異世界移動後19日目の午前0時ごろ 
女性警備員・田沼沙紀奈は同僚の丘律子達と3人で深夜の見回りをしていた。 
こんな時刻の見回りこそ自分たちの仕事だと沙紀奈は思っていた。 
やがて彼女たちは果樹園にたどり着いた。 
この女学園の人間にとって重要な食料庫の一つであるこの場所は沙紀奈にとって3日目の早朝に自分を散々犯したクロオオヒヒを撃退したといういわくつきの場所でもあった。 
同時にあの時ヒヒがここの作物を食べていたように、侵入してきた淫獣たちが立ち寄る可能性の高い場所とも思い沙紀奈は慎重に見回していた。 
「田沼さん、どうやら異常はなさそうですね」 
と律子が言った時、沙紀奈は「待って!」と小さくそして鋭い声を上げた。 
「な・・なんです?」思わずぎくりとする律子ともう一人の女性警備員。 
「何か・・・気配がした・・・・」 
沙紀奈は目や耳に意識を集中させゆっくりと辺りを見回していたかと思うと、サッと一本の大きな樹にライトを向けた。 
暗闇の中で光が樹の幹に当たり鮮やかに反射する、それに向かって沙紀奈は「そこにいるのは誰!」と警棒を握り締めながら鋭く叫んだ。 
この時には律子達も緊張した表情でサスマタを構えている。 
しばらく沈黙が続いた後、沙紀奈は再び「そこにいるのはわかっているのよ!出てきなさい!」と呼びかけた。 
すると樹の陰からゆっくりと一つの影が現れ、その出て来た者の姿をみた沙紀奈たちは驚いた。 
なぜならそれは彼女たちの想像していた異形の怪物とは似ても似つかない1人の銀髪の少女だったからである。 
ここは女子校である、深夜に生徒が出歩いている可能性も限りなく低いがゼロではないかもしれないのでむしろ警備員たちは安堵のため息を出すだろう、しかし沙紀奈達がそれでも唖然としたのはその少女が身に何もつけていない全裸だったからである。 
美しく鮮やかなロングヘアの銀髪に緑色の瞳をもつ端正な容姿の美少女だった。 
身長は皐月と同じくらいだろうか? 
すらりと長い手足に程よくくびれたウエスト、豊満ではないが形の良い乳房、股間を覆う銀色のアンダーヘアそして抜けるような白い肌の色・・・それら全てがライトに浮かび上がった。 
「やぁ・・・見つかっちゃったか」 
齧りさしの果物を持ったその少女はいたずらがばれた時のように、いささかきまりが悪そうに言った。 
「ちょっと、あなた大丈夫・・・」 
思わず律子がそう言ったのは、どこかの生徒がまた淫獣にさらわれ嬲り者にされたのかと思ったからだ。 
しかしその少女の表情からはとてもそのような様子は見えない。 
「なに?勝手に食べちゃったので怒ってる?それならゴメンね。少しお腹がすいたので」 
という少女に沙紀奈は言った。 
「あなたどこのクラスの生徒?なんでそんな格好で??」 
どうやら淫獣の被害にあった訳ではなさそうだと思った沙紀奈の脳裏にまた別の嫌な予感がもち上がった。 
この異世界に飛ばされてすでに18日が過ぎている。 
いつ襲い来るかわからない淫獣、そんな環境の中でストレスがたまりついに心に異常が・・・・・・。  
 
