『朝のご奉仕』
ジリリリリリリリリリリリリリリリリ
「やかましいわぁぁぁ!!!!」
俺の右フックが目覚まし時計にヒットした。そのまま壁に激突し
音が鳴り止む。
「・・・・目が覚めるだろ・・・・ZZZ」
目覚まし時計の存在理由を根本から否定し再び惰眠を貪る。
一般に二度寝のほうが意識がはっきりと覚醒する。俺のこの行為は間違っていない、
むしろ正しい行いだ・・・・・ZZZ
股間から感じる何とも言えないむず痒い刺激に再び覚醒する。
男の朝の生理現象だろうか、この快感に酔いしれてしまう。しかし、
微眠みが消え意識が完全に覚醒するにつれ、それが間違いだった事を自覚する。
誰かいる。
よく見るとソレは俺と同じ学校の制服を着ていて俺の股間にうずくまり
俺のアレを咥えて・・・・・・・アラ?・・・・えぇぇ!!
「有紀!!」
「ふぅん・・・ん?・・・おふぁよう・・狂介・・・んむ」
有紀は肉棒を咥えながら、その可愛らしい顔を俺に向け挨拶する。
「どうもおはようございます・・って違う!!何やってんだよ!?」
肉棒を咥えられたまま俺は問い詰める。
「んっ・・・ぷは。・・・何って朝のご奉仕。」
満面の笑みを浮べ有紀は答える。そしてそのままご奉仕を再開する。
「ごっ・・ご奉・・仕って・・・うっ!!」
再び何とも言えない快感が股間に襲い掛かる。
「ひょうすけぇ・・・・ふぃもちいい・・・?」
気持ちいい?と聞かれているらしい。しかし、その口の中で
舌がうねる度にただ舐め回されるのとは違う快感が攻撃してくる。
「あ・・あぁ・・気持ちいい・・・」
どうやら理性がぶっ飛んだらしい、有紀の奉仕に身を任せてしまう俺。
「ふぉんとぉに?・・・よかったぁ・・・・んむ・・・」
応えながらも、有紀は口と舌の動きを止めようとはしなかった。
舌先を器用に使いエラの部分をチロチロ舐め回しながら舌全体は
亀頭をくわえ込む。進行方向を確認した唇はそのまま沈み込み
根元まで丹念に往復する。
「あぁ・・・・ん!!」
限界まで張り詰めた己の分身を暖かい口腔で包み込まれ、舐め回される快感に
腰を震わせ身悶えてしまう。時折強烈に締め付けるその妙技に
腰から全身へと自分が解けてしまうような感覚が生まれる。
「くっ・・・有紀・・・イッちまう!!」
あえなく限界に達した俺は有紀の口腔に大量の精液をぶちまけてしまった。
「んん!!ぐ・・・ふぅ・・・ん・・ん・・・」
有紀はその白い喉を鳴らし、時たまむせ返りながらもその全てを飲み干していった。
「ぐっ・・・ん・・・・・・・ふぅ・・・・終わった・・・」
肉棒から口を引き抜いた有紀の唇の端からは残った精液が糸を引いていた。
「・・・・で?何でこんなことしたんだよ?」
コトを終えた後、俺はあぐらをかき俯いたまま有紀に問いかけた。
有紀の顔がまともに見れない。当たり前だ、軽く犯されたような物だから
・・・・まぁ、それを受け入れた自分が言うのもなんだが。
「だって、何度起こしても狂介ったら全然起きないんだもん。」
「ハァ?それだけで、こんな・・・」
言い方がきつかったのか徐々に有紀の顔が暗くなっていった。
「イヤ・・・怒ってるわけじゃ無くて・・・その・・・つまり・・・」
「それに・・・・」
「ん?」
「・・・・狂介に気持ちよくなって欲しかったんだもん・・・」
有紀の消え入りそうな大胆告白に俺は全身を殴られるような衝撃を受けた。
そうだ、有紀を俺のためを思ってやってくれたんだ。有紀が俺の嫌がることを
するはずが無い。それなのに・・・・
「ゴメンね狂介・・・迷惑だった・・・・キャア!!」
俺は有紀を抱き締めた。
「俺の方こそゴメン。いきなりだったからビックリしただけだ。」
「ホントに?・・・怒ってない?」
「当たり前だろ。・・・言うのが遅くなったな、ありがとう。」
「狂介・・・・ん。」
俺は有紀の頬に顔を寄せ口付けた。
「しばらくこのままでいさせてくれ・・・。」
「・・・・ウン。」
俺が抱き締める力を強くすると有紀は俺の腕に手を当て
軽く握り締めてきた。
モチロンこの後、学校は遅刻しました。
〜おしまい〜