…そして5年の月日が流れる。
俺の横に、黒き竜の亡きがらがあった。
ブラックドラゴン…竜族の中で、最も最高クラスに値する。
そして、その竜の巣の先には、威圧すら感じられる剣の姿があった。
俺は、その剣を手にする。
秘剣・バルムンク……これを手に入れる為に、何人ものドラゴンバスター達の命が落とされたのだろうか…。
俺は今まで使っていたボロボロの剣を捨て、かわりに秘剣・バルムンクを自分の鞘にしまった。
『…あとは、魔族の拠点となる魔城を目指すのみか……』
俺は、最後の竜の巣を後にした。
俺は、決して人間が入り込んではならない山脈を俺はひたすら登り、頂上の火口に向かった。
その火口には溶岩がなく、かわりに暗黒のような空間が永遠と続いているようだった。
…そして、その火口をひたすら下ると、要塞のような魔城が姿を現した。
…その魔城の形は、魔族を象徴するかの如く異形で、なによりおぞましい気分になった。
『…ここに、レイナ姉さんが……待っていてくれ!』
俺は、秘剣・バルムンクを鞘から抜き出し、魔城へ向かう。
ただ、一つの疑問が俺の脳裏に浮かんだ。
…スルトは、たしかに人間族を滅ぼす……と言っていた。
だが、あれから、未だに魔族が人間を襲うような出来事の話を聞いたことがない。
人間族を確実に滅ぼす為に、魔族の勢力を十分に蓄えているのだろうか?
とにかく、そんなことは絶対にさせない!
やはり、魔城の門に番人がいた。
5年前、孤児院を襲ったあのフェンリルが3体。
『グルルルル……』
3体とも、俺を睨んで唾を垂らしている。
…俺は、コイツらを見てると、どうも虫ずが走るようだ。
『悪いが、お前達化け物に付き合ってる暇はないんでな。手短に終わらせるぞ』
俺がそう言うと、3体の化け物は一斉に俺を目掛けて口から灼熱の炎を放った。
俺は、バルムンクでその炎を振り払う。
そして、1体…2体…3体…と次々と斬り捨てた。
俺は、魔城の扉を破壊し、城内へ潜入する。
魔族の化け物が次々と襲ってくるが、俺は容赦なくそれを倒していく。
『レイナ姉さん……一体どこに……』
俺は、城内の奥へ奥へと進んでいく。
…そして、巨大な扉の前まで辿り着いた。
『…ここに、スルトが…そして、レイナ姉さんがいるのか…?』
俺は、その重々しい扉を開いた。……すると、
『……ここは?』
部屋というよりは、辺りは光りがさして明るく、まるで草原のような光景だ。…どことなく鳥のさえずりも聞こえてくる。
さらに奥へ進むと、巨大な墓石のようなものが。
『…これは…一体?』
『……それは、亡き父と母が眠る墓石よ…』
後ろから聞こえてきた忘れもしない声……まさか!?
『…レイナ……姉さん…』
俺の目の前にいる長い銀髪の女性……紛れも無いレイナ姉さんだった。
……だがその姿は、まるでスルトを思わせるような鎧の姿だ。
『……生きていたのね…ロキ』
『姉さん……』
『…まだ、私の事を姉さんと呼んでくれるのね』
『……一緒に帰ろう』
俺が、レイナ姉さんに手を差し延べると、
『ごめんなさい……それは出来ないの…』
レイナ姉さんは拒んだ。
『どうしてだよ……それに、この墓石にレイナ姉さんの父・スルトが眠っているってことなのか?……一体、どういうことなのか説明してくれ』
『…父上は、どうしても人間族を滅ぼそうとしていたの。だから……父上は、この私が殺したのよ。……この魔剣・レヴァンティンを父上から盗んで』
『……』
『……元々は、父上は人間族を憎んではいなかった。……なぜなら……私の母上が人間だったから。……父上は人間の女性を愛していたのよ』
『……』
『…だけど、私が子供だった頃、母上は魔女だという理由で人間達に処刑されたの。……それから、父上は人間族に対して激しい憎悪を抱くようになった…』
『!?』
『…私は、優しかった母上を見てきて、人間族の誰もが魔族を忌み嫌い迫害すると思ってなかった。……それを確かめる為に、私は昔、父上の元を離れ、人間族の住む大地に足を踏み入れたの』
『……』
『…人間族の争いもずさんだった。お互いの覇権を巡って戦争を繰り広げられていたわ……そんな中、戦争で両親を亡くし路頭に迷っていたロキという男の子に出会ったの……幼かったロキは、私を本物の家族のように慕ってくれた』
『レイナ姉さん……』
『……でも、目の前にいるロキは、無関係な竜族を迫害して秘剣・バルムンクを手にし、そして魔城の住民をも次々と迫害していった戦鬼…』
『…それは、レイナ姉さんを連れ戻す為に……』
『理由はどうであれ、あなたは己の私欲の為に竜族を迫害し、この魔城を攻めてきたことには変わりがないわ。……剣を抜きなさい…ロキ』
レイナ姉さんは、所持していた魔剣・レヴァンティンを構えた。
『……姉さん』
『…魔族には、魔族なりの誇りがあるの。私が、父上を手にかけてしまった以上、尚更後戻りは出来ない…』
『……俺は』
『…魔族の皇女として、あなたを倒します!』
『嫌だ……俺はレイナ姉さんと戦いたくない』
すると、レイナ姉さんはレヴァンティンを俺に目掛けて振りかざせた!
