「んじゃ行って来るよ」  
「……あ、はい。お帰りは……」  
「悪い、今日も遅いと思う。飯もいいよ」  
「……そうですか。いってらっしゃい。お気をつけて」  
この二週間というもの、マスターはこんな調子。  
帰りは夜遅くて、そのまま風呂に入ってベッドに直行。  
……私の相手もしてくれない。  
最初は忙しいのかと思っていたけれど……。  
私は理由を知ってしまった。  
昨日、マスターの部屋をお掃除していた時に落ちた本。  
そのページの間に挟まっていた写真。  
それは、一ヶ月ほど前の日付が入ったマスターと可愛らしい女性との写真だった。  
 
朝の洗濯と炊事を済ませて一息。  
何とはなしにテレビをつけるとつまらないドラマをやっている。  
内容は親が決めた婚約者を捨てて、新しい恋に生きる男と女の話。  
−CPU温度規定値上限、冷却システム稼働率上昇−  
……私の息が荒くなる。  
もう見たくない。テレビを消すと私は机に突っ伏してつぶやいた、  
「マスターぁ……」  
……やっぱり、飽きちゃったのかな……。  
いくら感情があっても人間から見たらいくつかのパターンを繰り返す機械にしか見えなかったのかもしれない。  
……それに。  
やっぱりロボットなんかより人間の女性と普通につきあう方がマスターの為になるに決まってる。  
でも、でも……。  
「帰ってきて……」  
それが私の本心だった。  
もう一度マスターとお話したい。  
マスターと一緒に映画を見たい。  
マスターと一緒にお店にいきたい。  
マスターに……抱かれたい。  
そう考えるとフラストレーションがますます私の回路に負担をかける。  
マスター……、そうだ……。  
私が人間よりずっとすぐれてる所……。  
マスターが人間じゃ満足できないかも、と言ってくれた所……。  
それをもっとマスター好みにすれば……。  
帰ってきてくれるかもしれない……。  
そうだ……。そうしよう……。  
 
−CPU温度規定値突破、負荷低減行動を要求− 
 
地下にあるメンテナンスルーム。  
最近はマスターが私のメンテをしていてくれた……。しばらく前までは。  
「嬉しかったなあ……。マスターが私のネジ、一つ一つ締めてくれて……」  
そうよ……。あの頃に……戻るんだ……。  
私は服を全て脱ぐと歯医者のイスのようなメンテナンス台に座り込んだ。  
メンテナンスハッチオープン。  
ロックが外れる音がして乳房の下のハッチが開く。その中のコネクタにベッド  
からのケーブルを接続してパソコンを起動。  
そして、マスターに内緒で作っておいたツールを立ち上げる。  
「……こんな動きさせたら……本当に機械みたいでイヤだったけど……」  
そう思いながら自分で膣壁のモーションを変更していく。  
構築してもらったドライバをベースに、設定を変更できるアプリ。  
お遊びで作ったものだったけど、まさかこんな事につかうなんて思わなかった。  
 
……OK、作動テスト。ボタンをクリック。  
「……ッ!!」  
膣壁が痙攣を起こしたように激しく振動をする。 
マスターの性感帯パターンと併せて作動させれば、限りない快楽になる筈……。  
「……っ!ふぁぁ……あ、ああ……」  
締め付ける物がないまま痙攣を繰り返す性器は激しく愛撫されたような刺激を私の回路に送り込んできた。 
ただでさえ欲求不満だった私は、その入力に耐えられなかった。  
「ひ、ひぃあぁあ!あ、あはぁ!い、入れてぇ!マスターぁ、入れてぇ!」  
そこにいるはずの無い人を呼ぶ声が響く。  
「あ、あふぁああっ!あ、あ、あ、あ、だめぇ、こんな、こんなのいやぁ!!」  
ばしゅぅ。  
股間から愛液が水道の様に噴き出してしまう。  
だ、ダメ……。これじゃ本当に壊れちゃう……。  
少しでも……性器ユニットに刺激を……。  
そう思って股間に手を伸ばす……。と、私の意志に逆らってその動きが止まる。  
−行動プロテクト、目的動作不能−  
あ……こ、こんな時に……。  
−女性器ユニットへの入力要求増大。−  
ど、どうしろってのよぉ……。  
「あ、あはぁ、あはぁあああ!マスター、ますたーぁ、たすけてぇ!!助けてくださいぃ!  
壊れちゃう、壊れちゃうよぉお!あ、あ、いやぁああ!マスターぁ!マスターぁ!」  
無人のメンテルームに叫び声がむなしく響く。  
 
