街の中心部から少し外れたところにある喫茶店。ここにはさまざまな人や異種族が訪れ、静かな 
ひとときを過ごしている。喫茶店のマスター、ガーランドは28歳の青年で、ラクスターから移住して 
きた際に多くの異種族と仲良くなり、話し場を持つと面白そうと考え、この店を開いた。 
 
「…いらっしゃーい。」 
 
カラン、とドアのベルが店内に鳴り響き、常連客が入ってきてカウンターのいつもの場所に座る。 
 
「おはようガーランド。ふぁぁ〜、まだ眠いからコーヒーいただける?ホットで。」 
 
「はいよ。」 
 
そう言うとガーランドは手際よくコーヒーを淹れ、客のオデッサに差し出す。オデッサは上級悪魔で、 
黒く長い髪に緋い瞳を持つ美しい女性の外観を備えている。悪魔とは言うものの非常に人間に友好的で 
人間・異種族を問わず喫茶店の常連客からは好かれている。 
 
「ありがと。」 
 
そう言ってオデッサはまだ眠気の取れない様子を見せながらコーヒーを飲む。オデッサが一息ついて 
新聞を広げて読んでいるとまたドアが開き、2人が入ってきた。 
 
「いらっしゃーい。」 
 
ガーランドは間延びした挨拶で客を迎える。栗色の長い髪を後ろで束ね、線のように細い目で穏やかな 
表情を持つガーランドは一見は只者に見えるが、これだけのコミュニティを店としてまとめられるのは 
やはり只者ではないという印象を受ける。 
 
入ってきた客は中級天使のミシェルと雪女のフリージアの2人だった。彼女たちもいつものように 
カウンターにやってきて指定席に座る。 
 
「おはよっ、オデッサさん。」 
 
「おはよう、オデッサさん。相変わらずね。いつ見ても眠そうだもの。」 
 
「眠いものは眠いんだからしょうがないでしょ。フフッ。」 
 
ミシェルは明るい少女という感じで、元気一杯だがややマヌケなところがある。しかし見た目やその 
マヌケっぷりからは想像もできないくらい強い力を持っているのは意外なところだ。 
フリージアは見ての通りの雪女だが和服の着物ではなく白い布を服として身に付けている。ちょうど 
昔のローマ人やギリシャ人が着ていたような服装だ。淡い蒼色の髪をしており、凍りつくような眼光 
を放つ瞳というわけでは無く、とても穏やかで優しく暖かい表情をしている。 
2人ともオデッサ同様、喫茶店では人気ある存在だ。3人(?)は気の合う者同士、よく話をしている。 
 
「ねぇねぇガーランド、今度休みのとき遊びに行かない?」 
 
ミシェルが唐突に言い出すがガーランドは困ったような顔を示す。 
 
「休みなぁ、取れんのだよ。こうやって毎日、来てくれる客が多いからなぁ。」 
 
「そっか…残念。」 
 
「まぁまぁ、ミシェルちゃん、ガーランドさんだって都合あるんだから無茶言わないの。」 
 
フリージアがフォローしてミシェルをなだめる。 
 
「まぁね。でもなぁ、俺一人で店やってくのも結構厳しいよなぁ。かと言って人雇う余裕なんか無いしな。」 
 
「じゃぁね、ミシェルが手伝ってあげるよっ!」 
 
「!…」 
 
ガーランド、オデッサ、フリージアが固まった。以前ミシェルが店を手伝ったとき、店内があり得ない 
ほどにメチャクチャになってたのを思い出したからだった。 
 
「お前は…いい。」 
「ミシェル、止めときなさい。」 
「ミシェルちゃん…止めときなさい…」 
 
3人が同時にミシェルに言った。 
 
「やっぱり…てへっ。」 
 
… 
 
店ではこんな風にして時間がゆっくり過ぎていく。今日は用事があったのでいつもより早く店を閉め、 
ガーランドは用事を片付けていった。そして帰り道、夕方で日も落ちそうな頃に森の中を通っていると 
一人の女性を見かけた。彼女の様子は、見たところ20代前半くらいで、金髪に緑の瞳を持ち、白い服を 
身につけた清楚な感じの女性だった。 
 
