イギリスから持ち込まれた洋館と、日本家屋が連なった、変な屋敷。  
俺と俺の友人達が住むこの屋敷は、そんな変わった特徴を持っている。  
そして尚かつ、広い。  
洋館と共にやってきた家付き妖精シルキーが、家事の一切を取り仕切っているが、  
彼女一人で、この広い屋敷を手入れするのはかなり辛い。  
その為、時折応援者を呼び手伝って貰っていた。  
その一人が、スキュラだった。  
彼女はわざわざメイド服まで新調して貰い、張り切ってシルキーを手伝った。  
俺の事を「ご主人様」などと呼びメイドになりきって。  
それほどまでに張り切ったのには訳があった。  
ご褒美として、俺に「ご奉仕させてほしい」という条件を交わしている。  
まあ、「ご奉仕」という名の「攻め」なのだが、彼女の場合。  
おかげで、すっかり俺の身体は「変態プレイ」に慣れてしまった。  
前と後ろの同時攻撃で極限の快楽を得るのは、癖になって怖いくらいだ。  
それだけならまだしも、俺と彼女の変態プレイはもう一つの方向性も秘めている。  
コスプレだ。  
そもそものスタート地点が「メイド」。  
メイドになりきっての行為は、いたく気に入ったようで  
衣装担当のアルケニーも様々な衣装を作るので、余計に彼女の「プレイ」に火がつく。  
メイドの次は看護婦だった。その次がウエイトレス。  
そして婦警,チャイナドレス,セーラー服等と色々続いて  
前回は体操着……ああ、彼女の身体特徴上、ブルマが無かったのは残念だったが……いやいやいや、そうではなく……  
ともかく、昼間のメイド服はデフォルトになっているが、夜の衣装は毎回替わっている。  
そしてシチュエーションも呼び名も変わる。  
おかげで、癖になりつつも毎回新鮮なので……良くも悪くも、「変態」に磨きが掛かってしまっている。  
 
そして今日、スキュラとの約束の日。  
彼女は昼間から、メイド服ではない「コスプレ」をしていた。  
「いかがですか? 旦那様」  
彼女は三つ指突いて深々とお辞儀をした後に、俺に尋ねてきた。  
十二本の脚と六頭の蛇を上手に折り曲げ、正座しているように腰を落としている彼女を、  
俺はなんと感想を述べて良いものか悩みながら見つめていた。  
「えーっと・・・もしかして、今日は日本家屋の方を掃除するからその格好なの?」  
コスプレをいたく好んでいる彼女は、形から入りたがる。  
そもそもメイド姿も、形から入る彼女だからこ着たがった服。  
そんな彼女だから、「日本家屋でメイド姿」というのに違和感を感じたのだろう。  
確かに、畳の部屋とメイドは似合わない。  
今彼女が着ている服は、まさに畳の部屋に似合う格好だ。  
「うん。これが「ジャパニーズ・メイド」だっておじいちゃんが」  
おじいちゃんとは、うちの屋敷に住まう猫又のジジイの事。  
まぁ確かに、日本風のメイドと言えばこれ……なのか?  
少なくとも、あのジジイが入らぬ入れ知恵したのは間違いない事実のようだ。  
入らぬ入れ知恵か……まあ、「入らぬ」事も無いか……  
「旦那様、お気に召しませんか?」  
旦那様、というのもジジイの入れ知恵か。  
余計なことを……と思いつつ、どこかで心中にて感涙している俺もいる。  
「いや、よく似合ってるよ」  
言葉に嘘はない。  
ギリシャ生まれの彼女は、人で言えばギリシャ人。  
日本人の格好が似合う顔立ちではないはずなのだが……  
むしろ、その思いこみというギャップが、より彼女を際立たせている。  
金髪を束ね日本の櫛を通しアップにしているのも、高いポイントの一つ。  
個人的見解だが、「うなじの美しさ」は日本人独特の美的感覚だと思っている。  
その美を見事に際立たせているのが本当に素晴らしい。  
そして衣装。本来は下半身まで着物の裾が伸びているのだが、  
アルケニーのアレンジで、見事上半身だけで衣装の美しさを表現している。  
 
