「撤退の果て」  
 
「ぎゃぁぁぁぁっ!」  
戦場に野太い悲鳴が響きわたる。  
悲鳴と怒号がせめぎあい続ける戦場は、徐々に人の悲鳴の占有率が増していった。  
「さがれ!さがれ〜っ!森まで下がるぞ!」  
馬上から声を枯らし、混沌とする戦いを指揮しようと、必死で指示を出す将校がいた。  
燈色の軽鎧に身をまとい、朱塗りの槍を振りながら、背後に見える森へと部隊を導こうとする。  
彼女の名はアレステア  
オーレア共和国第百三十二歩兵師団の副将を務めている。  
女だてらに槍の名人で、美貌と武勇を兼ね備えているとして、師団の中ではヒロイン的な扱いを受けていた。  
見る人をひきつける赤く長い髪を振り乱し、ままならない戦いの指揮に  
アレステアは苦虫を噛み潰したような表情を浮かべた。  
(くそっ……数が多すぎる。なんとか森まで……)  
アレステアの目の前では、常人が見れば吐き気を堪える事はできないだろう光景が、悪夢の様に繰り広げられていた。  
師団の兵士達は”ヤツラ”に弾き飛ばされ、押し倒され、貪られていた。  
オーレア共和国の北  
シークルス山脈に突如現れた魔族の軍団は、近隣の村々を襲いながら南下を続け、  
ついに国境付近にまで押し迫ってきた。  
そして国境付近、グラテス渓谷で魔王軍の尖兵のオークの軍を迎え撃った百三十二歩兵師団はいまや全滅しようとしていた。  
当初斥候の報告ではオークの数は数百との報告だったはずが、  
戦いが始まったとたん、どこから湧き出たのかどんどん数が膨れ上がっていったのだ。  
兵士が二匹倒すことができても、それ以上の数で飛びかかられ、押しつぶされていく。  
徐々に軍は恐慌状態に陥り、ついには師団の隊長も敵の餌食になってしまった。  
 
二千いた兵士達も今では三百にも満たない数になっている。  
「さがれ〜〜っ!森までさがるんだ!」  
生き残った兵士達はアレステアの声を頼りに、徐々に徐々に森の方へと退却を始める。  
「ア……アレステア様……」  
アレステアの側にいた兵士が、声を枯らすアレステアを呼び止めた。  
「どうした!なに……が……」  
振り返ってアレステアは声を失った。  
撤退先であった森の茂みの向こうにも”ヤツラ”の姿が見えたのだ。  
醜悪な豚の頭をしたオークは、手に持った棒を振り回しながらじりじりと近寄ってくる。  
「ど……どうしたら……」  
兵士は真っ青な顔でアレステアに問うた。  
「………」  
アレステアは何も答えられなかった。  
前にも後ろにも敵が立ちふさがり、逃げ道はない。  
残った兵士もわずか  
士気も低い。  
アレステア達が助かる確率は0だった。  
「くっ……」  
アレステアはうつむき、槍を強く握り締めた。  
(ヤツラがあちらから来るということは、向こうの隊は全滅したに違いない)  
 
「よーくきけぇ!」  
アレステアはキッと顔をあげると、声高に叫んだ。  
「わが隊に逃げ道はない!  
 ヤツラに言葉は通じない。生きるか死ぬか!それしかない!  
 これより背後の敵へと突撃を開始する。  
 いいか!振り返るな!ヤツラの醜い横面ぶち叩いてやれ!」  
アレステアはそう叫ぶと大きく槍を振った。  
「突撃!」  
「おぉぉぉっ!」  
兵士達はきびすを返すと、全速力で森の敵へと突撃を開始した。  
アレステアも馬を走らせ、槍を構えて突撃する。  
「うおぉぉぉっ!」  
生をかけた激戦が開始され、剣戟と悲鳴が交差し、悲劇という幕が上がろうとしていた。  
 
