何故あんな事を…後悔先に立たずとは…この事か。  
 
 
 
 「お兄ちゃんが悪いんだからね…ちゃんと…ねぇ聞いてる?答えて!」  
 
 いっそ怒り狂うなり罵倒するなりしてくれた方が楽だ。しかし妹は非常  
に嬉しそうな口調で俺に問いかけている。  
 
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  
 
 「うぅ〜すっきり・さっぱりぃ〜!」  
 「早いな…こんな時間に風呂か?」  
 
 帰宅後、ちょうど風呂上がりだった妹との何気ない会話が何時ものよう  
に続く。  
 
 「試合の後だからね。」  
 「あぁ…そうだったな…で、結果は?」  
 「後で報告…それよりお兄ちゃんも早く入ったら?冷めちゃうよ。」  
 
 促されるまま脱衣所に向かう。  
 
 「またか…おぉい!脱ぎ散らかすなぁ!!」  
 「イイじゃない、どうせ洗濯するんだからぁ〜!」  
 
 遠くからぶっきらぼうに返事するだけ。  
 
 渋々俺は大きな塊と化したソレを洗濯機に放り込む為に解す。  
 
 「全く…ん?何だアイツめ…こんな所ばかり大人びて…」  
 
 一枚ずつ放り込んでいたのはいいが、何故か俺は妹の少し派手な柄の  
下着に注目してしまう。  
 
 イイ歳になれば恥ずかしがって家族の目に付かない場所に隠すように  
洗濯している女の子も多いというのに、あいつには全くその兆候が見当  
たらない。  
 
 そして…よせばイイのに俺はしげしげとパンツを眺め引き延ばす。  
 
 「女って生き物は判らん…こんなの履いても…窮屈なだけだろ?」  
 
 
 コレが俺の過ちだった。  
 
 
 「激写ぁ〜!!!」  
 
 唐突に扉の影から現れた妹が手に持っていたのはカメラ付き携帯電話。  
 
 「ぬぉおぉ!!コラッ…まさか…あっ待てぇ!!!」  
 「待てと言われて待つと思うの〜?」  
 「下らねぇ屁理屈は…あぁ開けろコラ!!!」  
 
 俺の抵抗も意味が無くあっさり部屋に逃げられた。  
 
 しばし施錠された扉の前で俺は格闘するがそれも虚しく、次に聞こえた  
のは妹の高らかな歓喜の声だった。  
 
 「アップロード…完了♪」  
 
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  
 
 
 「ふふん…ちょっと…優越感♪」  
 「で?その画像ファイルで俺を脅す気か??言っておくが…」  
 「説教出来る立場じゃないでしょ〜?」  
 「う、うるせぇ!とにかく…金欠の俺に何か強請ろうとしたって…え?」  
 
 妹が唐突に俺に抱きついてきた。  
 
 顔を埋めグリグリと全身を擦り寄せる仕草・見た目だけなら甘える子供  
のようだが、表情が先程と違い明らかに不機嫌だ。  
 
 「うぅ〜…ボクがそんなセコい事すると思ったの?」  
 「おいおい…で、今度は何だぁ?もう子供じゃないんだからそんな甘え…  
あぁ痛…ひ…てて!」  
 
 今度は俺の両頬をグイグイ引っ張り睨みつける。  
 
 「ボクはそんな事言う大人になりたくないなぁ〜。ずるいよ…その場に  
合わせて“もう子供じゃない”と“まだ子供”を使い分けるなんて…卑怯  
じゃない?ねぇ…お兄ちゃんもそう思わない??答えて!」  
 
 コラ…返事してほしいなら早く手を離さんかぁ!  
 
 「ひてて…は…はな…ふぇ…」  
 
 間抜けな声で必死に指さし伝える。ようやく指が離れた。  
 
 「うぅ〜…ちょっと予定変更する!」  
 「なぁ…いい加減にしてくれないか?一体何をすれば…」  
 「お金もモノもいらないから…制限時間まででイイから…ボクの言う事を  
聞くの!」  
 
 「了解…ソレが条件だな?じゃあ先ず何をすればいいんだ?」  
 
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  
 
 「か…完了…。」  
 「ご苦労…でわでわ…次に…」  
 「少しは休ませろぉ!!!」  
 「身体が疲れを感じ取る前に終わらせないと…動きが鈍くなるでしょ?はい  
早く外に出て!」  
 「そ…そんなぁ〜。」  
 
