「青葉」  
俺はかすれた声で呟き、目を青葉の上にさまよわせる。  
潤んだ瞳や、火照った頬、それにうっすらと光る唇。  
それ以上に、薄いブラウスの下のはっきりとした胸のふくらみや……  
透けて見えるブラジャーのラインに俺は目を奪われていた。  
俺の視線に気づいたのか、青葉が照れたように両手で自分の胸を覆う。  
「えっち……」  
そう言いながら、青葉の目は笑っている。  
もう一度、俺たちの視線が交差する。そして、先に目を閉じたのは青葉だった。  
吸い込まれるように、俺は顔を青葉に近づけていく。  
軽く閉じられ、突き出された唇に、ためらいがちに自分の唇を重ねる。  
次の瞬間、信じられないことが――俺の口にしゃぶりつくように、青葉が俺を求めてきた。  
青葉の小さな舌が俺の唇の周りをあやしく刺激する。  
俺の頭の中は真っ白だ。でも、体は青葉の求めにすぐさま応えていた。  
二人の舌が、絶え間なく擦れあい、くねり合う。  
暖かくざらざらとした青葉の舌の感触に、俺は夢中になっていった。  
息をするのも忘れて、俺は青葉の口に吸い付く。  
俺の圧力に、青葉の体がソファに押し倒されても、俺は口づけを止めようとしなかった。  
「ちょ……ちょっと……」  
青葉が戸惑ったような声をあげる。それでも俺は離さなかった。  
青葉はうめき声を漏らし、ふりほどくように俺から顔を離す。  
「もう……い、息できないよ……死んじゃうかと思った」  
そう言って膨れ顔で俺を軽く睨む。  
そんな抗議の声も無視して、黙って青葉を抱き寄せる。  
ほのかに立ち上る汗のにおい。少しほつれた青葉の髪。  
俺の中で、欲望がむくむくと膨らんでいく。  
俺は無言で片手を青葉の胸のふくらみに伸ばしていた。  
愛撫などとは程遠い力で、俺は青葉の胸を掴む。それでも青葉は何一つ声を立てない。  
幼い顔からは信じられないほど大きな乳房を、鷲づかみにしながら揉んでいく。  
ブラ越しでも分かるほど柔らかい。  
前からずっと大きいと思っていたけれど、青葉の胸は見た目以上のボリュームだった。  
これで脱いだら……どうなるんだ?  
そんな事を思いながら、俺はひたすら胸の弾力を楽しむ。  
青葉は顔を真っ赤にしながら、俺の仕打ちにひたすら耐えている。  
それが俺の加虐心を加速させていく。  
俺は少し手を休めると、今度は下から絞り上げるように青葉の胸を揉みしだいた。  
それでも青葉は唇をぐっと噛み締めて、されるがままになっている。  
その様子を見て、俺はあるいたずらを思いつく。  
揉んでいる手の人差し指を伸ばすと、乳首があると思しき辺りにそっと這わせる。  
そして、青葉が目をつぶって耐えているのを確かめ、一気に乳首の辺りを押しつぶした。  
「ひっ……ひぁっ……!」  
ついにあがった青葉の悲鳴に、俺は我に返る。  
「あ……わ、悪い、つい……」  
慌てて手を離す。それにしても、俺は一体何を……。  
でも、青葉の目に非難の色はなかった。  
それどころか、さらに熱のこもった目で俺を見つめてくる。  
口から出掛かった謝罪の言葉を、思わず飲み込む。  
「……創一郎くん」  
「あ、ああ……何だ」  
俺の心の中を伺うように、青葉は上目遣いに俺を見る。  
「私の部屋……行く?」  
 
