午前零時。  
 
  雨宮家の二階の一室。  
   
  十代半ばの二人。  
 
 ベッド脇の淡い灯りと、カーテンの隙間からこぼれた月明かりの中で、それは  
繰り広げられていた………。  
   
 「…ぁっ、ん……はぁ、んぅ……っ」  
  大きめのシングルベッドの上で、男は仰向けになり、上に乗った女を、力強  
くも気遣いながら突き上げていた。  
 「…ぅんっ……んあっ…んっ……き、きちゃう……はんっ……んぁぁぁあっ!……」   
  その力強い動きを受け、一際大きく首を後ろに仰け反らせ、女は気を失ったかのように脱力した。  
  女は息を弾ませながら、絡ませていた両手をそのままに、肌の温もりを欲す  
るように、倒れこむようにして男の元へ寄り添った。  
 「……はっぁ……はぁ……しゅうじ、くぅん……んちゅ……」  
  ごく自然に二人の手が離れ、息苦しいくらいに抱きしめあい、互いの熱を求めあっていた。  
    
  ………と、その部屋のドアが開き、誰かが入ってきていた事など、快楽に悶えていた二人には、知る由もなかった。  
 
 「…んぅ…冬華姉ちゃん…俺、まだ……」  
  冬華姉ちゃんはさっきのあの一突きで達してしまったようだけど、俺はまだ達していなかった。  
  達したばかりの冬華姉ちゃんには酷かもしれないけど、ごめんなさい、我慢できないんです。  
  そう心の中で謝りつつ、俺は冬華姉ちゃんの体を起こし、そのまま覆い被さっていった。  
 
 「……ぇ…?…や、まって……んあっ、はんっ、ぁあっ…!」  
  冬華姉ちゃんの両手を掴み、絡ませ、握りしめた。  
  額から汗が流れ、顎を伝い、冬華姉ちゃんの二つの隆起の真ん中へ落ちた。  
  さっき達したばかりの冬華姉ちゃんの体は、ますます色っぽく甘美的になっ…  
    
  ---その刹那、さわさわっと背中がくすぐられ、俺はビシッと背筋を伸ばし、危うくふっとびそうだった理性が瞬時に復活した。  
 
 
  復活して気付いた。  
  ………冬華姉ちゃんの手は俺が両手とも絡ませている。  
  なら、誰に背中をくすぐられたのか?   
  ……………誰かは分かっていたけど、今の俺に後ろを向く勇気はなかった。  
 「…はぁ……んふぅ………ぅん?……しゅうじ、くん……やめちゃ…やだぁ……っ」  
  いきなり止まった俺の動きに、冬華姉ちゃんが抗議の声をあげた。  
 
  すると、突然後ろの気配が動いた。俺は両肩をつかまれ、そのまま後ろに倒された。冬華姉ちゃんは俺の手にひかれ、また俺の上になった。  
  と、思ったら、顔の前に何かが迫ってきた。  
  それは……  
 「な、な、夏実っ!?」  
  ………やっぱり夏実だった。  
  そして………何故か裸だった。  
 「…んちゅ…はぁ、ぅむ……ぁっ…ん……」  
  夏実はいきなり俺の咥内に舌を突き入れ、濃厚な唾液を流し込んできた。  
  俺はそれを飲み干し、夏実のキスを迎えた。  
  くしゃくしゃになった髪が、少しくすぐったかった。  
 「ちょ、ちょっと!…だめ、夏実。…………む………夏実。早くやめなさい」  
  夏実は、冬華姉ちゃんの声色が変わったのを感じ、すぐに離れた。  
  多分、冬華姉ちゃんは怒ってるけど、あれは本気じゃないことは、俺も夏実  
もわかっていた。  
 