「とにかく、私達と一緒に来なさい」と沙紀奈がやさしく声をかけた。 
すると銀髪の少女は少し考えるそぶりを見せた後。 
「う〜ん、行っても良いけど。ボクもう少しここの観察をしたいんだよね。だから、もうちょっとだけ見物をさせてよ」 
というときびすを返して走り出した。 
「ちょっと!待ちなさい!」 
あわてて追いかける沙紀奈達であったが・・・・・・。 
(・・・速い。・・・速すぎる!) 
走り去る少女との距離はどんどん離れていくばかりだった。 
沙紀奈達も職務上脚力も鍛えていたので陸上部のエースたちを別にすると自分たちより若い生徒相手でもちょっとやそっとでは負けないという自負があった。 
しかしその後姿がどんどん遠くなる銀髪の少女の脚力はあまりにも速すぎた。 
やがて彼女の姿が旧校舎の向こうに消え、沙紀奈がしばらく間を置いてその建物の角を曲がった時には少女の姿は影も形もなかった。 
(はぁ、はぁ・・・ふ、ふりきられた・・・・) 
肩で息をしながら沙紀奈はその場にひざまずいた。 
やがて同じように息を切らしながら律子達も駆けつけてきたが、沙紀奈のその様子とまわりを見まわすと同じようにその場でへたりこんだ。 
「はぁ、はぁ・・・ねえ、律子・・・?」 
「はぁ、はぁ・・・はい・・・なんでしょう田沼さん?」 
「あの生徒の顔見たことある?」 
「・・・・いえ覚えがありません。」 
「そう。私もだけど・・・・・あんな足の速い生徒なら有名になっているんじゃない?」 
「・・・といってもこの学校の生徒全ての顔を覚えているわけじゃないでしょう?」 
「それはそうだけど・・・・」 
「・・・たしか全校生徒の顔写真を張ったファイルがあったはずですよね?カラーだったはずだし、それを調べたらすぐでは?」 
「・・・・う〜ん、そうね。では校舎に戻ってすぐ調べたほうが良いわ。どっちにしろ、こんな時間にあんな格好をしているとあの生徒にろくでもない事が起こるのは間違いないと思うし・・・」 
沙紀奈は息を整えつつ立ち上がった。  
 
19日目午後2時 
皐月と唯が校内を歩いていた。 
その日の見回りを終えた二人はその報告にそれぞれ保安部本部に行き、そこでばったり会いそのまま一緒に出てきたのである。 
「ところでさぁ・・・メイ」と唯が話しかけた。 
「なに?」 
「最近のみんなの様子なんだけど・・・なんというか元気がないっていうか・・・」 
「うん、それは私もわかってる・・・無理ないかとは思うんだけど」 
16日目のベスの死は生徒たちの士気にあきらかにダメージを与えていた。 
シックスティーン・カルテットと呼ばれる戦闘能力が高い皐月達16歳の少女 
4人の内の1人であり、半ば英雄扱いされていた彼女が永遠に失われたことは戦力的にも精神的にも大きな痛手となっていたのである。 
皐月は続けて言った。 
「せめては橘さんが見回りに復帰してくれたことだけど・・・」 
「うん・・・たしかに橘がヤル気になってくれたのはうれしいよ。(・・・・だけどメイ、あんなことが契機になるなんて・・・あんまりじゃねえか!)」 
サキがフールに犯されかけたことにより自分の過去を思い出し11日目から精神的に調子を崩していた伊織であったが、再びサキが襲われかけ最悪の場合かつての自分のような目に遭いかねなかった彼女をベスは文字通り命をかけて守りぬいた。 
そんなベスの死に様を見た伊織は寝込んでいた自分の不甲斐なさを悔やみ翌日の17日目から再び弓矢を手に取り、より強い決意を持って見回りに復帰したのである。 
それがユウやサキのため、明花ら学校の仲間のため、そしてサキを守りぬいてくれたベスのために自分に出来る唯一のことだと心に言い聞かせながら・・・。 
 
