錬金術師だった俺は、生命の創造と永劫の命について研究を進めていた、そう、当時の世では禁忌とされていた部類の研究を平気で進めていたのだ。  
何を馬鹿なと一笑に付すような内容でもなぜか連発で成功を重ね、  
世間から隔絶した地下室での研究内容にかかわらず国に調べをつけられる程にまでなっていた。  
もう少しで、今の戦いに明け暮れた世を完全に覆す、「弱肉強食の生態系からの離脱」についての研究が完成しようとしたときに、  
神に背く研究を行う異端者として国に死刑宣告を受け、俺は地下室もろとも焼き払われ、  
その研究結果とともに存在すらも完全消去された。はずだった。  
 
だが、どういう訳か俺は生きていた・・・  
 
 
あちこちで、悲鳴と助けを呼ぶ声と淫声を聞いている。  
訳の分からない、生態も種類も不明な生命体たちと、それから逃げ惑う裸の女性たち。  
ここはどこだ。地獄の一丁目か。しかしそれにしては残虐な場面には一切出くわさず、捕まった女性は例外なく彼らの性具にもてあそばれる。  
ひとしきり楽しんだ後は、ぐったりして肩で息をする女性を肉の床に転がし、再び次の獲物を探す。女性の方もやがて体を起こし、当てもない逃亡を再開する。  
肉の壁に隠れ幸いにも今まで自分が犠牲になることもなく、そんな化け物と女性たちの追跡劇を散々見せられ、美華は疲労困憊していた。  
追跡、といっても彼らの歩行は実に緩慢だった。必死で逃げ惑う女性たちとは対称的に。まるで鬼ごっこを楽しんでいるかのようだった。  
捕まるのは大抵走ることに慣れずすぐに疲労した者や、袋小路などに追い込まれた者であり、  
そんな彼女達を、これまたわざとらしくゆっくり追い詰めて事に及ぶ、まるで中に人間でもいるかのような行動ぶり、一言で言えばサドであった。  
また近くで悲鳴があがる。一際幼い。見るとそれは10代に行くか行かないかの少女、なんと、こんな子までここに連れ込まれるなんて・・・。  
その小さな体を追っているのは、これまた小さなタイプの生命体。ザリガニを少女程にまで大きくしたような感じだった。  
少女は肉の床に足を滑らせて転ぶ、その隙をねらってザリガニのようなものは、その両腕の挟みのようなもので少女の両足をがっちりとつかむ。  
ハサミと思われていたものは幾本もの触手で構成されていて、少女の大腿に巻き付きしっかり固定してしまう。  
 
「いやっ、いやーーー」少女は悲鳴を上げつつ大腿に取り付くものをなんとかはがそうとするが、  
ザリガニは意に介さずハサミの間から粘液にまみれた赤いものを出して少女の股間をねらう。どうやらあれは舌のようだ。  
「ひっ」舌は少女の性器に触れると瞬く間に急所に当ててきたようである。軽く悲鳴を上げ全身を反応させる。  
反応があることを確認すると、舌はその部所を徹底的に嘗め出す。  
「いや、いやああ、あっ」少女は怪物の頭と舌を押さえ引きはがそうと試みるが、舌の粘液の滑りと柔軟性のために思うように行かず、  
2、3度の刺激を与えられただけでその手の力をよわめ、頭の上に手をかざす程度になる。  
くちゅ、くちゅと、水音が響くたびに、ぴく、ぴくと体をはねらせ、襲いくる強烈な刺激に軽い悲鳴を上げ、体を横にふってそれを拒絶し続ける。  
繰り返すうちに少女の体が仰向けとなる。化け物は気にすることもなく少女のつぼみを楽しみ続ける。  
やがて少女の顔が上気し、息が一層上がり、腰がなまめかしく動き出す。しかし、  
「いや、い、いやぁ、いやぁあ・・・ぐすっ」まだ拒絶を訴え嗚咽し、泣きながらいやいやをし続ける。目に涙をいっぱいためている。  
 
