「世界が変わる日」  
 
私は頭の中が真っ白になってた・・・  
世界は、果てしない変化を遂げてしまったのだから。  
 
私は今年、32歳になる。普通に中学を卒業し、普通に高校を卒業して、普通に大学を出て  
普通に就職をし、普通に結婚をした。そして、25歳の時、絵里を産んでいまにいたる。  
絵に描いたような、一般家庭だった。  
今日までは。  
 
 
「こんにちは〜。」  
お隣さんの家の隆くんが今日も遊びにきた。  
「こんにちは。」  
「隆くん、こんにちわ〜。」  
娘の絵里が隆くんの声を聞いて、2階から降りてきた。  
「あれっ、隆くん。その本なぁに?」  
「へへっ。内緒☆2階いこ。」  
「うん。」  
子供たちは、2階にドタドタと上がっていってしまった。  
私は、一休みにリビングでゆっくりテレビを見てることにした。  
 
「それで隆くんそれなんなの?」  
「へへ〜、黒魔術大辞典!」  
隆は、誇らしげに絵里にその本を見せた。  
「黒魔術ってなぁに?」  
「悪魔を呼ぶ方法が書いてあるんだよ。」  
「えぇ、ウソだ〜。悪魔なんていないもん」  
「いるんだよ!」  
「だいたい、悪魔なんか呼んでどうするの?」  
「願いを叶えてくれるんだよ。すごいでしょ☆」  
「えぇ・・本当?」  
「本当だって」  
「いったい、何をお願いするの?」  
「大人にしてもらうんだ!お兄ちゃんにおまえは子供だからダメっていつも虐められるから  
お兄ちゃんより大きくなって仕返しするんだ☆」  
「大人になるかぁ、おもしろそうだね」  
「でしょ!」  
隆は得意げに答えた。  
「で、どうやって呼び出すの?」  
「うんとね、真ん中のページを開いてね」  
そういうと隆は本を開いて、カッターナイフを取り出した。  
「カッターなんてどうするの?」  
「この星マークを自分の血でなぞるんだって」  
「えっ、あぶないよ・・・」  
「大丈夫だよ、ちょっとぐらい」  
そういうと隆は人差し指をカッターで少しきり、その指で星をなぞりだした。  
「うう、やっぱちょっと痛い。。。」  
「だから、いったのに・・」  
隆は愚痴をこぼしながらもなぞり終えた。  
 
「これからどうするの?」  
「うーんとね・・・なんていうんだっけかなぁ。ちょっとまってね」  
そういうと隆はポケットから紙切れを取り出した。  
「難しい漢字ばっかばかりだったから平仮名で書いてきたんだ」  
「われ、とうかこうかんのもと、あなたに、ねがいをこう。  
われのまえにあらわれたまえ。あくまのおう べるぜぶぶ」  
「・・・何にも起こらないよ。」  
「えー、おかしいなぁ。」  
「やっぱ悪魔なんていないんだよぉ」  
「いーや、絶対いるねーだ!」  
「だって何にも・・・あれぇ。ねえ、本みて!」  
さっきまでうっすら血の色で赤く染まってた星が真っ黒になっていた。  
そして星が少しづつ輝きだした。  
「ウソ・・・」  
「ほらね!悪魔がくるよ。」  
輝きはますます強くなり出し。そして部屋が一瞬、雷のようなつよい光に包まれそして光は消えた。  
「うわぁ・・」  
2人の前には真っ黒な6枚の羽を持った黒ずくめの男が立っていた。  
「あなたが悪魔さん?」  
絵里は目の前に現れた男に質問をした。  
「くくっ、これはこれは。100年ぶりに地上に召還されたと思ったらこんなおチビさんたちとはな。  
して、汝たちの望みはなんだ?」  
「うんとねぇ、僕たちを大人にしてください」  
「ふふ、なかなかおもしろいことをいう。いいだろう汝たち望みを等価交換のもと叶えてやろう・・・」  
 
「あっ・・・体が熱いよぉ」  
「うっ、僕も・・・」  
二人の体は発熱をもようしてきた。そしてしだいに、着実におおきくなり始めてきた。  
「すごい。背がどんどん伸びてきてる」  
「うん、それに洋服のだんだんきつくなってきたね。食い込んで痛いよぉ」  
「脱いじゃおう。洋服破けちゃうよ。」  
「そうだね」  
そういって二人はきつくなり出した洋服を脱ぎだしたが、すでに小学校高学年ほどの年齢になり始めてきている  
二人は悪戦苦闘しながら、洋服を脱いだ。  
「やっと脱ぎ終えたね。始めから脱いでおけばよかったね・・」  
「そうだね、少し破れちゃった」  
そこには、裸の小学校6年生ぐらいの男女がいた。  
 
