乃御地方莇谷村・・・  
かつて戦後の折、進駐軍によって禍々しい実験が行われた。とされる地域。伝聞によると春の夜になるとヒトナラザルモノが出没するという・・・  
3月某日、国立大助教授、木下日吉はある“異常”を調べるべくその辺境の地へ赴いた・・・  
「ふぁぁ・・・しっかし本っ当に何も無い所だな・・・運転手さん、終点まであとどれ位?」  
「そうやね・・・3時間ぐらいやね。しかしあんたも物好きやわ・・・こんな辺鄙なところに何の用?」  
人の良さそうなバスの運転手がそう云って、年代物のバスを駆る。乗客は只一人。日吉はついうとうとしていたようだ  
「んん・・・ちょっと調べ物を・・・」  
背伸びしながら日吉は答えた。運転手もそれ以上追求せず、まったりと山道を進む・・・  
そして終点、古卯区。辺りはすっかり夕日に包まれていた  
「終点、古卯区でございます。お忘れ物の無いように・・・」一昔前の放送案内が流れる  
バスを降りる際、運転手は云った  
「そういえば夜は気をつけまっし。大きな野犬が出るらしいからね・・・」  
「野犬?」  
「おお。春になると野犬が蔓延るんやわ。この辺り。春だから奴等も懇ろな事をしとるんやろかね・・・?」  
運転手はそう云いながらバスを出していった。現在日吉一人。知り合いの家までは約1q・・・  
「よし。あと少しで着くぞ・・・明日から忙しくなるな・・・」  
日吉は畦道を進んでいった。進むこと数10分、日吉は何かの気配に気付いた  
「何か・・・いるのか・・・?」  
日吉は<何か>に感づいた。が、遅かった。<何か>は猛烈な速度で突進してくる。避けきれない!  
「なっ!?」  
とっさの判断により辛うじて激突は避けたものの、日吉は<何か>に接触した際、引っ掻かれたような傷を腕に付けられてしまった  
「ぐっ・・・痛ぇなぁ・・・しかし・・・あれは・・・?」  
そのまま<何か>は猛烈な速度で去って行った。辛うじてどうやら白っぽい体毛が見えた・・・  
「あれが・・・そうなのか?。禍々しい実験の末裔・・・?」  
紅く染まった腕を押さえつつ日吉は一人、呟いた・・・  
 
「うーむ・・・。こう何も情報が集まらないとは・・・」  
あれから数日が経った。初日こそ謎の獣と接触したものの、それ以来何の音沙汰無し・・・  
村民からの聞き取りも、これといった収穫は無しの状況に日吉は焦りを覚えた  
「どうした物か・・・とりあえず外に出るか」と、付近を散策しようとする。と  
「木下さん。お出かけ?」と若い娘が声をかけてきた  
「うん。初穂ちゃん。引き篭もってていては勿体無いからね」  
「ふーん。でもこの辺何も無いよ?。これといった物もないし・・・」と、初穂と呼ばれた娘が答えた。彼女は日吉がかつて世話になった教授の娘だ。  
「それでもいいよ。でも教授に娘さんがいたってしらなかったなぁ・・・」  
「お父さん。結構その辺は頭が固いから」と、他愛の無い会話を交わす2人  
「あ。そういえば初穂ちゃん。この辺に白い野犬が出たって話、知ってるかい?。自分も此処に来る前にそれとぶつかりそうになってね・・・。引っ掻かれてしまったみたいなんだよ」  
「え・・・?」初穂の表情が一瞬曇る。日吉はそれには気付かなかった  
「じゃ行って来るよ」と能天気に散策に行く日吉。それとは対照的に初穂は何かを考え込んでいたらしく  
「ははははいっ。行ってらっしゃい」と慌てていた・・・  
 
