先週の金曜日の放課後。すでに腰砕けになってふらつく喜多を支えながら、僕は自分の家に向かった。  
 荒い息を吐きながら、切れ切れに僕の名前を呼ぶ彼女を、物陰に連れ込んで押し倒したくなるのを何度我慢したことか。  
 広尾の家を取り囲む、やたらと長い壁が終わりに近づく辺りで、僕はポケットに手を突っ込んで鍵を取り出した。  
 おお、麗しの我が家よ。隣の家が馬鹿でかいせいで小さく見えるが、平均的な一軒家よ。  
「桐野の……家? お、親とかいるんじゃないのか」  
「大丈夫。今は誰もいない」  
 うちの父親は現在単身赴任中でアメリカにいるのだが、先週、母親が父に会いたいと、突発的に飛行機に乗り込んで自由の国へ旅立ってしまったのだ。  
 僕が学校から帰ると、テーブルの上に『アメリカに行ってきます。帰りは一ヵ月後ぐらいになると思います。おみやげに弟か妹を仕込んできます』というふざけた書置きと、福沢諭吉を数人残して。  
 おかげで先週から唐突な一人暮らしをすることとなっていたのだが、その際の炊事に関する艱難辛苦は置いておくとして、今の僕はこの状況を心から感謝したい。  
「なんだったら泊まっていってもいいぐらいだ」  
「と、泊まりはまずいだろ」  
「嫌だったら無理にとは言わないけど」  
「い、いや、その、あれだ。桐野が泊まって欲しいって言うなら、そうしてやってもいい」  
「……そのことについては後で話し合うとして、とりあえずあがって」  
 僕は彼女をリビングに連れて行った。  
 テーブルを挟んでソファに座る。テーブルには紅茶の入ったポットと二つのカップ。  
「ここで……するのか?」  
 おそるおそるといったふうに彼女が尋ねてきた。  
 目の前に出したカップを手に取ろうともしない。  
「なにを?」  
「なにをって! は、はやくしてくれないとあたしはもう……!」  
 よほど切羽詰っているのだろう。情欲に負けた瞳を濡らして僕に懇願してくる。  
「まあまあ、落ち着いて」  
 僕はゆっくりと立ち上がると、喜多の座っているソファに向かった。  
 これからされることへの、期待と恐怖がせめぎあっているのか、喜多は目の前に立った僕をおどおどと見上げた。  
 この気の強いはずの彼女が見せるこうした姿が、僕をたまらなくする。  
 
「き、桐野?」  
 不安げな問いを無視して、僕は喜多を引っ張り上げると、背後に回りこんだ。そのまま彼女を抱えるようにしながら、ソファに体を預ける。  
 僕は喜多をひざの上に載せると、セーラー服のすそに手をもぐりこませた。  
「え? あ、き、桐野っ!?」  
「なんでうろたえるんだよ。して欲しいんだろ、喜多さんは?」  
「こ、こんな急にしなくてもっ、んにっ!」  
 僕が胸を軽く刺激すると、喜多はとたんに身をよじった。  
 相変わらず、彼女の乳首は恥ずかしがりやで、まだ姿を隠したままだ。  
 わずかに盛り上がっている乳輪を人差し指でこするようにしてやる。  
「ひぁ、っ! ちょっ、あ、くぅっ、シ、シャワーとか……は」  
「そんなのいらないよ」  
「あ……あたしが嫌だっ!」  
 逆らう奴隷にはおしおきをしなければ。特にこの奴隷はしつけをすぐに忘れるからな。  
 胸の真ん中の小さなくぼみに指を押し込んでやる。奥には出てきたくてたまらないくせに、隠れたままの先端がある。それをぐりぐりとこね回す。  
「ひっ、あ……ぁう、すごひっ」  
「喜多さんはすぐに忘れるよな。僕がご主人様で?」  
「む、胸、もっと弄って……」  
 敏感な彼女はすでに、半分意識がとんでしまっている。  