隆の体に少しずつそして、着実に筋肉がついてきた。薄っぺらだった胸板は少しずつ厚みをまし、  
腹筋が割れ始め、腕、足も逞しいものへと変わっていった。  
一方、絵里の方も薄っぺらだった胸板には2つの乳房が少しずつふくらみ始め、おなかのあたりには  
美しいくびれが現れ始め、丸みを帯びた体へと変わっていった。  
「すごい、どんどん大人になってるよぉ」  
「そうだね。あっ・・・僕、声変じゃない?」  
「うん、いつもと違うね」  
2人が驚いている間も二人の体は着実に大人の物へと変わっていった。  
もはや、知らぬ人がみたらどうみても高校生にしか見えないような二人の体は、  
大人のもつ成熟したそれへとさらに変化していった。  
隆の体は、しなやかでいて無駄の無い筋肉質な大人となり、絵里の体は、色香のただよう  
成熟した大人の体となっていた。  
「隆くん、すごい筋肉。スポーツ選手みたい」  
「絵里ちゃんも、まるでアイドルみたい」  
「だねぇ、ママよりおっぱいおおきいかも☆」  
 
 
「さっきからどだどたうるさいなぁ。どうしたんだろ?」  
リビングでテレビを見ていた私は気になって二階へと上がっていった。  
そして、子供部屋のドアを開けて唖然とした。  
そこには、かわいい小学校に上がったばかりの子供たちではなく、20代前半  
若い裸の男女がいたのだから。  
「あっ、ママみてみて〜。私たち大人になっちゃった☆おっぱいも、ほらママ  
より大きいんだよ!すごいでしょ」  
「え、絵里なの!?」  
「もちろんだよー、ママ私のことわからないの?」  
そんなことをいわれてもこんなばかげた話信じることなど出来るはずもない。  
しかし、状況からいれば確かにこの部屋にいるはずなのは、子供たちのはずだし、  
男女にはどことなく2人の面影もある。  
「一体どうして!?」  
「悪魔さんに願い事かなえてもらったんだよ!」  
隆くんと思われる若い男は答えた。  
 
「悪魔さんって・・・・えっ!」  
私の目の前に突然黒ずくめのそして真っ黒な6枚の羽持つ男が現れた。  
明らかに、人のそれとは似つかわない男に私は恐怖を覚えた。  
「そんな・・・」  
「くくくっ、感謝してもらわないとな。汝の子たちの望みをかなえてやったのだから」  
「そんな・・・ダメッ、元に戻して!!」  
「えーまだこのままでいたいよぉ」  
「私もぉ・・」  
「ダメなの!!!」  
私からはもはや冷静さが完全に失われていた。  
いや、この状況で冷静でいられる人間など果たしているのだろうか・・・  
そして、悪魔は低い声で話し始めた。  
「汝の望みはかなわぬ。一度叶えられた願いはどんなことがあっても取り消せぬ。  
なにより・・・・」  
私は悪魔の威圧感に意識を失いそうな気されしていた。  
「この子らの等価交換が済んでいないからな、等価が支払われない限りすべての解呪は無効となる」  
「等価って・・・命!?お願い!この子たちを殺さないで!!」  
「くくっ、そんなことはしないさ。等価!この子たちに与えた時間を・・・」  
悪魔からドス黒い光のような物が発せていた。  
(いやっ、逃げたい!)  
しかし、私の体は蛇に睨まれた蛙のように動かない。  
(なんで・・どうして!)  
私は言いしれぬ恐怖にいつの間にか涙を流していた。  
「お前から貰おう」  
「ひっ・・・いやーー」  
 
(体が・・・熱い)  
私の体は、まるで風邪を引いたような発熱に襲われた。そして私の体には徐々に変化が現れ始めた。  
30代になり、少しずづ失われてきていた肌の張りが戻り始めてきた。  
次第に服ブカブカになっていく。いや服だけではない。  
豊かだった胸は、未成熟な果実のような少女の物へと変化していった。  
顔立ち、腕、足、お尻、お腹全てが未成熟なそれへと変化していく。  
「そんな・・・ウソよ!!!」  
「しかし、これが現実だ。汝はもうすぐ子供となる。汝の子たちのような」  
「うわぁ、今度がママが子供になるんだね☆」  
「すごーい」  
子供たちはことの重大さに気づいていない。  
私は自分の姿を確認するべく、自分の寝室に向かった。  
「そんな・・・いやぁーー」  
鏡の前に移っていたのは少しブカブカの服をきた、高校生ぐらいの私だった。  
私は思わず自分の胸を掴む。ブラには大きな余裕が出来ていた。  
そして、胸をつかむその手は服の袖の中から出会った。  
(これはきっと悪い、ゆ、夢よね。目が覚めればき、きっと・・・)  
私の意識は深い闇の中に落ちていった。  
薄れゆく意識の中かなうことのない希望を信じて・・・  
 