そして夜、日吉はレポートの作成に腐心していた  
「うーん。情報が少なすぎる。これじゃ辺境の暮らしを題にした方がましだぞ・・・orz」  
全くといってもいいほど禍々しい実験の末裔に関する情報が無い以上。どうしようもない  
「だぁーっ!。どうすりゃいいんじゃぁい!!」と半ばヤケクソになっている。がそのままでは好転しないと悟ったらしく  
「落ち着け俺・・・まず事前に集めた資料をまとめて・・・と。あれは・・・初穂ちゃん?」  
たまたま窓から玄関を覗いた拍子に急いで走り去る初穂の姿が入った  
「こんな夜更けに・・・気になるなぁ。うーむ。行くべきか行かざるべきか・・・」と悩むも  
「気になってしょうがない。行こう。別に疚しい気持ちは無いぞ。うん」と無理矢理自己完結して。日吉も初穂の後を追いかけた・・・  
 
闇夜の中を追いかけること数十分。道なき道を日吉は進む  
「しっかし・・・なんちゅう所を通るんだ・・・?」とぼやく日吉。山里暮らしでもその道は辛いものがあった  
しかしある程度進むと、何かの施設らしき所へ出た。放棄されて久しいらしく、人の住んでいる気配はない・・・日吉は呆然とした。今回の調査の目標と思われる施設が目の前にあったからだ  
「ここか・・・?。進駐軍の実験施設。通称犬小屋・・・」日吉は施設の前の朽ちようとしていたプレートを見た。そこには  
確かに<聯合軍生命工学研究所>と書かれていた  
「ここなのか・・・しかし何故初穂ちゃんがこんな所に・・・?」首を傾げる日吉。その間に初穂は施設の奥に消えて行った  
「いかん!。初穂ちゃんは!?」と気付くも時既に遅し。見失ってしまった・・・  
 
「なッ・・・此れは・・・この様な事が・・・!!」日吉は絶句した  
初穂を捜す途中、事務所らしき所に散乱していた書類らしきものを目に通したところ。事実がおぼろげに見えてきた。  
「1946・1・31・・・旧帝國軍が研究していた強化犬のプランをホモ・サピエンスに適用・・・獣人強化兵とする・・・だと・・・!。何ということを・・・」  
日吉は後悔した。自分が調査しようとしていた物が非常に危険な物だと悟ったからだ。しかし学者の本能だろうか?。ついつい最後まで見てしまう  
「1948・6・21・・・強化兵の被検体1号の作成に成功。獣化時には、理性の低下が見られる。改善の余地あり・・・」頁をめくる  
「1953・2・17・・・被検体の生存率が24%から56%へ向上。現在総数78匹・・・  
「1956・12・29・・・精神の制御に失敗。被検体343号、345号を中心に暴動発生。鎮圧不能。本国へ救助を求む・・・」  
「1956・12・31・・・本国からの応答なし。電力停止、弾薬欠乏、食料残りあと僅か。このままでは全滅だ・・・誰か助けてくれ・・・嫌だ・・・死にたくない。死にたく・・・」ここで記録は途切れていた・・・  
 
「何てことだ・・・」資料を読み終えた日吉はこう呟くのが精一杯だった。正直今の状況から逃げ出したい位だった。しかし、初穂を捜さずには帰るのを善しとせず、まだ不安定な精神状態でも彼女を捜そうとした  
事務所を去る日吉。ドアを閉めた拍子に棚にあった資料が一枚滑り落ちた。其処にはこう書いてあった  
「強化兵と過度な接触若しくは性交等の行為がある場合、被接触者も感染する危険盛高し」と・・  
 
