「なあ、兄者・・・この落ち物の文献なのだが・・・」
「ん・・・嗚呼、白い猫が表紙のやつか」
「ちょっと、このページを・・・」
ペラペラ
「これって、俺らの良く似てないか?」
「嗚呼、母者のパーマもそっくりだ。父者も落ち物の"電脳工学"に夢中だしな」
「二人の兄じゃー、こんなものを拾ったのじゃ〜」
「これは・・・」
「禁断のアイテムとして、本に出てたアニメキャラの抱き枕・・・」
ピキーン
「妹者、これどこで拾った?」
「あっちなのだー」
「・・・行くぞ、弟者。エロゲも落ちてるかもしれん。さらに、運がよければヒト奴隷の女の子も・・・」
「兄者の落ち物熱・・・重症だな・・・」
「おやつのホットケーキ、俺達の分も食べておいていいぞ、妹者」
「わーい」
「ってことは、日が暮れるまで探す気か・・・はぁ・・・」
ペチペチ
「おい、おい、ダイジョウブか?」
「・・・たん、はぁはぁ・・・ん・・・・え、ここは・・・・・・ハッ、な、なんですか貴方達は!!」
「安心しろ、ただの君の命の恩人さ・・・にしても、本当に裏山ごとき近所で拾えるとは・・・」
「な、俺の言った通りだったろ、弟者」
「ね、猫耳・・・にくきゅうの美男子・・・」
「・・・・・・?」
「???」
「これは、猫耳8○1派の私に神が与えてくれたチャンスなんだわ!!」
ドスン
「・・・・・・っ!!?」
「兄者!?」
「ンン・・・・・・ちゅくちゅく」
「・・・・・・・・・ぐ・・・・・・はぁはぁ・・・ちょっと刺激的だが、話が違っ!
落ち物のこういう女の子はもっとおしとやかで慎ましいと小説にはっ!!」
「イタダキマース!!」
「うわぁああ、弟者、逃げるな!助けろ!ぎゃーーーーーっ!!!」
バタンッ
「あ、小さい兄者。大きい兄者はどうしたんのじゃ?」
「・・・・・・兄者はな・・・お星様になったんだよ・・・」
「お星様?」
「ほら、あの一際かすんで見える歪な星が兄者だ」
「へーやっぱり大きい兄者は、お星様になっても兄者だ」
「まだ俺は死んで・・・・・・え?もう一回・・・や・・・・・・だ・・・もう出な・・・・・・いやちが・・・」
ギシギシ
「2階が五月蝿いわねえ、父者」
「また、弟者が兄者を怒らせて、喧嘩でもしてるんだろう・・・」
「食事中も"のーとぱそこん"とかいうの操作するのやめなさいな」
「すまん、母者・・・だが、書斎もない私にはここしか・・・」