そ、そうだ……。  
直接触ることはできないけど……。  
私は必死にコンピュータのキーボードに手を伸ばして操作を始める。  
目的は快楽中枢回路への直接数値入力。震える手で操作を続け、なんとか準備を終える。  
「あ、あはぁ!あああ、だめぇ!」  
リターンキーをクリック。  
そのとたん、今まで経験したことのない、暴力的な快楽が私を襲った。  
「……っあ!!……ふぅう」  
とりあえずは発作症状は収まったようだ。  
ふとその時、横にあった鏡に目がいく。  
その中にいたのは股間から液を垂らして、腹の中のメカニズムをさらしながら叫んでいた 
狂ったロボットだった。  
「マスター、私……やっぱり……」  
涙が止まらない。こんな、こんな悲しいなら感情回路なんかいらない……。  
ただのロボットで良かったのに……。  
「マスターぁ……」  
私は生まれてからもっとも幸せだった瞬間、ドライバ構築が終わった直後にマスターに抱かれた時の映 
像を再生していた。  
マスターの体が揺れる……。私と一つになって……。  
「マスター……愛してます……」  
私の手は、映像の動きに会わせてリターンキーを押していた。  
 
きもちいい。  
きもちいい。  
とても……きもちいいです。  
−警告。快楽中枢回路への過負荷増大。回路損傷の危険大−  
……もう、いいの……。マスター……。私……。  
−警告。快楽中枢回路への過負荷危険値。回路損傷の危険大−  
……ああ……手が……止まらない……。  
その時。  
私の胸の中で破滅の音がした。  
バチッ!!  
「きゃぁああああああああああああ!!!」  
−警告、警告、快楽中枢回路損傷。周辺回路への被害増大中−  
「あ、あ、あぁあああ……」  
体を快楽と一体になった激痛が走る。しかし、その痛みは長く続かなかった。  
代わりに襲ってきたのは……。けだるい……そう……人間で言えば……「ねむけ」なの…… 
でしょう……か。  
 
−警告。熱暴走による意識レベル低下。活動停止を推奨−  
……ねつ……ぼうそう?よく……わからない……です。  
それより……もっと……きもちよく……してください……ますたー。  
「マスターぁ……マスターぁ……りみあは……しあわせ……です」  
−視野領域メモリ異常。警告、故障レベルA−  
あ……えいぞうが……。もっと……ますたーをみたいのに……。  
「もっと……もっと……」  
−運動回路損傷。警告、機能停止の恐れあり。修理を要請−  
てが……うごきません……これじゃ……きもちよく……なれないよ……。  
「ま……す……た……ぁ」  
ー警告、15分以内に演算装置に回復不能な損傷を被る可能性大。緊急電源カット……  
電源カット失敗。手動スイッチにて電源カットを推奨−  
さ…みしい…。さ…む……いよ。かな……し……い。  
ひ…とり……はい……や……。ますたーぁ……ますたーぁ……。  
 
ますた……ぁ。  
さ……よ……な……。  
 
「おい!リミア!しっかりしろ!どうしたんだ!」  
ああ……ま…すたーの……こ……え。  
あれ……えいぞう……とまってる……のに。おか……しいな……。  
 
「何があった!……ともかく修理しないと……スイッチ切るぞ」  
 
 
「リミア……どうしたんだよこれ」  
そういって彼は涙を流してメンテ台に横たわる恋人を眺めていた。  
「……ともかく、修理しなきゃな……」  
開いているメンテナンスパネルの中に指を突っ込み、小さなスイッチを捻ると体がびくっ、 
と震え腹部が左右に割れて内部構造がむき出しになる。  
「うわ……こりゃ……」  
腹部から熱気が伝わってくる。冷や汗が一筋流れた。もし記憶回路でも損傷してたらアウトだ。  
「頼む……無事でいてくれ……」  
へその下あたりのコネクタにケーブルを繋いで頭脳回路のチェックをする。 
チェック中の画面のバーグラフが数ミリのびる度に鼓動が高まる。  
−診断終了。頭脳回路に損傷無し。但し極度に加熱中−  
「良かった……リミア……」  
ようやく一息。  
「しかし……何やってたんだお前……」  
不振に思うがそれも彼女を修理しなければ聞き出せない。  
「とりあえずは回路チェックか……、感覚系と運動系がほとんどパンクしてら。……予備あったっけ……」  
 