 僕は乳輪をつねりあげた。もちろん、まだ陥没したままでだ。  
「ひきぃっ!」  
「もう一回聞くぞ。僕がご主人様で、喜多さんは?」  
「ろ、ろれいれす」  
 喜多はそれだけ言うのが精一杯だった。後は、はぁはぁと荒い息をつくだけだ。  
「よくできました。それではご主人様からのプレゼントだ」  
 僕は彼女のあまり豊かとは言えない胸の先端のスジを指で押し広げてやった。すると、それを待っていたように、ぷるんと尖りきった乳首が姿をあらわす。  
 それだけで喜多には快感なのか、うっとりとした表情で吐息を漏らした。  
 しかし、これからが本当のプレゼントだ。  
 僕は遠慮なく、出てきたばかりの、柔らかな先端を思い切りつねりあげてやった。  
「ひっ! ひぁぁぁぁあぁ!」  
 甘い悲鳴をあげながら、喜多はがくがくと痙攣して気絶してしまった。  
「すごいな。これだけ敏感だとちょっとうらやましいぐらいだ」  
 半ばあきれながら、気持ちよさそうに気を失って、ぐったりしている彼女を抱えなおす。  
 僕は少し痛んだ金髪に顔をうずめると、喜多の匂いを吸い込んだ。  
 
 しばらくの間、喜多を抱えてぼんやりしていたが、ただ起きるまで待っているというのも芸が無いと考え、僕は彼女を抱えて自分の部屋に連れて行くことにした。慣例を重んじるタイプなので、もちろんお姫様抱っこでだ。ガラが悪すぎるお姫様ではあるが。  
 こういうときに体をもっと鍛えて置けばよかったと後悔する。現実は一瞬でムキムキでモテモテというわけにはいかないのがツライ。  
 布団の上に彼女を寝かせた僕は、いまだ目を覚まさない彼女を見下ろしながら考えた。  
 さて、これからどうしよう。  
 せっかくだから、僕は喜多の服を脱がせるぜ。  
 どのみちセーラー服の下にはなにもないのだ。着ていようが、いまいがたいして変わりは無いだろう。  
 欲望に言い訳を与えてやると、僕は早速作業にかかった。  
 自分を誤魔化すのが得意でよかった。  
 意識の無い人間の体というのは動かしにくいものだ。それでも僕はあっという間に彼女を裸にしてしまった。  
「……いい」  
 思わず口からでた声に、自分でも驚いてしまったが、喜多の体はきれいだった。  
 すべすべとさわり心地のよさそうな滑らかな肌だ。全体的に少々脂肪が足りない気もするが、これは好みの問題だろうか。  
 しかし、豊満な喜多というのも想像しがたいから、これがベストなのかもしれない。  
 華奢とも見える体なのに、よくあんな無茶ができるものだ。その危なっかしさがたまらないというマニアもいそうだが。  
 閑話休題。とにかく、喜多の体はスレンダーとはいえ、十分に柔らかそうな女の体だった。第一、柔らかさに関しては、すでに僕は確認済みだ。一部だけど。  
 小ぶりな胸の先端は、まだかたくなったままである。それを口にしたい誘惑をこらえ、僕は視線をおろしていく。  
 小さなおへそで一瞬視線が止まったが、すぐにさらに下へ向かう。  
 そこは綺麗に手入れされていた。見苦しくないように形を整え、かといってやりすぎという感じではない。あくまで自然な風だった。  
「どっちかって言うと……毛深いほうかな……?」  
 ぽそりと漏らすと、喜多の眉がほんの少ししかめられた。ような気がした。  
 まさか起きてるんじゃないだろうな。  
 僕はあわてて口をつぐみ、喜多の様子を窺った。  
 やはり、まだ寝ているようである。  
 無意識にでも反応したとしたら、以外に気にしているのかもしれない。あとで聞いてみよう。  
 
 いよいよ残すは一箇所となったが、肝心な部分は閉じられた太もものせいで見ることができない。  
