「で、これはどういう事ですか?」  
 ここはマタタビ密売組織『へるきゃっ党』のアジトの一つ。  
 移民街の雑居ビル2階のテナントで、(ちなみに一階はイヌパブ。三階は探偵事務所)  
 御主人様と僕は作戦参謀さんから怒られていた。  
「ど・う・し・て、ここに着いた時に出荷した時の3分の一が消えてなくなっているんですかって聞いてるんですよ」  
「そ・・・そりは・・・・・・」  
「ええと・・・・・・その・・・・・・」  
 一応この組織のボスは御主人様なんだけど、お金のことに関しては参謀さんに敵わない。  
 もっとも、積み荷がなくなった事の責任の半分は僕にもあるわけで・・・・・・。  
「こ、こいつのせいにゃ!」  
「ちょっとお?!御主人様!」  
 何のためらいもなく僕を売らないで下さいよぉ!  
「あらあら、召使いの責任は主人の責任でしょう?管理不行き届きの責任を・・・・・・」  
「だから、こいつの身体に十分お仕置きするといいにゃ」  
 その言葉をきいて参謀さんがぴたっと動きを止める。  
 
  ま さ か 。  
 
「うふふふふふふふふふ悪い子ねぇ、坊やぁ。こんな悪い子にはお姉さんがお仕置きしないとぉ・・・・・・」  
 急いで回れ右をした僕の襟首が『がしっ!』と掴まれる。  
「きゃ〜〜!助けて御主人様〜〜!」  
 ずるずる  
 
「………!!? ま、待つにゃ!!」  
ずるずると引き摺られ、なんか奥の薄暗い部屋に連れ込まれそうになる寸前、そう声が掛かった。  
「ご、御主人様……」  
何時になく厳しい顔を見せる御主人様に、少しだけ驚く。  
「あらあら、どうしたのぉ?ボス?」  
「え〜っと、え〜っと……そ、そりは、にゃ〜の召使いにゃ!」  
軽い口調、しかし鋭い参謀さんの金色の目に当てられ、少し怯むがハッキリと言い切る御主人様。  
普段見せないその姿に、思わず僕の涙腺が緩んで……。  
 
「だ、だから……に、にゃ〜も“お仕置き”に参加する権利があるハズにゃ……」  
僕の瞳から、思わず涙がこぼれた。  
 
確かにね、ご主人様。  
貴女のワガママには、散々振り回されてきましたよ。  
僕は貴方の下僕ですから、理不尽だろうと飲みますよ。  
だって、この世界で僕が生きていける術はありませんから。  
 
でも、それでも、です。  
僕は貴女を敬愛してます。  
僕は貴方の下僕として、誇りすら感じています。  
なのに貴女は他の人間?に貴女しか知らない僕を知られても良いとおっしゃいますか。  
僕は貴女だけのものではなかったのですか。  
 
貴女しかしらない僕を見せるつもりなら。  
僕しかしらない貴女を見せても構いませんよね?  
世の中、持ちつ持たれつ。  
ということで。  
 
2人まとめてヤってやる。  
「ごめんなさい」言っても許してやらない。  
体力に関しては、連日のご主人様とのプレイで相当な自信がある。  
何といっても、若 い し ね !  
 
この時僕は、黒い笑みが浮んでいただろう。  
 
 
「ククク・・・アハハハハ・・・アーッハッハッハッハ!!」  
 
 
「……? さっきっから、何を引きづられて涙流しつつ笑って居るにゃ……? 不気味だにゃ」  
「現実逃避でもしているんでしょう。――さ。ヤりましょ」  
「え、な、ちょっと! 参謀さん! 人が折角黒いキャラクターを出してお話を盛り上げようとしているのに!」  
「問答無用」  
「うわあぁぁぁぁぁー!?」  
 