考えるより先に、俺はうなづいていた。  
そして、それを見てはにかむ青葉の様子に、初めて自分がうなづいた意味を悟る。  
それが意味していることは、一つしかない。  
なぜか、怖い。  
そんな俺の気持ちとは裏腹に、青葉は幸せそうに微笑みながら立ち上がる。  
「私の部屋は、分かるよね。ずっと変わってないから」  
「あ、ああ。……二階の右側だよな」  
うん。青葉がうなづく。  
「私、シャワー浴びてくるから……先に行って待ってて」  
俺は黙って従うしかない。  
気がついたときには、青葉は小走りに浴室の方へ行ってしまった後だった。  
俺はふらふらと階段を上がり、青葉の部屋に入る。  
落ち着いた色合いのカーテン。勉強机に、ベッド。小さな箪笥や本棚。  
本がいくらかと、ぬいぐるみや写真が少し増えた以外は昔と変わらない、青葉の部屋。  
そこで今から俺たちは一線を踏み越えようとしている。  
階下からは、シャワーの水音がかすかに聞こえていた。  
いいのか?  
俺は自問する。  
いや、先に言い出したのは青葉だ。だから何の問題もない。  
そう思ってからまた別の考えが浮かぶ。  
本当は、青葉は俺がNOと言うことを信じていたんじゃないか。  
俺がそんな男じゃないと信じているから、ちょっとしたしゃれで……。  
そうすると、俺は大失敗したんじゃないか? 青葉に軽蔑されてしまったんじゃないか?  
いやいや。でもしゃれなら「部屋に行く?」なんて聞くだろうか。  
やっぱり、俺は誘われて……。  
繰り言みたいな考えが浮かんでは消える。そして、それが確実に俺を追い詰めていた。  
 
――――がちゃり。  
 
背後のドアが開いて、小さな足音が聞こえた。  
「創一郎くん」  
「お、お、お、お、おう」  
どもりながら振り返る。  
タオルで濡れた髪を乾かしながら、青葉が部屋に入ってくる。  
服はさっきまで来ていたブラウスとスカートのまま。  
だが、お下げ髪を解いた青葉は、まるで見知らぬ少女のようだった。  
体からわずかに立ち上る湯気と、石鹸の匂い。  
一方の青葉は、部屋の真ん中辺りに立って念入りに髪を乾かしていた。  
長い黒髪が日の光に輝いている。  
そのしぐさは見慣れているはずなのに、なぜか俺には青葉が全然違う女の子になってしまった気がした。  
「次は、創一郎くんの番ね」  
青葉の言った意味が分からず、しばらく俺はその場に突っ立っていた。  
「シャワーを浴びてきて」という意味だと悟った俺は、返事もそこそこに部屋を出る。  
小さい頃何度か青葉の家で風呂に入った事があるから、場所で迷うことはなかった。  
しかし、いつの間にか浴室はリフォームされていて、俺は変な違和感を感じ……。  
そこでまた我に帰る。  
……いいのか?  
堂々巡りの考えに捉われながらも、俺はシャワーを浴びる。  
頭を洗い、体をタオルで擦り……念のため、下半身のすみずみまで丁寧に洗う。  
すでに、俺のものはカチカチに反り返っている。  
「……正直な体だな、おい」  
俺の悩みと無関係に、体は青葉を求めている。そういうことか。  
俺は体を拭くのもそこそこに、再び服を着て二階へと急いで戻る。  
……案外、二階に戻ったら青葉はもうお下げを結っていて。  
「なーんてね。冗談だよ、創一郎くん」  
なんて、青葉が言うんじゃないか。  
俺は、そんな状況を少しだけ望んでいたのかもしれない。  
でも。  
 
