…私が気がついた時には、病室のベットの上にいた。  
…どうしてなのかはわからない。  
何故なら、私自身の名前すら覚えてないのだから。  
 
 
 
10日ほど経つ。  
 
しかし、未だに私の記憶は戻らない。  
…ただ、今、私の目の前でリンゴの皮を剥いている男性から聞いた話し…。  
 
私の名前は『晴海(はるみ)』。  
目の前にいる私より1つ年下の男性は、『晃一(こういち)』で、私の恋人だと言う。  
 
晃一が病室に駆け付けた時には、私は既に記憶喪失になっていたらしい。  
 
『…晴海、食べなよ』  
晃一は、私の目の前に爪楊枝付きのリンゴを差し出す。  
私は一瞬、キョトンとしてしまった。  
 
(本当にこの男性が…?)  
…でも、彼からはどことなく懐かしい香りがする。  
 
『…どうしたの?』  
晃一は、心配そうに私の顔を覗く。  
 
『…え?…あっ、ゴメンナサイっ』  
私は、晃一からリンゴを受け取った。  
 
『……おいしい?』  
 
『…うん』  
 
私が答えると、晃一はニッコリと笑顔を見せてくれた。  
 
…本当に恋人だったのか別として、私は晃一の優しさに惹かれるものが芽生えた。  
 
 
それから数ヵ月後、私は病院を退院し、晃一と同居生活を始める。  
 
私は、晃一に紹介して貰った、晃一とは違うオフィスで働くことになった。  
仕事上、晃一より私のほうが帰宅が早い為、私は夕食のしたくをして晃一の帰りを待つのが日課になっている。  
 
 
『…ただいま』  
 
『おかえり…晃一』  
と、私は不意打ちにキスをしてしまった。  
 
『んっ!?……や、やめろよ』  
『…えっ、…なんで?…恋人同士なんだから、当たり前のことじゃない…?』  
と、私は疑問に思った。  
『…そうなんだけど……そ、その…急にされたらビックリするだろ?』  
 