「衛生兵!衛生兵!」  
「俺はもう駄目だ……お前だけでも逃げるんだ、サジェール」  
「そんなことできる訳ないだろ、コワルスキー!一緒に故郷に帰ろうよ…」  
 
「さあさあ、現実逃避しても無駄よ〜♪」  
ボスン。と参謀さんの自室の床に突き倒される僕。  
どうでも良いんだけど、絨毯の毛の長さから、どれだけの金がココに回ってきているのかは推測して欲しい。  
「剥ぐにゃ♪ 剥ぐにゃ♪」  
完全に乗り気な参謀さんと御主人様に、為すがままに服を脱がされていく。  
パンツだけになったときに、参謀さんがポツリとつぶやいた。  
「……完全に無抵抗っていうのも、なんかつまらないわね」  
「泣いても良いんですか……」  
「うふふ。それでも良いんだけど、今日はね〜」  
ぼふ、と音を立てて、大の字に横になった僕の顔面に、参謀さんが圧し掛かってくる。  
俗に言う顔面騎乗ってやつ。参謀さんは下着脱いでいなかったけど、息が……息が……。  
「ん゛ん〜〜〜!!」  
「にゃふふふ。あったにゃ」  
ごそごそと何かを探していた御主人様が、僕の両膝に何かの器具を取り付けた。  
キリキリとネジを巻く音。次第に、ピッタリと閉じた両膝が強引に開かされていく。そして、  
「んん゛んんん!!!!!!!!!!!!!!!!」  
フワフワとした、それでいてチクチクする毛みたいなのが、僕の内股を往復している。  
「にゃふふふふふ〜。“ねこじゃらし”の拷問を受けるにゃ〜?」  
くすぐったさに暴れようにも上半身も下半身も動かないし、腕も参謀さんに押さえつけられてて……  
……って、指しゃぶらないで下さい参謀さん!!  
「2本あるにゃ。体中をこちょこちょするにゃ。地獄の責め苦を味わうにゃ〜?」  
って脇腹だめですワキバラ!! そこ弱……あ、ちょ、ダメ、ダメっ!!  
「ふふふ……。さ〜て、お姉さんは何しようかなぁ……」  
左手で僕の腕を掴んだまま腰を上げる参謀さん。  
「ぷはッ………んん゛っ!!」  
息を止められてた分大きく吸い込んだら、参謀さんが唇を重ねてくる。しかも空いた右手でワキをくすぐりながら。  
「んふ……。気持ち良い? でも、コレくらいで参ってちゃ、だ・め・だ・ぞ♪」  
そのまま参謀さんの右手が、既に固くなってた僕のモノをパンツ越しに撫で上げて……。  
 
「うふふ、こんなのはどうかしら」  
パンツ越しに参謀さんが股間を僕のモノに押しつけてくる。  
2枚の布越しにじっとりとした暖かさと胴の部分を挟み込んでくる柔らかさが伝わってきて、  
僕のはもっと固くなっちゃう。  
「あら、まだ脱いでもいないのにこんなにしちゃって……。やらしいんだぁ……」  
「う、うわ、うごいちゃだめです〜」  
参謀さんが腰をくっつけたままゆっくりと前後に動かす。布越しのざらざらな感触が気持ちいい……。  
その間にも御主人様の猫じゃらしと参謀さんの指が僕の身体をまんべんなくくすぐり続ける。  
「ひゃ、ひゃう〜っ!」  
「うふふ、女の子みたいな声出すのね?」  
「にゃう〜ここも女の子みたいになってるにゃあ」  
「にあっ!?」  
御主人様、乳首いぢっちゃだめです〜〜〜!!  
「あらほんと。くすっ、かわいい……」  
 
僕の乳首が固くなったのを見つけて、参謀さんが右に、御主人様が左に吸い付く。  
首をぶんぶん振って懇願するけど許してくれない。  
「やあ〜〜。もうやめてくださ〜い〜」  
「だめだにゃあ♪いやなことするからお仕置きなんだにゃあ♪」  
マタタビ瓶割ったのほとんど御主人様なのに・・・・・・。  
「ああん、おいしい・・・・・・。ねえ、ボス。おっぱい出せるようになる魔法とかありません?」  
なんか参謀さん、ものすごい事言いだしたー!  
「にゃふ!そりはいいアイディアにゃあ・・・・・・。今後の開発目標に追加するにゃ」  
御主人様ものらないでー!?  
でも、哀しいかな僕の思いは声にならない。なんでかっていうと。  
「ああう、ひゃうっ!ずりずり、ずりずりきもちいいよぅ!!」  
舐められたり擦られるのが気持ちよくって、もうそんな声しか出なくなってるから・・・・・・。  
 
 

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