「しかし・・・どこへ行ったんだろう・・・初穂ちゃん・・・うーむぅ・・・」まだ衝撃から立ち直れない日吉。そこに人影が接近しているのも気付いていない。あちらも気付いてないらしく。そのままお互い鉢合わせにぶつかってしまう  
「おわっ?!」  
「きゃっ!?」  
二人は倒れこんだ。お互いに何者か確認する・・・  
「初穂ちゃん!?」  
「きききき木下さん?!。どどどうしてこんな所に!?」そうとう慌てているようだ  
「いやその、ええと・・・」日吉も歯切れが悪い。流石に君が気になってとは言えないようだ  
「兎に角此処を出よう。薄気味悪いしね・・・」と日吉は言うが  
「いいいえ。わたしは残ります。木下さんは気にしないで下さい。わたしは大丈夫ですっ」と半ば興奮したように話す初穂  
「しかし・・・こんな所に女の子一人置いてくわけには」  
「い・い・ですから、わたしを・・・っ」不意に初穂が膝をつく。日吉は急いで駆け寄るも初穂に「触っちゃ駄目ッ!!」と一喝される。普段では考えられない行動に、日吉は驚く  
「初穂ちゃん・・・?」  
「だめ・・・きのしたさん・・・はや・・く・・・逃げて・・・」と苦しそうに初穂が云う  
「え・・・?。初穂ちゃん・・・兎に角家まで行かなくては・・・!!」日吉は初穂を抱えようとする。すると  
日吉の腕に一瞬熱い感触が来た後、鈍い痛みが走った。常人の所業とは思えない速さで深く引っ掻かれたようだ  
「ぐっ・・・初穂ちゃん・・・何故・・・」  
一方初穂のほうも自分のしたことに気付き、「ごめんなさい。ごめんなさいっ!!」とぽろぽろと涙を流しながら謝っていた  
「いや、大丈夫だよ。びっくりしただけ。とにかく行こう」と止血をした日吉。しかし初穂は・・・返答することも出来ないぐらい苦しんでいた。いや、苦しいというよりも悶えていると云った方が正確だった  
 
「きのしたさん・・・はやく・・・に・・げ・て・・・。わた・・し・・から・・。も・・・う・・がま・・ん・・・が・・・」  
「何故?。君をほっとけないよ!!。とにかく自分に・・・」と日吉が再度初穂をまさに抱えようとした時  
「ごめんなさい!。もう我慢できないっ!!」と初穂が急に日吉を押し倒した  
「なっ・・!?」日吉は一瞬何をされたのか理解できなかった。何とか理解しようとする日吉の視界に彼女の顔が入った  
「!!!」日吉はまさにありえないものを見たという表情になった。何故なら彼女の耳が異様に伸び、且つ白っぽい産毛に覆われつつあったからだ  
耳だけではない。鼻も人のそれから変形しつつあり、歯も八重歯だったものが犬、いや狼のそれに近づきつつあった  
「あふぅん・・・ごめんなさいっ・・・!。わたし・・・木下さん・・・いいえ・・・日吉さんが欲しい・・!!」といつもの初穂からは絶対聞かれない台詞が飛び出す  
「え゛っ・・・それって・・・」あせる日吉。「あの・・・初穂ちゃん?・・・決して君が嫌いという訳じゃな・・う゛っ」強引に唇を奪われた。しかも初穂から舌を絡めてくる・・・  
(いかん・・・このままでは・・・起ってしまう・・・平常心ヘイジョーシン・・・)と必死の抵抗をするも  
「日吉さぁん・・・はやくしましょうよぅ・・・おねがいですからぁ・・・」と自らの下半身を日吉の下半身に擦り付ける。悲しいかな日吉も健康的な若人。下半身は正直であり、理性のダムもそう長く持ちこたえそうにも無かった・・・  
(モウ辛抱タマラン・・・モウダメポ('A`) ・・・ぐっ)日吉は身体の変調に感づいた・・・だが、どうしようもない。身体の奥から焼けるような感じだ  
 
(何だ・・・?身体が・熱い・・・!!)何とか己を保とうとしている日吉。ふと不意に初穂の動きが止まった。様子がおかしい  
「初穂・・・ちゃん?」  
「えっ・・・?。こんなの・・・はじ・・め・・て・・・あ゛うぅん・・・・・」初穂は仰け反った。その直後、本格的な肉体の変化が始まった  
三角形型に変形し、産毛に包まれた耳は頭部の上部に移動して来た。そして口腔部がゆっくりと伸びてきた  
「あ゛・・・う゛あ・・ん・・・や・・だ・・・」自分でもどうしようもないらしく、初穂は大粒の涙をこぼしつつ、自らの下半身を日吉の下半身に擦り付けた。  
スレンダーだった体格は引き締まっていき、かつどんどん大きくなってきた  
「う゛あ・・ん・・・」初穂は日吉の腕を握り締めた。爪が食い込む痛覚の他に柔らかい感触が伝わった。  
「ぐっ・・・?。・・・!!。肉球か・・・!?」獣毛に覆われつつあった初穂の腕を何とかどけようとする日吉。だがまったく動けない  
「なんちゅう力だ・・・動けん・・・これじゃ押し倒されて手篭めだ。俺・・・orz」日吉の自尊心は砕かれそうだった・・・しかしまた、日吉も初穂ほどではないが。肉体が変化していた  
「ぐおぉ・・・身体中が痛い・・・しかし・・・こっちはモウタマラン('A`) ・・・。落ち着け俺・・・」必死に平静を保とうとしている日吉とは対照的に初穂は肉体の変化による苦痛と快楽に流されていた・・・  
 