 皿洗い・洗濯・家の掃除  
 
 大凡俺には無縁な日常の行為・一つずつなら苦にならないが休むこと無く  
続けるとなるとさすがにキツい。しかし構う事無く命令は続く。  
 
 「で、今度は…」  
 「親孝行。」  
 「はぁ?」  
 
 ガレージにて妹が指さした方角には親父の車のタイヤ。  
 
 そしてその横には出張の為置きっぱなしになった親父の愛車。  
 
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  
 
 「くそぉ…あの痔主め…自分で手入れ出来ない車…おっとっと…。」  
 「お兄ちゃん、口より手を動かす!」  
 
 下準備の為並べておいたタイヤを弄りながら妹は悠長にハシャいでいる。  
 
 「何で俺が…こんな事…あぁくそ重い…。」  
 
 「だ〜か〜ら〜…親孝行だってばぁ〜♪」  
 「あぁ判ったから!あっソッチは逆だ。」  
 「えぇ〜何で?どっちも同じじゃないの??」  
 「摩耗の度合いに合わせてローテーションするのが普通だ。」  
 
 「へぇ〜そんなの初めて聞いた。」  
 
 幸いにも妹は微力ながら先程から全て手伝いをしてくれている。  
 
 だが徐々に腕が利かなくなっているのが判る。  
 
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  
 
 「あぁ〜…もう…あかん…。」  
 
 最後の締めくくりに妹へのマッサージ。  
 
 終了の合図と同時に両腕を投げ出し仰向けに倒れ込む。  
 
 「はぁい、良く出来ましたぁ〜♪」  
 「どういたしまし…はぅ!!」  
 
 一呼吸置いて俺に飛びつく妹。  
 
 「うふふ…久し振りだなぁ〜こんなの…。」  
 「え?」  
 「お兄ちゃんと二人で一緒に何かするなんて…長い間…」  
 「あ…あぁ…そういえば…あぅ!き…効く…」  
 
 今度は抱きついたまま腕をグニグニと揉んでくる。  
 
 「ありゃ?もう限界かなぁ??」  
 
 「あ…当たり前だ!休憩無しなんて…」  
 「うふふ…もうイイかな…じゃあ今度こそ…」  
 「お…おい…コレ以上…」  
 「大丈夫…次は…何もしなくてイイの。」  
 
