春眠暁を覚えず。  
全く昔の人はいい事を言ったもんだ。  
そう思いながら俺はベッドの中でまどろんでいる。  
「いや、今はもう秋なんだが」  
全く、暖かい布団にくるまれ、起きるでもなく眠るでもなく過ごす時間。  
これ以上の幸せがあるだろうか、いやない(反語)。  
「古文が苦手なお前が気取った事いうな」  
外野は無視。あと10分、いや5分だけこのままでいよう。  
まだ起きるには早い。朝飯の準備もまだだろうし。  
「お前の目覚まし、止まってるぞ。飯ならとっくにおばちゃんが片付けた」  
そう、俺は目覚ましをかけてるから、遅刻なんてことはありえない……え?  
止まってる?  
「そうだ、お前の目覚ましがならないから、今日は飯はいらんのかと思ったぜ」  
呆れた声に、初めて意識がはっきりとする。今何時だ?  
がばっと跳ね起き、枕もとの目覚ましを引っつかむ。  
時刻は午前3時を示しているが、窓の外ははっきりと明るい。  
「やべっ!」  
そう叫んだ俺は、慌てて着替え始める。  
俺の名前は、御堂創一郎。15歳、高校一年生。まあどこにでもいる平凡な学生だ。  
勉強もスポーツも人並み。背は170少しでちょっと痩せている。特技は……これといってない。やっぱ平凡だ。  
さっきまで俺に声をかけていたのは、残念ながら男だ。  
小生意気な妹でも、弟をからかって楽しむ姉でも、ましてや毎日起こしに来てくれる幼馴染や恋人でもない。  
初芝和馬。中学からの友人だ。まあ一番つるんでる時間は長いだろう。  
和馬はとっくに学生服に着替えており、カバンを持って俺が着替えるのを半笑いで見ている。  
全く、起こすならさっさと起こせばいいものを。  
だが、文句を言っても通じる相手ではないので俺は黙っておいた。  
そもそも、なぜこんな奴が俺の部屋にいるか。  
それは俺たちが住んでいるのが寮だからだ。  
 
俺たちが通う私立泰山高校は、中高一貫の男子校だ。  
中学三年の終わりごろ、俺は父親の仕事の関係で転勤する事になった。当然俺は転校ということになる。  
しかし、中高一貫の学校に通い、今までろくに勉強もしなかった俺に高校受験の準備などあろうはずもなく。  
俺はこの学校が気に入っていたから、高校卒業までこっちに残りたい、と主張した。  
幸運にも、ウチの親は二人とも放任主義で、俺の自主性という奴を尊重してくれた。  
しかもウチの学校はそこそこ全国に名の知れた学校だったから、寮が完備されていた。  
そんなわけで、俺は高校一年生から学生寮で生活する事になったのだ。  
そして、和馬は俺の部屋の相方なのだ。こいつは中学から寮生活をしている。  
「起こせよな」  
無駄だと分かっていても、一応言ってみる。  
だが和馬はニヤニヤと笑っている。  
「『睡眠時間ぐらい俺の自由にさせろ、お前の朝練に合せて起こされてたまるか』と言ったのはそっちだろう」  
和馬は合気道部だ。だから朝が早い。  
しかし今日は練習日ではないはずで、ならば今日はついでに俺を起こしてもいい時間に起きたはずだ。  
まったく、理屈として間違ってる。  
「それとこれとは」  
「文句を言ってる暇があったら用意しろ。もう行くぞ」  
「分かってる、すぐ終わる」  
あわただしく学生服に身を包み、俺はぺったんこの通学カバン(中身はほとんど学校だ)を手に取った。  
「行こうぜ」  
そう言って俺たちは部屋を出た。  
 
 
俺と和馬は並んで学校までのわずかな道を歩く。  
俺たちの高校は、住宅地から少し離れた、小高い丘の上に建っている。  
寮はそのふもとにあるが、ゆっくり歩いても15分程度の距離だった。  
寮の朝飯の時間には遅れたとはいえ、まだ予鈴までには十分余裕がある。  
 