「ママなんであんなに怒ってたんだろう?いつも悪いことしたときとか、大人になりなさいっていってたのに・・」  
悪魔は満足げな顔をしていた。母親の恐怖と絶望は彼にとってこの上ない食事となった。  
そして、この小さな召還者は使い方しだいでは、さらなる満足を与えてくれるはずだから・・・  
「でも、おばさん。いつも子供はいいわねぇ、っていってたからきっと喜んでるよ☆」  
「うん、そうかもね☆」  
「しかしさぁ」  
「ん?なぁに」  
「大人になると部屋がなんか小さく感じるねえ」  
「うん。いつもとまるで違うねぇ。」  
2人は改めて自分たちが大人へと変化したことを実感させられた。  
「ねぇ、絵里ちゃん。おっぱいさわってみていい?」  
子供の隆にとっては大人のいやらしさなどではなく純粋に絵里の大人になったそれにさわってみたいという気持ちが芽生えていた。  
「うん、いいよぉ☆」  
隆は両手で絵里の乳房を揉みだした。  
「うわぁ、柔らかい。すごいね」  
「えへへ☆」  
隆は手から伝わる触感に夢中になり、揉み続けていた。  
子供の彼等にはまだ性欲というものがなかった。だから隆は女性の胸を揉んでいるというよりは、  
やわらかいおもちゃで遊んでいる程度にしか思ってなかった。  
しかし、彼等の体は大人なのだ。どんなに子供も心をもっていても体は本能的に反応してくる。  
絵里の呼吸が次第乱れてくる。  
「んっ・・・」  
「あっ絵里ちゃんごめん、痛かった?」  
「ん、んーん・・・ちがうのよくわからないんだけど・・・なんかすごく気持ちいい・・」  
「そなんだ。。。じゃもっとしてあげるね」  
隆の純粋さから来る行動が、二人の変えていった・・・  
「んぁ、気持ちいい・・・」  
(どうしたんだろ、なんかすごく体がむずむずする。あ、あれっ?)  
隆は自分の体の異変に気づいた。性器の勃起。7歳の少年にはそのことに対しての知識などなかった。  
 
「ちんちんがさっきより大きくなってる」  
「ほんとだ。どうしたの?」  
「わかんないよ」  
隆は自分のそれを掴んでみた。それは大きく、堅く、とてもグロテスクな形をしていた。  
「堅い・・なんなんだろ・・」  
「ねぇ、さわってみていい?」  
絵里もまた隆の体の変化に興味を持ち始めた」  
「・・・うん」  
絵里はそっと隆のそれを掴んだ。  
「うわぁ、大きい。パパのみたい。それになんだか堅くて、熱い☆」  
絵里はマジマジと見ながらさわっていた。  
「うっ・・」  
「どうしたの?隆くん」  
女性の滑らか手で触られることで、隆のそれはより大きく堅くなっていった。  
「なんか、僕も絵里ちゃんに触られてすごく気持ちいい・・」  
「そう。。。じゃ、もっとしてあげるね☆」  
絵里は隆のそれをやさしくこすり始めた。それが手淫という行為だとも知らずに。  
「あ、あぁ。絵里ちゃん気持ちいい。」  
(なんだろう。隆くんの顔みてるとすごくドキドキしてくる・・・)  
絵里は自分の下腹部が熱くなってきているのを感じた。そして手の動きは、より激しく  
よりいやらしくなっていった。  
「あぁ、絵里ちゃん。だめっ、僕お、おしっこでちゃう・・」  
「えっ!?」  
「あぁっ・・・・」  
時既に遅かった。隆のそれはいきよい良く白いいやらしい液体をぶちまけた。  
 