 何やら嫌な予感がする。考えてみれば未だ俺は解放されたワケではない。  
 
 「何だかキリが無いな…お前…このままズルズルと…」  
 「うぅ〜…また疑うの?大丈夫!約束は守るよ!!」  
 「ほ…本当だな…?」  
 
 返事は無くただニッコリと微笑み妹が動き出した。  
 
 「先ずは…こうやって…」  
 「え?おい…ちょっと…」  
 
 俺の上着のボタンが丁寧に外される。  
 
 「言ったでしょ?お兄ちゃんは…“何もしない”事!」  
 「だからって…あ…わ…」  
 
 そのままTシャツの中に腕を潜り込ませてきた。  
 
 「お兄ちゃん…けっこう…筋肉有るなぁ…。」  
 「あ…コ…コラ!何をする…あぁ…止め…」  
 「見ぃつけた♪」  
 
 乳首を摘まれ俺は軽く仰け反る。  
 
 ソコを狙って妹は俺のTシャツを剥ぎ胸と腹を露わにする。  
 
 「ちょっと…先っちょが固くなってるね。」  
 
 「馬鹿な真似は…うわぁ!!!」  
 
 起きあがろうと腕を動かすがソレを弾かれ再び俺は倒れ込む。  
 
 「未だ力が入らないでしょ?」  
 「お前…ソレを狙って…」  
 「ちょっと気付くのが遅かったね♪」  
 「く…くそぉ…あぅ!」  
 
 妹が俺の乳首に吸い付いてきた。  
 
 「ん…何か…不思議な…味が…」  
 「た…頼む…馬鹿な…はぁ…真似は…」  
 
 再び抵抗するがあっさり両腕を組み伏せられる。  
 
 「聞き分けのない子には…お仕置きが必要かな〜♪」  
 「もう充分に罰…う…」  
 
 馬乗りのまま目で合図する先には先程の携帯電話とノートパソコン。  
 
 「ボクがキーボードを一つ押すだけで…世界中に…」  
 「や…止めてくれぇ!!!」  
 
 「じゃあ…ちゃんと言うことを聞いてくれるね?」  
 「し…仕方がな…あがが…」  
 
 また両頬を引っ張られた。  
 
 「お兄ちゃ〜ん…もっと素直に返事出来ないのぉ〜?」  
 「ひ…ひは…だから…はな…ふぇ…」  
 
 先程の繰り返し・今度は直ぐに離してくれたが…前回以上に痛み  
が後に残る。  
 
 「痛てて…判った…判りましたから…」  
 「本当?」  
 「あ…あぁ…もちろん…んぅ!」  
 
 妹と俺の唇が触れあう。  
 
 挨拶代わりの軽いキスではなかった。愛し合う男女のように激しく  
舌先が俺に侵入してくる。  
 
 「う…お…おい…んぅ…ぐ…」  
 
 さすがに一瞬抵抗したが直ぐに先程の約束を思い出した。  
 
 戸惑いは有るが何故か俺はソレを深く味わい気が付くと疲れ切っている  
筈の両腕で妹の背中を引き寄せていた。  
 
 「ん…うふふ…お兄ちゃん…その気になってきたんだ…。」  
 「その気って…何を言って…ぐ…」  
 
 再び妹が俺の口を塞ぐ。  
 
 「せっかく…コレで許してあげようと思ったのに…また変なこと言ったら  
許さないんだから。」  
 「コレでって…じゃあ…アレは消して…」  
 「違うよ。今のはお兄ちゃんが口答えした分だけ!まだペナルティは  
しっかり残ってるんだから!!」  
 「た…頼む…もういい加減に…」  
 「じゃあ…今度こそ“何もしない”って約束して!」  
 「誓う…何をするつもりか知らんが…早く済ませてくれ。」  
 
 暫く不機嫌な顔つきで黙って見つめていたが、ゆっくりと俺の上から  
退きベルトに手を伸ばす。  
 
 「今度こそぉ〜♪」  
 「あぁ!まさか…」  
 「お兄ちゃん、今言ったばかりでしょ!!!」  
 
 一喝され抵抗を止める。だが身体はやはり拒否しているせいで身悶え  
して動きを阻止しようとしている。  
 
 「あぁん…だからぁ…」  
 「知るか…どうしても…身体が…」  
 「う〜ん…じゃあ…ソコはおまけしといて…おぉ!出てきたぁ!!」  
 
 未だ柔らかい俺のモノを引きずり出し妹は大喜びだ。  
 
 「う〜ん…もっと単純な形だと思っていたけど…まぁイイかぁ…。」  
 
 一通り眺めてから先端に唇が近づく。  
 
 「ま…待て…ソコは汚いんだぞ!」  
 「え〜そんな事ないでしょ?お兄ちゃん毎日洗って…」  
 「さ…さっきまで重労働させられてたんだ!蒸れて不衛生になってる  
のは一目瞭然だろ?」  
 
 かなり苦しい言い訳。抵抗すれば何をされるか判らないが…妹を安易に  
汚す真似はしたくない為の苦し紛れの言葉。  
 
 「うぇっとてっしゅ〜♪」  
 「何でドラ○も○みたいなアクセント…いや、何でもない。」  
 
 迂闊にも突っ込みを入れそうになった自分の口を何とか抑え込む。  
 
 「でわでわ…コレで…」  
 「あ…あぁ…くそぉ…」  
 「残念でしたぁ〜、コレで綺麗になるね〜お兄ちゃんも一安心だぁ〜♪」  
 
 いや…もっと不安なんですけど…。  
 
 今度は口に出さずに心の中で突っ込みを入れる。  
 
 「うふふ…早く…大きく…な〜ぁれ〜♪」  
 「ひゃ…冷た…あぅ…はぅ…あ…」  
 「まぁ〜だぁ〜かぁ〜なぁ〜?」  
 「そ…そう易々と…おぉ…んう…」  
 
 絶妙な力加減と細かい仕草で満遍なく拭かれ俺は頭を抱え悶える。  
 
 普段ならこんな冷たいモノで弄っても縮こまるのがオチだ。だが残念な  
事に精神(こころ)と身体が今回に限っては正反対な反応をみせる。  
 
 「わぁ…凄い…脈打ってる…」  
 「頼むからもう…んぉおぉ!!!」  
 
 柔らかく暖かい滑りが襲い俺は硬直する。  
 
 悪い予感は現実になった。妹にフェラチオされるなんて…。  
 
 「ん…う…こう…かな?」  
 「お…お前…やってる事の重大さが判って…んんぅおぉ!!!」  
 言葉を遮るように往復運動が開始される。  
 
 出来すぎた事に含んだ唾液の量も時折内部でまさぐる舌先の動きも無駄  
なく俺の感じる場所を捕らえてくる。  
 
 そして口を離したかと思えば嬉しそうに微笑んでコチラを見つめる。  
 
 「やっぱり…ボク達兄妹なんだね…」  
 「な…何が言いたいん…んぁあぁ!」   
 「ほら…今の…凄く気持ち良かったでしょ?」  
 「そんなワケな…あっあぁあぁ!!」  
 「うふふ…今更嘘吐くのぉ?」  
 「嘘なんか…はあぁあぁ!!!」  
 