祖父が残していった予備パーツの数をチェックする。なんとかギリギリ足りそうだ。  
いや、快楽中枢の予備がない。  
「これだけないとあいつ、文句言いそうだなあ。あ、そうだ」  
予備はないが、確か部品の中に「強化版」とか言ってたのがあった。  
「とりあえず、あれつけといてやるか……。お、あったあった」  
小さな高密度基板の上に、チップをいくつか載せた回路。これがリミアの性感の全てを司っている。  
「で、これどこについてるんだっけ……。マニュアル、マニュアル、っと……。うわ、  
こんな所かよ……スケベジジイめ……」  
マニュアルに書いてある通り、左の乳首を捻りながら乳房を持ち上げると、 
その下からヒューズボックスのような箱が現れた。 
その蓋を開けて、ソケットにささった基盤を抜いて新品に交換していく。  
「あーあ、こりゃみんな焼けちゃってるな。……あ」  
修理に夢中で気がつかなかったが、凍り付いたリミアの顔は今までに見たことが無いほど悲しそうだった。  
「……寂しかったのかな……ごめんよ」  
涙を拭いて顔を前に向けると、心なしか少し落ち着いた表情に見える。  
「しかし……これはなあ」  
股間に目をやると、あふれた愛液が池を作っている。  
「ま、見なかった事にしてやろう。……こっちは壊れてないかな?」  
一瞬、直接確かめようか、とか頭によぎったがさすがにもう無意識の彼女を犯す気にはならない。  
こぼれた液体を丁寧に拭いて、腹の中のコックから洗浄液を流して膣内を洗う。  
程なく、前の穴からちょろちょろと彼女の愛液にまみれた洗浄液が流れ出してきた。  
スポンジで回りを洗ってからそっと洗浄液を拭き取る。  
いつもは彼女が自分でやっている事だが、さすがにこのままにして目を覚まさせるのはしのびなかった。  
さらに、半開きになっている乳房の裏から潤滑液の補充をしておく。  
 
「とりあえず……こんなもんかなあ……」  
もう一度、ケーブルを繋いでシステムチェックをする。  
−システムチェックOK。再起動可能−  
「ふう、やっとか……」  
気がつくともう朝と言っていい時間だった。さすがに少し疲れた。  
「ま、……このまま寝る訳にもいかないしなあ」  
大きな乳房を元のように閉めると、分割部の線もほとんど目立たなくなる。  
さらに腹部と胸部のメンテパネルも元に戻す。  
そこに横たわっているのは豊満な胸とスレンダーな肢体、愛らしい顔と長い髪を持つ女性だった。  
「さて、と」  
彼は、彼女の右の乳首を押し込んだ。  
 
−システムチェックOK。再起動開始−  
「あ……」  
目が覚めると意識が急にはっきりする。  
場所は変わっていないけど……。  
「……大丈夫か?」  
……疲れてる。  
あ……私……壊れてたのに……。全部直ってる……。  
「マスター、徹夜で……」  
「俺は大丈夫だって。それより何があったんだ?……まあ修理できて良かった」  
「……いえ、私は……。……マスター。私、姉様の所に帰ります。お世話になりました」  
「……え?ちょ、ちょっと待った。なにそれ?」  
「いいんです。……いままでありがとうございました。……好きな人、出来たんでしょう?  
短い間でしたけど、幸せでした。これで十分です」  
……あれ、涙が……。  
だめ……笑おうとしてるのに……。マスター、こんな私を徹夜で修理してくれたのに……。  
やっぱり感情回路なんか……。  
「はぁ?なんだそりゃ?」  
「いいんです、気にしなくて。……写真見ました。可愛い方ですね」  
「写真?……ちょっとまて。俺の部屋にあった奴のことか?」  
「ええ」  
「……ありゃだいぶ前に分かれた女なんだが……。いや写真捨てなかったのは悪かった……。  
お前に失礼だよな、やっぱり」  
「え?でも日付が……」  
「……カメラ買ったばっかりでなぁ、年度間違えたんだよ」  
 