『…そ、そう?』  
 
『…晴海、ゴメン…。気に障ったか?』  
と晃一が私を抱きしめる。  
『…うんん、私のほうこそ……ゴメンネ』  
 
でも、晃一の目はどことなく寂しそうな表情をしていた…。  
 
 
夜が更けて、私と晃一は寝室の同じベットで横になる。  
恋人同士だから、その後の展開は必然的になるハズなのだが……なかなか晃一のほうから切り出してくれない。  
 
私が記憶喪失になる以前から、こんなに冷え切った夜だったのだろうか…。  
 
『…晃一も疲れてるんだよね。……おやすみ』  
と、私は晃一に背をむけた。  
…すると、  
 
『……晴海』  
晃一が、私の肩を引き戻す。  
『晃一?……うんっ!?』  
私は、晃一に唇を奪われた。  
舌と舌が、ゆっくりと絡み合う。  
 
『…うっ、うんっ、あふっ…………はぁっ』  
ようやく、晃一は私の唇から離れた。  
 
私は、すっかりトロンっとした表情になっていた。  
 
一瞬でも冷めきった関係だと思ったことを、少しだけ申し訳なく思えてきた。  
晃一は、こんな風に私のことを愛してくれているのだから…。  
 
晃一の手は、私の胸元に伸ばしてきた。  
 
『…あんっ、こういち…』  
私は、胸を揉まれて思わず声をあげてしまう。  
 
晃一は、私の上着のボタンだけを外し、私の両方の胸を取り出す。  
晃一は、私の胸の先端まで顔をもっていくと、それをを軽く噛んだ。  
 
『…やだっ、こういち…』  
それでも晃一は手を止めない。  
しばらく変な感覚にひたっていると、今度は晃一の手が私の股のほうに移動した。  
 
『あっ、…そこは!』  
 
晃一の手は、私の下着の中まで入り込んでくる。  
 
『…あっ、あんっ、だ、ダメ〜』  
晃一の指が、私の弱い場所を攻める。  
私は、されるがままに自分の恥ずかしい蜜を流した。  
 
『濡れてきたね…晴海』  
 
晃一はそう言うと、私の寝間着用ズボンと下着を脱がす。  
 
私は、晃一の前で自分のいやらしい場所を晒した。  
 
『…恥ずかしいよ…晃一』  
私は、顔を赤らめる。  
 
『綺麗だよ…晴海』  
晃一は、私の秘所を両手で広げると、舌で私の中をなぞる。  
 
『あっ、あんっ、あっ、あっ』  
私は、快感のあまり声が止まらなかった。  
 
『…晴海、そろそろいいかな?』  
晃一は、私の耳元で囁く。  
私は、コクンッと首を縦に振った。  
 
晃一の股間のモノが、私の秘所を軽くタッチする。  
 
『いくよ、晴海…』  
 
 
ヌププッ  
 
 
『…んあはぁぁぁっ!』  
 
晃一のが、私の秘所にゆっくりと入る。  
 
『…晴海の中、暖かい…』  
『…コウイチのも、凄い熱いよ…』  
 
私と晃一は、暫く見つめ合うと再びキスを交わした。  
 
晃一は、そのまま私の中を動かす。  
 
『あんっ、あっ、んあはっあはっ!』  
私は、晃一と繋がってる快感に身を委ねる。  
 
『……はる、み…ねぇ……』  
晃一が、何かを言いかけていたが、激しい交わりの最中に聞き取る余裕がなかった。  
 
『…あっ、あんっ、あはぁっ……コウイチ…私、もう…』  
 
私にも限界が来ていた。  
 
『晴海……俺も…』  
 
『…コウイチ…あっ、あはぁぁぁ!!!』  
 
 
ドクッ、ドクン、ドクッ……  
 
 
晃一の精が、私の腹部から胸元にかけて飛び散る。  
私は、晃一の股間をなぞって、最後で精を浴びる。  
 
激しい交わりの為か、私と晃一はグッタリとなった。  
 
 
…私は、彼の胸元に寄り掛かっていた。  
彼も私の髪を優しく撫でてくれた。  
 
……でも、  
 
彼の表情は、なぜか寂しそうだった……。  
 
 
 
私の過去に一体何があったのか…  
知らなくてはならない…と思った。  
 
 
今日は日曜日…。  
 
晃一は、自分の仕事が片付かないらしく、今日も出勤。  
私は、今、部屋の掃除をしている。  
 
自分の部屋の掃除を終えたので、今度は晃一の部屋を掃除する。  
 
『……あれ?なんだろ?これ……』  
晃一の机のしたに一枚の写真が落ちていた。  
 
 
…その写真には、夕暮れの海をバックに4人で写ってた。  
 
1番左にいる、少し背が高いのが晃一。  
晃一の隣にいる、髪が長めなのが私。  
 
さらに私の右隣の、髪がショートの女性。  
 
そして、1番右に写っている少し日焼けした男性……。  
 
この写真は、ダブルデートかなんかだろうか…?  
 
少なくても、写真に写っているショートの女性と日焼けした男性は、私と関わりがあるはず…。  
 
特に、1番右の日焼けした男性を見ると……  
 
 
『……!?うっ!!!』  
強烈な頭痛が私を襲った。…まるで、頭が引き裂かれそうだ…。  
 
 
深呼吸をして少し自分を落ち着かせると、頭痛は少しおさまってくれた。  
 
…しかし一体、今の頭痛はなんだったんだろう…。  
 
無理矢理、記憶が蘇ろうとしていたのだろうか…?  
 