 まるで挑発するかのように俺が反論すると銜え直し激しく動く。  
 
 「だって…判るの…お兄ちゃんの何処が気持ちイイ所が…今度は…ココ  
がイイのかな?」  
 「あ…駄目…え…あぁ…ん…んあぁ!!!!」  
 「ビンゴ〜♪」  
 「く…くっそぉ〜!」  
 
 完全に手玉に取られている自分が情けない。  
 
 「お兄ちゃん…下手に足掻くより楽しんだ方がイイんじゃない?」  
 「この…お…あぁ…くっ…んぅ…ふ…」  
 
 理性が吹っ飛びそうだが…屈するワケにはいかない。幾ら脅されて  
いるとはいえ…仮にも大事な妹だ。俺の身体で汚したくはない。  
 
 「ん…ふふ…そろそろかな…。」  
 「何を…あぁ…ソコまで…はっ…あぁ!」  
 
 挑発するかのように大きく根本から舐め回してから銜え直す。それと  
共にまた動きが激しくなった。しかも今度は玉袋を指先で弄くっている。  
 
 しかし…言われた通りだ。もう限界が近い。  
 
 「ん…そ…そんなの…だ…駄目だぁ!!!」  
 「ん…きゃあぁあぁ!!!」  
 
 幸いにも理性が打ち勝った。  
 
 俺は妹を振り解き廊下に飛び出す。  
 
 「うわっ!」  
 「ちょっと…お兄ちゃん…。」  
 「お前を汚すのは…わあぁあぁ!」  
 
 足下がふらつき転倒する。立ち上がる間も惜しみ床を這い蹲りながら  
トイレに向かう。  
 
 「い…一度…出してしまえば…鎮めてしまえば…」  
 「そんなの許さない!」  
 「うわぁあぁ!!は…離せ!!」  
 
 間に合わなかった。  
 
 襟首を掴まれ上半身を持ち上げられる。  
 
 「うふふ…何でやせ我慢するの?ほら…出したいんでしょ??ねぇねぇ  
答えて!ほら…ほら…ほらぁ!!」  
 
 妹のもう片方の手が俺の付け根を握りしめ問いかけに連動しながら激しく  
扱き始める。  
 
 止(とど)めの一撃…と言うべきか…僅かな刺激の筈が実際には俺に強烈な  
快楽を与えた。  
 
 「や…止め…あ…あぁあぁあぁ!!!」  
 
 この安易な抵抗のおかげで俺は今までにない快感と羞恥を同時に味わい  
ながら廊下に盛大な勢いで射精する事になった。  
 
 「うわぁ…凄い!」  
 「う…く…くそぉ…そんな…」  
 
 俺は虚しく蹲り小さく低い声で呻くのが精一杯だ。  
 
 「うふふ…お兄ちゃん…そんなに気持ちよかったんだ…。」  
 
 若干の手違いは有ったが、目的を達成した妹は大はしゃぎだ。   
 
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  
 
 「あぁん…ネバネバして…取れにくいなぁ…。」  
 
 未だ立ち上がれない俺を尻目に妹は廊下を拭いて事後処理をしている。  
 
 「さぁ…続けましょ〜♪」  
 
 再び襟首を掴まれ俺は激しい勢いで妹の部屋に引きずり戻された。  
 
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  
 
 「さぁ〜てぇ〜とぉ〜…ん?お兄ちゃん?」  
 
 さすがにココまで来ると怒りも込み上げてくる。妹もいち早くソレに感  
づいたようだ。  
 
 「く…く…くそぉ!舐めやがってぇ!!」  
 「え…きゃあぁ!」  
 
 今度は俺が妹を掴み腕を振り上げる。  
 
 だが…  
 
 「う…く…く…くそぉ!」  
 「殴るの?そうよね…こんな事されたら…当然…」  
 「く…う…うぅ…あぁ!!!」  
 
 駄目だ…出来ない。結局やり場を失った両腕が虚しく床を叩き回す。  
 
 「やっぱり…お兄ちゃんって…虫も殺せない位…」  
 「言うなぁ!」  
 
 気弱な者に対する比喩なんかではない。妹以外にも知られている事実。  
 
 俺は昔から暴力が苦手だ。  
 
 「だから…みんな勘違いしてるのよね。」  
 「そんな事…うぅ…ぐ…」  
 
 再び唇を塞がれた。しかし今度は直ぐに離れる。  
 
 「でもボクは知ってるよ…お兄ちゃんは臆病じゃないの…本当は優し  
すぎるの。」  
 「お褒め頂いて光栄だな。」  
 「でも…ソレとコレは別だよ。ちゃんと最後まで付き合ってくれなきゃ  
本当に…」  
 「わ…判ったから…。」  
 「じゃあ…今逃げた分ね。」  
 
