暑い―ただひたすらに暑い―…
「だーから泳ぐのよっ!」
と自分でも分かるくらいにテンションを上げて叫んだ
「あいっかわらず元気だなぁ…ナギちゃんは…」
っとユミちゃんが言ってきた
むしろこの娘がテンション低いほうが不思議で仕方がない
「夏よ!海よ!水着よ!泳いで涼しくなるっ!ついでに男も悩殺!海でテンション低くてどうするのっ」
ユミちゃんや周りの友達にも元気よく叫ぶ私
なんとなくみんな引いてそうな気がするが気にしない
だって今日はこのために新品のビキニを買ってきて気合は十分なのだ
ちなみに色は白
「はいはい分かったからとりあえずパラソル立ててからね」
っと呆れ顔のユミちゃんが私に言う
やれやれ、仕方ないなぁ
と顔には出さずパラソルを立てて荷物を置く
そもそもユミちゃんだって気合はいった赤いビキニじゃないの…ブラなんてEもあるのに…
自分のBカップの胸を見てちょっぴり鬱になる
「んじゃとりあえず泳ぎにいこうっ!」
「はいはい分かった分かった」
長い黒髪をたなびかせ海をビシッっと指さした私にユミちゃんも少し気合はいった風に言ってくる
「とりあえずうちらは休憩ー」
「がんばってねー」
「誰かにサンオイルでも塗ってもらって悩殺しよかな」
とすっかりパラソルの中に居座った他の友達が背中に声かけてきた
やれやれ、なにしに来たんだか
とか思いつつもユミちゃんとビーチの方へダッシュ、っとその時
ドテッ
「わっ」
「きゃっ」
あいたた…
ホットドッグか何かがいくつかぶつかったらしく周りの砂浜に転がっている
ふと体を見るとケチャップが体中についていた
無論新品の水着にも…
………
ぶつかったヤロウブチ殺すっ
と思って相手を見るとおっと意外、可愛い美少年だった
年のころは13,4あたりか?
友達の分も買い物にいってその帰りらしい
「す、すいませんっごめんなさいっ」
ぺこぺこ頭を下げてくるその男の子にちょっぴりキュンっとした
もう別に怒りは無い
むしろぶつかったこっちも悪いわけで…
「いや、全然大丈夫よ」
「いえ…でも…」
「ぶつかったこっちも悪いし、それにケチャップなんて海で洗いながせるし」
「そんな…」
「いいからいいから、それより後でおねーさんと遊ぼうねっ」
「えっ…」
っとドギマギしてる少年をほったらかしてユミに
「んじゃいこっ」
「う、うん」
そのまま二人して海にはいってく
さっきの少年は…
友達にとりかこまれていた
「あー気持ちいい…」
「だねぇ…」
と浮き輪でぷかぷか浮きながら言う
「ちょっとだけ沖の方いく?」
「行くならナギちゃんだけでどぞー、浮き輪あるから大丈夫でしょ?」
ちぇ、つれないなぁ
「とりあえずちょっとだけ沖にいってくるねー」
「いてらー」
―――あー気持ちいい…
水にゆれながらそんなことを思うのもまたシアワセ…
そのとき
ん?なにかがあたったような…?
魚?
っと思った時にはもう遅かった
「あっ、ちょっとコレなにっ!」
体中を魚がつついてくる
下は足の裏から
上は首筋まで
ふくらはぎをチョンチョンとされる
太ももをつついてくるのもいる
この辺は結構敏感なのに…
水着越しにアソコをつついてくるのもいる
こっちは気のせいか数が多い
おへそあたりも数匹がよってきて弱くぶつかってきた
背中の方からも何匹かがぶつかってきてるみたいだ
「あーもー気持ち悪いっ」
必死で振り払いたいが実はカナヅチ…
浮き輪から片手でも離すなんてできない
浮き輪の間で必死につかまっているだけしかできない
大体なんて魚が私だけを…?
その疑問は自分の胸をみて氷解した
白いブラのケチャップの染みのところだけを確実につついてきている
上手い具合に乳首のところだけケチャップがついてしまっている右胸がどんどん責められる
「あんっ」
思わず変な声がでてしまう
魚に感じさせられた…?
いや、そんなことは絶対にないと思い込む
思い込まないと…
「あふんっ」
水着越しから来るアソコを何度もつつかれる感触に
実はこしょばされるのに弱い脇ばらに
「あんっ」
イケナイ…逃げないと…
しかし何十匹かの魚にとりかこまれている…
どうしよう…
ビーチのほうに目を向けるとユミちゃんが視界にはいってきた
そうだ、ユミちゃんに助けてもらおうっ
必死に魚が群がってる足をバタつかせてユミちゃんの方へ向かう私
「おーい、ユミty」
…?
なにかが体から取れる感覚がしたと思って体を見ると
「あっ!」
水着の胸の方が紐がくいちぎられ海面でゆれていた
直後――そのはずれた、はずされた水着が数匹の魚によって瞬時にバラバラにされた
もしかして…
「きゃっ」
下のほうの水着もケチャップのついたところが責められているみたいだ
これはマズい…
しかし振り払いたくても浮き輪から手が離せない…
そう悩んだ瞬間に残りの紐もくいちぎられ体からはずれていく
これだけは守らないとっ
思わず手を伸ばそうとするが間に合わない…っ
気付いたら全て細切れになってどこかへ流れてしまった
ふと考える…
Qこの状況でこの魚達はどこへ向かう…?
Aケチャップのにおいがたっぷりついた私の…
「あああんっ」
瞬時に私の両乳首に群がってきた魚の執拗な責めに声が漏れてしまう
早くユミちゃんに助けを求めないと…っ
足をバタつかせそっちに向かおうとした時ユミちゃんと一緒にいる人物に気付いた
あれは…さっきの美少年!
ユミちゃんと仲良く泳ぎながらなにかを喋ってる
まずい…ユミちゃんだけならまだしもあの子にはこんな姿みせられない…
そうしている間にも魚は乳首に、背中に、太ももに、足に、そして――
「あんっ」
私のアソコに一番群がってきている
ケチャップの匂いに釣られてきているのだと信じたい
数重なる魚の責めで濡れてその液体に釣られているのではないと信じたい
信じていたかった…
まずい、イっちゃいそう…
最近欲求不満だったからなのか、全身をつつかれる感触を本能が欲していたからなのか
イ、イく、イっちゃう…
その時ユミちゃんとさっきの美少年が私に気付いて手を振ってきた
こんな痴態絶対に晒すわけには…
こっちも笑顔で手を振り返す
向こうも笑顔だ
私が海面上では笑顔で手を振りつつも
海面下では体がビクビクと震えてイっているとは知らずに
そして魚が私のアソコに大量に寄ってきた
ここをつつけばもっと液体がでてくると学習したかのように
どんどんアソコを責められ、私は二度目にイった時――
ユミちゃんとさっきの美少年が二人して上がっていくのを
私はすっかり力が抜けて虚ろな目で眺めていた…
私はこれからどうすればいいのかな…?