剣の波動が俺の胸部の服を切り裂き、肉体の皮膚から血が滲み出ている。
『……レイナ姉さん…本気で俺を…』
『…死にたくなければ、必死に抗うことね。……さあ、バルムンクを抜きなさい、ロキ!』
レイナ姉さんは、再び俺に斬撃を浴びせようとした。
『……この……分からず屋!』
俺は、バルムンクを抜き、レイナ姉さんの斬撃を受け止める。
ギイィィィィン!
お互いの剣から、きしむような音が鳴る。
『レイナ姉さん……なぜこんなことをするんだ!』
『…言ったでしょ、ロキ。魔族にも誇りがあるんだっていうことを。……そして、魔族の掟は真の強者が弱者を従わせること……あるいは、強者が弱者を打つことも魔族の摂理!』
『…ぐっ!』
レイナ姉さんの剣圧は、凄まじかった。魔神スルトの力を遥かに上回るほどだった。
俺は、レヴァンティンに押され始めた。
『…どうしたの、ロキ?あなたのバルムンクが悲鳴を上げてるわよ?』
俺は、必死にレイナ姉さんの剣を振り払い間合いを遠ざけた。
レイナ姉さんは、すかさずレヴァンティンを持つ手の逆の手で衝撃波を連続で繰り出し、俺に追い撃ちをかける。
俺は、バランスを崩しかけながらもそれを避けようとした。
…だが、必死の抵抗も空しく、俺は完全にバランスを崩してしまった。
『ぐはぁっ!』
レイナ姉さんが放った最後の衝撃波が直撃し、俺は壁に叩きつけられる。
『……ごめんなさい……ロキ!』
レイナ姉さんが、レヴァンティンで俺にトドメを刺そうとばかりに、猛烈な突進を始めた。
…俺の意識が遠のいていく……。
……俺は、今まで何の為に戦ってきたのだろうか?
目を閉じると、孤児院にいた頃の優しい表情のレイナ姉さんがいた。
……そうだ。…俺は、あの頃のレイナ姉さんを取り戻す為にここまできたんだ。
…俺は、レイナ姉さんが好きなんだ。
……負ける訳にはいかない!
俺は、目を開くと目の前のレイナ姉さんが、レヴァンティンを俺目掛けて振りかざそうとしている。
『…!?』
俺は、レイナ姉さんのトドメの一撃を紙一重でかわした!
『…レイナ姉さん!!!』
俺は、ありったけの力を振り絞り、バルムンクから衝撃波を産み出し、レイナ姉さんにそれをぶつけた!