「ああ゛ぁん・・・いたいよぅ・・・いたいけど・・・い・い・・よぅ・・・う゛あっ。おしりが・・・」初穂は腰の辺りをさする。尾?骨がある辺りからふさふさとしたものが伸びている。尻尾だ。  
「あ゛ふぅん・・・ふぅん・・・くふぅん・・・」透き通るような黒髪に対し、体毛は白色、否、白金色と鈍い銀色に綺麗に分かれてきた。尻尾も足の長さ位まで伸びている。その足も直立歩行できる犬。という感じに変化していた  
「やだ・・・も・・う・・・だめ・・・」初穂の理性は潰えた。それと同時に今正に破けんとしていた服が音を立てて破れた。そして、鼻は黒く潰れた様な形になると共に口腔部も狼のそれと同じ位伸びきった  
「う゛ぅ・・・う゛ぁあん・・・あ゛あぁん・・・あ゛ぉおおん!!」初穂は苦痛と快楽が入り混じった咆哮を上げた。初の完全獣化だった・・・  
一方日吉は、その様子を押し倒された状態で一部始終見ていた訳だが、不思議と恐怖は感じなかった。それ以前に己の劣情と闘っていたらだ  
(ヤッパリモウダメポ・・・辛抱タマラン('A`)・・・ヨクココマデ頑張ッタ。我ナガラ感動シタ。)もう理性のダムは崩壊寸前だった  
そしてとどめとばかりに初穂はぼろぼろになった服を自分から破り捨てた。ぷっくらとした形のいい乳房が日吉の目前にはだける。そしてそれの下方にも小ぶりだが形のいい乳房があった・・・  
「・・・ッ!!」日吉の理性のダムは目の前にある乳房という特殊爆弾により跡形も無く消し飛んだ・・・  
 
それと同時に日吉の肉体の変化が急速に早まった。初穂程では無いにせよ、彼の姿も人外の者になりつつあった  
「ぐっ・・おおぉ・・・」変化に伴う激痛が体中を走る。激痛のあまり、あれほどあった劣情が引いて行くと共に自分が自分で無くなる様な錯覚に陥りそうだ。が、彼は耐えた  
「いか・・ん・・・。落ち・・着け・・・お゛ぅうう・・・う゛おぉぉおお!!」彼もまた、獣のような咆哮だった  
「ハッ、ハッ、ハッ、はふぅ・・・ふう・・・。何とか・・・痛みが引いたな・・・」痛みが引くと共に消し飛んだはずの理性がある程度取り戻せた。しかし、自分が犬の姿をしたヒトになってしまった衝撃は小さいものではなかった。  
「何ということだ・・・俺は・・・」と、肉球のある指、びっしりとした黒と茶褐色の獣毛を見る。そして半ば破れたズボンからは尻尾が覗いていた。  
「まさかっ!?」と手で顔や耳に触れる。耳は変化して頭部上部に移動していたが、口腔部は比較的変化が浅かったようだ。半獣人というべきか。傍目から見るとシェパードのようにも見えなくも無い  
「考えられない・・・夢か?・・・」と呆然とする日吉。不意に下半身に心地良い感触が伝わる  
「おわっ!?。まさか・・・」と日吉は目の前の現実に戻る。そこにはヒトの姿をした白狼がいた・・・  
 