 閉じられているといっても、ぴったりというわけではなく、脚の付け根のほうに隙間があるので見ようと思えば可能なのだが、楽しみはあとに取っておくことにする。  
 僕はひとしきり眠れる美女を愛でると、起こさないように気をつけながら、彼女を抱き起こし、背後から抱え込んだ。  
 こんなに抱き心地のいいものは他にないだろう。すべすべで、もちもちで、むにむにで。その上、いい匂いまでする。  
 喜多の重みを感じながら、僕は彼女の胸に手を延ばした。  
 ゆっくりと胸が盛り上がり始める部分を指でなぞり円を描く。  
 滑らかな肌の感触に感動しながら、僕は指に力を込め、ふくらみを少しばかり押し、弾力を試す。  
 時折、頬を突いてやっても彼女は目を覚ますそぶりを見せない。  
 ついで、僕は胸を揉みしだいた。しかし、先端には触れないように注意深く。その小さな胸を無茶苦茶にしてやりたくなるのを我慢しながら。  
 愛撫というより、マッサージのようにふくらみを軽くこねる。  
 しばらくそうしていると、喜多の顔が次第に緩んできた。決してだらしなくというわけではなく、心地よさそうな表情だ。  
「ん……む……」  
 なにか夢でも見ているのか、時々くすぐったそうに微笑むのが可愛らしい。  
 僕もそれに気をよくして、さらに喜多の夢を素晴らしいものにするため、指を動かしていく。  
 あくまで乳首には触らない。弄りたい気持ちは当然あるのだが、そこは刺激が強すぎるため、一瞬で目を覚まさせることになってしまう。それは僕の本意ではない。  
 なだらかなふくらみをゆっくりと丁寧に揉みしだく。  
 喜多を焦らすようにそうしていると、息がじょじょに荒くなってきた。  
 ときおり切なそうに身をよじり、唇からは僕を誘うように小さな隙間ができて、そこから甘い声を漏らしている。  
 思わず、柔らかくふるふるした唇にキスを落とすと、あっさりと我慢の限界に来て、思わず彼女の耳たぶに歯を立ててしまった。こんなにおいしそうなんだからしかたがない。  
 彼女の匂いを心行くまで吸い込みながら、弾力ある耳たぶの感触を愉しんでいると、喜多の体が大きくびくりと痙攣した。  
「ん? ぉわっ!」  
「ぐあっ!」  
 突如跳ね起きた彼女の頭に、見事に鼻をやられて僕はのけぞった。  
 そんな僕の苦しみも知らずに、彼女は自分の体を不思議そうに見つめている。  
 
「あれ? なんであたし裸なんだ。……さっきのリビングじゃないぞ。うわっ! 桐野!」  
 彼女の背後で鼻を押さえている僕に気づいた喜多が、驚いて振り返る。  
「てっ、てめぇ! あたしが寝てるあいだになにしやがった!」  
 喜多が僕から跳び退り、手近にあったタオルケットで体を隠す。あわただしいことだ。  
 僕はというと、じんじんと痛む鼻を押さえているばかり。まさか鼻血はでないだろうな。  
「あたしの服はどうしたっ!」  
「諸般の事情で脱がせていただきました」  
「このボケっ!」  
 わめきはするが、自分の格好が気になるのか、喜多は僕を睨むだけでなにもしてこない。  
 この隙に、できる限り言い訳をさせてもらおう。  
「いや、喜多さんの寝顔があまりにも可愛かったせいで……」  
「お、お前はそう言うことを言えばあたしが黙ると思って」  
「本心だって。あんなに気持ちよさそうに寝てたら誰だってその手伝いがしたくなるよ。抱きしめてキスしたくなったぐらいだし」  
 喜多は左右の指を合わせ、もじもじしながら、顔を真っ赤にしてぶつぶつ言い出した。  