「えっ・・・おしっこ白い・・・なんで??」  
隆は不安になった。自分が大人になったことで変になってしまったんじゃと恐怖を覚えた。  
「どうしちゃったんだろうね・・・」  
悪魔はなにか閃いたのか、にやりとした顔をして話始めた。  
「それは精液というものだ。」  
「液液?」  
「大人は興奮するとおしっとのかわりにそれがでるんだよ。」  
「そうなの?」  
「そしてそれを、女の子の穴に入れてあげれば赤ん坊が出来るのさ」  
「えっ、赤ちゃんが出来るの」  
「あぁ、君たちはもう大人だからね」  
「すごい、私赤ちゃんほしい☆隆くん作ってみようよ」  
「えっ。う、うん」  
「悪魔さん。穴ってどこにいれればいいの?」  
「汝の体で熱くなって濡れてきている所があるだろ。そこに入れればいいのだ」  
絵里は自分の手を性器に当てた。  
(ホントだ。おしっこ漏らしたみたいに濡れちゃってる・・・)  
絵里は隆についてた精液を手につけて、自分の性器に塗りだした。  
「これでいいの?」  
絵里は悪魔のほうをみて言った。  
「違う。そんな場所ではダメだ。穴に隆のものを入て中でだすんだ」  
「そなんだ。じゃあ隆くんいれて☆」  
絵里は完全に興奮していた。体の欲求に絵里は次第に支配されていった。  
「うん・・・わかった」  
隆は、自分のそれを手に持った。  
 
「あっ、絵里ちゃん立ったままじゃ入れづらいからベットに寝て」  
「うん、わかったぁ。」  
絵里はベットに仰向けになって寝た。  
「これでいいかな?」  
「うん、たぶんいいと思うよ」  
隆はそれをゆっくりと、絵里の秘部へと埋めていこうとした。しかし  
「あれっ、うまく入らないや」  
隆のそれはさっきのですっかり元に戻っていた。  
「隆くん貸して」  
絵里は再び隆のそれを手に取り、弄り始めた。すっかり雌になっていた絵里は異常なほど興奮していた。  
(舐めてみたい・・・)  
絵里はそれに顔を近づけゆっくり舐め始めた。  
「んぁ、だめだよ。汚いよっ。あっ」  
「ふふっ、でも隆くん気持ちいいんでしょ。大きくなってきたよ」  
隆のそれは再び大きく、堅く、勃起した。  
「そろそろいいかな。ねぇいれて☆」  
「う、うん」  
隆は再びそれをもち、絵里の秘部へと埋めていった。  
「ううっ」  
「ああぁ・・・んっ!」  
二人の体には電撃が走ったような衝撃が走った。  
「気持ちいぃ・・・んぁ」  
「はぁはぁ・・ぼ、僕も」  
自然と隆は腰を動かし始めていた。ゆっくりとした動きから、さかりのついた犬のように激しくなっていった。  
「あぁ、あぁ、き、気持ちいいよぉ・・うぅっ、あぁーー」  
「あぁ、で、出るよ、あぁーー」  
 
そして隆は絵里の中に精液をぶちまけた。体は大人といえ、心は少年少女の彼等が・・・  
「はぁはぁはぁ・・」  
「ん・・はぁ」  
2人はしばしゆっくりとした時間を過ごした。  
 
 
「でもさぁ・・」  
「ん?」  
「これで赤ちゃんできるのかなぁ?」  
「どうなんだろうね?ねぇ、どうなの、悪魔さん?」  
ニタリとした顔をしていた悪魔が答えた。  
「すぐには無理さ」  
「そっかぁ。残念」  
「でも・・気持ちよかったね☆」  
「うん!」  
「大人ってずるいよねぇ。子供だってこんな気持ちいいことしたりよね」  
「ねぇ〜。ねぇ悪魔さん。世界中の子供を大人にすることも出来るの?」  
「それが汝らの望みならな・・・」  
(くくくっ、ここまでうまくうまくいくとはな」  
2人はすっかり性の虜となっていた。  
「お願いします」  
「汝らの願いを叶えよう。等価は・・・そうだな。世界中の大人たちから貰うとするか。くくっ」  
2人は気づいた無かった・・・彼等は取り返しつかないことをしてしまったのだから。  
 
 
その日、世界が変わった  
 
 
(ん・・・)  
私はどのぐらい眠っていたのだろう。とても、とても悪い夢を見ていた。  
悪魔が子供たちを大人にして、自分を子供にした。  
(なんであんな夢みてたんだろう・・・)  
思考が少しづつ眠りから回復してきた。  
(そういえば、何で私、床でなんか寝てるんだろ?しかもシーツにくるまって・・絵里が掛けてくれたのかしら?)  
シーツはすっぽりと、私の体に掛かっていた。まるで私を包むように・・  
私はシーツの隙間から顔をだした。  
「えっ・・・!?」  
部屋がいつもと違う。いや、部屋は同じなのだ。しかし、いつもよりもずっと大きく感じる。  
「嘘でしょ・・・なんで、なっ」  
そのとき、私は気づいた。私はシーツにくるまっていたのではなかった。  
自分の服にくるまっていたのだ。私が大人だった頃の・・・  
「あれが・・あれが全部ホントに怒ったことだっていうの。そんな馬鹿なことが・・・」  
私は立ち上がり鏡で自分の姿を確認した。  
そこには、絵里によく似た少女が写っていた。  
私は自分の体を触った。豊かに成熟した胸もお尻もそこにはなかった。  
肌は少女特有のやわらかさときめ細やかさを持っていた。  
(信じられない・・・でも確かに私なのね。)  
信じたくは無いが、信じざる得なかった。なぜなら、そこに確かにあるのだから。  
「そうだ、絵美に隆くん!」  
あれが、夢じゃないのなら二人もまた・・・  
私は夢中で2階の2人の部屋駆け上がった。いつもと違い階段がまるで壁のように思えた。  
「絵里っ!!なっ・・・・」  
私は絵里の部屋のドアを開けて唖然とした。  
 