 そう言うと妹は使い古した椅子に勢いよく腰掛ける。やや大きめな軋み音  
が止むと同時にゆっくりと片膝を立てる。  
 
 「やっぱり…お兄ちゃんだけ気持ちイイなんて…ズルいよね。」  
 「お…お前…」  
 
 気付いた俺は直ぐに目を反らすが…  
 
 「ちゃんとコッチを見て!」  
 「見て…ってお前…い…何時の間に…」  
 「さっきシャワーを浴びた時からよ。」  
 
 捲れ上がった短めのスカートの下。この位置なら見える筈の妹のパンツが  
見当たらない。  
 
 「今度は…ボクの番でしょ?」  
 「い…一体…俺に何をしろと…」  
 
 
 
 「さぁ…お兄ちゃん…今度はボクのココ、気持ち良くしてくれるよね?」  
 
 
 
 体毛と同化していると言ってもいいほど薄い産毛と少し湿り気を帯びて  
うっすら光っている割れ目を見せて妹が促す。  
 
 「そんな…こんな事してたら…取り返しがつかない事に…」  
 「お兄ちゃん…言う事を聞かないの?ふ〜ん…じゃあ…」  
 「わぁあぁ!待て待て!!それに…俺…こんなの初めて…」  
 「じゃあ練習だって思えばぁ?」  
 「くっ…うぅ…」  
 
 どうやら言い逃れは無理なようだ。恐る恐る…指を伸ばし…そして  
ゆっくりと開く。  
 
 「うふふ…遠慮しないで…さぁ…」  
 「うわ…おいちょっと…あぁ!」  
 
 俺の指先を掴みグイグイと自らを拡げる妹。  
 
 ソコに見えるモノ…俺にとっては未知なる領域。不快さは無い、いや  
むしろ神々しくも見える。  
 
 「早く…」  
 「う…んく…」  
 「ん…んあぁ!」  
 
 強引に顔を押しつけられうまく鼻先が割れ目に食い込み隠れていた突起  
を揺さぶる。さすがに妹も思わず悲鳴を挙げる。  
 
 「お…おい…」  
 「大丈夫…さぁ続けて!」  
 「あ…あぁ…判ったからそんな顔するな。」  
 「いちいちコッチを見ないで!」  
 
 チラリと見た妹の顔つきが先程とは少し違っていた。今までとは違い  
赤らんだ肌、そして拗ねた表情で再び俺を押さえ込む。  
 
 ただ冷酷に俺を虐げているワケでもないのか…少し安心して作業を  
再開する。  
 
 そして軽く割れ目に沿って指を動かす。  
 
 「ん…く…やれば出来…ん…あぅ…」  
 
 柔らかくそして暖かい。あれほど躊躇っていたのに気が付くとその動き  
は助々に加速していく。  
 
 「ふぁ…あぅ…そこも…」  
 
 穴に指先が触れると同時に妹が促す。  
 
 言われる通りに指先を軽く滑り込ませてみる。幸いにも爪の手入れは  
怠っていないが…心配なので一度聞いてみる。  
 
 「お…おい…大丈夫なのか?」  
 「ん…い…痛かったら…ちゃんと言うから…」  
 「本当だな…絶対我慢するなよ。」  
 「うふふ…やっぱり優しいなぁ〜お兄ちゃ…んぁあ…はぅ…」  
 