「手伝いっつっても、なんで裸にすんだよ。寝てる間にこそこそしなくても、別にあたしは、その……桐野が脱がしてくれるなら、なっ、て、なに言わせんだよ、もう」  
 声が小さすぎてよく聞こえなかったが、こういう場合の彼女はたいていこちらが赤面するようなことを言っている。  
 聞き取れないことを喜ぶべきか、悲しむべきかは置いておいて、この数日の付き合いで僕はそれを学んだ。  
 しかし、一人で遊ぶのが好きだな。  
 このぶんだと、もう言い訳も必要ないだろう。  
 話がそれたついでに、あれも聞いておこうか。  
「喜多さん」  
「……ん? お、おお。なんだよ」  
「いや、前からずっと聞きたいことがあったんだ」  
「改まってなんだよ」  
「すごい疑問なんだけど」  
「もったいぶんなよ」  
「どうして僕を好きになったんだ?」  
 喜多はまさに開いた口がふさがらないという顔をしてみせた。  
 ぱちぱちと瞬きを繰り返し、僕をじっと見つめる。  
「そ……そんなこと言えるかボケっ!」  
 包まっているタオルケットに顔をうずめて、じたばたもがく。  
 すらりと伸びて収まりきらない足も暴れまわるって、喜多の感情を表現しているようだ。  
 危うく僕がけられるところだった。  
 照れ隠しにしては少々過激すぎる。  
 
「僕としては、どうして喜多さんみたいな女の子が僕を気にするようになったのかすごく不思議なんだよ」  
「まぁ、あたしは確かに桐野と違ってヤンキーだけどよ」  
「いや、そういうことではなくて。喜多さんみたいな可愛くて、かっこいい美少女がどうしてって意味で」  
 自分で言ってて歯がガタガタ浮きそうだが、いくぶんかは本音も混じってるってことで勘弁してもらおう。  
 喜多は、僕の美辞麗句を真に受けたのかどうかわからないが、きらきら輝く瞳で僕を見つめている。感動しているのだろうか。  
 喜多はうつむきながら、ちらちらとこちらの様子を窺っている。  
 彼女と目が合った。僕は吹き出しそうになるのを必死でこらえ、できる限りのしんけんな顔をつくる。  
「桐野だってかっこいいぜ」  
 その言葉は嬉しいが今聞きたいのはそんな寝言ではない。僕ってひどいヤツか?  
「僕自身はそうは思えないんだ。だからなにかきっかけでもあれば教えて欲しい」  
「いや、でもそれはさすがにな? マジで恥ずいしよぉ」  
 だめか。仕方ない、方針転換だ。  
「わかったよ、喜多さん。こっち来て」  
 僕は両手を広げて彼女に呼びかけた。  
「え? なんだよ急に。抱っこはいいって、恥ずいし」  
 なんだかんだ言いつつ、まんざらでもなさそうに僕のほうにやってくる。  
「あたしは嫌なんだからな。桐野が言うから仕方なく……あっ」  
 白々しい言葉を重ねる喜多の手を引っ張り、無理やり抱きかかえる。  
 僕の腕の中に収まった途端、彼女はおとなしくなった。今からなにをされるのか想像がつくのだろう。  
「ねえ、喜多さん」  
 僕は彼女を覆っているタオルケットの上から、胸に手を伸ばした。  
「ん……」  
 敏感な彼女はそれだけで、小さく声を漏らす。  
 僕はそれに答えるべく指に力を込めた。  
 しかし、布一枚挟んだままではもどかしいのか、喜多は胸を僕の指に押し付けるようなそぶりを見せる。  
「あれ? なんか喜多さん自分から胸を突き出してないか?」  
 びくりと喜多の体がこわばった。  
「そ、そんなことしてねえよ。ふざけたことぬかすとぶっコロスぞ」  
「僕の気のせいだったらいいんだ」  
 
 僕はタオルケット越しにもわかるぐらい尖っている乳首を指で軽く弾いた。  
「ぃっ……!」  