「うおぉん・・・あふぅ・・・ふぅ・・・んふぅ・・・」  
「はつほ・・・ちゃん・・・」  
日吉は彼女の名を呼ぶ。しかし恍惚状態になっているのだろうか?。聞こえていないようだ・・・。それでも下半身を擦り付ける辺り流石と言うべきか。彼女の変化も終わりつつあった。日吉は彼女を上から下へと眺めた  
体格は日吉の三割り増し位か。そして綺麗と言うより可愛いという感のあった顔はとても獣に近くなった。只、目付きまでは変化せず、彼女であると認識できた。そして細く、しなやかだった腕は引き締まり、肉球のある指は大型化した。物は多少つかみにくそうだ  
「乳房が・・・四つ・・・」日吉が呟いたとおり、ささやかだった胸はふくよかになると共に複乳になっていた  
太ももは大型化した身体を支えるべく大きく、太くなり足の形はヒトというよりヒトと獣の境目といった感じだ。無論、骨格も・・・  
そうこう初穂を観察していると、初穂が自我をとりもどした。  
「あれ・・・?。ひよしさんがわんこだぁ・・・わぁい。わたしとおなじぃ・・・」何かとても勘違いしているようだ  
「うれしぃなぁ。わたしとおなじだったなんて・・・。それじゃいいよね・・・しようよぉ?」と、日吉を再度組み敷く初穂  
 
ほんの数分前は黒髪の田舎娘だった初穂はヒトの姿をした白狼に変わり果て、今正に日吉を押し倒し、一つにならんとしていた。秘所はもう濡れていた・・・。  
「あの・・・はつほちゃん?。ちょっとま・・・んむっ?」全て言い終わる前に唇を塞ぐ初穂。お互い舌は常人よりも長い為、絡みもまた自然に濃厚なものになる  
「んふぅ・・・ひよし・・・さぁん・・・。わたしに・・・まかせてぇ・・・・」と言うと日吉のボロボロになったズボンを無理矢理破り捨てた。屹立した息子を見て初穂は  
「うわぁ・・・すてきぃ・・・それじゃいれるよぉ・・・」と腰を下げようとする。  
「初穂ちゃん!。だめだっ!!。落ち着くんだっ!!!」と必死に叫びつつ。腕を振り解こうとするも、完全に獣化した初穂には仔犬のじゃれつき程度のものでしかなかった  
「だめですよぅ・・・ひよしさぁん。わたしに・・・まかせてくださいよぅ・・・」  
「だからっ!。落ち着けってっ!!。そう簡単にしてはいけないっ!!!」力の差は歴然だがそれでも日吉は力の限り叫ぶ  
「だって・・・いいもぉん・・・わたし・・・ひよしさんが・・・だいすきだから・・・ほしいもん・・・」と少々拗ねたような表情で初穂が言った  
「えっ・・・」日吉は一瞬その抵抗の手を緩めてしまった。そこへすかさず  
「えへへ・・・いっちゃった。それじゃいれるよぅ・・・んっ・・・んふぅ・・・」と照れながら腰を下ろす初穂だった・・・  
 
「ちょっと待て・・・うおぅ。」日吉が云うより先に自ら受け入れる初穂。勢い良く一気に奥まで達した  
「あ゛っ・・・い゛たあっ・・・あぐっ・・・」初穂が呻く  
「えっ・・・まさか初穂ちゃん・・・」と日吉は接合部を見る。案の定そこは紅く染まっていた  
「はじめてだけど・・・すごくいたいけど・・・わたしうれしいもん・・・」と涙をぽろぽろ落としながら初穂が云った  
「だいすきなひとと・・・ひとつになれたから・・・いたくても・・・しあわせだよぅ・・・」其処まで云われてはもう是非も無し。日吉は覚悟を決めた  
「分かった・・・。俺も君が大事だ・・・。だから、だめだと思ったらすぐ云うんだよ」  
「うん・・・。ひよしさんなら・・・わたし・・・さいごまで・・・」  
「うん。いくよ・・・」と日吉は腰をゆっくり上下運動させる  
「あぐっ・・・あっ・・・んっ・・・ひよしさぁん。ひよしさぁん・・・」とうわごとの様に初穂。  
「あふぅ・・・・ふうぅ・・んあっ・・・」・・・どうやら慣れてきたようだ。日吉は慣れたところを見計らって彼女の四つの乳房を舐め、甘噛みし、揉み回す  
「きゃうん。らめぇ・・・。おむねそんなにしちゃぁ・・・らめらよぅ・・・」  
「だって、きみが可愛いし。もっしちゃうよ?」と意地悪そうに日吉  
「んふぅ・・・むぅ・・・ひよしさんのいじわるぅ・・・」と拗ねる初穂だった  
 