「よおメイ、唯」 
その時二人は声をかけられた、保安部幹部の唐沢美樹だった。 
「あれ?美樹先輩、この時間に外に出てるなんてお珍しい」 
「そうですね。さっき本部に行ったら唐沢先輩がいないのであれっ?と思ったんですよ」 
「いや、私だって陽が出てる間のほとんどを本部ですごしているのも少ししんどくなってきたんでね。部長の許可を得て少し外を回ってみようと思ったんだよ」と竹槍を持った美樹が答えた。 
このごろの美樹は静香部長の右腕でありまた保安部の「参謀」として主に本部に詰めて情報収集や班別見回りの時間編成・部長や他の3年生幹部の相談役等の仕事を任せられており、実際の見回りや彼女が始めた屋上での見張りといった現場に出る仕事からは遠ざかっていたのである。 
要するに人望と生徒達の人気の高い静香がトップとしてどんと座り、その下で美樹が事務をはじめ細々とした指示や仕事をするというのが保安部の現在の体制であった。 
 
しばらく3人で歩いていた時、ふと皐月は生徒たちの士気が落ちている事を美樹に相談してみた。 
すると美樹は「うん、それは私も感じているよ。・・・だけど・・・」 
と言いかけて止めた。 
「だけど、なんです?」 
「あ〜、いや、その・・・」  
 
美樹が言いかけたのは、それでもまだベスの死んだ状況が化け物に吹っ飛ばされてその先にたまたま杭のように突き出た枝があったという不運な要素もかなりあり、これで化け物が凶器を持ち込んでベスが直接に刺殺されたのなら生徒たちに与える恐怖やショックはもっと大きなものとなり、士気もより低下していたのではないか・・・という物であったがさすがにそんな事は口に出せなかった。 
そして美樹は保安部の仕事をしているうちに校内の戦力の損失等を個人ではなく全体として見て考えるようになっている自分に嫌悪感を感じていた。 
まあそこが彼女が「参謀」として活躍できる所以なのであり、上級生たちにも頼りにされ保安部の組織運営には欠かせない人材と思われているのであるが・・・・。 
話を戻そう、とにかく言葉に詰まった美樹は全然別のことを言った。 
「その・・・こんな時に映画やアニメなんかではさぁ、強力な助っ人が来てくれたりするのになぁ・・・と思って」 
「助っ人〜!そんなものがどこから来るというんです?」半ば呆れたように言う唯。 
「まあまあ、唯。美樹先輩の気持ちもわかるよ。それどころか私だってそう思うし・・・・田沼さんだって・・・」と皐月。 
「うっ・・・まあね、田沼さんもここが日本なら警備会社に応援を頼めるのにともらしてたし」 
その時、美樹が「ああ!そうそう、田沼さんといえば」と声を上げた。 
「私も一時間ほど前に知世から聞いたばかりなんだけど、なんでも昨日いや0時って言うからもう今日か。夜中に田沼さん達が見回りをしてたら、果樹園に裸の女の子が居たんだって」 
「「はい!?」」思わずハモる皐月と唯。 
そこで美樹は石橋知世から仕入れた真夜中の銀髪少女と警備員達の大追跡の情報を語った。 
さらに少女を見失った後、沙紀奈達はすぐに学校の事務局へ行き全校生徒の顔写真を張ったファイルを調べたのであるが該当する生徒を見つけることが出来なかった事や写真ではわからないのかもと学園に数人いる銀髪の生徒を一人ずつ直接に調べたがやはり見つからなかったという事も話した。 
「う〜ん、わけのわからん話ですね。見つからないって事はカツラか髪を染めてたとか?」と唯。 
「それで裸になって果樹園でつまみ食いをしてたっての?ますますわかんないじゃん」と美樹が返した。 
「私だってさっぱりですよ。ねえメイあんたはどう思う?」 
少し考えていた皐月が美樹に尋ねた。 
「その女の子は白人だったのですか?アジア人というか日本人がそれこそカツラをかぶっていたんじゃなくて?」 
「うん、顔の造りや肌の色は間違いなく白人だったそうだ」 
「・・・・だとすると、生徒の中ではやはり該当者は絞られてきますね?・・・だけど見つからなかった・・・・・」 
世界中から留学生が集まり多くの人種が在籍している海の花女学園であるが、やはりアジア人及び日本人が最も多く白人でさらに銀髪の生徒となると数も限られてくる。 
「・・・・・・」 
「おいメイ?」「ちょっとメイどこに行くの?」 
皐月は考え込みながら周りのことも目に入らないようにただ歩いていた。  
 
