからは、証拠も何もない、ただの推測だけど」  
 そう言って、話を続ける。  
「この地域での戦乱が、もし人為的につくられたものだとしたら。その『いずれ来るもっと大きな戦乱』のためにつくられたものならば」  
「人為的に……」  
 フィリーヌがつぶやく。振り向いてその顔を見たリュナは、すこし微笑を浮かべて続けた。  
「これは、落ちものの世界の物語なんだけどね。ミノフスキー粒子、という架空の物質がある」  
「?」  
「その物質を散布することにより、既存の索的装置はまるで使えなくなり、遠距離戦闘が不可能となる」  
「……?」  
「まあ、詳しい仕組みは僕にもわからない。何しろ物語の中の話だからね。ただ、応用は利く」  
「応用?」  
「二千年前。あの大戦は魔法の実戦使用という戦術革命を引き起こした。そして、そこから二千年。いまや魔法はすべてにおいて不可避なものとなった。  
戦術的大規模魔法も生まれたし、猫の国が所有する人型巨大兵器も、その起動には少なからぬ魔洸エネルギーが使われている」  
「……この国には縁のない話だな」  
 その言葉に、一瞬だけ苦笑し、そしてまじめな表情に戻る。  
「それだよ。この国での戦乱は、一つの前実験になる。つまり……『魔法の使えない戦場での戦闘』についてさ」  
 
「……二千年の歳月は、魔法をなくてはならないものとした。それがあの戦乱の引き起こしたもの。その裏をかけば」  
「……この世界には、ミノフスキー粒子みたいな都合のいいものは開発されていない。……はずだが、絶対にないとは言い切れない」  
「魔法のない戦場で強いのは……」  
「当然、先にそれを知っているほうが圧倒的に強い。使えると思っていたものが使い物にならないときの恐怖は、士気を致命的に下げる」  
「それわ知っていて、なおかつ魔洸を使わない機械兵器の開発力を持つものがいれば完璧だ」  
「……虎の国、そして……犬の国も。あらかじめそれを知っておけば、純粋な機械兵器を作る技術は十分にある」  
「ああ。皮肉なことに、ありとあらゆるものに魔洸エネルギーを使用している猫の国は、それが致命的なことになる」  
「うちの国は?」  
「うち? そりゃあ論外さ。兵器の自己開発能力もない国なんてお話にもならない」  
「……利用されるだけされて、ぼろぼろになってポイ……か。あまり嬉しくない話だな」  
 不満そうなアルヴェニス。  
「だから言っている。この戦を終わらせる必要があると」  
「……直接、言うつもり? シャリア様に」  
「ああ。もっとも、命がけの話になる。悪いけど二人とも下にいたほうがいいだろうね。万一がないとも限らないし、そのときは君ら二人は残らないと……本当の意味でのおしまいだ」  
「おいおい、死ぬ気だったのか?」  
「いや、その気はないんだが、正直何があっても不思議じゃないんだ。だからな」  
「……リュナの言うとおりにしたほうがいいかもね。……大丈夫。リュナはみんなと一緒だと変に甘えて、一人のほうがしっかりしてるところあるし」  
「……僕は子供かよ」  
「違うの?」  
「違うっ!」  
 その言葉に、くすりと笑うフィリーヌ。  
「ムキになるから子供なのよ」  
「……かなわないな」  
 肩をすくめて、リュナは歩き出した。気がつけば、ずいぶん星のピラミッドの近くまで来ている。  
 
 星のピラミッド。入るのは久しぶりになる。  
 身分も何も関係なく、入り口で衛兵にややこしい申請やら何やらを行って、やっと入れるのも相変わらずだ。  
「……相変わらず融通が利かないっていうか」  
「まあ仕方ないさ。ここは最後の砦みたいなものだ。どうしても複雑なことになる」  
「リュナとアルヴェニスがいるんだし、顔パスでいいじゃない」  
「表立っては誰も言わないけど、保守的な上層部からはかなりの危険人物扱いされてるからな、僕は。間違っても顔パスはありえないさ」  
「……リュナが一番がんばってるのに、何かおかしい」  
「ありがと」  
「とりあえず、俺とフィルは部屋にいるわ。正直疲れた」  
「……そうね。部屋でゆっくりしてるわ」  
「それがいい。僕は今から行ってきて、命がけの話をしてくる」  
「命がけの割には、あまり切羽詰ってないな」  
「切羽詰った顔は逆効果さ。これも落ちもの世界の話だけど、弁士はピンチの時ほどふてぶてしく笑え、ってね」  
「……ときどき、お前がどこにいたのかわかんなくなるよ」  
「行って来る」  
 二人に背を向けて、リュナは上層階へと歩き始めた。  
 