「『チチヤス』に寄っていいか?朝飯買いたいんだ」  
「ああ」  
「チチヤス」というのは寮と学校の間にある駄菓子屋の名前だ。  
本当の名前は別なのだが「チ○ヤスヨーグルト」のでかい看板があるので皆「チチヤス」と呼んでいる。  
学校の行き返りにジュースを飲んだり、小腹を満たしたりするのにうってつけの店だ。  
俺は大体この店でいつも昼飯用のパンと飲み物を買っていく。学校の購買より種類が豊富なのがお気に入りなのだ。  
「チチヤス」の店先が視界に入ったとき、俺はある人影を見てちょっと舌打ちした。  
そして和馬の方に目をやる。  
和馬もその人影を目ざとく見つけ、俺の方ににやりと笑って見せた。  
「愛しい彼女がお待ちだ」  
こいつのからかいには慣れているが、慣れたからといって気分が良くなるわけでもない。  
俺は「チチヤス」へとしぶしぶ足を向けた。  
店の前にセーラー服に身を包んだ少女が二人立っていた。  
「おはよう。創一郎くん」  
そう言って一人が笑いかけてきた。  
こいつの名前は古鷹青葉。俺の親の転勤が決まるまで、俺たちの家は隣同士だった。  
幼稚園から小学校までは一緒に通った仲だ。というか、俺たちの家は家族ぐるみで仲良く付き合っていた。  
背が低く、髪を長いお下げにしているせいで年より幼く見えるが、年は俺と同じ。  
近くにある私立のカトリック系女子高に通っている。  
「ん」  
簡単に挨拶して、俺はさっさと「チチヤス」のパンの棚をあさる。  
今日は少し遅れたので人気があるパンは売切れてしまっている。俺は小さく舌打ちした。  
そんな俺を、青葉はおっとりとした表情で見ている。俺は思わず顔をそらす。  
小さい頃から少しとろくさいところがある奴だったが、それは高校生になってもあまり変わってない。  
世間知らずなところも、いわゆるお嬢様女子高に通っているせいで一向に改まらない。  
そんなわけで、俺としては同い年とはいえ、青葉をどこか妹のように感じていた。  
「あ、おはよう初芝くん」  
背後で青葉が和馬に挨拶しているのが聞こえた。  
 
「おはよう、青葉さん」  
かしこまった和馬の声。  
こいつ、女の前では礼儀正しい武人みたいな態度を取りやがる。本当はただの格闘技マニアの癖しやがって。  
お前が以前「殺人カ○テ」なんて変なものにはまってたことを俺は忘れんぞ。  
「ちょっと御堂。ちゃんと青葉に挨拶しなさいよ」  
後ろからもう一人の女の声が聞こえた。  
こいつは妙高那智子。青葉の高校の友達だ。  
青葉がどちらかと言えばおとなしめの性格なのに対して、こいつは男勝りを地で行くタイプ。  
短く切りそろえたショートヘアに、鋭い視線。それに……凹凸の少ない(色気のない)体。  
セーラー服じゃなければ、男と思われかねん奴だ。  
「うっせえな。俺は今腹が減ってるんだよ。朝飯食いそびれたんでな」  
そう言って俺はいくつかのパンを引っつかむ。  
「どうせ寝坊したんでしょうが。自業自得じゃない」  
那智子はうるさい。というか、青葉とは気が合うようだが俺とは全く気が合わない。  
俺は那智子などどうでもいいのだが、向こうはやたら俺が気に触るらしく、なんだかんだと突っかかってくる。  
那智子を無視して俺がパンを清算しようとすると、青葉が俺に声をかけた。  
「創一郎くん、今日もお昼はパン?」  
ああ、と答えてレジに向かおうとする。  
すると、俺の袖を青葉の手がそっと引っ張った。  
俺、振り向く。  
「……なんだよ」  
「これ、お母さんが。創一郎くん一人暮らしなんだし、栄養バランスも考えないと……」  
差し出された青葉の手には、大きな弁当箱が握られていた。  
「寮で飯食ってるから大丈夫だよ。味は最低だけど、バランスは取れてるらしいからな」  
「でも、いつもお昼パンじゃ体に良くないし……たまにはウチでご飯食べたらって言ってたよ?」  
「俺はチョココルネとソーセージドッグが好きなんだよ」  
毎日「栄養バランスのみ」の寮の食事だからこそ昼ぐらい自分の好きなものが食べたいのだが……。  
 