「いや、正直……これだけ割烹着(かっぽうぎ)が似合うとは思っていなかったよ」  
割烹着をジャパニーズ・メイドスタイルとしたジジイに、俺はやはり感謝すべきなのだろう。  
「ホント? えへへ、嬉しいなぁ」  
屈託のない照れた笑顔。  
割烹着という、どこか古めかしい日本の文化と、ギリシャの少女が浮かべる笑顔。  
ミスマッチと思われたこの組み合わせが、ここまで俺の鼓動を高鳴らせることになるとは!  
いやはや、奥が深いなコスプレは。  
「それじゃ、張り切ってここのお掃除しちゃうね。それから今日は……ね、旦那様」  
片手にハタキを持ち、何本かの脚で器用にホウキやバケツ,雑巾を持ちながら、  
割烹着のメイドは広い日本家屋の清掃に取りかかった。  
夜を待ちわびながら。  
 
*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*  
 
十二畳の部屋に二組の布団を並べて敷き、俺は彼女を迎えた。  
「旦那様……私のような端た女(はしため)にご奉仕させて頂いて、宜しいのでしょうか?」  
端た女とは、古い言い方で下女……つまり召使いの女性のこと。  
ベッドではなく布団でとリクエストしたところもそうだが  
彼女の「成り切り」は徹底している。  
言葉遣いも言葉そのものもこだわってくる。よもや端た女なんて言葉まで覚えてくるとは。  
「うむ……日頃そなたはよく働いてくれておる。その褒美じゃ。とくと味わうが良い」  
彼女に合わせ、俺もそれなりに演技はするが……ぎこちない。  
自分の言葉に照れながら、俺は浴衣の帯をほどき前を全開にする。  
露わになった俺の「ご本堂」に、彼女は三つ指立て深々とお辞儀をした。  
……そんな風習は日本にないが、  
これが彼女なりに想像した「ジャパニーズメイドの正しい奉仕」なのだろうか。  
顔を上げた彼女は、愛おしそうに両手でまず俺のご本堂を下から軽く持ち上げた。  
細い指が触れるだけで、次を期待する本堂がピクリと脈打つ。  
指はゆっくりと大事そうに本堂を掴まえ、固定させる。  
そこへ、彼女は自ら口を近づけさせた。  
 
「旦那様のお慰め、頂戴致します」  
やはり何処かおかしな日本語だが、気分は出ている。  
下から俺を見上げる彼女は微笑み、そしてゆっくりと口内へとご本堂を導いた。  
ねっとりとした感触が、「くびれ」の周囲を包む。  
そして先端を、舌で包むようになめ回していく。  
まずは舌の上で先端を、飴を転がすように舐め、  
かと思えばいつの間にか、舌の裏側で先端を上から擦るように撫でる。  
俺はもちろん、口内が敏感に発達した彼女もこれだけで高揚し軽くいってしまいそうになる。  
だがこんなに早く一回目を終えるわけにはいかない。  
震えそうな、それでいてねっとりと甘い快楽を楽しみながら、俺は堪えていた。  
堪えながら、俺は懸命に奉仕する彼女が愛おしくなり、  
結い上げられた髪をゆっくりと撫でていた。  
それに気付いた彼女は、俺の本堂をくわえたまま微笑んだ。  
その微笑みだけで、頂点に行きそうだ。  
それを察したのか、彼女はゆっくりご本堂を口と指で上下にしごき始めた。  
滑らかに、しかし絡みつくような唇と舌。  
一往復毎に様々な快楽が本堂を襲う。  
それは彼女も同様なようで、段々と我慢しきれなくなった彼女の口と指は速さを増していく。  
「ん……そろそろ……」  
俺の言葉を聞き、チラリと見上げる彼女。そしてまた速まる動き。  
舌よりもねっとりとした液体が、彼女の喉奥へと注ぎ込まれていく。  
手を放し、ご本堂をぐっと喉へと押し込む彼女。  
先が喉に当たり、絞り出されていくご褒美。  
「んっ……んっ……はぁ。甘露でございます、旦那様」  
甘露とはまた古い表現だな。しかしこれほどの褒め言葉もそう無い。  
褒美を全て飲み干した彼女は、紅潮した顔で微笑み、瞳をとろんと潤ませている。  
その様子を見るだけで、俺のご本堂はメキメキといきり立ってしまう。  
これで終わらない。本堂は次を要求していた。  
 