「メイってば!」と唯が肩をつかみようやく皐月が立ち止まったのは校舎のはずれで樹が回りに数本生えている場所だった。 
「あ、あれ、ここどこ?」周りを見回す皐月に唯も美樹も呆れ顔だった。 
「メイ、アンタどうやら考え込むと周りが見えなくなるようだな」 
「・・・ゴメン唯。 自分にこんなところがあったなんてはじめて知ったよ」 
そんな皐月をじっと見て美樹が尋ねた。 
「で、そんなに何を考え込んでいたの?」 
「いえ、さっきの銀髪の女の子の話なんですがね。生徒でない可能性を考えていたのですよ」 
「へ?じゃあ誰?まさか教職員なんて言うんじゃ」 
「いやだな、唯。最も童顔の先生でも生徒と間違うような人はいないでしょ。そうじゃなくて・・・・もしかしたら私の伯母と同じような目にのった人かもと」 
「あっ・・・そうか!」と美樹。 
皐月の伯母・黛葉月は小規模な次元ワープにまきこまれ、しかもたった一人でこの異世界に飛ばされ悲惨な最期を遂げたのである。 
「ええ、それこそ私たちがこの世界に飛ばされた後か前かはわかりませんが、地球のどこかでまた伯母のような人が出ても不思議ではないでしょう?しかも目撃者がいなかったとしたら単なる行方不明で終わるか・・・どちらにしても異世界に飛ばされたなんて思う人はいない・・・・」 
と皐月が話している最中だった! 
「あぶない!」と鋭い声がかけられ、同時に皐月達の視線の片隅を野球のボールほどの石がかすめたのは。 
その石は皐月達のすぐ傍の樹の上部の生茂る枝の中に吸い込まれ、次の瞬間ゴツンという鈍い音がし、やがてその樹の上からピンク色の体毛に包まれたオランウータンのような淫獣が落ちてきた。 
その淫獣は石が命中したらしい額を抑えてヨロヨロと立ち上がったが目の前に皐月達のような若いメスがいるのを見ると目を輝かせて襲い掛かってきた。 
しかし戦い慣れている皐月と唯はそれをあっさりとかわしたかと思うと、 
「ハァッ!」唯の蹴りが淫獣の腹にめり込み「ガフッ!」と腹を押さえたところに皐月の刀が肩から脇まで淫獣の骨肉を切り裂いた。 
血飛沫が上がり、淫獣は倒れあっさりと絶命した。 
「スゴイ、スゴイ、スゴイ!!ボクの予想通り、いやそれ以上だ!!」 
興奮した声が上がり皐月と唯が振り向くと、そこには目を輝かして興奮している全裸の銀髪の少女がいた。  
 