 「夏実…なんで、んあっ……んぅ、来たの……?」  
  時節声が甘くなるのは、まだ俺のものが冬華ねえちゃんの中で、ドクドクと波打っているからだった。   
 「……っ…だって…だって寂しかったんだもん……しゅうじぃ……っ」  
  夏実が瞳に涙を浮かべ、泣きそうな顔で冬華姉ちゃんに訴えていた。  
  そんな風に俺の事を想っていてくれる夏実が可愛くて、抱きしめたくなり、手を伸ばそうとし………  
 「…あっ……しゅうじくん……いやぁ……」  
  ……たけど、俺はまだ冬華姉ちゃんと手を絡ませたままだったから、  
  俺が手を伸ばそうとした動きを冬華姉ちゃんは感じて、瞳に涙を浮かべそうな勢いで、俺の瞳を見つめてきた。  
 「…やめちゃ…いやぁ……」  
 ………うわぁ、どっちもすごく可愛い、けど、どっちも抱きしめられないのが凄く悔やまれた。  
  だけど、抱きしめるよりも、もっと良いかもしれない案が、ひとつ浮かんだ。  
 
 「…あの…夏実……?」  
  おずおずと声を出し、俺は夏実を見つめた。  
 「…ぐすっ……しゅうじぃ…っ…な、に……?」  
  夏実は、捨てられそうな仔犬のような目をしていた。    
 「…ん〜と、俺の顔に跨ってくれる……?」  
  夏実は最初、言われた意味が分からないという表情をしてたけど、意味がわかると、途端に顔を真っ赤にして、不安そうに俺の目を見つめてきた。  
 「…大丈夫だから、安心して……」  
 「……うん………」  
  夏実は、少し安心してくれたけど、  
まだ不安が残る顔で、おずおずと俺の顔に跨ってくれた。  
 「…んしょ……こ、これでいい……?」 「…ありがと、でも、もうちょっと腰を降ろして……?」  
 「…ぇ…でも……」  
  俺は、まだ不安がっている夏実の秘処を、ぺろっと、顔を近づけ、舐めた。  
 「…んぁぁっ!…し、しゅうじっ……やぁっ!…んあっ!」  
  そのまま俺は、夏実の秘処を、舌と唇を全部使って、責めあげた。  
 
 「…ちょっと…ん…ねぇ…しゅうじ、くん……?」  
  冬華姉ちゃんの声は聞こえていたけど、夏実の秘処からとめどなく溢れてくるものを飲む事に忙しくて、冬華姉ちゃんに返事をする事ができなかった。  
  ……だって呑み込まないと息ができな…っ!?  
 「…ぷはっ!、んんっ!?…ち、ちょっと待って!…んはっ!冬華姉ちゃんっ!……いや、お願い…します、冬華お姉さま…っ」  
  俺の返事がなかった事に、かなり怒ったらしく、冬華姉ちゃんは思いきり、それはもう、思いっきり力強く俺の強張りを締め付けてきた。  
 「…ごめんなさい。だから、その締め付けを……ぅうっ……」  
  夏実もどうやら、冬華姉ちゃんがかなり怒っている事に気付いたらしく、腰をあげてくれた。だんだん締め付けが弱くなり  
 「……ほんと?……もう…むし、しない……?」  
  消え入りそうな声で、冬華姉ちゃんは聞いてきた。  
 
 「…うん、ぁふっ…しない、から……」 これ以上締め付けられたら、本当にヤバかった。いつもなら俺のを優しく包み込み、その無数のヒダヒダで気持ち良くしてくれて、俺の動きも一緒に愛してくれるような感じなのに、  
今の冬華姉ちゃんの中は強く激しく、包み込み、そのまま吸い込まれそうな感じで、アレだけが気持ち良くなってしまって、俺の気持ちが伝わらない事が、嫌だった。  
 「…うん、ゆるしたげる……んぁぁっ!」  
 冬華姉ちゃんは締め付けをとき、今度は自分から積極的に腰を振ってきた。俺は冬華姉ちゃんの腰に合わせ、再び突きあげ始めた。  
 「…その、ごめん、夏実……ちょっと待ってて…?」  
 俺は冬華姉ちゃんを突きながら、夏実にそう言うと、夏実はしぶしぶと、顔から離れた。  
 「…わたしも、良いの…?」  
 首をかしげて聞いてくる小動物のような夏実は、とても可愛かった。  
 「…うん、いっぱいしてあげるから…ね?」  
 「うんっ!…ちゃーんと待ってるから、いっぱい愛してね?」  
  俺はたまらなくなり、夏実の頭を撫でた。それはまるで、ご主人様に忠実な仔犬のようにみえた。  
 