「あれ?君、こんなとこで何してんの?」 
 
ガーランドはとりあえず気になってその女に声をかけてみた。 
 
「何ってわけじゃないんですよ。私はドライアード(木の精霊)だから森に住んでいるんですよ。」 
 
女の方はおっとりとした口調でガーランドに返事する。 
 
「あぁ、なるほどね………。」 
 
「?どうかしました?私の顔に何かついてますか?」 
 
「………!い、いや別に何も?」 
 
ガーランドは彼女の美しさに見とれてしまい、ついボーッと彼女を見ていた。 
 
「フフッ、面白い方ですね。」 
 
「あ、あのっ!…お名前は?俺はガーランドっていう者なんだけど…」 
 
「まぁ、ガーランドさんですか。私はシルフィといいます。」 
 
「シ、シルフィさん…か。あの、俺、スターフィールドの街で喫茶店やってまして、もしよかったら 
一度どうですか?ご馳走しますよ…」 
 
ガーランドはドモりながらも何とかシルフィに誘いをかける。 
 
「あぁ、スターフィールドの方ですか。あの街はいいところですよね。そうですね…私も一度お邪魔 
させていただいてもいいですか?」 
 
「どうぞどうぞ、いつでもお待ちしてますから!」 
 
そう言うとガーランドは名残り惜しいが急がないといけなかったのでそこを後にする。シルフィは 
ガーランドを見送って森の奥に戻っていく。 
 
「いっやぁ〜、いい人(?)だったなぁ〜。」 
 
ガーランドは思いっきり自覚していた。シルフィに一目惚れしていた事を… 
 
… 
 
数日後。 
 
「…いらっしゃ…あっ!どうも。よくきてくれました!」 
 
ガーランドの普段に無い愛想のよさに客がハッとガーランドの方を一斉に見る。そして入口の方を見ると 
そこには清楚な装いをしたシルフィが立っていた。 
 
「ガーランド…分かりやすすぎよ、アンタは。」 
 
今日も来ていたオデッサが少し笑いながらガーランドに言った。オデッサを始め客もみんなガーランドが 
こういう奴だとは知っていた。しかしガーランドが女に惚れたのを見るのは初めてだったようである。 
 
「アンタも女に惚れるんだね。…ん?あの子、ドライアードね?」 
 
オデッサはすぐに感づいた。 
 
「あぁ。いい娘だよなぁー。」 
 
ガーランドは頬を赤くし、照れながらシルフィの方を見たままオデッサに返事する。 
 
「こんにちはガーランドさん。ここがガーランドさんのお店なんですか。…っと、お邪魔いたします。」 
 
シルフィはガーランドの前に位置するカウンターに座った。 
 
「こんにちは、私、シルフィと言います。」 
 
「こんにちは、私はオデッサ。よろしく。」 
 
シルフィは横にいるオデッサに挨拶をし、オデッサも挨拶に応えた。 
 
「いいお店ですね。」 
 
「いいお店なのはいいお客さんが大勢いるからですよ。」 
 
しばらくし、ガーランドはシルフィにこう言い始めた。 
 
「シルフィさんは今どんな感じで暮らしてるんです?」 
 
「私は森でのんびりしてます。穏やかで、とてもいいですよ。」 
 
「へぇ…街の方はどう思います?」 
 
「この街はとてもいいですね。ちょっと静けさが無いのが残念ですが…街ですものね。クスッ。」 
 
ガーランドはシルフィのしゃべり方、仕草、すべてをじっと見つめていた。 
 
「フフッ、どうなさったんですか?」 
 
唐突にシルフィがガーランドに言った。 
 
「あ、あぁ…その…」 
 
ガーランドは顔を赤くし照れていた。 
 
「いやー…、あんまりにもシルフィさんが綺麗だったもんだから…つい…」 
 
「まぁ、ありがとうございます。」 
 
シルフィは両手を頬に当て、うれしそうな様子を見せる。 
 
「ガーランド…アンタ、ホントに不器用な男ねー…」 
 
「あ…ぅ、だってさぁ、なぁ…」 
 
「どうかしたのですか?」 
 
「ガーランドはアンタに惚れちゃってんのよ。ガーランドの性格だとずっとそう言わないからね。」 
 
「まぁ、ガーランドさん…本当ですか?」 
 
「あ、あぁ…その、うん。シルフィさん、もしよかったら…あの…俺なんかでよければ、付き合って 
いただけませんか?」 
 
「私の方こそ、私などでよろしければ。うれしいですわ。こうやって男の方から好きって言われた 
ことは初めてですから。よろしくお願いいたします。」 
 
そう言ってシルフィはペコリと頭を下げて言った。 
 
「よかったわね、ガーランド。」 
 
『おー、よかったなー』 
 
オデッサや他の客が2人を祝福し、店は大盛り上がりとなった。ガーランドは上機嫌になって、「よーし 
今日は俺のおごりだー」と言い出したので他の客はさらに大盛り上がりとなった。 
 
その日の夜、店を閉めからてガーランドはシルフィに話しかけた。 
 
「あの…シルフィさん。その…」 
 
「どうかしましたか?」 
 
「その…もしよかったら、一緒に暮らしませんか?その…俺、あなたが好きです。真剣に。」 
 
「それは…」 
 
「俺でよければ、結婚してください、シルフィさん。」 
 
「まぁ…私、こんなに他の方を好きになったのは初めてですけど、それ以上に他の方から好きって 
思われているなんて、私…幸せです。うれしい…ガーランドさん、私こそ、お願いします。」 
 