 奥に行くにつれて、奇妙な感覚がしてきた。  
 人が、いない。  
 この場所での機密会議の時は、完全情報遮断のため、防御をこのピラミッドの自動防衛機能に任せて人払いすることも、確かにある。  
 しかし、それとは何か、よくわからないが違う。  
──防衛設備は、通常モードのまま……なのに兵士だけが、いない……  
 衛兵たちは、それぞれの持ち場だけを守っているため、基本的に他の部署は連絡がない限りは気にもしない。  
 だから、上のほうで異変が起こっていても、下のほうでは何事もなく通常業務が行われていて、それで不思議はない。  
──なにか、よくないことがあるかもしれない……  
 剣を、見る。もしかしたら使うことがあるかもと、そう思った。  
 
 君主の間。星のピラミッドの中心部に位置する大きな部屋で、シャリアがいるべき場所だった。  
 ふつうなら、衛兵がいる。しかし、そこにも誰もいない。  
──これは……  
 明らかにおかしい。何かの異変が起きていることは間違いなかった。  
 君主の間へと続く、大きな扉を開ける。その先は君主の間。そこには、年配の有力者たちとシャリアがいる。  
 はずだった。  
 扉の先を見たリュナが、息を呑む。  
 死屍、累々。  
 そこにいて、険しい表情で待ち構えているはずだった人たちが、すべて苦悶の表情で倒れ付している。そして、ここへの通路の途中にいなかった衛兵たちが。  
 そして、死体の上を舞う、いくつもの光の蝶。薄暗い部屋に光の燐粉を撒きながら、その広い空間を舞っている。  
 すこしして、焦げたような悪臭が漂ってきた。人の肉の、焼けたにおい。  
──ウィスプ。  
 まともな意思もなく、エネルギーを求めてさまよう魔法生命体。それが、数十匹単位でここにいる。  
──それも、ただのウィスプじゃない。……誰かにあやつられたもの。  
 普通は、ただの球形をしているウィスプ。それが蝶の形をしているということの意味。  
 それは明らかに、人の手が加えられているということ。そしておそらくは、この部屋のどこかに、操るものがいるということ。  
──ならば、来る。  
 この惨劇を見たものを、生かしておくはずがない。  
 リュナは剣を抜くと、死屍累々の空間に足を踏み入れた。  
 
 新しいエネルギーに群がるように、一斉に襲い掛かるウィスプ。  
 足を止めることは、自殺行為だとわかっていた。  
 生き延びる鍵はスピード。ウィスプの動きは、単調で少し遅い。しかし触れれば火傷する。  
 少しの火傷ならともかく、あまり触れすぎると、当然死ぬ。  
 ここで死に絶えた人々は、おそらくじわじわと焼かれてゆく地獄の苦しみを味わったのだろうと思う。それは、あの温厚なシャリアでさえも。  
──だから、倒す。  
 逃げられないから、というだけの理由ではない。温厚で人好きのするシャリアを殺したことが、どうにも許せない。  
 
 剣が舞う。数匹の光の蝶が両断され、そして光の粉となり、消える。  
 舞うようにステップを踏み、一歩送れて近づくウィスプに、剣を振るう。  
 剣に触れたウィスプは、美しい光の粉となって散る。  
 死屍累々の中で。奇妙な光の蝶を引き連れた剣舞にも似た戦いが続く。  
 