「じゃ、じゃあ最近遅かったのは……」  
「あー、一日早いんだが……。ま、いいか」  
そういうと彼は放り出してあった鞄から小さな箱を取り出した。  
「もうちょっとちゃんと渡したかったんだけどね」  
「あの……これ?」  
「開けてみな」  
私に手渡された小箱からは小さな指輪が顔を出した。 
……あまり知識がない私でも安くはないものだと解る。  
「あ、あの……」  
「爺さんから聞いたんだけど、明日はリミアの誕生日なんだろ?一歳の。だから、さ。プレゼント。 
ちょっと金無くてバイトしてたんだが……。驚かせたかったからナイショにしてたのが悪かったみたいだなあ。 
でも何してたんだ?自分でメンテしなきゃならない程調子悪そうにも見えなかったけど……」  
そ、そんな……。全部、私の早とちり?  
嬉しくて、恥ずかしくて、申し訳なくて。  
感情回路が焼き切れちゃいそう……。  
マスターこんなに心配してくれてるのに変な疑いして……。  
も、もうさっきと別の意味で壊れちゃいたい……。  
 
「どうした?」  
「マスターぁ!」  
耐えきれず私は彼に飛びかかっていた。  
「うわ!」  
そのまま床に押し倒すように、感情の迸りをマスターにぶつけていた。  
「マスターぁ……私のマスターぁ……愛してます……大好きですぅ……ごめんなさい……」  
「あ、あの……リミアさん?」  
「あ、ご、ごめんなさい……。我慢できなくて……」  
「いや、さあ……俺……解ってると思うけど……二週間ご無沙汰でさあ。 
そういう時に全裸でそんなでかい胸擦りつけられると……こうなっちゃうんですけど?」  
あ……そういえば……私……裸だっけ……。  
彼の指し示す股間はズボンにテントを形作っている。  
「あ。リミアも……」  
マスターの指がつんと上をむいた私の胸の頂をつまむ。  
「きゃふぅ!」  
あ……私も二週間ぶりで……我慢、できない……。  
「マスターぁ……」  
「ここでしちゃうか……」  
「はいっ!」  
「……ところで何してたの?」  
「…………内緒です」  
 
 
「んー、ちょっと窮屈ですねえ」  
「ま、これはこれで……」  
メンテベッドの上の私に彼の体が覆い被さる。  
「あら……まあ……」  
マスターのものは今まで私が見たことがないほど大きくなっている。  
「ま……今まで殆ど毎日してたからなあ……。反動が」  
「私も……いろいろありまして……。そんなの見てるだけで……ほら」  
それを差し込まれた時の事を考えただけで、すでに私のほうも受け入れ準備は整ってしまった。  
「んじゃ……一発目はとりあえずこのまま入れちゃっていい?」  
「はいっ!どうぞっ!」  
にっこり笑って返す。  
……本当はちょっとだけ前戯して欲しかったけど、マスターが早く入れたいみたいだし。  
今日は全てマスターの言いなりになるつもりでいた。  
「よし、いくよ……。……っと」  
すっかり濡れていた私は、彼の物を抵抗なく受け入れていく。  
 