「お弁当、いらないの……?」  
青葉が悲しそうな表情を浮かべて俺を見ている。こいつは困るといつもこんな顔をする。  
母親に渡せ、といわれた弁当を俺が受け取らないものだから、どうしていいのか分からないんだ。やれやれ。  
しかし、正直なところ青葉の母親の料理は絶品だ。小さい頃はよくご馳走になったもんだ。  
だから、弁当はありがたく頂いておくことにする。  
「おばさんにありがとうって言っておいてくれ」  
「……うん」  
ほっと安堵の笑みを浮かべると青葉は那智子に「行こう」と声をかけた。  
俺はパンを棚に戻すと、青葉といっしょに店の外に出る。  
青葉と那智子の学校は俺たちとは反対方向だ。青葉は俺と和馬に手を振ると、背を向けて去っていった。  
去り際に、もう一度青葉はこちらに小さく手を振ったようだったが、俺は振り返さなかった。  
「わざわざ弁当を渡すために待っていた……か。いい子だなあ、青葉ちゃんは」  
和馬がそう言って笑う。こいつ、前から青葉ファンを自称している。  
小さいときから知っている俺としては、あんな女のどこがいいのかさっぱり分からんが、和馬に言わせると  
『いまどき珍しい清純派』  
だそうだ。……そんなもん、この平成の世の中にいるのか?  
「ま、一食浮いたな」  
「贅沢なやつめ。青葉ちゃんの手作りだぞ?」  
和馬はそう言って俺の肩を強く叩く。  
「ちゃんと聞いてろよ。青葉の母親が作ったんだよ」  
「馬鹿だなあ……いきなり手作り弁当なんて渡したら、お前絶対受け取らないだろう?だからわざと母親が作ったと……  
泣かせるじゃないか」  
そういって和馬はおお、麗しき愛情かな!と大げさに叫ぶ。  
どうやらこいつは青葉のファンというより、俺と青葉を煽って楽しんでいる節があるが、俺はまたその確信を強めてしまった。  
「馬鹿言ってないで、行くぞ」  
そう言って俺は「チチヤス」の前を離れようとする。  
と、その時、背後から何者かが駆け寄ってくる音がした。  
 
さっと振り返る俺と和馬。  
……いや、和馬よ。構えなくていいから。お前は植芝盛平みたく刺客に狙われたりしないから。  
そこにいたのは、和馬への刺客ではなく、どっちかと言えば俺への刺客だった。  
那智子だ。  
「なんだよ。どうして帰ってきた?」  
「ちょっと……あんた達に相談したい事があるの」  
那智子の顔はどことなく憂いを帯びている。いつもの刺々しさがあまりない。  
「じゃあさっき言えよ」  
思わず俺が突っ込む。だが、那智子はキッと俺を睨んで叫んだ。  
「青葉のことなの!青葉の前で言えるわけないでしょ?」  
その勢いに黙る俺。なんだ、そんなにムキになる事ないだろうに。  
「いいから、黙って聞いて。とくに御堂。あんたは真剣に聞いてよね」  
そう言って那智子は俺と和馬に顔を近づけるよう手招きした。  
俺と和馬は顔を一瞬顔を見合わせ、それから肩をすくめながら那智子の言うとおりにした。  
那智子はわざとらしいほど声を潜め、言った。  
「青葉がね……男の子に告白されたのよ」  
 