 
ドサッ  
 
「はぁっ……はぁっ…」  
アレステアの愛馬は、力尽きたのか前のめりに崩れ落ちた。  
戦いの最中、何度もヤツラに殴られても、主人を落とすことなく、ここまで走ってきてくれたのだ。  
アレステアは鞍から降りると、愛馬はそのまま横に倒れてしまった。  
「すまない……今楽にしてやる…」  
愛馬のたてがみを優しくなでてやると、グッと首をあげて主人をみつめてくる。  
アレステアは槍を愛馬の首に当て、一息に切り落とした。  
「……」  
アレステアはふらふらしながらも一歩、また一歩と足を進めていく。  
全身を返り血で濡らし、ボロボロになった姿でなお、その凛とした美しさを保っていた。  
 
ガサッガサっ  
 
しかしそんなアレステアの周囲には幾重にもオークの輪がかかっていた。  
(ここまでか……)  
アレステアは口元の血をぬぐうと、死線を共にした槍を構える。  
*ぐあぁぁっ!*  
「うぉぉっ!」  
茂みの中から現れたオークの心を一突きで突き破る。  
そして女とは思えない程豪快に引き抜くと、背後から近寄るオークの顔を張り倒した。  
流れるように、そのまま横から近寄るオークの急所を打ち抜き、一瞬で三匹を死界へといざなった。  
「まだまだぁ!」  
オーク達は途切れる事なく、アレステアに飛び掛り、アレステアは必死の形相でそれを振り払う。  
獅子奮迅の活躍をしていたアレステアにも、疲れには勝てず、徐々に槍の動きに鈍さが生まれた。  
(くううっ!)  
貫いた槍を引き抜こうとした瞬間、オークは身をよじらせ、倒れこんでしまった。  
それにつられるようにアレステアも膝をついてしまう。  
「ぐふぁっ…!」  
その隙を見逃さず、オークはアレステアの腹部へと強烈な一撃を見舞った。  
その一撃に、槍から手を離し、弾き飛ばされてしまう。  
さらに反動で槍の穂先が折れてしまい、どこかへ弾き飛ばされていった。  
地面に仰向けに倒れこみ、アレステアは腹部を押さえてうずくまった。  
 
*ぐぐうっあぁぁっ!*  
オーク達は大声で叫ぶと、アレステアに覆いかぶさり、大の字に拘束した。  
「ぐうっ!はっ……離せ!」  
振りほどこうと手足を暴れさせるが、オーク達にしっかりと掴まれ、身動きはとれなかった。  
(ここまでか……くっ)  
「うっぐうぅっ」  
舌を噛もうとしたアレステアよりも早く、オークは顎をきつく掴み、強引に口を開かせると  
愛用の朱塗りの槍の柄をくわえ込ませる。  
そしてロープのような物で固定すると、勢いよく突き放した。  
「うぐうっ!」  
倒れた拍子に、槍がグッと口の端を押し付けるような感じになり、きつい痛みが走る。  
オーク達はアレステアの鎧を強引に剥ぎ取り、着ていた服を破り捨てる。  
ほんのわずかのあいだに、アレステアは一糸纏わぬ姿にされてしまった。  
日も落ち始めた時間帯  
外は肌寒く、アレステアはゾクゾクする寒気に体を震わせた。  
アレステアはキッときつくオーク達を睨みつける。  
オーク達は睨みつけるアレステアに気を止める事もなく、その両足首を掴むと  
強引に割り開かせた。  
「んんっ!んぐうううっ!」  
必死の抵抗もむなしく、大の字に割り開かれてしまい、その股間を白日のもとへと晒した。  
 
ガチャガチャ  
 
ごてごてしく飾り立てられた鎧を着たオークの一人が、いきなり着けていた布切れを取り払った。  
 
「!!」  
布の下からは、力強く天を仰ぐ肉棒がビクビクと脈動していた。  
「フシュウゥ」と荒い鼻息を噴出しながら、拘束されたアレステアに近づいてくる。  
「うううっ!うぐうっ!」  
必死で首を振り。押さえ込まれた足をなんとか閉じようとする。  
*ぐあぁぁっ!*  
近づいてくるオークは一声鳴くと、強引に腰を割り込ませた。  
「ううぐうっうぐうっ!」  
オークの醜悪なペニスがアレステアの秘唇に触れる。  
ビクッと体を弾けさせ、涙を浮かべて顔を左右に振った。  
 