 
私は、さらにこの写真に写っている2人が気になってしまった。  
 
 
こんな時に、私は夕食の食材を買いに行くことを思い出した。  
 
(この写真のことは、後で晃一に聞いてみよう…)  
と、私は買い物に出かけることにした。  
 
 
 
私がスーパーに向かう直前、どこかで見覚えのある女性を見かけた。  
 
そう…あの写真に写っていたショートの女性。  
私は迷わず、彼女に近づいた。  
 
『……あのぅ…』  
 
『はい…?…………!?っえ!?まさか…あなた、晴海さん!?』  
 
…やっぱり彼女は、私の事を知っていた。  
 
 
…私は彼女に、自分が記憶喪失だということ、晃一と同棲していること、写真のこと、全て話した。  
 
すると彼女は、  
 
『…ごめんなさい。…それだけはどうしても話せないの…』  
と答えた。  
 
私は、彼女が晃一に口止めされている予感がした。  
…そう思ったら、今すぐにでも自分の過去を知りたいと思った。  
 
『晃一から口止めされているんでしょ?お願い…私、どうしても自分の過去が知りたいの!』  
と、私は無我夢中で彼女の肩を掴む。  
 
『…真実を話したら、あなた…取り返しのつかないことになるのよ!』  
 
『それでも構わないわ!』  
例え、どんな過酷な現実が待ち構えていようが、私には覚悟が出来ていた。  
 
『…分かったわ…正直私もあの一件以来、あなたのことを憎んでいる……。私はこんなに苦しいのに、あなたは何も知らないからね…。あなたに真実を知って貰うことで私の気がはれるから…』  
私は、写真で一緒に仲良く写っていた彼女に憎まれる様な行いをしてしまっている自分に寒気を覚えた。……過去に、一体何が……。  
 
『…ついて来て』  
 
私は、真相を知る為に彼女の後を追った。  
 
 
 
彼女は弥生(やよい)と名乗った。  
途中、花屋でユリの花を3束ほど購入する。  
 
 
『…ここよ』  
 
私と弥生さんが着いた場所は、小さめの霊園だった。  
『ここは…?』  
 
『…あなたの両親と、私の兄が眠る場所よ…』  
 
『…!?』  
 
『…あの写真、晃一とは別に、男の人が写ってたでしょ?』  
 
あの、1番右に写ってた日焼けした男性のことだろうか…?  
 
『…彼の名前は、哲也(てつや)って言ってね……私の兄であり、あなたが記憶喪失なる以前、あなたの恋人だった人よ……』  
 
…私は愕然とした。  
 
しかし、この状況で弥生さんが冗談を言うはずも無く…  
 
『…全部、説明して』  
 
と私は彼女に訴えると、弥生さんは静かに頷いた。  
 
『…今から3年程前、あなたは晃一と付き合っていた私から、私の兄・哲也を紹介されるの。…気の合ったあなた達は、すぐに交際を始めるわ…』  
 
『……』  
 
『あなたが、私の兄と交際してから1年……あなたは私の兄にプロポーズされたの。……もちろん、あなたは兄のプロポーズを受け入れて、あなたたちは結婚することになったわ』  
 
『……』  
私は、あの日焼けした男性の写真を見て、頭が割れそうなくらいの頭痛が走ったことを思い出した。  
すると再び、あの頭痛が走った。  
 
『…うっ!』  
私は、頭を押さえた。  
 
『ちょっ、ちょっと晴海さん!?…大丈夫!?』  
倒れそうになる私を、弥生さんは抱えてくれた。  
 
私は、深呼吸をして自分を落ち着かせてから、  
 
『……大丈夫よ。…続けて』  
と言った。  
 
 
『私の恋人だった晃一は、大学でアメリカへ留学していたの。あなたが、私の兄と結婚式を挙げるから、晃一は急遽、こっちに戻ってきたわ』  
 
『……』  
 
『あなたは車で、あなたの両親と私の兄を乗せ、空港で待っている晃一を迎えに行った。…私は、大学の試験があったから、晃一を迎えに行けなかったけど』  
 
弥生さんは、少し悲しい表情を見せる。  
 
『……あなたは、まさに幸せの絶頂だった。……そしたら、あの悪夢のような出来事が起こったの…』  
 
…私は、少しだけその悪夢のような出来事が予想できた。  
 
『あなたは……晃一を迎えに行く途中、車のハンドルを誤ってきってしまい、対向車線の大型トラックと正面衝突したのよ!』  
 
予想していた通りだった……。  
 
『後部座席にいたあなたの両親は、ほぼ即死状態……。あなたと、助手席にいた私の兄は意識不明の重体……。まだ助かる見込みのあるあなたと兄は、優先的に病院に運ばれた……』  
 