 
さて、ようやく楽しい飯の時間だ。  
といっても昼休みではない。まだ三限目が終わったところ。  
つまり早弁だ。  
俺はさっそく朝青葉から手渡された(和馬曰く青葉手作りの)弁当の包みを開けた。  
男用の大きな弁当箱の蓋をとり、さっそく食事にかかる。  
メインにハンバーグとエビフライ、サラダやらちょっとした煮物やらが入って、豪華幕の内弁当といった感じだ。  
しかも冷食は一切使ってない。俺はさっそくそれをかきこみ始めた。  
俺が夢中で弁当をほおばっていると、後ろから和馬が声をかけてきた。  
「お前なあ……せめてもうちょっと味わって食えよ」  
だが、俺は食事の手を緩めない。  
早弁はスピードが勝負。片付けを含めてわずか10分で食うには結構テクニックがいるものだ。  
 
「せっかく作ってくれた青葉ちゃんに悪いとは思わんのか」  
そう言って和馬は俺の弁当からおかずを盗もうとする。  
「盗るな……それと、どうしてもお前はこれを青葉の手作りと言いたいようだが、  
残念ながらこの味付けは間違いなく青葉のおばさんの味付けだ。俺にはわかる」  
弁当を和馬の手から守りながら、俺はさらに弁当をほおばる。  
小学生のころ、青葉の料理とやらを一度食わされたが、本気で戻しそうになったもんだ。  
そんなあいつにこんなうまい弁当が作れるわけがない。やはり青葉の母親の料理は最高だった。  
「……それはそうと、お前は気にならんのか」  
和馬がため息をつきながらそう言った。  
何が言いたいのかすぐにピンと来た。和馬とは伊達に三年以上も付き合ってない。  
青葉のことだ。  
「そうだなあ……相手が同じキリ系の北星だし、あそこはエリートだし、ちょうど良いんじゃね?」  
そう言って俺は食事に戻った。  
青葉たちの学校はカトリックの聖マリア・マッダレーナ女子、その姉妹校にあたるのが北星だ。  
はっきり言って俺たち泰山なんぞ目じゃないくらいのエリート校だ。  
俺たちの学校は全国に知られていると言ったが、それはどっちかと言えば歴史が長いからという理由と、  
自由な校風で評判だからであって、受験とかスポーツで優れているということではない。  
はっきり言って平凡な高校だ。そして俺はその中で成績も中くらいならスポーツも大して得意ではない。  
それに比べて北星の男なら並でも俺では手が出ないような大学に受かるだろう。  
それに北星はガリ勉の集まる学校じゃない。  
軽音でギターやりながら国立一流大学に軽く入る奴、陸上で国体にでながら医学部に行く奴などなど、天才ぞろいだ。  
それを考えれば、青葉もなかなかいいのに当たったんじゃないかと俺は思った。  
「そういう問題じゃ、ないだろう」  
そう言って和馬はデカイ体をこっちに曲げてきた。  
こいつ、タッパは180以上、格闘技好きだけあって筋肉質、しかも顔は魔○加藤似、というただでさえ威圧感のある男だ。  
俺はうっとおしそうに和馬に背を向けた。  
「幼馴染なんだろう。ちょっとは真剣に考えてあげたらどうだ」  
「真剣にってなあ……」  
 