──キリがない。  
 戦いの中で、リュナは思った。  
 ウィスプの数は、一向に減らない。  
──おそらくは、次から次へと召還しているから。  
 何者かが。どこかに姿を潜め、その剣舞を眺めている。  
──僕が疲れ果てるまで、延々と続ける気か。  
 二年の間、コウゼン道場で修業を積んだ身。そこらの死体になった人たちよりはよほど動ける。しかしそれにしても限度はある。  
──ならば……一度に消すまでだ。そして二度と……ウィスプを召還できなくすればいい。  
 リュナの瞳が、すっと冷たい光を浮かべた。  
 
 動きが、少し早くなった。  
 少しだけステップが早くなり、動く範囲も大きくなった。  
 それでも、やっていることは変わらない。  
 ただ剣を振るい、近づく光の蝶を斬るだけ。  
 傍目には、リュナと蝶たちの繰り広げる光のダンスがテンポを上げただけにしかみえないかもしれない。  
 ……その目が、いつになく冷たい光を見せることに気づかなければ。  
──ウィスプの崩壊から消滅までのタイムラグは、約46秒……  
 かつてコウゼン道場で、いやというほど詰め込んだ知識。リュナの脳裏で、それが次々と浮かぶ。  
──崩壊時の魔素の拡散範囲は半径34センチ……そしてその密度は……  
 
「くっ!」  
 考え事のせいで、少しだけ動きが遅くなっていたのかもしれない。  
 肩口に一匹の蝶が触れ、じゅっと煙を上げて消える。そしてかすかな火傷が残る。  
──すぐに……終わらせてやる……やりたくもない剣舞を見てあざ笑ってられるのも今のうちだけだ……  
 動きを、さらに早くする。ほとんど走っているくらいの速さ。その後を、光の蝶は追ってくる。  
 確かに、リュナは魔法は使えない。だが、自身が魔力を有さずともよいだけの、十分な量の魔素があれば。  
 知識だけは、いやというほど詰め込んだ。どうせ使えないのにと思いながら詰め込んだ、山のような書物の知識。  
 剣を持たない左手が、動く。  
 導引。そして口訣。  
 ふと、古い記憶がよみがえる。  
 
「その……僕らの股間の骨と仙骨って、全然違う気がするんですけど」  
 大真面目なコウゼンに、おそるおそる聞く。  
「確かに違う。だが、代用は利く」  
「なんですか、そのいいかげんなの」  
 少しあきれ気味のリュナに、相変わらず大真面目に語るコウゼン。  
「もともと、仙術使い……つまり落ちもの、ヒトとは肉体構造が違うのだから、ある程度は代用しなくてはならん。  
そして、十分な量のタオと、確実な導引と口訣があれば、いわゆる魔法は使えなくても仙術なら使えなくもない」  
「使えなくもない……って」  
「すくなくともフェイレン君みたいに、まるで仙術の見込みがないのよりはマシだ」  
「……だから、これを全部読むわけですか」  
 うんざりするような巻物の山。どうみても誰も読んでなさげな、埃をかぶったものもある。  
「そうだ。それがひいては、気の会得にもつながる」  
「……」  
 凍えるように寒い書館でむさぼるように巻物を読んだ、真冬の日の記憶。  
 
──まさか、本当に使う日が来るとは思わなかった。  
 何匹のウィスプを、光の蝶を斬ったか。  
 その結果として、どれだけの範囲に、どれくらいの濃度で魔素が広がったか。  
 追いかけてくる光の蝶の動き。その速度。  
 導引も口訣も、あの時覚えこんだものと寸分たがえていない。  
 冷たい目の奥で、張り巡らせる罠の完成度を確認する。  
 
 速度を上げたリュナを追う光の蝶は、追いかけるうちに一つの集団になっていた。  
 無駄な動きをせず、リュナを追い、捕らえる最短速度を追ってくる。  
 そしてそれこそが、リュナの狙い。  
 
 口訣が、終わった。  
 
 リュナの周囲を包みこむように、何もない空間に現れる七色の光。  
 そしてそれが描く、おそらくはこの国の人間は誰も見たことがないだろう呪術陣。  
 リュナを追う光の蝶は、リュナを追って自らその中に飛び込む。  
 