私は、零れでそうな涙を堪えて、弥生さんの話を聞くのを続けた。  
 
『……兄は、病院に運ばれて間もなく死んだわ……。その変わり、あなたが助かったの。意識不明の状態でね。…あなたは、このまま眠ったまま病院のベットにいたのよ。……でも、奇跡が起こった』  
 
『……』  
 
『最近の医療は、だいぶ発達してるみたいで、脳の手術が成功したあなたは、記憶が失った状態で目を覚ました…』  
 
『……そんな』  
 
『……あなたは、あなたの両親…そして私の兄の命を奪ったのよ!……それだけじゃない…。さらにあなたは、私から晃一をも奪ったの!』  
 
『……どういう…こと?』  
私の恋人は晃一では無く、亡くなった哲也という男性…。  
…すると、晃一は一体……?  
 
『……晴海さん…約束して』  
 
『……?』  
 
『…私が、これからどんな真実を告げようとも、絶対に晃一を責めないって約束して!』  
 
『……弥生さん?』  
 
『晃一は、あなたの事を大事に思ってるから、仕方なかったことなのよ…』  
 
…私は、静かに頷いた。  
 
 
『…晃一は……あなたの実の弟なの…』  
 
 
……私は、暫く時間が止まったような感覚に襲われると、溜まりに溜まった涙が溢れ出てしまった。  
 
『あなたが手術を受ける前に、私は晃一に別れ話を告げられた……。……もし、あなたが助かったら、幸せになるはずだったお姉さんの恋人を演じるんだって……。許されことではないのにね。……でも、私は反対はしなかったわ…』  
 
『……弥生さん』  
 
『勘違いしないでね…。別に、晃一とはよりを戻す気はないし、…もう私には、新しい恋人も出来たから…』  
 
『……』  
 
『……あなたには、姉さん思いの晃一の心を素直に受け取める事が、唯一の罪滅ぼしになるんじゃない?』  
そう言うと、弥生さんは持っていたユリの花を私に差し出した。  
 
『…これを、きちんと添えないと駄目よ』  
 
そう言うと弥生さんは、私の両親と弥生さんの兄の墓前に私を残して、先に霊園を後にした。  
 
私は3人の墓前にユリの花を添えると、ただただ泣いていただけだった…。  
 
 
 
どれくらいの時間が流れたのだろうか…。  
夜が更けた頃、気が付くと私はあまり人目のつかない小さな公園のベンチを一人で座っていた。  
 
出来れば、晃一には会いたくない心境だった。  
 
複雑な関係と忌ま忌ましい過去に、私の精神の疲れは限界に達していた。  
 
弥生さんに真実を聞かなければ、幸せになれたのかも知れない…。  
 
しかし、私だけ真相を知らなければ幸せだと思ってしまう自分を、心から憎んだ。  
すると、自然に涙が止まらなかった。  
 
 
 
『……晴海?』  
 
私の前に、恋人を演じる弟の姿があった…。  
 
『マンションに帰ってもいないから、心配したんだよ』  
 
晃一は、私の肩に手をやるが、それでも私は晃一に目を合わせる事が出来なかった。  
 
『…晴海……泣いているの?』  
 
『…晃一……』  
 
私は、未だ自分の弟に恋人を演じられながら優しい声を投げ掛けられることに、吐き気すら覚えた。  
 
私は溜めていた涙を拭うと、キリッとした表情で晃一の目の前に立った。  
 
『……晴海?』  
 
そして……  
 
 
ビシッ!!!  
 