 余裕の発言に対する俺のささやかな復讐・妹を黙らせるようなタイミング  
で食い込んでいた指先を更に深く潜らせる。  
 
 強烈な締め付けが指を食いちぎらんばかりに俺を襲う。だが溢れ出る液体  
は逆に俺の動きを助長している。  
 
 「い…いいよ…お兄ちゃん…もっと…ふぁ…はぁ…あぅ…」  
 「ぐ…す…凄ぇ…」  
 
 指をまさぐる度に内壁が不規則に絡みつく。しかしコレで妹が満足して  
くれるのか判らない。とりあえずそのまま探りを入れてみる。  
 
 「そ…そう…そんな感じで…ぅあぅ…ん…あぁ!」  
 
 視点を妹の顔に戻す。少し荒くなった呼吸・そして俯いたまま時折目を  
閉じて神経を集中させている。  
 
 「結構…うまいじゃ…あぁん…はぅ…や…」  
 
 「わぁ…そんな…はぅん…凄い…い…イイ…あぅ…あぁあぁ!」  
 
 隙間から滴り落ちる液体を零さないように時折舐め取りながらも俺はその  
運動を止めない。  
 
 「じゃあ…そろそろ…ココも…イイな?」  
 「う…い…言ったでしょ…お兄ちゃんの好きにして…きゃ!だからって…  
あぁ…も…もっと…ゆっくり…」  
 
 次に俺はクリトリスの包皮を剥き同時に攻めてみた。  
 
 「きゃあ!同時なんて…あ…あ…あぁあぁ!!!」  
 
 そのまま妹が激しく痙攣する。同時に飛沫が俺の顔目掛けて飛び散る。  
急な出来事に避ける事も出来なかった。  
 
 「え…おまえ…イッったのか?」  
 「そ…そう…みたい…お兄ちゃん…とっても…良かったよ…。」  
 
 「お褒め頂いて光栄だな…出来ればこのまま解放して…」  
 「まだ駄〜目!制限時間は残って…」  
 「そういえば…おい…まだ続くのか?」  
 
 荒い息遣いながら相変らず強気な発言。そしてやっと気が付いたのだが  
肝心の“制限時間”とは何時までなのか俺は全く聞いていなかった。  
 
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  
 
 「ん…おっとっと…じゃあ…」  
 
 フラフラと立ち上がり妹がベッドによじ登る。そして枕元の大振りな  
目覚まし時計を弄りソレを後ろ向きに置く。  
 
 「コレで…よし…じゃあ…このアラームが鳴るまでね。」  
 「お…おい…何でコッチに向けないんだ?」  
 
 「え〜時間が判っちゃうと、お兄ちゃん時間稼ぎで誤魔化すでしょ?」  
 「ずいぶん見くびられたもんだな…。」  
 「うふふ…じゃあ…手抜きしないと約束出来る?」  
 「あぁ…俺が出来る事なら何でも…って待て!今度は何だ?」  
 
 最後のは失言だった。言葉を直接口に出す瞬間に気付いたがもう遅い。  
 
 「ねぇお兄ちゃん…さっきのは…気持ちよかった?」  
 「う…いきなり話の筋を…」  
 「イイから答えて!さぁ…どうだったの?正直に言って!!」  
 「う…そ…それは…」  
 
 俺に躊躇する隙を与えないのか…。  
 
 「気持ち…良かった…」  
 「うふふ…ボクも…凄く良かったよ♪」  
 
 妹がまたハシャいでいる。屈託のない笑顔は見ていて俺も気分がいい。  
但し今はソレを楽しめる状況ではないのが残念だ。  
 
 「でもね お兄ちゃん、一人だけ気持ちイイのって…やだなぁ〜。」  
 「そ…そうなのか?」  
 「さっきから…凄く楽しかった…。」  
 「んん?お…またか…え??」  
 
 また両頬を掴まれるが、今度は痛くない。  
 
 「ねぇお兄ちゃん、二人で一緒に何かするのって…久し振りじゃない?」  
 「そう言われれば…確かに…。」  
 
 間違いではない。  
 
 日常の会話もままならない兄妹なんて世間じゃざらにいる。そして俺達  
には特にそんな隔たりは無かったが、確かに“一緒に行動する事”は少なく  
なっていた。  
 
 だが俺とは違い勝ち気とはいえ明るくて活動的で友達も多い妹、俺はあいつ  
が離れていっても特に心配はしていなかったが…。  
 
 「お兄ちゃん…御免ね…。」  
 「もうイイ…それに謝る位なら解放…」  
 「大丈夫。もう時間も残り少ないし、今度で最後だから。」  
 
 掴んだ手を離し後ろに回って妹が俺に抱きついてくる。  
 
 先程からの奉仕作業の際にも何度もそんな事が有った。もしも俺が弱み  
を握られていなければ純粋に喜べただろう。  
 
 
 
 「さぁ…お兄ちゃん…今度は…ボクと一緒に気持ち良くなろう…。」  
 
 
 
 予想はしていたが…ついに…。  
 
 さすがにそれは許されない。俺は再び拒んでみるが…  
 「なぁ…俺達…兄妹なんだぞ。」  
 「うん、そうだね。だから?」  
 「だからって…そ…それに…もしも…妊娠したら…」  
 「ボク今日は安全日だよ。」  
 