『…きあぁぁぁぁ!!!』
レイナ姉さんは悲鳴を上げたあと、姉さんをまとっていた黒い鎧はバラバラに砕けた。
そして、レイナ姉さんはゆっくりと崩れ落ちる。
暫くの静寂……
『……姉さん』
俺は、レイナ姉さんに近づいた。
『……ロキ…今のうちに… 私に…トドメをさしなさい……魔族の皇女である…私が倒れれば…魔族の血筋は途絶え…再び人間族を脅かすことは無くなるのよ……』
″私より強くなって…″
昔、俺がレイナ姉さんにそう言われたことを、今、完全に理解出来た。
魔族として完全に覚醒したレイナ姉さんをこの俺が止めるということだった。
あの時、レイナ姉さんは既に、今の出来事を案じていたのかも知れない……。
『…あなたが私を殺さないというなら……私があなたを……』
レイナ姉さんは、体をふらつかせながら、再びレヴァンティンを構える。
『姉さん……ゴメン!』
俺は、姉さんの腹部に自分の拳を振るった。
『…ロ……キ………』
レイナ姉さんはゆっくりと倒れる。
俺は、秘剣・バルムンクと魔剣・レヴァンティンを置き去りにし、気を失ったレイナ姉さんを抱きかかえて今いる場所を離れた。
『……うっ……ここは……私の…部屋……?』
『……よぅっ…レイナ姉さん』
『……ロ、ロキ!?』
俺とレイナ姉さんは、魔城の寝室のベットで横たわっていた。
……お互い全裸の姿で。
『……ロキ…一体何を…?』
『…レイナ姉さんは、これから俺に抱かれるんだよ』
俺は、レイナ姉さんの両肩をそっとつかむ。
『…ちょっと、ロキ!?……私は、あなたを殺そうとしたのよ!』
『…だって、レイナ姉さんが魔族の掟では強者が弱者を服従出来るような事を言ってたんだぜ。……俺は、レイナ姉さんに勝った。……だから、レイナ姉さんが俺の女になっても異論は無いよね?』
『それは…』
『それにレイナ姉さんが、俺が姉さんより強くなったら俺の恋人でも奥さんでも何でもなってあげるって言っていたんじゃないか』
『……ロキ』
『……俺は、今でもレイナ姉さんの事が大好きだ。……たとえ、レイナ姉さんが魔族の皇女だとしても……。レイナ姉さんがいない世界なんて、考えただけでも俺には耐えられないよ……』
俺は、レイナ姉さんの柔らかい唇にキスをした。
『…うっ、うんっ、うっ、うふっ』
舌と舌が絡み合い、レイナ姉さんの甘い吐息が部屋に漏れる。
俺たちは、ようやく唇が離れ、お互いの唾液の糸で繋がった。
俺がレイナ姉さんの銀色の髪をゆっくりと撫でた。
『……凄く綺麗だよ…レイナ姉さん……』
『……ロキ……』
レイナ姉さんは顔を赤く染め、潤んだ表情で俺を見つめている。
俺は、自分の顔をレイナ姉さんの豊満な胸にうずめた。
片手で片方の胸を揉みほぐしながら、ピンク色の尖端を口で軽く噛む。
『…やっ…ロキ…くすぐったい…』
俺は、レイナ姉さんのピンク色の尖端を転がすと、それは突起し始める。
俺は、すかさずそれを吸った。
『あっ……吸っちゃ…いやぁ……』
『…レイナ姉さん、感じるんだね……ここも』
俺は、レイナ姉さんの秘所に手を持っていった。
『…ロキ、そこは……だ、だめっ!』
『何言ってるんだよ、もうこんなに濡らして……でも…嬉しいよ』
俺は自分の顔をレイナ姉さんの下半身に移動する。
両手でレイナ姉さんの花ビラを開くと、姉さんの大事なモノがあらわになった。
『…ロキ……恥ずかしいよぉ……』
レイナ姉さんが、今にも泣きそうな表情で俺に訴えかける。
『レイナ姉さんのここ…凄い濡れてるね。……もっともっと気持ち良くなっていいんだよ…』
俺は、姉さんの大事なモノを舌で転がし始めた。
『…あはぁぁぁあっ!…あっ、あうっ!……ロキ、こんなの…』
レイナ姉さんの両手が、俺の頭に添えてきた。
俺は、さらに舌でレイナ姉さんを攻める。
『あっ、あんっ、…あはぁっ、うくはぁっ…!』
レイナ姉さんの中が、徐々に熱くなってくるのがわかる。
『ロキ……そんなにされたら…私っ!』
『…イッちゃうの?……いいよ、姉さん!』
『っんあはぁぁぁぁ!!!』