 唇をかみ締め、ぎゅっと体を縮めて快感に耐えている喜多はすごくいじめがいがある。  
 今までずっと我慢してきたぶん、思う存分乳首を弄らせてもらおう。ただし、直接は触らない。  
 これはあくまで交渉のための手段だからだ。この方法のすばらしいところは同時に喜多いじめもできるということだ。  
 小さな胸全体をこねくり回すようにしながら、たまにその先端を摘み上げてやる。すると、そのたびごとに喜多の背筋がびくりとのけぞった。  
 数回それを繰り返すと、彼女はたまらなくなったのか、荒い息をつき始めた。  
「きっ、桐野……そ、そろそろ」  
「なにがそろそろなんだ」  
「んっ……んにぃっ。はぁ、ちょく……せつっ……ぅ!」  
 たずねながら、両方の乳首を軽くねじり上げると、喜多は悲鳴混じりに懇願してきた。  
「よく聞こえないんだけど」  
「これ取ってぇ……。直接、おっぱい触ってくれよぉ」  
 体をねじり、僕を見上げる喜多の切れ長の瞳は快楽に酔って潤んでいる。  
 僕もそれに応えて彼女をめちゃくちゃにしてやりたいが、そうはいかない。  
 今こそネゴシエイト成功率97.5パーセントの力を見せてやる。  
 喜多のあごに指をかけると、優しく語り掛ける。  
「喜多さん。物事を頼むときには対価がいるんだ。直接触って欲しかったら、僕のお願いも聞いてくれないと不公平だろ」  
 喜多は僕の言葉にがくがくとうなずいた。  
「わかったから、はやくっ、聞くから、はやくっ」  
 ほんとにわかってるのか? まあいい。  
「よし。じゃあ僕のお願いは、喜多さんがどうして僕を好きになったきっかけを教えて欲しいだ」  
「それは……!」  
 あっさりとうなずくかと思ったが、よほど抵抗があるらしく。この期におよんでもまだ言い難いらしい。  
「せっかく喜多さんが気持ちよくなれるチャンスなのになぁ」  
 今まで以上に力を込めて胸をまさぐりながら、耳元で一言一言噛み締めるようにゆっくりとささやく。  
 喜多はすぐに、ハイ、と言いそうになったが、慌てて自分の口を押さえてしまった。  
 そうまで強情を張られると余計に燃える。  
 
 僕は指で乳首をつまみ上げると、くにくにと潰すように愛撫した。  
「んっ、だ……だめだ。それだけはっ、んん……ぃっく」  
「直接触ったりしたらもっと気持ちいいだろうな……。指だけじゃなくて、舌も使ったりして」  
 胸をいじる時間が長引くにつれて、喜多の瞳がとろりとし、吐く息もしだいに切羽詰って、小刻みになってきた。  
「このままずっとイケないなんて辛いだろうなぁ」  
 喜多の耳に舌を這わせ、耳たぶを甘噛みしてやる。  
「っん……わ、わかったぁ! なんでも話すからイかせてくれっ!」  
「よろしい」  
 僕は強引に彼女のまとっていたタオルケットを剥ぎ取ると、布団に押し倒した。  
 彼女の小さな胸は仰向けになっても形が崩れることなく――もともと崩れるほどの膨らみがないという話もあるが――濡れたようなピンク色の先端が尖って僕に弄ばれるのを待っていた。  
 どこか恍惚とした表情で喜多は僕を見上げている。  
「桐野っ……! 早く、し……」  
 僕はみなまで言わせなかった。  
 彼女が限界だったように、僕も限界だったのだから。  
 迷うことなく、喜多の胸に口付けをおとす。  
 彼女が切ない呻きをもらした。いや、それだけではない。さらなる刺激を求めてか、僕の頭抱え込み自分の胸に押し付けるようにする。  
 僕はそれを振り払うことなく、胸を味わいつくすように舌を這わせた。  
 よだれでべとべとにするように舐めては、ちゅうちゅうと音を立てて吸い、喜多の反応を愉しんだ。  