 「お…俺はお前を汚すワケには…」  
 「やだなぁ〜そんなの古いよ。それに誰だって好きな人が出来たら何時か  
必ず何処かでするんでしょ??」  
 「それなら…別に俺じゃなくても…」  
 「ボクはお兄ちゃんが好き♪」  
 
 やはり駄目か…全く譲る気配が無い。  
 
 「もぉ…お兄ちゃん、割り切っちゃえ〜♪」  
 「ふが…が…わぁ…」  
 
 また俺の両頬を掴みそのままグニグニと揉み解し微笑む妹。  
 
 もはや時間切れまで耐えるしか術はない。それでも妹と交わるという許され  
ない行為は避けきれないが、俺に残された抵抗方法はコレしかなさそうだ。  
 
 「ちょ…ちょっと待ってろ…。」  
 「うふふ…早くしてね♪」  
 
 大袈裟な身振りで深呼吸して冷静さを少しでも取り戻そうとする。  
 
 どうにか俺は覚悟を決めた。  
 
 「そ…それじゃあ…」  
 「あ…全部脱がなくてイイよ。」  
 
 返事はせずに俺は自らのモノを曝け出す。  
 
 「わぁ…やっぱり…うふふ…ボクのココ触ってる時からでしょ?」  
 「う…わざわざ…言うな…。」  
 
 確かに先程からズボンがはち切れんばかりに下半身は興奮していた。  
改めて指摘される事で忘れかけていた羞恥心が込み上げる。  
 
 「恥ずかしがらないで…ちゃんとボクを女の子だって認めてくれた  
証拠でしょ?ボク…ちょっと嬉しい…。」  
 
 妹が言い終わると同時に顔が赤くなる。  
 
 チャンスだ。  
 
 いまのうちに始めないとまた一方的にリードされる。素早くベッドに  
誘導して妹の充分に濡れた秘所に先端を宛う。  
 
 「い…一度だけだぞ…それに…さっきの約束は…」  
 「うん、誓うよ。でも…それでいいの?」  
 「それでって…どういう事だ?」  
 「うふふ…お兄ちゃん…病み付きになっちゃうかも…きゃ!う…あ…」  
 
 これ以上の会話は危険だ。そのまま突き立て一気に貫く。  
 
 さっきまで解していたお陰で以外にスンナリと挿入出来た。しかしさすがに  
少し苦しそうな表情をしている。  
 
 「は…入った…入っちゃった…あぁあぁ!!!」  
 
 そのままゆっくり腰を動かす。  
 
 「は…あ…う…くぅ…んぅ…あぁ…」  
 
 そのまま激しく動こうとしたが、妹の喘ぎ声が何やら苦しそうに聞こえ俺は  
どうしても躊躇う。しかし身体はしっかりと妹を求めている。直ぐに射精しても  
おかしくない。  
 
 「ん?お兄ちゃん…手抜きしちゃ駄目!」  
 「ぐわ…おい…そこまでしなくても…」  
 
 俺の迷いを見透かしたのか妹が両足をガッチリ組んで押さえ込む。やや細め  
ながら健康的な妹の足が今の俺にとっては弱者を制圧しようとする鍬形の顎を  
連想させる。  
 
 「ほら…ねぇ…どうなの?ボクのココ…気持ちイイんでしょ??答えて!」  
 「く…あぁ…あ…い…いいよ…お前の…凄く…い…い…」  
 「良かった…じゃあ…続けて。」   
 
 その言葉を聞いてとりあえず押さえ込んでいた足の力が緩む。  
 
 改めて俺は動き出すが…  
 
 「く…うぅ…何で…こんなに…気持ち…い…い…」  
 「お兄ちゃん…もう…出したいの…」  
 「き…聞くな…あぁ!」  
 
 やばい…堪えきれるか…このままでは持たない。  
 
 しかし…  
 
 ココで目覚まし時計の電子音が鳴り響く。  
 
 時間だ…  
 
 制限時間が来た…  
 
 やっと解放される…  
 
 「や…やった…」  
 
 安堵に満ちあふれ俺は動きを止め肩を落とす。  
 
 しかしコレで済む筈が無かった。  
 
 「う…お…おい…離せ…もう…」  
 「お兄ちゃん…もの足りないんでしょ?」  
 
 両肩を掴まれ先程から組んでいた両足が再び力を増す。  
 
 前言撤回・俺を押さえ込んでいる妹の足は鍬形の顎なんて生易しい  
ものではない、これは…捕らえた相手を吸い尽くす蟻地獄の顎だ。  
 
 「止せ…そんな…」  
 「またまた〜…身体は正直だね。」  
 
 くそ…腰が…勝手に…往復運動を再開している。  
 
 困惑する俺の耳元で妹が追い打ちを掛ける。  
 
 「安全日ってボクの言葉、信じきってたんだ。実の妹に、ゴムもつけずに  
入ったりして……もうイキそうなんでしょ?おちんちん、さっきからビクビク  
しっぱなしだよ??ボクの中で、いつまでガマンできるかなぁ???」  
 