2人は性行為の真っ最中だった。2人の姿はまるで盛りのついた雄と雌の犬のようだった。  
「はぁ、隆くん。いいっ。んあぁっ。」  
「絵里ちゃん。はぁはぁはぁっ」  
2人は私に気づくことなく行為を続けた。  
「ちょ、なにやってるの!!二人ともやめなさい!!!」  
私は二人の方に大声を出しながら向かった。  
「んあぁ、ママぁ?ママなの?うわぁかわいくなったねママ。んあぁ。ちょっとまってね。  
もう少しだから。ああっ、いいっ。いいよぉっ・・」  
絵里は喘ぎ声をあげながら、私に向かっていた。私は呆然としてしまった。  
(これがホントに絵里なの・・・だってこの子はまだ7歳よ、こんなことが。こんなことって。)  
私は夢中になり隆くんの体を掴み引き離そうとした。しかし少女になったわたしの力では到底無理な話だった。  
「おばさん何するの。いいとこなのにっ。んあ、はぁ」  
「何って・・・あなた達!自分たちが何をしてるか分かってるの!!」  
「何って、赤ちゃん作ろうとしていんだよ」  
「なっ、なんて・・ふざけないで!!」  
「ふざけてないよ、ママっ。あっ、いい。私たちホントに赤ちゃん作ってるんだよ  
。出来たらママにも、んぁ、見せてあげるね。」  
「作るってあんたたち!まだ子供なのよ!!やめなさい!!!」  
「なにいってるママ。はぁ、んっ。私たちいま『大人』だよ」  
「いいの!!とにかくやめなさい!!」  
私はもはや、何がなんだかわからなくなってしまっていた。  
とにかく、目の前の行為をやめさせなければという気持ちでいっぱいだった。  
「ママわがままだよ。ん、あっいい。心まで子供になっちゃったの?んっ」  
そんなはずはない。2人が狂っているんだ。しかし、私には2人を止める力は無い。  
そして、二人の動きはより激しくなっていった。  
「あぁ、隆くん。いいっ、ああ、いっちゃう。あっ、あぁ・・!!」  
「はっはっ、絵里ちゃん。僕もいくよっ」  
「だめーーーーーーーーーー」  
そして、二人は絶頂を迎えた。  
 
 
(なんで・・・こんなことに・・・)  
私はどうしていいのか分からなかった。  
「あのね、二人とも・・・子供を作るってことはとても大変なことなのよ。それは  
決して体が大人になったからってやっていいことでは、ないの。だから止めなさい」  
「だって・・・」  
「うん・・・」  
「とにかく、なんとかしないと・・・」  
「また、大人のままでいたいなぁ・・・」  
「いけません!それにこのままじゃ学校にいけないでしょ!」  
「えっ、なんで・・」  
「なんでって、他の子がみんな子供なのにあなたたちだけ大人なんておかしいでしょ。」  
「あっ、大丈夫だよ。ママ!実はね・・・・」  
「えっ・・・」  
私は絵里のいっていることを信じることが出来なかった。いや、もしホントに娘の言ってることが  
正しいのなら、世界は・・・・  
私は、急いでリビングに向かった。  
(お願い!嘘であって・・・・)  
私は恐る恐るテレビをつける。  
「な、なんなのよ。これは・・・」  
 
私は頭の中が真っ白になってた・・・  
世界は、果てしない変化を遂げてしまったのだから。  
 
テレビには、ブカブカのスーツを。いや、まるでスーツにくるまっているような格好の子供がニュースの原稿を読み上げていた。  
昨日までいつも見慣れていたアナウンサーたちと同じ名前の子供たちがそこにはいた。  
(いや、いやいやっ・・・)  
チャンネルを回し続けた。どこの局も同じ状況だった。中には子供服を着て放送してる局もあった。  
「何度もお伝えしますが、これはフィクションではありません。世界中で大人が子供に。そして子供が大人になっています」  
彼のこれはいつもの凛々しい声ではなく、変声期を迎える前のとても可愛らしい物となっていた。  
 