 
私は、晃一の頬を平手打ちした。  
 
晃一は、未だ何が起こったのかという表情をしている。それが、さらに私の涙を誘った。  
 
『……どうして……黙っていたの?』  
 
『……ま、まさか!?』  
ようやく晃一が、少しだけ悟った表情を見せた。  
 
『……そう、あなたは……何も知らない実の姉を抱いたのよ!』  
 
私はそう言うと、無我夢中で晃一の襟元を掴んだ。そして、胸にひたいを付け泣きながら素手で叩いていた。  
 
『……弥生が、全て話したのか?』  
 
『…そうよ。あなたに口止めされてたみたいだけど、私がムリヤリ……』  
私は、写真のことと、霊園で弥生さんから聞いたこと……これまでのいきさつを全て、晃一に告げた。  
 
すると、晃一はとても悲しい表情をしていた。  
 
『……ゴメン……晴海ねえ…』  
 
『……ゴメンじゃないわよ……』  
 
私は、晃一の襟元で自分の涙を拭った。  
 
『…晴海ねえ……今まで黙ってて…本当にゴメンよ』  
今度は、晃一ほうが涙を浮かべていた。  
 
…でも、  
私、本当は怒ってないのよ、晃一。  
ここまでの姉想いの弟に、少し戸惑いを隠せなっただけ…。  
 
だから……  
 
私は、晃一の襟元をつかんでいた両手を、そのまま晃一の首の後ろに回した。  
 
『……ちゃんと責任とってよね…』  
 
『!?……は、晴海ねえ!?』  
 
私はそのまま、ゆっくりと晃一の唇を奪った。  
 
晃一は唖然としていたが、じきに私の背中に手を回した。  
 
 
晃一の唇を離れて私は、  
 
『……私にちゃんとした恋人が出来るまで、あなたの恋人になっててあげる…』  
と言った。  
 
『……は、晴海ねぇ…それって…』  
 
『…もう〜何回も言わせないの。…帰ろ』  
私は、自分の腕を晃一の腕に絡ませた。  
 
 
 
私は今、シャワーを浴びている。  
今日は、なんか色々あって泣き疲れたけど、晃一の気持ちが分かって少しだけ気分がいい。  
 
そう思ってた矢先、晃一が  
『…晴海ねぇ、俺も入っていい?』  
と、私のいる浴室の向こうから声をかけてきた。  
 
…私も、晃一が来るのを期待していたのかも知れない。  
 
『……いいよ』  
 
私は、顔を赤らめながら答えた。  
 
 
ガラガラッ…  
 
 
晃一が、全裸で私のいる浴室に入ってくる。  
 
私は、さらにドキドキした。  
…実の弟と一緒にお風呂だなんて…。  
 
恥ずかしくて、晃一の顔をまともに見ることが出来ない。  
 
『…晴海ねえ?』  
 
心配したのか、晃一が私の肩を障ってくる。  
 
私は一瞬、体がゾクっとなった。  
 
今度は晃一が、私の背中に自分の体を押し付ける。  
 
『……晴海ねえ…』  
 
私の尻部に晃一の下腹部のモノが……。  
それは、だんだんと膨張していく…。  
 
『…ちょ、ちょっと!?…晃一!?』  
 
『……ご、ゴメン!…俺、もう我慢出来ないよ!』  
 
彼は、私を後ろから抱き締めると、私の唇に無理矢理キスをしてきた。  
 
彼の舌が、私の舌を犯す。  
『…うっ、んっ、…うっん、うっ……』  
私は、たまらず甘い吐息を吐いた。  
 
彼と私の唇が離れるると、透明の線のようなものが糸を引いた。  
 
 
彼は、後ろから右手で私の胸元をまさぐり、左手は私の下半身の秘所にもっていった。  
 
完全に無防備な状態で、私は彼の両手の好きなようにされる。  
 
『あんっ…あっ、あっ、…ダメっ』  
 
私は我慢出来ず、いやらしい声をあげる。  
彼に弄られたせいで、乳首は突起し、秘所は少し濡らしてしまった。  
 
それにしても、彼のアソコが私の尻部に密着して、はちきれんばかりに固くなっている。  
しかも、あまりに興奮してるせいか、晃一は私の尻部で熱いモノを上下に擦らせていた。  
 
