とうとうやってきました夏休み
パルプンテもメテオも効かない夏休みの敵に翻弄される夏
夏のマシンガンを聞いて「夏が呼んでるぅぁ――――――――――!!!!!!!!」と叫ぶ夏
あぁNATU!!!! 唯一青姦がナマで見れる夏!!
そろそろスレ住人がゲシュタルト崩壊起こし始めたその夏休み初日を夢精で飾った真クン
なにパンツ見てため息ついてんだよ!!
レッツ人生!! カレルはマッパ人生!!
「あとでピーターに持ってくか」
そんなことより時間!!
約束の時間まであと2分! 辿り着けるか真!!
だからそんなにダラダラやるなよ
可愛い女で抜くぐらい誰でもするだろ!?
だからキニスルナ
ってダメだこりゃ、完璧欝モード入ってやがる
「洗うか……」
うっわー、なんだこのオーラ
マンガ家の山田花子よりひでぇ
あのときの熊妹みたいにのそのそと台所にむかう真
銭湯から無断拝借した木の桶の中に洗濯板がある
そこだけモダンな空気を漂わせてます
つーか何処に売ってたんだ洗濯板、近くのスーパーにもなかったぞ
しかもその中で昭和のおっかさんよろしくシャコシャコ
なぁ真、まさかそのための洗濯板じゃあるまいな
突如聞こえるコンクリの地面を叩く足音、別に幽霊ではない
このボロアパートの一階の廊下がコンクリなだけだ。こんな時間に誰かが来たか、珍しいな
再びパンツに目を落とす真、で洗濯板に擦りつけられるパンツ
真の部屋の前で止まる足音、蹴り飛ばされてぶっ飛ぶ扉
こんなアクロバティックなことが出来るのは真が知る中ではただ一人
「淳一か……」
「オラオラ真ぉ!!!!
テメェ何十分も遅れて連絡無しかぁ!!」
「わかったからキレんな」
「何パンツなんか洗ってんだよノロマが!!
今何時だと思ってんだよスカタン」
おーおー淳一容赦無いねぇ、口も拳も
「ってぇな!!
やんのかあぁ!?」
真、ケンカ腰になるのは良いけどフルチンでやるなよ
「そんな威勢があるんだったら早くしろ!!!!」
出てった淳一を見て怒りのやり場に困る真、とりあえず側の柱でも殴っとけ
着替えてギター持った真は半ば淳一に引きずられるように駅に到着
あらら、もう昌姉ぇとユウ来てるよ
で二人からの一言
「まったく、時間にルーズなんだから」
「正直待ちくたびれたよ
何してたらこんなに遅れるんだか」
言葉自体は文字で表すとそんなに怖くない
だけど、う、後ろのオーラがメチャメチャ怖いとです!!
「す、スイマセンデシターーーー!!!!」
思わず土下座の真、恥ずかしくないのか
でその後タリーズの喫煙室に陣取り、コーヒーをすする
コーヒー代全部真の奢りなのは当然の仕打ち
「で、バンドのことなんだけどさ…
ユウちゃん楽器触ったことある?」
KENT独特のキツイメンソールの香りをさせながら昌姉ぇが聞く
今日は全員私服だからタバコ吸ってたって文句言う人いないな
「リコーダー以外はなんにも触ったことない」
ユウタン周りがみんなタバコ吸ってるから落ち着かない様子
「リコーダーってなんだ?」
マジ? 淳一知らないの!? ありえねー
「俺も思った」
真まで……おまいら一旦小学生からやり直せ
「なんだったっけ?
リコーダーって聞いたことあるはずなんだけど……」
オンドゥルリコーダーシラナイデバンドヤッテタンディスカーーー!!!!
椅子からずり落ちる唯一の常識人ユウ
「なんで知らないんだよ……」
ユウ、こいつらに一般常識求めちゃダメだ、どんな切り返し来るかワカランぞ
「リコーダーっていうのは笛のこと!!
小学校でやったでしょ?」
「あー、そういやあったなぁ
放課後に好きな人と関節キスするためのヤツ」
真、貴様そんな偏った覚え方するでない
確かにリコーダーってそういうモンだけどな
「ということはユウちゃんはギターもキーボードもやったことが無いのね」
「そうだけど……
え? ボクボーカルじゃないの?」
「それも含めて説明するわ
じゃあまずは楽器屋いきましょ」
てきぱきと後片付けをする三人に呆気に取られる一人、その名はユウ
「え? え? 何?」
訳が分からん三人の行動に従いながらも戸惑うユウタン
安心汁、語り部にも何なのか分かってない
「ホラ行くぞユウ」
ゴッドファーザーズの面々が散らかした食器回収棚を整理しているユウの手を引っ張る真
でユウの細くてしっとりとした手を握った時にあの夢がフラッシュバァァァァァック!!
あーあーあーあー真の顔が赤くなってやがる
はたから見たら完璧フォモ野郎だな真
ユウの格好は休日でも男だしな
あーららら、おらしーらね♪