やがて嘗め続けた舌の動きをとめ、怪物は次の行動に入った。大腿を掴んでいた鋏状の触手を少しずつ少女の上半身に迫り出させる動作をする。  
少女は何かを感じたのかその迫り出す触手を拒否すべく手を当てる。  
だが、襲いくる性感の連続で思いどおりの力が出せない手では、1ミリたりとも押し返すこともできなかった。  
やがて完全に少女の上半身に怪物が乗っかる形となり、鋏状の触手は背中に回りこんで縛る形となる。柔道で言う正四方固めといった塩梅だ。  
怪物の頭から再び、あの粘液まみれの赤い舌が出てくる。それは真っ先に、空気を求め続けて開いていた少女の口の中に入り込んだ。  
抵抗する暇も無く、唇を奪われた少女は、顔をふって振り切ろうとするがうまくいかず、やがてあきらめたのか、顔ふりをやめる。  
口径内を怪物に味わい尽くされ。少女の頬が時々膨らんだりしている。再び少女の目に涙があふれる。  
怪物の尾の部分から、何かがまろびでた。尾にしては随分長く一際肉肉しく、そして粘液にまみれていた。  
その先は幼い松茸のような格好、どうみてもあれは男性器そのものだ。  
しゅるしゅると動いた後、それはゆっくり少女の足の間に侵入を始める。狙いを定めているようだ。  
尾の先端が、先程からの愛撫ですっかり濡れている丘にぴとりとあたる。  
その瞬間、僅かに少女は、体を僅かにぴく、とさせる。何をされるか悟ったのかその目は見開かれ、ふさがれた口からは声が漏れる。声からして恐らく拒否だろう。  
だがやはり、その尾はゆっくりと前進を始める。少女は体を振って必死で抵抗を試みる。しかしそれで前進がとまることはない。  
 
何かが突破されたらしい、少女の目は一層見開かれ、背中がえびぞっている。  
「ん〜〜〜〜〜〜!!!」ふさがれていた少女の口から、一段と大きな声が漏れる。  
怪物は、尾がはいりきったことを確認すると、前後運動を開始する。尾が動く毎に声が漏れ、腰が動き、水音が響く。  
少女の手は怪物をなんとか押し返そうとする動きをするが、前に後ろに動くたびにその試みが中断され、  
やがて怪物の背中に手が回される形でおわる。まるでそれは、怪物を掻き抱くような案配であった。  
尾は前後運動だけではなく、上下左右に動いたり回転するような動作も加え始める。尾と腰の動きでそれはみてとれた。  
すべてをあきらめたのか、少女は全身の力を抜き、怪物の蹂躙に身をまかせる。  
「ぷはっ」下半身の動きに集中しているのか、舌が口から引き抜かれ、口と舌の間に糸をひかせる。  
悲鳴だけだった少女の声が、やがて変化する。泣き声にため息が入り交じった、淫声独特の声。再び上気しだす少女の全身。  
だが、嗚咽はそのままだった。泣き続けあえぎ声をあげつづけ、涙を流し、時折歯を食いしばりながら快楽に堪えようとする。  
怪物の動きが早さを増す。いよいよ終焉か。少女にもその予感があるのか、あえぎ声に緊張が交じる。  
そして怪物の動きにあわせ、体が、声が、激しく早くなる。  
怪物の尾が思い切り深く差し込まれる。  
「ああああああああああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!」快楽と絶望とがあわさった。裏声交じりの絶頂の声。  
その声を聞きながら、怪物は2度3度下半身を震わす。少女は全身をえびぞらせてそれを受ける。  
やがて怪物の尾が、ゆっくり引き抜かれる。  
少女は全身を弛緩させはあっ、はあっ、と言う深い息を肩ごとくりかえす。その股間からは、怪物のものと思われる、白い粘度のの高い液体があふれ初めていた。  
 
 
また、見てしまった。  
美華は怪物と少女の一部始終をみて、手が出せない自分を呪った。  
だが、襲われていないのを幸い、先に進めばきっと何かあるはず、という根拠のない希望にすがり、  
美華は、また歩きだす。  
おぞましいと思う一方で異様な興奮に見舞われたらしい、濡れて光る股間もそのままに。  
 
「いやっ、いやあ、だめ・・・・ああああああ」  
後ろで2回目が行われているようだ。この怪物たちは例外なく絶倫らしく、1度や2度で離してくれるようなものはいなかった。  
今回のは、あの怪物のサイズからして、4度くらいは確定かな。美華はそんなことまで考えるようになっていた。  
 
 

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