「そこぉっ! ああ……ひっ、ひぁっ、くぅぅうっ! やっ、ぁん、もう、ぃや……っ」  
 待ち望んだ刺激を全身で受け止めながら、喜多は快楽に溺れていった。  
 すっかり充血しきった乳首を舌で弾き、こんもりと膨らんだ乳輪に歯をたてる。  
「嫌ってことはないだろ。自分からしてくれって言っといて」  
「いぃっ……。やっぱり、あらし……桐野じゃなきゃらめらぁ……」  
 そうまで言われたら僕も頑張らざるをえない。  
 気をよくしながら、空いているほうの乳首に爪を立てて引っかくと、喜多が甲高い悲鳴をあげた。  
 僕にしがみつきながら、嬌声をあげる喜多の様子に、僕の征服欲はますます高められていく。  
 
 ここまできたらこっちも。  
 僕は自由な手を喜多の下腹部に伸ばした。  
 すると、それに気づいた彼女は身をよじって逃げようとする。  
「そ、そっちは、あっ! んいぃっ!」  
「いまさらなに言い出すんだよ。喜多さんをいじめてやろうってのに」  
「でも、怖い……」  
 喜多が僕の腕に手をそえた。  
 不安げな彼女を黙らすために、僕は切なげにわななく唇をふさいだ。  
 突然のくちづけに驚いて、大きく眼を見開いた彼女だったが、すぐにまぶたをおろして僕を受け入れた。  
 軽く唇を触れさせるだけのキス。  
 それで安心したのか、喜多の体から力が抜けて、リラックスしていく。  
 指先で彼女の茂みをいじると、しょりしょりと小気味よい音がした。  
 そこで僕はふと思い出した。  
「喜多さんって毛深いほう?」  
 僕が言った途端、ものすごい勢いで喜多はひざを抱えるようにして丸まってしまった。  
「きっ、ききき桐野っ!」  
「けっこー気にしてるんだ」  
「うるせえぞボケっ! 気になんかしてねぇーよっ! いきなり関係ないこと言うんじゃねぇ!」  
「関係ないことはないだろ。喜多さんのアソコについての感想なんだから」  
 丸まっているものの、寝転がっているせいでお尻の側から見れば丸見えだ。  
 僕は太ももの隙間に指を差し入れた。  
「ひっ!」  
 喜多は短い悲鳴をあげると、あせって口元を押さえた。すると、当然足を押さえていた手を離すことになる。  
 その隙に、腕を押さえ、足の間にひざを入れて閉じられないようにする。  
 ……なんかプライドでもやってるみたいだな。  
 脳裏をよぎったヒョードルとシウバを振り払い、指を再び喜多の下腹部に伸ばした。  
「別に毛深くても喜多さんのならどんな風でもいいから、気にしないでもいいって。それに毛深い娘は情が深いっていうし」  
「こっ、このボケっ!」  
 威勢のいい声を出すが、それも一瞬。僕が彼女の陰毛に触れると、とたんにその声は尻すぼみになっていく。  
 
「さわり心地もいいし」  
「くぅぅぅぅぅっ」  
 もはや喜多は声にすら出せないらしい。顔中を染めて小さくうめくばかりである。  
 それでは、ようやく本丸に到達といこう。  
 僕は茂みを撫でながら、じわじわと指を進めていった。  
 目的地に近づくにつれて、湿度を増し、じっとりと濡れていくのがわかる。  
 喜多は僕に腕をぎゅっとにぎったまま微動だにしない。  
 他の場所よりいくらか温度が高いような気がするそこに指がふれると、喜多はびくりと震えた。  
 僕は表面を確かめるように指を動かした。  
 喜多のアソコはほんのちょっぴり中身がはみ出している、彼女の胸のように恥ずかしがりやな感じだった。  
 そこはすでに中から染み出してくる愛液でぬるぬるになっていて、はみ出している柔肉を爪先で引っかいてやると、喜多が小さく啼いた。  