部屋に戻ると、青葉は黙ってベッドの端に腰掛けていた。  
その髪はストレートのまま。入ってきた俺を、横目でちらちらと見ながら。  
「……おかえり」  
「……ただいま」  
間抜けな会話をしながら、俺は静かに青葉の横に座る。  
瞬間、青葉の体がぴくりと震えたのを、俺は見逃さなかった。  
青葉も、怖いんだ。  
そう思った瞬間、心の底からいとおしい、そう思う感情が沸きあがってきた。  
青葉が怖がらないように、そっと手を握ってやる。  
手のぬくもりを確かめながら、俺は静かに青葉を抱き寄せた。  
どきどきと、激しい鼓動が体を伝わってくる。  
それはたぶん、俺たち二人分の胸の鼓動。  
「創一郎くん」  
俺に抱きしめられながら、青葉がつぶやく。  
「やさしくしてくれなきゃ、やだよ。いつもみたいに意地悪したら……やだよ」  
「しねーよ、馬鹿」  
そう言って抱きしめる腕に力を込める。  
青葉が、少しもがいてから、あきらめたように俺にしがみついた。  
「……やっぱり、意地悪してる」  
「ごめんな」  
俺が言うと、青葉は微笑みながら首を振った。  
「もう慣れちゃった」  
「……ごめんな」  
もう一度つぶやき、唇と唇を重ねる。  
青葉も分かりきったように、俺に従った。  
キスしながら、俺たちはベッドに横になる。  
俺の手は、自然と青葉の胸へと伸びていく。  
今度は精一杯の優しさをこめて、円を描くように青葉の乳房を愛撫する。  
「……また、おっぱい?」  
あきれたような青葉の声。  
「いいだろ。好きなんだ。青葉の胸」  
それでも青葉の不満げな顔は変わらない。  
「私、おっぱいだけの人じゃないもん」  
そう言って、舌をぺろっと出す。そう言って笑う姿が、かわいい。  
「じゃあ、こっちも……」  
俺はそう言うと、胸を触れていた手をそっと青葉の背中に這わせる。  
「やん……」  
小さな抗議のささやきを無視して、俺は手を臀部の方へと下ろしていく。  
スカートをまくりあげ、中に手を差し入れる。  
薄いパンティの布地の感触と、その下の丸いふくらみ。  
それを俺は手のひらでさわさわと撫でる。  
 
「もう、さっきより変態っぽい……ばか」  
ふざけたような青葉の平手打ちが、俺の肩に当たる。  
笑いながら、さらに俺は青葉のお尻に手を這わせていく。  
下からふくらみにそって撫で上げ、次に上から割れ目に沿って撫で下ろす。  
何度かそうしたあと、布越しに臀部の割れ目に指を食い込ませる。  
青葉はもうすっかり俺を受け入れる覚悟をしたのか、声一つ立てない。  
ただ、体を俺に擦り付けてくる。  
胸が、おなかが、そして熱を持った下腹部が俺に密着する。  
「……ふぅ、ん……」  
甘い吐息が聞こえた。  
まるでネコみたいに、俺に体をこすりつける。  
青葉は、興奮しているのか、自分が何をしているのか気づいてないみたいだった。  
俺は思い切って、パンティの中に手を入れてみる。  
腰の辺りから、尻の丸みにそって指を滑り込ませていく。  
青葉の肌にじかに触れる。  
俺がそのまま手を奥まで潜り込ませようとしたとき、青葉がはっと目を見開いた。  
「……あ、待って……ショーツ伸びちゃうから……」  
「え、あ? ああ、そうか」  
間の抜けた答えをしながら、俺は慌てて手を引っ込める。  
青葉はいったん俺から体を離すと、仰向けに寝転がった。  
「……脱いじゃうね」  
そう言うと、ためらわずにブラウスのボタンを外していく。  
青葉の大胆さに意表をつかれ、どうしていいのか分からない。  
すると、顔を赤くした青葉と目があった。  
「私ひとりじゃ、恥ずかしいよ。創一郎くんも脱いで…………ね?」  
「そ、そうだな。……そうする」  
青葉に言われるまま、俺も服を脱ぎだす。  
俺が上着とTシャツを脱いでいる間に、青葉はブラウスを脱ぎ捨て、スカートに手をかけていた。  
「……こっち、見ないでね」  
「……お、お前も見んなよ」  
俺たちはなぜか背中合わせになり、服を脱ぎ続ける。  
俺がトランクス一枚の姿になったとき、背後から「いいよ」と声がかかった。  
慌てて振り向く。  
――そこに、下着姿の青葉がちょこんと座っていた。  
薄い桃色のキャミソールの下には、はっきりとした胸の形が浮かび上がっている。  
むちむちとした太ももの奥には、青と白のストライプのパンティが見えた。  
いやらしいというより、きれい。  
そんな言葉が浮かび、俺は思わず見とれる。  
「じ、じっと見ないでよ」  
青葉はそんな俺を軽く手で押した。  
俺はうなづき、黙って青葉の体を抱き寄せる。  
「キャミも脱ごうか?」  
「…………うん」  
俺がうなづくのを見て、青葉はそれをすばやく脱ぎ捨てた。やはり、ためらいはない。  
片手に脱いだキャミソールを持ったまま、俺を抱きしめてくる。  
ブラジャー越しだけれども、大きな二つのふくらみが胸に押しつけられた。  
「それじゃ見えないぞ」  
「……ダメ。おあずけ」  
青葉はそう言って、唇で俺の頬に軽く触れる。  
びっくりして、俺はとっさに顔を逃がしてしまった。青葉がおかしそうに笑っている。  
 