和馬のしつこさに辟易しながら、俺は食事の手を止めた。仕方ない、この残りは昼休みに食おう。  
「相手の顔も知らんのに、どう考えろっていうんだ。青葉が相手を気にいりゃOKするだろうし、嫌なら断るだろ」  
「まあ、そりゃそうなんだが」  
和馬はうまく口に出来ない、といった風に頭をかいた。  
「創一郎よ……青葉ちゃんが他の男と付き合ったとして、それでいいのか?」  
そう言われて、俺はちょっと考える。青葉が誰かに告白される。そして付き合う。  
頭の中でシミュレーション。  
手をつなぐ、デートする、キスする、でもって、男と女の関係になる。  
そうなったとしたら。  
「別にいいんじゃねえ?」  
俺はあっさり言った。和馬はそんな俺の目をじっと見ている。  
俺も和馬の目を見つめた。いや、男同士で見つめあったって嬉しくもなんともねえよ……。  
しばらく俺を覗き込んでいた和馬が、ふむ、とひとりごちた。  
「ま、お前がいいなら、それで良いんだろう」  
そう言うと和馬は自分の席に戻っていった。  
和馬のいいところは、自分の意見を決して押し付けないところだ、と俺は改めて思った。  
俺は青葉に特別な感情などびた一文持っていない。  
確かに結構かわいい顔はしてると思うし、最近体つきも女らしくなったと思う。  
しかし、だからといって好きかと言われれば、それは全く「否」だ。  
例えば、高校生になっても、たまに小さい頃のように手をつないで歩くことがあるが、なんとも思わない。  
つまり、俺と青葉の関係というのは「ちょっと付き合いの長い友達」以上の何ものでもない。  
和馬もこの三年以上の付き合いでそれは分かっているはずだ。  
だから平然と俺たちの間柄をからかうし、さっきもあっさり自分の主張を引っ込めた。  
和馬は無骨な男だが、頭はいいし人情の機微には通じた奴だ。  
俺が本当に青葉が好きなら、逆に絶対けしかけたりはしない真面目さがある。  
まあ、だからツレなんだが。  
(それにしても)  
と俺は弁当をしまいながら考える。  
青葉が告白されたことをあんなに切羽詰った様子で訴えかけてきた那智子の方が俺には謎だった。  
 
『青葉が北星の男の子に告白されたの。付き合ってくれって。……ねえどうしたらいいと思う?』  
そう言われても、そもそも俺たちに相談してどうなるっていうんだ。  
(まさか、那智子の奴、俺と青葉のこと誤解してるんじゃないだろうな)  
俺は那智子が苦手なので、あまり話したことはない。  
俺が青葉のことをなんとも思ってないなんて、言ったこともないし、それが伝わるほどの付き合いもない。  
あいつが俺たちの「幼馴染」という関係を拡大解釈していることは十分ありえる。  
「うーむ。まいった」  
俺はそう口に出していった。  
それを口にするのは大して困ってないときなのだが、まあ口癖のようなもんだ。  
実際、誤解されようが特に困った事はない。  
俺には彼女も好きな相手もいない。誤解されて困る相手がそもそもいないわけだ。  
……念のためいっておくが、俺はホモじゃない。  
ヘアヌードもエロ小説も、エロマンガも大好きだ。AVも寮生みんなで鑑賞会を開いて見てる。  
いわゆる健全な男子という奴だ。  
だが、普段周囲に女っ気がないせいか、彼女が欲しいとか、そういった感情がリアリティを持って沸いてこない。  
たぶんそれは和馬も同じだろう。  
もちろんクラスの中には他校の女子と付き合ってる奴もいるし、女目当てで他校と交流のあるクラブに入る奴もいる。  
だが、ほとんどの連中にとって、「女と付き合う」ということに現実感はないんじゃないかと思う。  
(まあ、セックスはしてみたいと思うけどな)  
そう考え、だからといって青葉を抱きたいか自問してみると、何やら薄気味の悪い嫌悪感がこみ上げてくる。  
俺は一人っ子だからよく分からないが、近親相姦を想像した兄弟持ちはこんな気持になるんじゃないか、と思う。  
(やっぱり、那智子には「青葉の好きにさせろ」と言うしかないよなあ)  
案外、向こうも女子校だから、男と付き合うってことが直感的に理解できないのかもしれない。  
だから那智子なんかがパニックに陥って、身近な男の俺たちに相談してきたのか……?  
そうかもしれない。それは俺にとってとても妥当性のある答えに思えた。  
そんな事を考えていると、次の授業の教師が教室に入ってきた。  
だから、俺はもう青葉のことを考えるのをそこで止めることにした。  
(続く)  

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