ズブブッ  
 
「う!うぐううぅぅぅぅっ!」  
濡れていない秘唇を凶悪なモノでこじあけられる感触に、目を見開きうめき声をあげて暴れまわる。  
オークはそんな事も気にせず、乱暴に奥まで押し入れた。  
(やだぁっ!こんな……こんな豚どもに……)  
見開いた目から涙が溢れ、屈辱感が全身を包み込む。  
胎内に灼けるような激痛が走り、ズキズキと体中に響いてくる。  
*ぐあっぐあぁっ!*  
オークは目を細め、不気味に笑い声をあげるとアレステアの腰をしっかりと掴み  
ズンッと長いストロークで突き上げた。  
「うぐううぅっ!」  
目の前に火花が飛び散るような激痛が、アレステアを襲った。  
 
(いっ!いたいぃぃぃっ!)  
涙が溢れる目を大きく開かせ、柄に歯が食い込むほどに食い締める。  
オークはそのまま休む事なく激しい律動を開始した。  
「うぐっ!うぐうぐうっ!んんっ!」  
あまりの激痛に下半身が麻痺してしまったかのように、徐々に感覚が失せていく。  
意識には靄がかかったかのように、体に力が入らなくなり、ただ突き上げにまかせて揺れていた。  
*ぐううっあぁっ!*  
オークが再び一声鳴くと同時に、アレステアの胎内を鋭く抉った。  
 
ドプッドプッ  
 
「ふうぅっぅぅっぅぅっ!」  
(だっ……だされてるうぅぅっ!)  
体の奥深くで生暖かい感触が広がり、染み込んでくる気がした。  
オークはゆっくりとペニスを引き抜き、アレステアの服の残骸を手にすると拭き取っていった。  
「ふぐうっ!」  
間髪入れずすぐに別のオークが腰を押し込み、乱暴に挿入を始める。  
出された精液がグチャグチャと音を立て、アレステアの屈辱感を高めていく。  
(ころせぇぇ……ころしてくれぇぇっ……)  
自ら舌を噛む事もできず、アレステアはただ突かれるがままに体を揺らし続ける。  
 
ドプッ  
 
「うぐぅぅぅっぅぅっ!」  
再び深奥を熱い精液で叩かれ、アレステアは大きく体を仰け反らせた。  
体をビクビクと痙攣させ、ぐったりと手足を放り出して、呆然と虚空を見上げる。  
 
「ふぐうっ」  
ぐったりとしていたアレステアをオークは強引に引き起こした。  
そして両脇に手を差し入れて、力任せにアレステアを立たせる。  
乱暴に扱われた下半身は、力が入らずガクガクと膝を震わせ、オークの腕に体重を預けるハメになった。  
(もう……ゆるして……)  
オークは涙ぐむアレステアの背後に回ると、そのふくよかな尻をアザが出来るほど強く握り、  
その凶悪なペニスにむけて引き寄せた。  
「うぐぁぁぁっ……」  
アレステアは再び下半身に巻き起こった激痛に、大きく目をみひらいた。  
(ちがっ……そこはちがううぅっ!いたぃぃぃっ)  
本来排泄の為の穴に、強引にペニスが押し込まれていく。  
全身を強烈な寒気が襲い、アレステアはガクガクと体を震わせた。  
野太いペニスは、小さな穴をめいいっぱいに拡げ、強引に最奥まで押しこまれていった。  
背後にいるオークは、アレステアより背が高いため、体を引き起こされると地面に足が付かず  
結果アヌスに入ったペニスがグリグリと胎内を抉る事となった。  
「ふぃてぇ……ふぐぃてぇぇ…」  
言葉にならない悲鳴をあげ、力の入らない両手で必死に背後のオークを引き剥がそうとする。  
しかしそんな抵抗は意味を成さず、背後のオークはゆっくりと前後に動き始めた。  
「ひぐぅぅっ……ふぐっ……うぐうっ……」  
引き抜かれていくペニスが、再び最奥を突くたびに、アレステアは悲鳴をあげた。  
アレステアの両手足の拘束は、いつの間にか解かれていた。  
「ふぁめれぇ…う…ふぇや…れぇ……」  
気丈な心も折れ、涙ながらに力なくオーク達に哀願する  
 