 僕は二本の指を使い、すでに開きかかっている肉の扉を二つに割った。  
 くちっ、とかすかな音をたてながら、中身が空気に触れる。  
 はっ、はっ、はっ、はっ、と間隔の狭い呼吸音が聞こえた。これは僕のものだろうか、それとも喜多のものだろうか。  
 どっちでもいい。  
 僕はわずかな隙間に指をねじ込むと、そこにある線を確かめるように上下に動かした。  
「んにっ」  
「嫌だった?」  
「だ、だいじょぶだ。声が出ただけ。嫌じゃない」  
 こんなときまで強がりが言えるのは大したもんだ。  
 その強がりを言えなくしてやる。  
 僕はすっと指を上にやった。  
 乳首であれだけ感じる彼女だ。クリトリスならどうなるだろう。見てろよ。  
 ん? これはもしかして……。  
「ぃきぃっ!」  
 まるで針で刺されたかのような悲鳴を喜多があげた。  
 やっぱり。いま確かめてみて疑惑は確信に変わった。  
 彼女はクリトリスも包皮に覆われている。これはたいていの女の子がそうだが、彼女の場合は勃起していても、それが自然に顔を見せないのだ。  
 とことん照れ屋な体だな。  
 しかし、そんな状態なのに、あれほど感じるとは、剥いて刺激したらどうなるんだろう。  
 これは試してみないと。  
 好奇心は常に人類を進化させてきたのだ。  
 
「き……桐野ぉ、い、今のなんら……?」  
 僕の動きが止まったのを不思議に思った喜多が、切れ切れの声でたずねてきた。  
「痛い?」  
「たぶん……痛いのとは違う、と思う……けど、なんか凄くてわかんらかった」  
 目の前に僕がいるのに、そこを素通りして、遠くを見るような恍惚とした目をしている。  
 よほど凄かったらしい。  
 かなり意識が飛んでいるみたいだ。  
 はやいところ実験開始しなくては。  
「それじゃあ喜多さん。どうなるか楽しみにしてるから」  
 にっこりと微笑みかけると、喜多が不吉なものを感じたのか、ぎこちなく唇を動かし、なにか言おうとした。  
 だが、残念ながら僕の指のほうが早かった。  
 すばやくクリトリスを摘まむと、一気に包皮を剥く。  
 そのまま、手加減せずに摘まんだ肉芽をねじり上げた。  
 喜多の開かれた唇から言葉が出ることはなかった。代わりに――。  
「ひぎっぃぃぃぃぃっ!」  
 絶叫が飛び出した。  
 思い切り背筋をのけぞらし、瞳を大きく開いている。  
 これは背筋が伸びそうだ。  
「ぃぃぃっ……! あっく、あ、あ、あ、あ、き、きり、のっ!」  
 握り締めた僕の腕に力いっぱい爪を立て、ぱくぱくと動かす喜多。  
 もはや声もでないらしい。切羽詰った息を吸う音だけがひゅうひゅうと聞こえてくる。  
 もしかして……やりすぎたか!?  
 僕が内心であせっていると、全身を痙攣させた後、人形のようにくたりと動かなくなった。  
 だらしなく開かれた唇の端からはよだれがこぼれている。  
「え? ちょっ、喜多さんっ!」  
 尋常ではない様子にさすがにあせった僕は、慌てて喜多を抱き上げた。  
 ……よかった。生きてる。本気でどうかなったと思った。  
 ときおり切なげな声を漏らすものの、全体として彼女は無事だった。  
 僕はぐったりしたままの喜多の金髪を撫でた。やっぱりちょっと痛んでるな。  
 あとでトリートメントしてやろう。  
「ん……きり、の」  
 寝言で自分の名前を呼ばれるのは、存外いい気持ちになるものだと僕は知った。  
 

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