「あは、旦那様……嬉しゅうございます」  
チュッ、と本堂に口づけし、彼女は俺の後ろに回り込んだ。  
何をするつもりだろうか? ここからは新しいパターンのようで、予測が付かない。  
いつの間にか、彼女の脚が器用に、俺のはだけた浴衣を脱がせようと掴んでいた。  
俺はそれに素直に従い、浴衣を脱ぎ全裸になった。  
彼女もどうやら、割烹着を脱ぎほぼ全裸の姿になっている様子。  
「では旦那様、失礼致します」  
手を回し、彼女は後ろから抱きつくように迫った。  
抱きつくとはいえ、彼女は先ほど同様しゃがんでいる。  
手は俺の本堂を握り、そして顔は……俺の尻の間近にまで迫っていた。  
息が、肛門に当たっている。それがなんだかむずがゆい。  
「旦那様……頂きます」  
ペロリと、彼女の舌が俺の肛門を舐める。  
一瞬、俺の身体はビクッと反応した。  
「えへへ……」  
よほど嬉しかったのか、演技を忘れた彼女が屈託のない笑い声を上げた。  
後ろから本堂をしごき始めた彼女は、俺の肛門に口づけし、そして再び肛門をなめ回した。  
彼女のおかげですっかり肛門を「開発」された俺は、それだけで随分と快楽を得ている。  
しかし、これだけで彼女の奉仕は終わらない。  
ぐっと顔を尻に押し当て、舌を肛門の中へと押し入れてきた。  
一瞬、俺はぐっと肛門を閉じてしまったが、すぐに力を緩め、彼女の舌を迎え入れる。  
「ん……んちゅ、くちゅっ……美味しい、旦那様のお尻、美味しいです……ちゅっ、くちゅ……」  
力を緩めているとはいえ、舌を完全に肛門の中へと侵入させるのは難しい。  
だがそれでも押し入れようとする舌は、同時に肛門の周りもぴちゃぴちゃとなめ回していった。  
更に手で本堂をしごかれている。  
いつの間にか、彼女の「蛇」が一匹前に回り込み、  
チロチロと舌を伸ばし本堂の先端、尿道に押し入れようとなめ回している。  
更に他の蛇が、俺の乳首や他至る所をなめ回している。  
こそばゆい感触が、徐々に快楽へと変わっていく。  
 
「まだまだ、これからです旦那様」  
旦那様、という名称は変わらないが、すっかり口調は普段通りに戻っている。  
演技を忘れる程、彼女も興奮しているのが判る。  
顔を尻から離し、手も本堂を放す。  
心地よい快楽が途切れたことに、俺は妙な切なさと不安を感じた。  
だかその切なさと不安は、するりと俺の前に移動し見せてくれた彼女の笑顔で綺麗に消し飛んだ。  
そして、さらなる快楽が俺を襲う。  
目の前で、二本の脚が彼女の胸を中心とした上半身を、まるで縛るようにぐるりと取り巻いた。  
と同時に、俺の身体も彼女の脚によって縛られていく。  
「全身で感じて、旦那様ぁ」  
両手で自らの胸を激しく揉みながら、息を弾ませている。  
俺と彼女を縛る脚は、ただ身体をぐっと締め付けているだけではない。  
ぬめぬめと、動き出してきた。  
彼女の脚はタコの脚とほぼ同じ。つまり吸盤が付いている。  
その吸盤が身体にまるで接吻するように食いつき、そしてぬめりと剥がれ、ちょっとずれたところで又吸い付く。  
身体中を接吻されるような快感。これがたまらなく気持ちいい。  
 