皐月や唯・美樹にとっても、その銀髪少女はやはり見知らぬ存在であった。 
「え?・・・・と・・・メイ、ひょっとしてこいつが・・・?」 
「・・・・ええ唯、おそらくは」と皐月はその裸の少女をしげしげと見つめた。 
(・・・・ん?) 
すると少女の両手の指の爪の色がマニキュアをしたような銀色であることに気がついた。 
何も身に着けていないからよけいに目立ったのだ。 
皐月はその少女に声をかけた。 
「あの・・・ひょっとして先ほど危ないと言ってくれて石を投げたのもあなた?」 
「うん、ボクだよ」と少女が答える。 
「あ、ありがとう・・・・ところで、あなたここの生徒?」 
「生徒・・・なにそれ?」 
その答えと少女の顔をまじまじと見ながら皐月達三人は、この見覚えの無い少女は学園の生徒ではないと感じ始めていた。 
皐月が再び質問をした。 
「失礼だけど、あなたのお名前は」 
「ボク?ボクの名前はエンプレス」 
「エンプレス?・・・どこの国の名前だっけ・・・で、名字は?」 
「名字?・・・なにそれ?」 
「おいおい、お前、名字が無いと言うのかよ」と唯。 
皐月が唯を制して質問を続けた。 
「・・・あの、あなたもやっぱりこの異世界に飛ばされたのね?」 
「・・・異世界?・・・どういう意味?」 
「あ、ひょっとしてここに来たばかりなのかな? 信じられないかもしれないけどここは地球じゃないんだよ。月が三つもあるし」 
今度は銀髪の少女=エンプレスがしばらく黙り、やがて口を開いた。 
「・・・君たちの言っていることはさっぱりわからないな。地球って何?月が三つなのは当たり前じゃないか」 
その答えに三人とも黙り込んだ。 
そして皐月達はこのエンプレスと名乗る少女が葉月のような境遇でもないのではないかと思い始めた・・・・。 
「あなた、もしかすると・・・・」と皐月が問いかけようとしたちょうどその時、エンプレスの近くにある樹の枝が不自然な音を立てた。 
思わず見上げる皐月、するとその樹の上部の生茂る枝の中に紫色のオランウータンのような淫獣が目を輝かしているのが見えた。 
どうやら先ほど倒された奴の仲間らしい、じっと気配を殺して身を潜めていたのだが若いメスたちの体臭に我慢が出来なくなったようであった。 
今その淫獣はよだれをたらしながらエンプレスを見下ろしている。 
「アンタ、あぶない!」唯が叫び、エンプレスは軽くため息をついて言った。 
「まったく人が話をしている最中なのに。これだからボクはオスが嫌いなんだ!」 
シャキン! 
するとエンプレスの右手の銀色の爪が五本ともまっすぐに13cmほど伸びた。 
淫獣がエンプレスめがけて飛び降りたのは次の瞬間であった。 
飛び降り彼女を抱きしめようとしたのであろう、だがエンプレスはクルリと身体を回転させてそれを綺麗にかわした。 
銀髪が美しくなみうち、エンプレスは右手を手刀の形にしてその伸ばした爪を横に凪いだ。 
ビュッ! 
銀光が弧を描いて走り、淫獣の首に一本の朱色の線が走ったかと思うとその頚動脈から血がすさまじい勢いで噴き出した。 
「ゲッ?・・・ナッ??」 
彼は自分の身に何が起こったのかわからないまま地面に倒れ、そのまま絶命した。 
シュイン!とエンプレスの伸びていた銀の爪が再びもとの長さに戻る、その横では皐月達が唖然とした顔でそれを見ていた。 
「なっ・・・ななな」と唯は声にならない。 
やがて皐月がおずおずとエンプレスに声をかけた。 
「あなた・・・この世界の住人?」 
「この世界ってわざわざ質問するのがわからないけど。そうだよ、ボクは生まれてからずっとここで育った」 
「なんだと!」と思わず身構える唯を「ちょっと待って!」と制した皐月はエンプレスの目を見ながら質問を続けた。 
「では、あなたはなにをしにここに来たの?」 
「うん、では単刀直入に言うね。君たちの群れに入れてほしくて来たの」 
「え〜と?むっ群れに入れてほしいって?」 
「つまりボクを君たちの仲間に入れてほしいの」 
「はいっ!?」素っ頓狂な声を上げる唯。 
しかし皐月はエンプレスの目を真剣に見ていた。 
そして美樹は何か考えている時の癖で顎を手で押さえていたが、やがてニヤリと口元をかすかに歪めながら思っていた。 
(これは・・・面白い事になるかも・・・) 
 
〜白銀の少女〜おわり  
 

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