 俺は悲鳴とも言える声で叫ぶ。  
 
「うわぁあぁ!!そ…そんな…は…離せ…このままじゃ…」  
 
 だが無駄だ。妹は微笑みつつも必死に俺を掴んで離さない。  
 
 「ボクの言うこと聞いてくれるなら、離してあげてもいいけど。あっ…  
おちんちん、ふくらんできたよ。中に出しちゃうの?お兄ちゃん、いいの?  
ボク、妊娠しちゃうよ?」  
 駄目だ…もう限界だ…  
 
 「止めろ…あ…あ…あぁあぁあぁ!!!」  
 
 絶叫と共に俺は妹と繋がったまま射精してしまった。  
 
 「は…あ…あぅ…あ…あ…」  
 
 喘ぎながら俺はそのまま力無く倒れ込む。  
 
 その瞬間繋がっていた場所からかすかにズルリと俺のモノが抜ける音が  
したような気がした。  
 
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  
 
 
 俺の記憶はココまでは鮮明だ。  
 
 
 
 しかしショックのあまりこの後どんな会話が有ったのか、そしてどうやって  
部屋から出たのか…もう思い出せない。気が付けば居間で項垂れている自分が  
いた。  
 
 冷静さを取り戻そうと煙草を吸うがやはり味がうまく伝わらない。  
 
 「…ちゃん……お兄ちゃんってばぁ〜…」  
 
 二階から妹の呼ぶ声がする。  
 
 行かなければ…  
 
 
 煙草の火を消しフラフラと重い足取りで階段を上る。  
 
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  
 
 ノックを二回・そしてドアノブを回す。  
 
 すかさず妹が俺を放り込むように粗っぽい動作で部屋に導く。  
 
 「うわ…とと…お…な…何で!?」  
 
 俺の目の前に立つ妹は全裸になっていた。  
 
 「そんな事より…あのね…さっき電話があって…」  
 「電話?あぁ…そうなのか?」  
 「やだ聞こえなかったの?でね、お母さん今日は帰れないんだって。」  
 「で、それと今のお前の裸と…」  
 
 言いかけた所で妹が微笑む。  
 
 先程から何回も見せたあの小悪魔の笑みだ。  
 
 「うふふ…実は…お兄ちゃんに決めて欲しい事が有るの。」  
 
 今一つ妹の意図が理解できない。そんな俺を尻目に出入り口の扉が開かれた。  
 
 「本当は…あんな方法取るより…お兄ちゃんから来て欲しかった。」  
 「ん?」  
 「だから…今度はお兄ちゃんが決めて。」  
 
 「ど…どういう事だ?」  
 「お兄ちゃんがボクの中に出しちゃう前に…ボク言ったよね?」  
 
 そう言えば…わざわざ“言うこと聞いてくれるなら、離してあげても…”と  
改めて問い直していたな…。  
 
 「でも…それじゃ駄目だって気付いたの…だからお兄ちゃんが決めて…ボク  
を…真剣に愛してくれる?ボクをちゃんと女の子として見てくれる??答えて!」  
 「え…あ…あの…急に言われても…」  
 
 こんな質問されれば誰でも困惑する。もちろん俺も例外ではない。だが妹は  
いたって真剣だ。  
 
 「大丈夫…約束通り…さっきの写真も消去した。お兄ちゃんがどっちを選んでも  
…もし本当に妊娠してても…今日の事は絶対に誰にも言わないって…約束する!  
だから…お兄ちゃん…お願い!!答えて!!!」  
 
 
 俺は返事しなかった。  
 
 
 ただゆっくりとドアノブに手を掛け扉を閉める。  
 
 
 しかし…俺が立っているのは廊下ではなく、妹の部屋だった。  
 
 
 「もう…後戻り出来ないぞ、いいんだな?」  
 
 
 「うん、イイよ。お兄ちゃん…やっぱりボクを選んでくれたんだ♪」  
 
 
 俺達はそのままベッドに向かう。  
 
 
 「お兄ちゃん…大好きだよ。」  
 
 
 −−−THE END−−−  
 

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