 「…んぁ…はぁ…んんっ…!」   
  雪の様に白かった肌を上気させ、長い髪を振り乱しながら、冬華姉ちゃんが俺の上で揺れる。  
  ツンとした胸の頂きを焦らしながらの愛撫。下から、上から、左右からと、不規則に責めたてる。  
 「…んぅ……ふぁっ…ぁんっ……!」  
もっと奥に、という衝動のままに、冬華姉ちゃんを突き上げる。  
 長い髪がお腹のあたりをくすぐり、耐え難い快感に、力が抜けそうになるのをこらえ、俺は夢中になって冬華姉ちゃんを貫いた。  
 「…んふぁっ……ぁ、ん…にやぁっ!……な、夏実!?…やめっ……背中は、だめぇ……っ」  
  どうやら夏実の我慢も限界だったらしい。  
  「…ちゅぱっ…しゅうじ、お姉ちゃんになら、いい……?」  
  夏実は後ろに回って、冬華姉ちゃんの背中を責めていた。  
 「…う〜ん、色っぽい冬華姉ちゃんが見れるから続けて……でも、夏実にはあとでおしおきだからね?」  
 「うん…あっ、はい。わかりました。たっぷりおしおきしてね?」  
  ……あ。  
  もしかして、夏実は確信犯ではないだろうか?  
 
  と、それはともかく。  
  冬華姉ちゃんは背中が弱く、責められると、猫のようになく。  
  もちろん触られるのもそうだけど、舐められると、軽く意識がとんでしまうほど敏感だったりする。  
 「…にゃあっ!……な、つみ……もう………っ」  
  俺もさっきの締め付けであまり長くもちそうになかったけど、どうにか持ち込たえた。  
  冬華姉ちゃんは…いや、夏実もだけど。快感が高まってくると無意識に、背中を責められる時と、また違って1オクターブ高い声で猫のようになくのだ。  
 「…しゅ…しゅうじぃ…ぁんっ…わ、たし…もう…んにやっ…い、ちゃ…ぅんぁあっ……!」  
 「…うん…」  
 「…んんっ…しゅうじぃ…わたしっ…ん、ぁぁぁぁあっ…!!」  
  どうにか俺より先に冬華姉ちゃんを頂きに昇らせることができた。  
 「…俺、も…ぅっ……ふゆかぁっ……!」  
  冬華姉ちゃんがそのまま後ろに倒れそうになり、俺は慌てて手を握りなおして冬華姉ちゃんを支え、そして俺の胸に抱いた。  
  どうやら俺の白濁液の感触を感じる間もなく、失神してしまったらしい。  
  ドクドクと、冬華姉ちゃんの中で震える俺の強張り。いつもより長く、そして多く出ていた。  
 「………ありがとう、冬華姉ちゃん………」  
  冬華姉ちゃんを強く、息苦しいほどに抱きしめた。  
  満たされた幸福感に、眠気がおそってきた。  
  このまま寝てしまおうか、本気でそう思った………  
 
 
……………あ。  
 「…しゅうじぃ、いっぱいおしおきしてくれるんだよね……?」  
  夏実が妖艶な笑みで待っていた。  
……………今日、俺は寝れるのだろうか。  
 
 
 

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