「シルフィさん…俺、あなたを幸せにしますから。」 
 
「ガーランドさん…私、何だか熱くなってきたような…」 
 
上気したシルフィは無意識的に服を脱ぎ、気がついたら裸になっていた。 
 
「きゃっ!?私、いつの間にこんな格好に…恥ずかしいですわ…」 
 
シルフィは気づかず取った自分の行動に恥じらいを覚え、顔を赤くして両手で顔を隠す。 
 
「わぁ…シルフィさん…めちゃ綺麗ですよ…」 
 
「ガーランドさん…」 
 
シルフィは我慢できなくなったようにガーランドに抱きつき、ガーランドの服を脱がせようとする。 
ガーランドも自分の服を脱ごうとし、シルフィが裸になったガーランドを押し倒す。 
 
「離れたくない…」 
 
シルフィはガーランドに抱きついたままキスをし、舌を入れてガーランドの口の中を舌でかき回す。 
ガーランドもそれに応え、シルフィの舌に自分の舌を絡め、部屋にくちゅくちゅと淫靡な音を立てる。 
 
「ガーランドさん…私、ドライアードなのですよ。本当にいいんですか?」 
 
シルフィは体から蔦を伸ばしガーランドの体に絡めてガーランドの体の自由を奪う。だがガーランドは 
体に蔦を絡められてもシルフィをギュッと抱きしめ、 
 
「シルフィさんと一緒にいられるなら勿論ですよ。俺はドライアードの女性に惚れたんじゃない、 
シルフィさんが好きになって惚れたんですから。」 
 
「私、うれしいです…ガーランドさん、私に…その…ください。」 
 
シルフィは顔を赤くしながら、自らの蜜で既に十分過ぎるほどに濡れていた股間をガーランドのモノに 
近づけ、蔦でしごかれて勃起し、反り返らされたガーランドのモノを一気に飲み込んだ。 
 
「うあっ!?…っく!」 
 
「はぁ、はぁ、ガーランドさん、私、今ガーランドさんと一緒になってるんですよね?」 
 
「あ、あぁ…っ、すごい…すごい気持ちいいです。いや、むしろ…暖かくて、優しいです…」 
 
ガーランドはシルフィの中がとても暖かみを感じ、優しさを覚えさせているその感覚に囚われていた。 
シルフィはガーランドを求め、無意識的に腰を振る。 
 
「お願いです、ガーランドさん…私の、私の中に出してください…」 
 
「はぁっ、はぁっ、うっ!あぁっ、ああぁぁっ!!」 
 
ビクッ!と体を反り返らせ、ガーランドはシルフィの中に熱いものを注ぎ込んで果てた。 
 
「ふぁっ!?あ、熱い…っ!?あぁぁっ!」 
 
シルフィも同じく限界を超えてガーランドと一緒に果ててしまった。 
 
… 
 
「…いらっしゃーい。」 
「いらっしゃいませ。」 
 
喫茶店は今日も多くの人(?)が訪れる。いつもの光景となったものだが、今日からは一つ違うところが 
ある。ガーランドの横にシルフィがいることだった。 
 
「おはようガーランド、シルフィ。2人とも、いい感じじゃない。」 
 
「あぁ。」 
 
「私達、結婚したんです。」 
 
「マジか!?ガーランド…アンタ、手が早いのね…」 
 
クックックッ、とオデッサが笑いを押し殺す。 
 
「まぁ…でも、よかったじゃない。」 
 
「こんにちわー」 
 
ミシェルとフリージアがやってきた。 
 
「あ、ガーランドの奥さんだよね。初めまして、ミシェルです。」 
 
「初めまして、フリージアです。」 
 
「どうも、初めまして。シルフィです。」 
 
シルフィはペコリとおじぎをして2人を迎え入れた。 
 
「どう?ガーランドと一緒って?」 
 
「はい、ガーランドさんはとても素敵な方ですわ。」 
 
「ガーランドさん、よかったですね。」 
 
「ありがとう。俺ぁ、幸せだよ…」 
 
喫茶店はいつものように人間も異種族も混じり合って話しに花を咲かせている。 
喫茶店の店主、ガーランドはシルフィと共にいる今後の充実するであろう人生に満足していた。 
ガーランドもシルフィも幸せな顔をしており、夫婦喫茶は街のちょっとした名物になっていった。

楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] ECナビでポインと Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!


無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 解約手数料0円【あしたでんき】 海外旅行保険が無料! 海外ホテル