…私は少し、晃一が可愛く思えてきた。  
 
『…晃一のも、凄く大きくになってるね…』  
 
私が、彼の熱いモノを手でなぞってみると、  
 
『…あっ、は、晴海ねぇ…』  
と、彼はうめき声をあげた。  
 
『…じゃあ、ここに腰かけてみて』  
私は、浴槽部分に指をさす。  
彼は、言われた通りに座った。  
 
間近でみる彼のモノは、ビクンビクンと小刻みに動いている。  
 
私は、横にあるボディソープを見つけた。  
 
私は、ポンプから2、3回手にとると、すかさずそれを自分の胸元に塗った。  
さらに、彼のモノにも塗ってあげる。  
 
『…は、晴海ねぇ?一体なにを?』  
 
『…私の胸でしてあげる。……いや?』  
 
『…ぜ、是非』  
 
私は、下からニッコリと微笑むと、  
『…じゃあ……するね』  
と、私は彼のモノを左右の胸で挟んだ。  
 
『…は、晴海ねえ!…き、気持ち良すぎるっ』  
 
晃一は、ビクンっと体を反らす。  
 
『…まだ、挟んだだけじゃない?…そんなに気持ちいい?……じゃあ』  
 
私は、彼のモノを左右の胸で挟んだまま、胸を上下に動かし彼のモノをしごきはじめた。  
 
ヌュチュッ、ヌュチュッ…とボディソープの音が風呂場内でいやらしい音をたてる。  
 
『…晃一、気持ちいい…?』  
 
『…は、晴海ねえ…!』  
彼は、少し弱々しい声をあげる。  
 
『…もっともっと気持ちよくなっていいのよ、晃一…』  
 
私は、さらに上下に加速させる。  
 
すると晃一は、わたしの後頭部を両手で押さえてきた。  
 
彼なモノも、だいぶ脈を打ち始めたのが、私にも胸を通して伝わってきた。  
 
『は、晴海ねえ……そんなにされると……もう…』  
 
『…もう出そうなの?…いいよ…そのまま出して…』  
『晴海ねえ!…で、出る!』  
 
 
トグンっ、ドクっ、ドクン……  
 
 
晃一の精液が、凄まじい勢いで私の顔に打ち付ける。私は、弟の大量の精液を浴びると、ひたいから滴り落ちる精を舌で舐め取った。  
『…晃一の……凄い濃い〜』  
『ハァハァ……晴海ねえ……』  
 
『……綺麗にしなくちゃね?』  
私は、左手でシャワーを取り精液を洗い流しながら、右手で彼のモノを再びしごき始める。  
 
すると、一度萎んだ彼のモノが、再びムクムクっと大きくなった。  
 
『…や、やだぁ〜』  
 
『…晴海ねえが、こんなにもエロいからだよ』  
と、晃一は私の首筋に軽いキスをした。  
 
『…そんなこと、ない…』  
『もう…お姉ちゃんはHなんだから……。今度は、俺が気持ち良くさせてあげるからね』  
晃一が続けようとするが、  
『…ま、待って、晃一!お願い、ベットでして…』  
 