そんな風に俺をからかう青葉を、俺は知らない。  
いや、今日の青葉は全てが……当然だけど、俺にとって初めての青葉だった。  
もっと、青葉を知りたい。初めての青葉を、もっと見たい。  
「……かわいそうだから、ちょっとだけ、ね」  
体が少し離れ、その隙に俺は視線を青葉の胸元に落とす。  
純白のブラと、それより白く見える青葉の素肌が、目に飛び込んできた。  
胸全体をしっかり覆っている、幼い印象のブラから、はっきりとした胸の谷間が覗いていた。  
「……やっぱり、大きい方が好きなんだよね、男の子って」  
俺の熱心な視線に気づいたのか、青葉はおずおずと尋ねる。  
「まあ、な。ときどき貧乳好きってのもいるけど……」  
それを聞いて、青葉はさらに言いづらそうに口を開く。  
「ねえ……創一郎くんは、おっきいのとちっちゃいの、どっちが好きなの?」  
「青葉のおっぱい」  
即答だった。  
「それ、ずるい」  
「だって本当だし。もしお前が貧乳だったら、揉みまくって大きくしてやる。  
でも今は十分大きいから、その分じっくり触ってやる……覚悟しろ」  
「……えっち、変態…………ばか」  
そう言いながらも、青葉は嬉しそうにしている。  
俺は黙って、手を伸ばした。青葉の胸に――そして、下腹部に。  
同時に、目を見つめながら軽く口づけする。  
「触るぞ」  
「……うん」  
青葉が首を振ったのを見て、俺はまず胸に手を当てる。  
ブラウス越しでは感じられなかった温かみが、今度ははっきりと伝わってきた。  
何度か優しく揉んでから、次に青葉の太ももの間に手を滑り込ませる。  
びくり。  
その一瞬だけ、青葉の震えが伝わったが、俺は手を止めたりしなかった。  
熱のこもった下腹部に、そっと指の腹で触れる。  
そこは、もう火傷しそうなほど熱かった。そっと押すと、はっきりとした弾力で指を押し返してくる。  
「…………んっ……」  
青葉はリラックスした様子で、俺のなすがままを感じている。  
俺が何度か指で刺激するうち、青葉はくたりと俺の肩に倒れ掛かってきた。  
俺は片手で青葉を抱きながら、さらに下腹部に集中する。  
下着の布越しに、青葉の柔肉を感じる。それぐらい、青葉の恥毛は薄かった。  
「……っ……んぁ…………ぁ……ん」  
俺の指が割れ目をなぞる。すると、それに反応して、青葉は甘えたような声を立てる。  
俺は無心に指を這わせた。  
肩越しに青葉の洗いたての髪の匂いがする。そしてそこに、かいだ事のない「女」の匂いが混じる。  
パンティ越しに、俺の手すらじわりと濡れていた。  
そんな青葉の変化に、俺はもちろん、青葉さえ戸惑っているようだった。  
 