「このVTRは2時間ほど前に現実に起こったものです。決してCGなどではありません。」  
そこには病院が移っていた。  
生まれたばかりの我が子を抱き母乳を与え、幸せそうな母親の笑顔。それをうれしそうに笑顔見つめる  
若い看護婦。実にありふれた、しかし微笑ましい映像であった。本来ならば・・・・。  
母親が困惑した顔をしている。  
「どういうこと???」  
母親は違和感を覚えていた先ほどよりも明らかに重いのだ。母親は赤ん坊をみて驚いた。  
赤ん坊の顔は生まれたばかりの顔などではなく、確実に生後3ヶ月ほどに達していた。  
「えっ!?」  
看護婦の驚きを隠せずにはいられなかった。それもそうだろう。  
こんな経験はいくらなんでもしたことはないだろうから。  
子供の姿は既に一歳ほどの幼女になっていた。それでも幼女は母親の乳房に吸い付いていた。  
母親はどうしてよいのか分からなかった。目の前で異常なことが起こっている。  
しかし、それでも我が子なのだ。手を離すことなど出来るはずもない。  
「あ、あぁ・・・」  
看護婦はただただ唖然としてるしかなかった。  
もっともそうしていられるのも、つかの間だった。  
この逆転現象は、すべてのものに起こるのだから・・・  
幼女はまるでビデオで早送りでもしているかのように、年齢を重ねて言っていた。  
5分としないうちに幼女は3,4歳になっていた。  
母親も看護婦もただただかたずを飲んで見ていることしか出来なかった。  
(!?。私の胸・・・)  
母親は気づいたのだ。赤ん坊になった幼女は乳房を吸い続けている。  
しかし、先ほどまで出ていた母乳は出ていない。  
一瞬過ぎった疑惑。しかし、それは母乳が出尽くしたからと母親になったばかりの彼女は思っていた。  
しかし、その疑惑は確信に変わった。自分の胸が明らかに小さくなっているのだ。  
決して大きいほうではなかったが、妊娠してから2カップほど大きくなっていた胸が元の大きさに戻っていた。  
 
(これは夢なの・・・?)  
ナースになって今年で4年目。それなりにいろいろな経験をしたはずだ。  
しかし、これはあまりにも・・・・  
目の前では生まれたばかりの子供が信じられないはやさで成長しもはや少女と呼ばれる年齢になっていた、  
逆に私の同じ年齢だったはずの女性が出産前のような・・・いや、女子大生と言われても誰も疑わないだろう。  
ついさっきまで赤ん坊だった少女はなおも小さくなった母親の乳房に吸い付いていた。  
もっとも抱くと言うよりは上に乗り掛かっているような状態ではあったが。  
母親はじっと成長をし続ける少女を見つめていた。  
「私・・・どうすればいいの・・・」  
母親の言った一言に私は何も答えられなかった。いや、答えるべき答えのなど私がもってるはずもない。  
(ん・・・)  
私のスカートがずり落ちそうになった。ぴったりのはずの私のスカートが。  
もしや・・・・  
「あ、あの!!」  
「えっ・・・・あっ!」  
母親は私をみてハッとした顔をした。  
(まさか・・・でもそれしか・・・)  
私は部屋についてる鏡を見て硬直した。  
「私もなの・・・・?」  
そこには実習生の頃のような私が写っていた。  
(どうすれば、どうすれば、どうすれば・・・・)  
「キャーーーーーーーーーーー」  
外から、大きな悲鳴が聞こえだした。私は部屋の外に出て声のした方へと向かった。  
「う、嘘・・・」  
辿りついた場所は保育室。当然そこにいるはずは赤ん坊たち。しかし私の目の前にいるのは  
小学校低学年ほどの裸の少年少女たち。  
そして同僚のナース、先生たちもいつもより若く見える。  
(全員に起こっているの!?この逆転現象は・・・・)  
 