私は、風呂場で最後までするより、ちゃんとベットでしてもらいたかった。  
 
『……わかった』  
 
私は、彼の腕に抱かれながら寝室へむかった。  
寝室に向かうまで、胸や秘所を触られながら…。  
 
『…ひゃんっ』  
 
寝室に入るなり、私はベットにイキナリ押し倒された。  
『晴海ねえ…』  
 
弟は、私の両足を広げる。  
私はたまらず赤面し、弟の視線だけでアソコをゾクゾクっとさせてしまった。  
 
『…だめだよ〜。まだ、何もしてないのにこんなに濡らしちゃって…』  
 
『…晃一のいじわる…』  
 
彼は、私の秘所を開くと、私の弱い部分をすかさず舌で暴れさせた。  
 
『あっ!…あっ、…あん、こういちっ…だ、だめっ』  
彼の舌が、容赦なく私を責め続ける。  
 
『晴海ねぇ……好きだよ』  
さらに、動きが激しくなってきた。  
 
『…あっ、あっ、んっ……だめっ!これ以上されるとっ!』  
 
『…俺の前でイッちゃうの?…いいよ!晴海ねぇ…』  
『だ、ダメぇぇぇ〜こういちぃぃぃ!』  
 
 
ビクン、ビクっ、ビクン……  
 
 
『…はぁ…はぁ…』  
 
私は、彼の目の前で自分の蜜を大量に流してしまった。  
 
『気持ち良かったの?晴海ねぇ……俺も、晴海ねぇの見てもうこんなになっちゃてるよ…』  
彼は今にも泣きそうな表情で、私の目の前に熱いモノを突き出した。  
 
『…あはっ…凄くおっきいね…』  
 
私はそれをなぞると、彼のモノから脈が私の手に伝わってくる。  
 
『…晴海ねぇ……』  
弟が、私に甘えるような声で訴える。  
 
『…晃一、一緒になろうっ』  
 
私は、晃一をゆっくり押し倒すと、彼の胸に両手をついて馬乗りのような体制をとる。  
 
私はそのまま、彼の突き出たモノに私の秘所を合わせ、腰をおとす。  
 
『あはぁぁぁ〜』  
 
『…は、晴海ねえ』  
 
『…私、今、弟と繋がってるんだね』  
 
『晴海ねぇの中……凄く暖かい…』  
 
『…動くよ、晃一…』  
 
私は、体を上下に動かした。  
 
『あっ、あん、あはっ、あうっ…』  
 
晃一の熱いモノが、私の中を動き回る。  
 
私は、弟に少しでも気持ち良くなって貰うと思い、秘所の部分に少し力を入れた。  
 
『…は、晴海ねえ!…そんなに、締めつけられたら……』  
 
『…あっ、あんっ……なぁ〜に?こういちぃ〜…あはっ』  
私は、少しだけ彼が焦るのを楽しんでいた。  
…すると、  
 
『は、はるみねえ!!!』  
弟は、私の腰に手を回してガッシリと掴み、動きを加速させた。  
 
『…ちょっ、だ、め……、早いっ…あっ、あっ、はんっ、ああっ!』  
 
それでも私は、弟を締め付けようとする。  
 
晃一の顔も悩ましい表情になり、私にもそろそろ限界がきていた。  
 
『晴海ねぇ……俺、もう……俺、晴海ねえの中で…イキたい…』  
弟が、私にそう訴える。  
 
『……大丈夫だから……いいよ…晃一……私の中で…きてぇ…!……あっ!あんっ!ああっ!……一緒に…一緒にイこう、…こういちぃっ』  
 
『…は、晴海ねえ!!!』  
『…あははあぁぁ!!!』  
 
 
ドクっ…ドクンっ…ドクっ…………  
 
 
晃一の熱い精液が、私の中をいっぱいにする。  
私は、晃一の最後の一滴まで、私の中で受け止めた。  
 
『…こういち……好き』  
 
私は、彼に倒れ込むように熱いキスを交わした…。  
 
私と晃一は、そのまま抱き合っていた。  
 
『晴海ねぇ……』  
 
『……ん?』  
 
『晴海ねぇの公式の恋人って、俺じゃダメなのか?』  
 
『……そうねぇ、…私だってちゃんとした恋人がほしいもの…』  
 
『やっぱり俺、晴海ねえの仮の恋人のままか…』  
 
『なに?……不満なの?』  
『…えっ、いや、そんなことないよっ…』  
 
『……じゃあ…もう一回、しよ?晃一…』  
 
『……うん』  
 
 
私は心の中で、晃一がずっと仮の恋人でも悪くないかなぁ……と思えてきた。  
 
 
 
『私の弟』・完  
 

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