レイナ姉さんは絶頂に達した。
『……ぁ……ぁ……』
レイナ姉さんから流れ出る大量の雫を、俺はゆっくりと舐め回した。
『……だめよ…ロキ……そんなの…汚い……あんっ!』
『そんなことないよ……レイナ姉さんのだったら…いつまでもこうしていたいよ…』
『……ロキ…今度は私が…』
すると、今度はレイナ姉さんが俺のモノに手を添える。
『あっ!…ね、姉さん!?』
俺は、思わず声を上げてしまう。
『…私ばっかり優しくして貰ったら…ロキがつまらないでしょ?』
しかし、俺のはちきれんばかりのモノを摩っているレイナ姉さんは、少し戸惑っているかのようだった。
『……どうすれば…いいの?』
『……口でしてほしい…』
俺は、甘えるようにレイナ姉さんに言った。
『……うん』
レイナ姉さんは、静かに頷いて俺のモノを愛しそうにくわえた。
『…あっ!』
俺は、強烈な快感にたまらず声をあげてしまった。
『…うんっ…うむんっ…うんっ…うっ…』
俺のモノが、姉さんの暖かい口の中で出たり入ったりする。
『……ロキ…気持ちいい?』
『…凄い気持ちいいよ……姉さん…もっとして』
『……うん』
レイナ姉さんは、再び俺のモノをくわえ込む。
『うっ…うんっ…うっ…うっ…うむん……』
ぴちゃぴちゃと音を立てながら、姉さんの舌が俺のモノを犯す。
『…レイナ姉さん…そんなにされたら……も…』
『んっ…うんっ…んんっ…』
それでも、姉さんは離してくれない。
『…姉さん!…ああぁ!!!』
ドプッ…ドププ…ドクン……
『……うむん!!!』
俺の大量の愛液が、レイナ姉さんの口の中を容赦なく打ちつける。
レイナ姉さんは、少し悩ましそうな表情をしながら、俺の白濁の液を飲んでくれる。
『……いっぱい出てたよ?ロキの…』
レイナ姉さんは、微笑みながら言った。
俺はそれに興奮したのか、姉さんを仰向けに倒し、その上に自分の体を添えた。そして、姉さんの股の間に自分のモノを擦りつける。
『やっ!…ちょっと、ロキ!?』
姉さんの花びらの下で擦りつけた俺のモノは、すぐに固く大きく膨張を始めた。
『…やだ……ロキの…また……』
レイナ姉さんは、恥ずかしそうに言った。
『……レイナ姉さん……一緒になりたい…』
『……いいよ、ロキ……きて…』
レイナ姉さんは、俺の背中に手を回してきた。
…俺はそのまま、姉さんの中を貫いた。
『……ひゃんっ!』
レイナ姉さんが、悲鳴をあげた。
『…ごめんっ…姉さん』
『……大丈夫だよ…ロキ……して…』
俺は、ゆっくりと体を上下に動かした。
『…あっ…あんっ…あっ…あっ…』
『…レイナ姉さんの中、凄く暖かい…』
『…あぁ…ロキ……』
俺は、姉さんの奥へ奥へと自分のモノを打ちつける。
『…ああっ…あんっ……あん、ああっ!』
『……姉さん…』
俺は動きを止め、レイナ姉さんの首筋を軽く噛んだ。
『…はうんっ……ロキ…もう大丈夫だから、いっぱい動いていいよ…』
『…レイナ姉さん!』
俺は、自分の思うがままにレイナ姉さんの中を動かした。
『…ロキぃっ!…ああっ!!…あんっ……あはぅ!』
レイナ姉さんの甘い声が、大きく部屋中に響く。
『……姉さん、大好きだよ…』
『…私もよ…ロキ……あうっ!』
レイナ姉さんが、俺のモノをきつく締め付ける。
『…姉さんっ…そんなに締め付けたら!』
『…あはぁっ!……いいよ、ロキ……一緒に…イこう?』
『レ、レイナ姉さん!』
『…ロキぃぃぃぃぃ!!!』
俺から放たれた熱いものは、レイナ姉さんの中に注がれた。
『……ぁ……ぁ……』
レイナ姉さんは、全身の力が抜けたようだった。
『…うんっ…うむんっ…うふっ…』
俺は、姉さんと繋がったまま抱き合って二度目のキスをかわした。
それから数年後……。
俺とレイナ姉……いや、妻のレイナは、静かな生活を送っている。
人間の俺が、魔族であるレイナにプロポーズし結婚……。
決して大きな式ではなかったけど、俺達は幸せに溢れていた…。
…あの時、レイナとあの約束をしていなければ……レイナは俺のプロポーズを受け入れてくれたのだろうか……?
完