 そして、蝶は消えた。  
 
 一瞬で、燃え上がるようにして消え、そして後には光の粒が少し残り、そしてすぐに消えた。  
 あとには、静寂が残る。  
「……獅子国が秘法、八門金鎖陣。……八門は千変して止むことをしらず、その動きは誰にも読めない」  
 ぽつりと、リュナが口にする。  
「杜は即ち閉ず。杜門より入りし者は現世の門を閉ざされ、ただ消えるのみ」  
 静かな空間に、ただリュナの声だけが響く。  
「……この陣にいる限り、あんたの術は通用しない。……出て来い」  
 その背後から、何の前触れもなく聞こえる声。  
「後ろ……だよ」  
「!」  
 咄嗟に振り向く。  
 いるはずのない空間に、誰かがいる。  
 何かが、振り下ろされる。  
 驚愕しながら、斜め後ろへと跳ぶ。そして剣を構える。  
 さっきまでリュナのいた場所へと振り下ろされた剣が、空を切る。  
 そこに、誰かがいた。  
 
 黒く、大きな影。  
 目は蒼白く光り、全身からうっすらとした碧い炎をまとうようにも見える。  
 手には剣。しかし全体的にぼんやりとして、黒い影のように見える。  
 もしかすると、それすらも幻影かもしれない。  
 しかしそれでも、本物の殺気を感じた。そして。  
 剣を持つ右腕を薄く切り裂き、血を滴らせる傷の痛みが偽りであるはずがない。  
「……」  
 沈黙が流れる。  
「……これで、君の望みどおりになるだろう」  
「何……」  
「内乱はこれで終わるよ。王弟派は壊滅したのだから、戦う相手はもういない。君が望むとおりの結果がやってくる」  
「……ふざけるなっ!」  
 たまらずに、叫ぶ。  
 だが、体が動かない。  
 動けないのではなく、動かない。  
 恐怖。修行を積んだ五体すべてが、リュナの脳に語りかけてくる。  
 勝てない。手も足も出ずに敗れるのがオチだと。  
 影は、しばらくリュナを見つめていたが、やがて再び口を開く。  
「賢明な判断だ。蝶を破ったくらいでのぼせ上がらない男でよかったよ」  
「……貴様は……」  
「何者だ、と聞きたいのかな?」  
「……そう……貴様は……貴様は何者なんだっ!」  
 影は、それに答えず背を向けて歩き出す。  
 そして、陣の外に出ると、ふっと姿をかき消した。  
 そして、声だけが聞こえてくる。  
「……ステイプルトン。次に会うときがあれば、そう呼んでくれればいい」  
 そして、再び静寂が訪れた。  
 
「…………っ……」  
 ひとり、取り残されたリュナ。  
 言葉さえ、出てこない。  
「リュナ!」  
 入り口から、声が聞こえた。  
 フィリーヌとアルヴェニス、そして兵士たちが駆け寄ってくる。  
「これは……どういうことなの、ねえリュナっ!」  
 部屋全体に繰り広げられた惨劇に、フィリーヌが肩を揺さぶるようにして尋ねる。  
「…………」  
 ぞっとするようなにおいの中で、生きているのは、言葉を失い、半ば放心したような表情でその場に膝を着いているリュナひとり。  
 たまらず、肩をつかんで尋ねるフィリーヌ。  
「リュナっ!」  
 そのこえに、われに返ったように周囲を見る。その表情に、なんともいえない悔しさと怒りが浮かぶ。  
「……情けねえッ!」  
「……リュナ?」  
 怒りの混じった、震えるような声。はじめて見るような表情と声。  
「なんてザマだッ……ここまでされて手も足も出ねえなんて……なんてザマだッ……」  
「…………」  
 沈黙が、その場を支配する。  
「……少し、落ち着いたら話してちょうだい。何が起きたのか」  
 フィリーヌとアルヴェニスが、リュナを起こす。  
「……とりあえず……これ以上は戦えない。シャリア様を失った以上、これで終わりだ」  
 アルヴェニスが、重い口で終わりを告げた。  
(第8話に続く)  

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