「ああんっ。ふうぅ。くうぅん・・・」初穂はそろそろ達しようとしていた  
「よし・・・」とペースをあげる日吉  
「ふあぁん・・・そんな・・・はげしく・・・らめぇ・・・」  
「はつほちゃん!。そとにっ!!。だすっ!!!」と日吉が叫ぶと  
「らめれすっ!!。なかにおねがいっ!!!」と初穂が離すまいと日吉を抱きしめる  
「うおっ・・・ぐうっ。もうっ!!。でるっ!!!」と云うか云わぬ間に初穂の膣中の熱いものが濁流となって流れた  
「ひよしっ・・・さんっ・・・もうっ・・・わたしもっ・・・んんっ。んあぁん・・・あおぉぉん!!」甘い獣の咆哮が施設内に響く  
「ぐぅっ・・・はつ・・・ほ・・・ちゃん・・・」と、全てを打ち込んだ日吉の意識は闇に沈んでいく。同じくして初穂も  
「あ・・・わたしの・・・・なかに・・・ひよしさん・・・だい・・・す・・・き」と日吉に重なるように果てたのだった  
 
「う・・・ん・・・ふぇえっくしょい!!」目覚めた日吉は大きなくしゃみをした。無理も無い。裸なのだから  
「ええと・・・確か・・・初穂ちゃんに押し倒されて・・・って!?。おうっ?」日吉と初穂は繋がったままだ。初穂は元の姿に戻っていた  
「いかん・・・いかんですよ・・・。下手に動けん」と焦る日吉。まだ自分も元に戻っていることに気付いていない  
「うぅむ・・・どうしよう・・・」と日吉。この時点でとりあえず日吉は手で顔や身体を触った。が、昨夜の半獣化が嘘だったみたいに普通の身体だ。しかし、辺りには獣毛らしきものが散乱している。  
「やっぱり・・・夢じゃないよなぁ・・・このままではいかん。抜こう・・・」と接合部から息子を抜く。抜くと同時に多量の白濁とした液体が垂れた・・・  
「・・・。やっぱり、放ってはおけないよな・・・。男として」日吉はかなり堅物だった。  
「うーむぅ・・・はっ!。そうか・・・」日吉は悟った。何故この村の謎が今迄解らなかったのか  
「本当に解らなかったか、当事者になったか、か・・・」と日吉。もし自分が発表すれば、日吉自身は勿論、初穂やその家族諸々に大きな禍となるのは間違いない  
「そうだよなぁ・・・」とため息交じりの日吉。「でも、大事なものも出来たしな・・・」と、初穂を見ながら呟く  
そうこうしている内に初穂が目を覚ました  
 
「ん・・・ふぁ・・・。あれ?。なんで私、日吉さんの目の前に・・・・」状況が飲み込めていないようだ  
「えと・・・初穂ちゃん。おはよう」と言うのが精一杯だった・・・  
「おはようございま・・・・って。え。えええぇぇぇ!?。わわわわたしっ?。もしかしてっ!?。日吉さんと!!?」と顔を真っ赤にする初穂  
「うん・・・。そりゃぁもう・・・」と、これまでの経緯を簡単に話す。初穂は混乱しながらも申し訳なさそうに言う  
「えええととその・・・あああの・・・ごごごめんなさっ・・・んむっ・・・」と唇を奪う日吉  
「日吉さん!?。えと・・・その・・・?」  
「謝らなくていいよ。俺でよければ、最後まで一緒にいるよ」と日吉。初穂の目が潤む  
「日吉さんっ!。だいすきっ!!。」と初穂は日吉に抱きつくのであった・・・  
 
<了>  
 
 
おまけ  
 
「しかし・・・俺達裸なんだよなぁ・・・どうしよう・・・」  
「あ・・あはははは・・・。なんとかなりますよぅ。確かこの施設に未使用の服が結構あったはずですし・・・」  
「そうか・・・って、ン十年前の代物かよっ?」  
「大丈夫ですよぅ。それじゃ着替えましょう」  
「・・・。初穂ちゃん。タフだな・・・」  
 

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