「……ああ……やっぱいいなあ……リミアの中は……」  
「あはぁ……、ありがとうございますぅ……」  
ああ……しばらく前まで二度とこんな時間はないと思ってたのに……。幸せ……。  
「マスターの……すごく……固い……はあああぁ……もういっちゃいそうです……」  
「動くよ……っとおおわぁ!何だこりゃあ!」  
ぞわわわわわわ。  
私の膣壁が突然振動をはじめた。ああっ!これさっきの設定が……。  
こっちになってたの!  
「うわわぁぁあ、おわ、あああっっ!」  
マスターが悲鳴のような絶叫をあげる。  
「マ、マスター!大丈夫ですか!」  
「だ、ダメだ、ダメだぁあ!で、出るっ」  
「はぁああん!私もぉ……」  
さっきはむなしく空をさまよっていた私のひだは、いつも以上に大きな彼を得て喜びのパルスを送り込んでくる。  
たまらず、あっというまに私の快楽レベルは絶頂値に達してしまう。  
と、その時。  
今までの達した時の何倍、いや、何十倍もの快感が私を突き抜けた。  
『あああああああきゅきゅピピあGAGAGA……あはぁああああ!!』  
な、何これぇ!  
音声回路が完全にエラーを起こして耳障りなノイズを上げてしまう。  
『こ、こここここ壊れ壊れここ壊れるぅうううううううう!あはぁあああああああ!!』  
その信号を受けた性器ユニットは動きをさらに激しくして吸引を始めた。  
「う、わああああああ!こんな、早く……だ、ダメだ……。はち切れ……そ……」  
バシュッ。  
そんな音が聞こえたような気がして。  
私の模造子宮は今までの最短時間で、最大量の精液で満たされた。  
 
 
「で……何、今の?」  
「あの……話すと長くなるのですが……」  
「ひょっとして俺に女が出来たと勘違いして……強烈にこういう設定して取り返そうとか……」  
「ご明察です……」  
は、恥ずかしい……。スイッチ切っちゃいたい……。  
自爆装置とかついてたら使ってるかも……。あんなバカな事考えるなんて私、やっぱ壊れかけてたんだろうなあ……。  
と、その時、真っ赤になった私の顔を彼が抱きかかえた。  
「可愛いなあ……リミア……バカだけどなあ」  
「え、え、え……」  
ますます私は赤くなる。  
……も、もうダメ……感情回路、ホントに壊れちゃうかも……。  
「あ、あのマスター」  
「何?」  
「私の方も……なんか凄かったんですけど……修理の時何かしました?」  
「あ、あれか。お前の快楽中枢回路が完全に壊れてて、予備がなかったんでなあ」  
「まさか……博士のつくったあれ、ついてるんですか?」  
「そうだよ。……やっぱすごいの?」  
「……また壊れるかと思いました……」  
「ああ…とりあえず、だ。」  
 
「は、はい」  
「今のはとても良かった……。が、ワビサビが無いので基本的には使用禁止な」  
「わ、解りました……。もう使いません……」  
「いや、たまに最後の一撃にでも頼む。……もちろん言ってからな。覚悟無くつかうと心臓に悪い。 
お前も俺が心臓発作で死んだらイヤだろう。マジで腹上死しかねない、あれは」  
「ぜ、絶対イヤです!」  
マスターはそっと私の頭を撫でてくれる。  
……もう、このまま壊れても、爆発しても、分解されてもいいや……。  
しあわせ……。  
「よしよし……んじゃもう一度しようよ。……こんどはちょっと感度ゆるめにして長くできるように」  
「は、はい!朝までがんばります!」  
ぶんぶんと頷く私。  
「いや、もう朝なんだけどなあ……」  
「それじゃあ明日の朝まで!」  
「殺す気か……」  
「し、死んじゃイヤです!」  
「……今日はもうやめとこうか……」  
「ど、どうしてですか!そんなぁ!もっとしましょうよぉ!」  
「……解った解った。んじゃ今からお前のバッテリーが上がるぐらいまでな……俺寝てないし…… 
って何してるんだお前」  
「え……いや……先に充電しとこうかと……」  
「やっぱ寝る」  
「うわあああん、マスター、ごめんなさいぃ! お願い、もう一回、もう一回だけでいいですからぁ!  
マスターぁ! しましょうよぉおおお! マスターのいじわるぅぅぅ! 
絶対、絶対気持ちよくしてあげますからぁああああ!」  
 
 
結局。  
興奮しすぎた私はもう一度した所でバッテリーが切れました。  
ああ……もっともっと可愛がってもらいたかったのになあ。くすん。  
 
あ、快楽中枢は元のに戻してもらいました。  
……たまにはあっちもつかってみたいような気もするけど。  
「リミアーぁ。コーヒーあったっけ?」  
あら、マスターが呼んでる。  
「はーい。今入れますよぉ」  
とりあえず、私はやっぱり幸せです。  
 
第二話おしまい  
 

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