子供たちの成長、大人たちの若返りは止まることなく進んでいった。  
「いやぁ、どうなってるの!?」  
「ママァ、僕の体がおかしいよぉ」  
「体が軽い・・・いったい」  
「先生どうすれば!!!」  
「そんなことわかるわけないだろ!!」  
とにかく病院中がパニックと化していた。  
「ねぇ!テ、テレビ!!」  
生放送の番組。司会者にコメンテーター彼等もまたパニックになっているようだ。  
写ってはいないがおそらくスタッフの人たちにも変化があったのだろう。大きな叫び声が聞こえていた。  
(ここだけじゃないのね・・・日本中でこんなことが起こってるってことなの・・・)  
「あっ、戻らなきゃ!」  
私は緩くなったナース服を手で押さえながらあの親子の病室に走った。  
「か、看護婦さん・・・!?ど、どうしよう。わ、わたし・・・このままじゃ・・・」  
異様な光景であった。いや、ついさっきまでであったらそれはありきたりな微笑ましい光景であっただろう。  
しかし、いまは高校生くらいの女の子が中学生の少女に乳房を吸われているのだ。  
何も知らない人がみたらそれは間違いなくレズ行為と勘違いされただろう。  
もっともこの状況でなんにも知らない人などいないだろうが・・・  
私はその場に座り込んでしまった。もうどうすればいいのかわからない。  
私はずっと二人を見続けていた。母親の乳房は妊娠前どころか二次成長期を迎える前のようになっていた。  
逆に赤ん坊だった女の子の体はすっかり女らしい美しく成熟したものになっていた。  
そして私の体もまた同じであった。ブカブカになったナース服。もはや服としての意味はなしていなかった。  
次第に目線が低くなり、床に座り込んでいた私からじゃ2人の姿は確認出来なくなってしまった。  
私は立ち上がった。スカートとパンツはずり落ち、上着だけが私の体を隠してくれていた。  
(!!!)  
異様な光景・・・そんなものではなくなっていた。目の前の光景は完全に異常な光景であった。  
幼い少女の平らな胸に吸い付いている大人の女性。その女性の頭をやさしく撫でている少女。  
「これからどうなっちゃうんだろうね・・・」  
私は怖くなって泣き出してしまった。心まで少女になったように・・・・  
 
 
その後もいろいろな映像が流し出されていた。パニックと化した学校、撮影中に少女になった人気グラビアアイドル、  
大人になった少女にいたずらをしようとした大人だった少年を逮捕しようとする警察官の少年。  
今後の対策について演説をする7歳の少年になった総理。もっとも対策といってもパニックにならずにという実に役に立たないものではあったが。  
 
「これ、全部あの子たちのせいなの・・・・」  
どうすればいいのだろう。こんな取り返しのつかないことになって。パニックはこれからますます拡大するだろう。  
「くくっ、その通りだ」  
とても嫌なまがまがしい声がした。私は後ろを振り返る。  
「汝の子たちは実によい召還者であった。我はたしかに偉大な力をもっている。しかし我は召還者の命にしか、従うことは出来ぬ。  
屈辱なのだよ、これは。かつて、我は偉大なる者であった。しかし、ある時力を封じられのだ。  
力を取り戻すには、負の感情を集めることが必要であった。」  
「・・・・」  
「そう、汝の子たちは実によい召還者であった。実に。礼をしなければな・・」  
そういうと悪魔はすっと消えてしまった。  
 
「はぁ、私たち悪いことしちゃったのかなぁ・・・」  
「うーん・・・」  
「いや、汝らは正しいことをしたのさ」  
2人の前にすっと黒い影が現れ、徐々に人の形となり彼が現れた。  
「汝らは正しいした。だから褒美をやろう」  
「褒美?」  
「そうだ。汝らが欲しがってた物・・・赤ん坊だよ。くくっ」  
 
「赤ちゃんをくれるのぉ?でも、すぐには出来ないんじゃなかったの?」  
「汝らが、正しいことをしたおかげだ。我には力が戻ったのだ。これは礼だ」  
そういうと悪魔は絵里の下腹部に手を当てた。手からは黒く輝きだした。  
「あっ・・・なんか、お腹が熱いぃぃ・・・」  
絵里の子宮が熱くなると同時に絵里の体にも少しづつ変化を変化が出てきた。  
成熟した女性の体がうっすらと皮下脂肪がつき、豊かだった乳房はさらに大きく  
美しいものとなっていく。絵里は受胎したのだ・・・  
「はぁ、はぁ、はぁ・・なんか気持ちいい」  
 