ゆっくりと動いていたペニスが腸内でビクビクと激しく脈動をはじめた。  
 
ドプドプッ  
 
「ふぐううううぅぅぅぅっ!」  
膣内に出されるのとは違う、激しく不快な感触が体内を襲った。  
ドクッ、ドクッと何度も何度も腸内でペニスは弾け、体の奥に精液が溜まっていくのがわかる。  
 
ドサッ  
 
背後のオークはペニスを引き抜くと、アレステアを乱暴に地面に突き放した。  
アレステアはぐったりと尻を突き出すようにして、地面に這いつくばった。  
「うぐうっ…!」  
突然強烈な排泄欲が沸きあがり、アレステアは慌ててお腹を押さえる。  
(だめ!だめっ!)  
しかし、どんなに我慢しようとしても、欲求は抑えられずあっというまに決壊することになった。  
「あぁ……あぁぁ……」  
ビチャビチャと水音と同時に、膨れ上がっていた欲求が満たされ、恍惚の表情を浮かべる。  
しばらくして放出が治まると、オークはアレステアを引きずり、正座をするような態勢に座らせた。  
オークは放心状態のアレステアの口から、縛り付けていた槍の柄を取り外す。  
*グァァググァア*  
オークはアレステアの赤い髪を掴み、強引に顔をあげさせるとその頬にペニスを押し付けた。  
 
(き…汚いぃ…)  
眉をひそめ、腐ったような臭いを放つペニスからなんとか離れようとする。  
しかしどちらを向いても、幾本も突きつけられたペニスにぶち当たり、顔をぐりぐりと汚されていく。  
「ひんっ!」  
目の前のペニスが突然射精し、アレステアの顔を直撃した。  
凄い勢いで顔中に巻き散らかされた精液はヌルッと頬をつたい落ちていく。  
かろうじて動く右手で顔を拭うと、掌にドロッとした精液の塊が溜まった。  
 
ガシッ  
 
呆然と掌を見つめていたアレステアの掌をオークが掴むと、強引に掌をアレステアの口元へ寄せる。  
「いっ!いやあぁ……」  
顔を仰け反らせ、抵抗するアレステアの口に強引に精液の塊を流し込んでいく。  
(いやぁっ!苦いぃっ!もう……もういやぁっ!)  
口をしっかりとふさがれてしまい、口内で粘る精液を吐き出す事も出来ない。  
飲み込む事もできず、口内で攪拌する形になり、じっくりと味を味わう事になってしまった。  
「うぐぅっ……うぐうんん……んっんん」  
仕方なく唾液で割られた精液を、一口、二口と分けて飲み込んでいく。  
「はぁぁぁっ……」  
ようやく口が開放され、アレステアは大きく息を吐いた。  
オークの精の臭いが、口から漂い、アレステアの意識を打ち崩していく。  
苦痛に喘いで大きく息を吐くアレステアの口に、再びオークのペニスが押し込まれた。  
鼻を摘みたくなるような臭いが、口内に充満し、吐き気がこみ上げてくる。  
 
ドプッドプッ  
 
口内に押し入ったペニスはすぐに射精し、口内を白濁液で満たしていく。  
 
「うぐふぅっ…ふぐっ」  
喉の奥に注ぎ込まれる精液にむせかえり、口の端から精液が溢れでる。  
ペニスが引き抜かれると、すぐに別のオークが突っ込み、精液をぶちまける。  
ほんのわずかの間に、アレステアの顔は白く化粧され、醜悪な臭いを放っていた。  
(い……いや……い…や…ぁ…)  
アレステアはなんとか舌を噛み切ろうと口を開けたが、長い間槍の柄をきつく咥えていたせいか  
力が入らず、舌を噛み切る事はできないかった。  
オーク達はその様子に興奮したのか、再びアレステアを押し倒し、乱暴に突き入れてきた。  
「ひぃぎぃぃっ!」  
もう自力で死ぬ事もできず、アレステアはただ圧倒的な暴力に身を震わせるしかなかった。  
胎内では何度も何度もオーク達の精が注がれ、アヌスからは血と精が混じった液が溢れだし、  
その身で汚れていない場所はひとつもなかった。  
(も……もうだめ……)  
終わる事の無い陵辱に身を任せながら、アレステアは深い深い闇へと落ちていった。  
 
おわり  
 

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