俺の愛撫は、巧みと言うには程遠いものだった。  
けれど、「俺」の指に触られていることが、青葉を気持ちよくしているんだ。そう思った。  
俺は青葉を優しく横に寝かせる。  
青葉が仰向きに、俺がその側に添い寝するように横たわり、さらに下腹部への刺激を続ける。  
「青葉」  
「……うん」  
「ブラ、取るぞ」  
「…………うん」  
俺が手を背中に潜らせると、青葉は黙って背中を浮かせ、俺がホックを外すのを手伝ってくれた。  
プチン  
戒めを解かれた乳房が、ブラジャーの下から露になった。  
「うわ……」  
俺は思わず感嘆の声を上げていた。  
青葉の胸は大きく、張りがあり、仰向けになってもその形をはっきりと留めていた。  
上向きにつん、ととがった胸の先には、さくらんぼみたいな小さな乳首がある。  
それはすでにはっきりと充血し、固く立っていた。  
「変……じゃないよね?」  
青葉の不安そうな声に、黙って俺はうなづく。  
AVで見た胸なんか、比べ物にならない。白くて、まるくて、柔らかそうで……。  
言葉で答える代わりに、俺はその胸の先端を軽く口に含んだ。  
ぷにぷにとした乳首を舌で包み、まるで飴みたいに丹念に舐め上げる。  
「ん……な、何だか……」  
「どうした?」  
「ふーって、持ち上げられるみたい……」  
俺はいったん下を触っていた手を休め、両手で青葉の胸を寄せると、交互に乳首を責めることにした。  
片方を舐め、そこから口を離すと、もう一方をまた口に含む。  
「……ぅん…………ぁ……」  
青葉は俺の口に愛撫されるたびに甘い声を上げ、俺が乳首から乳首に移るつかの間、わずかに息を整える。  
「ん……ぅぅっ……ん、やっ、あぁっ、だめぇ…………んーっ……ん、んっ……」  
タイミングをずらすと、青葉は不意打ちにあったように甲高い悲鳴をあげ、  
同じ乳首を集中的に責めれば、それに合せて青葉は泣きそうな声をあげた。  
「気持ちいいか……?」  
そう聞くたび、青葉はコクコクと何度もうなづく。嬉しくなって、俺はさらに青葉を責める。  
時々、乳首を舌先で弾くように舐めてやる。  
「ひあっっ……!」  
弾かれたように体を振るわせる青葉。恥ずかしいのか、必死で声を噛み殺す姿が愛しい。  
夢中になって、俺は青葉の胸にキスを浴びせ続けた。  
「…………ね、そういちろうくん……」  
「……どうした?」  
「…………私……ね、すごく……すごく、変な感じ……」  
絶え絶えに吐き出される言葉に、俺はもしや、と手を下の方へと伸ばす。  
 
ぐっしょりだった。  
俺は身を起こして青葉の下腹に目をやる。  
青と白のストライプに、はっきりとした「青葉の染み」が出来ていた。  
布地が濡れて張り付き、恥丘のふくらみや、茂みさえ透けて見える。  
「自分で脱ぐか? その、それとも……俺が」  
「……うん……お願い……」  
青葉はそれだけ言って、力なく横たわった。  
俺は無言でパンティに手をかけると、そっと引き下ろす。  
青葉の、足と下腹がつくるなだらかな曲線が少しずつ露になる。  
さらに下ろすと、うっすらとした茂みの端が見えてきた。  
そこで一つ唾を飲み込み、俺は思い切ってパンティを下にずらしていった。  
太ももの途中まで脱がせたところで、俺ははっきりと青葉の全てを見る事が出来た。  
肉づきのよい臀部から、しなやかな脚へのライン。  
むっちりとした太ももに引っかかった、ちいさなパンティ。そして、黒々とした茂み。  
それはすでに青葉自身の滴りでわずかな光沢を放っている。  
「……青葉、きれいだぞ……」  
俺は青葉にも聞こえないような声で呟く。  
「ありがとう……」  
なのに、青葉にはちゃんと俺の声が聞こえていた。  
俺はちょっと目配せをして、またパンティを脱がす作業に戻る。  
最後の瞬間、青葉がもどかしげに足を持ち上げ、脱がすのを手伝ってくれた。  
青葉は潤んだ目で俺を見上げる。  
二つの乳房は俺の唾液でべとべとになり、体全体は火照ったように桃色に染まっている。  
その体から香る、若々しい色気。  
俺はもどかしげに自分のパンツを脱ぎ捨て、青葉の体にのしかかろうとした。  
そのときだった。  
「あっ……ま、待って」  
青葉の声に、俺の体が止まる。  
「……創一郎くんに、お願いがあるの」  
 

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