「旦那様、旦那様ぁ!」  
そしてこの快楽は、彼女も感じている。  
二人は、同じ快楽を共有している。  
俺は彼女の自慰行為を見ながら、彼女と同じ快楽を味わい、  
そして俺自身しか味わえない本堂からの快楽も追加されていく。  
そう、本堂への奉仕も忘れられていない。  
こちらは脚の先端、細いところで巻き付けられていおり、やはり全身同様にぬめった脚の奉仕を受けていた。  
「はぁ、ああ! これで……あん! 旦那様……と、同じ、んっ! 一つに、なれた……ああん! はぁ、んん!」  
生殖器のない彼女は、俺と「一つになる」事が出来ない。  
それは、彼女にとってどうしようもない、しかし耐え難い苦悩になっている。  
それを少しでも払拭するために考えたのが、この方法なのだろう。  
いじらしいではないか。ここまで愛される俺は、本当に幸せだ。  
肉体だけではない、心からの快楽に俺は酔いしれ、乱れる愛すべき彼女を俺は見つめ続けた。  
「あふ、旦那様ぁ」  
そんな俺に彼女は近づき、唇同士での接吻をねだる。  
俺はその求めに応じ、少し首を前に伸ばし俺から彼女の唇に吸い付いた。  
彼女の脚のように、俺の舌が彼女の舌に絡みつき、ここでも一つになろうと懸命になっている。  
「んちゅ、んん……ちゅっ……ああ、旦那様ぁ……好き、大好き……ん……」  
直接的な告白が、これほど心に響き熱くさせるなんて。  
俺も何か言い返さなければ。だが、その余裕が俺になかった。  
「ごめ……そろそろ……」  
俺の言葉を聞き、彼女は唇を離した。  
そして素早く屈み込み、本堂の前に顔を近づけた。  
その直後、放たれる俺の「答え」。  
結い上げられた髪に、手と脚で揉まれ続けた胸に、そして幸せそうな彼女の顔に、  
白い「甘露」が降り注がれた。  
「あは……旦那様、嬉しい……」  
胸や顔に付いた甘露を指ですくい、嬉しそうになれる彼女。  
つられて、俺も満面の笑みを彼女に向けた。  
 
*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*  
 
「浮かない顔してるわね。昨日はそんなに疲れた?」  
紅茶とスコーンを俺の前に置きながら、シルキーが尋ねてきた。  
「いや、疲れたは疲れだけど、それは全然気にならないんだけどな……」  
彼女の「奉仕」に身体が慣れてきていることからか、徐々に疲れが翌日に残らなくなっている。  
残るのは、快楽と幸福の思い出だけ。  
ただ、俺は昨日の「言葉」が心に引っ掛かったままになっていた。  
好き……か。その言葉の意味を、どう受け取るべきか。  
彼女が好いてくれるように、俺も間違いなく、彼女が好きだ。  
ただ、それを額面通りに受け取り、「仲」を深めてしまって良いのか……。  
あれだけ激しく愛し合っているが、俺は……「ああいった行為」を彼女以外ともしている。  
そして、そんな「他の女性達」も、同様に愛おしい。  
二股とか三股とか、そんなレベルではない。  
無節操にも程がある。自分でも思うのだが、  
だからこそ、「好き」というストレートな言葉をどう受け止めるべきかに悩むのだ。  
「なに……そんな事?」  
俺の悩みを聞いたシルキーが、くだらないと一蹴した。  
「そんなってなぁ……」  
塵程でも、俺にだって良心はある。それを「そんな事」とは何事か。  
「人間のモラルを私達に持ち込んでもね。特に彼女の出身地、ギリシャの連中を考えてご覧なさい。神からしてやりまくりよ?」  
……また身も蓋もない例えを。  
言われてみれば確かに、人間のモラルを彼女達に当てはめるのはむしろ迷惑でしかないか。  
「ただね、一人一人を真剣に愛してあげて。それだけで充分だから」  
滅多に見せない、シルキーの優しい笑顔。俺はメイド長の言葉に、心が軽くなっていくのを感じていた。  
「あーそれと……体力は付けときなさい。回数増えるから大変よぉ」  
普段から見せている、シルキーのイタズラっぽい笑顔。俺はメイド長の言葉に、気が重くなっていくのを感じていた。  
そらそーだ。一人で多数を愛し愛される事の幸せは、それ相応のリスクも背負う。  
「……とりあえず、食事面でのサポートよろしく」  
真剣にダイエットとトレーニングのメニューを考えないと。  
愛するって、大変なんだな。  
ちょっとずれた事を考えながら、俺はしかし昨夜のスキュラが見せてくれた笑顔を思い起こし  
気持ちに答える努力はすべきだなと真剣に誓った。  
 
 

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