ガチャ  
 
私は扉を開けた。案の定そこには悪魔がいて、そして・・・  
「絵里っ!!!」  
「ママぁ、見てぇ。もうすぐ赤ちゃんが出来るんだってぇ」  
絵里のお腹はぽっこりと膨らみ、すっかり妊婦のような姿になっていた。  
「お願いです。こんなことは止めてください。子供が子供を産める分けないじゃないですか!」  
「産めるかどうかではないのだよ。産むのだ。現に、汝の子は受胎しているではないか」  
「それはあなたが!」  
「もう遅いのだよ。なにもかもがな。」  
絵里の体はすでに臨月の段階にまで来ていた。  
「ママァ、体が・・苦しいよぉ」  
「絵里っ」  
私は絵里のそばによりつき、絵里の頭をやさしく撫でた。それが今の私で出来る精一杯のことであった。  
(!)  
絵里の下のシーツが濡れている。  
「破水!?」  
「あっ、あっ。痛い、痛い・・・・・・」  
陣痛が始まってしまったようだ。絵里は痛がり唸って苦しんでいる。  
「絵里ちゃん!ど、どうしよう・・絵里ちゃんが苦しそうだよ」  
(どうすれば・・・病院へ!?けど、どこもパニック状態。救急車だって出動など出来ないだろう)  
「いたーい・・・あっ・・・ううぅ、あぁ」  
「絵里!しっかりして!」  
(いくらなんでも、このままじゃ・・・・)  
「安心しろ。」  
そういうと悪魔は再び絵里の下腹部に手を当てた。  
「ここで死なれてもこまるからな。」  
悪魔の手が黒く輝き出すと同時に絵里の秘部から赤ん坊の頭が見えてきた。  
そして、通常では考えられない早さである。  
「信じられない、こんな・・」  
「くくっ、何をいまさら。こんなこと、汝がこれまで見てきたことにくらべれば  
対したことではないではないか」  
「ああっ・・・ううっ・・あぁーーーーーー」  
 
それは可愛らしい女の子であった。絵里と隆君にどことなく似ている。  
「この子たちはホントに子供を作ってしまったのね」  
「あぁ、私の赤ちゃん・・・」  
えりは生まれたばかりの命を抱き、とても幸せそうな顔をしている。それはまさに母親の顔であった。  
本来ならは、10数年後に見るはずであった・・・・  
私は悪魔をじっと見つめた。  
「なにかな?」  
「あなたは力を取り戻したっていってたわよね。あなたの目的は何?世界を滅ぼそうとでもいうの?」  
「くくっ、別にどうもしないさ。もっとも、私が何もしなくても滅びるかもしれないがな」  
悪魔は続けていった。  
「汝たちは子供は純粋というだろう。違うのだよ、子供とは欲望なのだ。大人となる課程でそれを支配  
出来るようになっていく。」  
「では、その課程を踏むことが無くなれば一体どうなってしまうと思う?くくっ」  
私は悪魔の言葉に背筋がゾクリとした。  
「そして、もしそのようなことがあれど本来なら正すものがいるだろう。しかし、正すべき力を持ち合わせている  
大人たちには力がない」  
「・・・・なんてことを」  
「さらに、重大なことがある。世界のシステムが変わったのだ。赤ん坊を見て何か気づかないか?くくっ」  
「えっ・・・・・」  
私は赤ん坊の顔を見てハッとした。その顔はとても生まれたばかりの赤ん坊の顔をしてなかった」  
「う、うそ・・」  
「わかったかな。体内に我の力を及ばすには我が自ら力を与える必要があるが、生まれてしまえば・・・」  
「つまり、生まれてきた子はすぐに大人になってしまうの?それって・・」  
私は、絵里の顔をじっと見つめた。絵里は少しとまどいながらもうれしそうな顔をしている。  
そもそも、絵里が世界のぎゃくてんげんしょうを望んだんだ。絵里がきょぜつするはずもない。  
「そして、このように生まれてきた子たちは己を押さえることを知らないまま、ただただ大人の  
もつ本能に従って突き進む。」  
「でも、私たちだって体は子供だけど頭はおとなだもん。なんとかするわよ。」  
「ホントにそうかな・・・くくっ」  
私には、あくまの顔がとても、とてもこわく思えた。  
「先ほどまでなら、それも出来たかもしれないがな。我が力と取り戻すことで及ぼす力もまた強くなった」  
「力がつよくなるって・・・?」  
「理解出来ぬかな?くくっ。そうかもしれぬな。既に力は働いておるのだから」  
わたしはよくは、わからないけどとてもこわくなってなきだしてしまった。  
「くくっ、気にすることはない。これからは、ただこれが世界の正常なシステムとなっただけなのだから」  
わたしは、あかちゃんをみた。あかちゃんのからだは、えりのよりもおっぱいもおしりもおっきくなっててとてもすごく  
きれいなおねえちゃんになってました。  
「すごい、僕たちの子とても綺麗だよ。ねっ、絵里ちゃん。もっともっと子供作ろう☆」  
「そうね。今度は男の子がいいなぁ」  
そんなことをいいながら、えりとたかしくんとあかちゃんのさんにんでこどもをつくりはじめました。  
それをみて、わたしはまたとてもかなしいきもちになりなきだしてしまいました。  
「ママ泣かないで。私がついてるから」  
そういってえりはわたしをやさしくだっこしてくれました。わたしはあんしんしてねむってしまいました。  
 
 
 
 

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